JPS587024A - アンカ−ロツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は建築または土木工事などに用いるアンカーロッ
ドに関する。特に崖、盛土または河川の堤防などのよう
に土地に形成された大小さまざまの段差の崩壊を防止す
るための擁壁の構築または補強＆：好適に用いられるア
ンカーロッドに関する。

この種アンカーロッドとしては、地盤中のりｔ接紙抗性
と支持性を付与するために、先端を拡大させて構成して
なるものが提供されている＠そして通常、これらのアン
カーロッドは施工現場で製造されている。たとえば、先
端に打込ヘッドを固定し、かつこの打込ヘッドに、回転
により拡開する開閉自在の係止片を＊ｔｉｉ配設固定し
た鋼棒または＃製パイプなどからなるアンカーロッド本
体を、盛土または切土などにあらかじめ掘削した削孔に
挿入し、ついでこのアンカーロッド本体を回転させて拡
開した上記係止片により、その周辺の土層を掘削した後
、削孔にモルタル、コンクリートまたは合成樹脂などを
注入して、上記アンカーロッド本体の先端に塊状体を形
成させることにより、引抜抵抗性を有するアンカーロッ
ドを構成していた。しかし、このようにして１１１！７
にされる従来のアンカーロッドは、その軸芯に対し、そ
の先端の塊状体が偏心しがちであるという欠点を有して
いた。また先端に塊状体を形成するために、あらかじめ
設けた削孔よりも径の大きな孔を先端に設けなければな
らないので掘削機を二種類必慶とするか、また番ツアン
カーロンド本体の回転手段など他の施工機械を必要とし
、しかも再掘削により生じた土の処理にも工夫を要して
いた０その結果、従来のアンカーロッドは高価なものと
なっていた。

さらに、このような従来のアンカーロッドの製造上の問
題点は、一体的に実施される、たとえば擁壁の施工など
に著しく大きな制約を課していた。

すなわち、従来のアンカーロッドを製造するには、比較
的大きな径の削孔を設けなければならないので、地盤が
軟弱な盛土または切土に対しては擁壁などを構築するこ
とが困難であった。また大型の掘削機だけでなく、アン
カーロッドの回転手段など他の機械が必要となるので、
これら施工機械の移動が作業性を悪くするだけでなく、
比較的広い施工場所を必要としていた。このことは工事
所要日数および費用が美大になるだけでなく、人家や施
設の密集地では施工が困−であるという問題を提起して
いた。

本発明は上記従来の欠点を改善し、−かっ上記問題点を
解消するためになされたもので、極めて容易に製造する
こｋができ、かつ地盤中の引抜抵抗性および支持性が著
しく高いアンカーロッドを提供することを目的とし、ひ
いては擁壁などの施工も迅速経済的に遂行させつるアン
カーロッドを提供することを目的とする。

すなわち、本発明のアンカーロッドは、外管と内管とか
らな４アン力−ロツド本体の外管ノｍａ１に、基底部が
このアンカーロッド本体の後端に向いた略コ字形の切目
と、基底部がこのアンカーロッド本体の先端に向いた略
コ字形の切目と、略直線状の切目とを設けると共に、上
記アンカーロッド本体の先端開口に閉塞金具を取付けて
、上記アンカーロッド本体の後端開口から、上記外管と
内管との間に形成された間隙に、膨張剤などを注入収容
しつるように構成したことを特徴とする。

次に、本発明の実施例を添付の図面に従って脱　　”′
明する。

第１図は本発明の一実施例を示す分解全体斜視図である
・同図中＋１）　）ｊアンカーロッド本体であり、金属
製または合成樹脂製の円節体である外管（２）と内管（
３）とからなる。外管（２）と内管（３）との間には、
一定幅のＭ　腺（４）が形成されている。アンカーロッ
ド本体（１）の外管（２）のｍ＊には、基底部がアンカ
ーロッド本体（１）の後端に向いているコ字形の切目（
５）と、基底部が、アンカーロッド本体（１）の先端に
・・・により、コ字形の舌片（８）・・・、（９）・・
・が形成される。

第２図、第３図および第１図は、それぞれ第１図の１−
１１１８断面図、菖−−ａ断面図およびｎ　−ｎ線断面
図である。一方、第１図中α□Ｇｊ閉塞金具であり、後
端部（１０ｏ）がアンカーロッド本体（１）の内管（３
）の先端開口（３＆）に、中央部　（ｌＯｂ）がアンカ
ーロッド本体（１）の外管（２）の先端開口（２ａ）＆
：、それぞれ圧入固定される・閉塞金具Ｑｌがアンカー
ロッド本体（１）に取付けられることにより、地盤中で
のアンカーロッド本体（１）への土の侵入が防止される
と共に、外管（２）と内管−（３）との間隙（４）に膨
張剤などを注入収容しつる収容室が形成される。なお、
この閉塞金Ｘ（９）は打設用であり、先端部（１０ｍ）
は鋭利な形状となっている。このようにアンカーロッド
本体（１）と閉塞金具ＯＧとから、アンカーロッド（Ａ
）が構成される０以上説明したように、上記実施例によ
れば、アンカーロッド本体（１）の外管（２）の周壁に
コ字形の切目Ｔ５＋−・・、＋６）−・・と、直線状の
切目（７）−・を設け、アンカーロッド本体（１）の先
端開口（／　＆）に閉奄金具（９）を取付けるだけの簡
単な構成なので、工場等でも製造することができ、しか
も極めて容易に製造でき、それ故安価となる０そして現
場で打設または埋設した後、アンカーロッド本体（１）
の後端緒口（ｌｂ）から外管（２）と内管（３）との間
隙（４）に膨張剤を注入すれば、その膨張圧により、コ
字形の切目（８）・−・、（９）−・・が起立すると共
に、その周辺のアンカーロッド本体（１）が膨大するの
で、地盤中の引抜抵抗性および支持性は著しく高くなる
◎さらに、直線状の切目１７）−・・の亀裂拡大に伴い
、その周辺のアンカーロッド本体（１）が膨大すること
により地盤中の摩擦性は高くなり、引抜抵抗性および支
持性をさらに高める。また内管（３）が挿入されている
ので、外管（２）の内厚を小さくしても、さらに切目（
５）・・・、（６）−・・１７）−・・全数多く設けて
も、アンカーロッド（４）自体の強度が大幅に低下する
ことはない。したがって、アンカーロッド（４）自体の
径を小さくしても、切目（５）・・・、（６）・・・、
（７）・・・の数を増やすことにより著しく高い引抜抵
抗性が確保されつるので、地盤の強固な盛土などにも有
利に採用でき、また軟弱な地盤に埋設する場合にも埋設
用削孔の径をより小さくして地耐力を保有させた状態で
用いることができる。さらに、以下で詳細に説明するよ
うに、工場でアンカーロッド本体（１）の外管（２）の
ｌ１１１ａ！に切目（５）・・・、（６）・・・、（７
）−・・を設け、現場で番コ打設するだけでよく、また
埋設する場合にも外管（２）の外径と略等しい径の削孔
を掘削すればよいので、擁壁などの迅速、かつ経済的な
施工を可能とさせうる。

なお、上記実施例においては、アンカールラド本体（１
）の外管（２）と内管（３）とは円筒体であるが、本発
明においては、中空の角柱であってもよい。またアンカ
ーロッド自体の強度を大きくするために、内管にセメン
ト、モルタルまたは合成樹脂などを注入してもよく、さ
らに内管として円柱または角柱を採用してもよい０略コ
字形の切目の形状も、上記実施例の始く厳密なコ字形に
限られず、たとえば、１形、〕形、半円形、Ｕ字形、Ｖ
字形などであってもよく、その基底部がアンカーロッド
本体の後端又は先端に向いていれば、その形状は間はな
い。また切目（５）・・・、（６）・・・、（７１−・
は、それぞれアンカーロッド本体（１）の外管（２）の
円周方向に沿って略同−線上に設けられているが、必ず
しもこのような態様でなくてもよく、アンカーロッド本
体（１）の外管（２）の長手方向に沿って略同−線上に
交互に設けてもよい０この場合、実施例の如くアンカー
ロッド本体（１）の長手方向に沿って、コ字形の切目（
５）・・・と１６１−・との間に直膨状の切目（７）・
・・を設ければ、その亀裂拡大により付与される摩擦性
によって引抜抵抗性および支持性はより高まるので好ま
しい。この切目の数４１多いほど好ましく、また多く設
けても、アンカーロッド自体の強度は内管により支持さ
れて著しく低下することはないが、アンカーロッドの先
端近傍に３ケ所程度設けても充分な効果を奏する。さら
に上記実施例では切目（５）・・・、（６）・・・、（
７）・・・はアンカーロッド本体（１）の外管（２）の
１壁にのみ設けているが、内管の周壁にも設けてもよい
。この場合、外管の切目に対応する位置に略コ字杉また
は略直襟状の切目を設け、内管にも膨張剤を注入すわば
、内管に形成された舌片の起立または切目周辺部の膨大
により、外管に形成された舌片はさらに大きく起立し、
その結果アンカーロッドの地盤中での引抜抵抗性および
支持性は極めて大きくなる。

また、上記実嘩例においては、アンカー　ロッド本体（
１）と閉塞金具Ｏ１とは別部材であるが、本発明におい
ては、一体に形成してもよいし、内管の先端開口と、閉
塞金具の後端部、または外管の先端開口と閉塞金具の中
央部を雌雄の螺合としてもよい。さらに、第５図に示す
ように、閉塞金具ＯＩの後端部（／（７Ｇ）に嵌合孔（
／　Ｏｄ）を設けて、アンカーロッド本体（１）の内管
（３）の先端部を圧入固定させてもよい。なお、埋設用
には、第６図に示すように先端が平坦な閉塞金具を採用
すればよい以下、上記実施例のアンカーロッド（勾を採
用して実施しうる擁壁の補強工法の一例を説明すること
により、本発明のアンカーロッドの作用、効果をより詳
細＆：説明する。

まず、上記実施例のアンカーロッド（（転）を複数本、
第７図に示すように、擁４！Ｉｌ（１ｍ）に所定の間隔
を置いて穿設した孔（ロ）から擁壁の垂直軸に対して鋭
角に、盛土（至）中の所望の深さまで打込む。このアン
カーロッド（Ａ）は擁壁ｏＯの上部に打込むものは比較
的短かく、下部に到るに従い次第に長いものを採用する
のが好ましい。しかし、必ずしもこのような方式に限る
ものではなく、長いアンカーロッドと短いアンカーロッ
ドとを交互に打込んでもよい。またアンカーロッドは、
地盤が軟弱の場合は長いものを用いるのが好ましい。

このようにして打込んだ各アンカーロッド（Ａ）・・・
の後端開口（／ｂ）から外管（２）と内管（３）との間
隙（４）に、膨張剤に）を切目（５）・・・、（６）・
−・、ｌ？）−・・が設けられている位置まで注入する
。この膨張剤とは、硅酸塩を主体とする無機化合物と特
定の有機化合物と水との混合物である。たと又は小野田
セメント株式会社製のプライスター（商品名）と水との
混合物が好適に使用できる。なお、この膨張剤に装置の
セメント、モルタルなどを混合させたものを採用しても
よい。

注入した？＃張剤に）は硬化膨大し、約７２〜２１１時
間経過すると最大の膨張圧を示し、第１図に示すように
この膨張圧によりコ字形の舌片（８）−・・、＋９１・
−・は起立してアンカーロッド（４）には、主として舌
片（８）・−・により引抜抵抗性が、舌片（９）−・・
により支持性が付与される。また直線状の切目（７）の
亀裂拡大に伴うその周辺部の膨大（＃大部に）・・・）
により、摩擦性が付与され、アンカーロッド（４）の引
抜抵抗−性および支持性はさらに高くなる。アンカーロ
ッド（勾の引抜抵抗性により擁壁Ｑυの前方面の安定性
が高くなり、またアンカーロッド（４）の支持性により
擁壁（ロ）の後方面の安定性が高くなる。。その結果擁
壁（１１）の安定性は極めて良好となる。第９図は舌片
（８１・・・、（９）−・・が起立し、切目（７）が亀
裂拡大した状態を示すアンカーロッド本体（１）の部分
斜視図であり、第１Ｏ図、第１／図および第１２図はそ
れぞれ膨張剤（ロ）を省略して示す第９図のＸ−Ｘ線断
面図、Ｙ−Ｙ＠断面図オヨびｚ−ｚｇＪＷＩｒ面図であ
る。舌片（８１・−１９１・・・の起立と相俟ってアン
カーロッド本体（１）の外管（２）の切目＋５１−・・
、１６１−・・周辺が膨大する（＃大部（１６）−・・
）ことおよび切目（７）・・・周辺の膨大部（劫・・・
により、それらの周辺の土層に圧縮応力が加えられ圧密
が生じる。その結果、アンカーロッド（Ａ）−・・と盛
土（至）間には大きな摩擦力が生じ、アンカーロッド（
Ａ）・・・のす１抜抵抗性および支持性はさらに高くな
る。

膨張剤に）の膨張が終了した後、擁１！（１υから突出
した各アンカーロッド（勾・・・の後端開口部に閉塞金
具を取付けると共辷、ナツトなどの繁締手段によ　　・
□り各アンカーロッド（（転）・・・に緊張を付与する
。このように張力を付与することにより、舌片（８）・
・・は盛土（ロ）の抵抗によりさらに起立し、一方舌片
（９）・・・はわずかに戻り、アンカーロッド（４）−
・・の引抜抵抗性と支持性はさらに大きくなる０ 以上のようにして本発明アンカーロッドの上記実施例を
採用した擁壁の補強は完了するＯなお、各アンカーロッ
ド（（転）・・・の擁壁からの後−露出が好ましくない
ものであれば、その上に褒面層を被覆してもよい。

以上のように、擁壁を補強するに際しても、上記実施例
のアンカーロッド（４）の引抜抵抗性および支持性が着
しく高いので、比較的短小なものを採用しても充分な効
果を奏し、しかもその配設数も僅少とすることが可能と
なる。また、たとえば吹き付は工法によったコンクリー
ト層の如き薄い擁壁に対しても、あるいは７高さがｌＯ
謹以上にもおよぶ擁壁に対しても良好な安定性を付与す
ることができる。さらに工場でアンカーロッド本体（１
）の）Ｉｌｌｌに切目（５１−・・、１６＋−・・、（
７）−・・を入れて、現場では打設または埋設するだけ
でよいので、多くの施工機械を必要としなく、それ故現
場での施工機械の移動が容易となる。したがって、仮設
足場が藺易なものでも施工に不都合がなく、施工能率が
極めて高くなる。その結果、現場の作業員が少なくて済
み、省力化が可能となると共に、人家や施設の密集地で
も施工を容易に、かつ迅速に行なうことができる。

以上詳述した如く、本発明によれば、製造が極めて容易
で、しかも地盤中の引抜抵抗性および支持性が著しく高
いアンカーロッドを提供することができ、ひいては、擁
壁などの施工も迅速経済的に遂行させうるアンカーロッ
ドを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す分解全体斜視図、第２
図、第３図および第弘図＆コそれぞれ第１図の１−１線
断面図−ｔａ−ａｌｌ断向図およびｎ−ｎ線断面図、第
ｊビお、よび第６図は、それぞれ閉塞金具の他の実１例
を示す斜視図、第７図は上記実施例を、擁壁に設けられ
た孔を貫通して盛土中に打込んだ状態を示す断面図、第
ｊ図は盛土中で膨張剤の膨張圧により、上記実施例に形
成された舌片が起立し、かつ切目が亀裂拡大して、その
周辺部が膨大した状態を示す断面図、第９図は舌片が起
立し、その周辺部が膨大した状態をイす上記実施例の要
部斜視図、第１Ｏ図、第１／図および第１２図は、それ
ぞれ膨張剤を省略して示す第９図のＸ−Ｘ線断面図、Ｙ
−Ｙ線断面図および２−２線断面図である。 （Ｎ・・・アンカーロッド　　（１）・・・アンカーロ
ッド本体（２）−・外管　　　　　　＋３１−・−内管
＋４１−・・間隙　　　　　　（５）、（６１、（７）
−・・切目（８）、１９＋−・・舌片　　　　（１１−
・・閉塞金具（ｌＩ）−・・擁壁　　　　　　（ロ）・
・・盛土（ロ）・・−膨張剤　　　　　（ロ）、（至）
・−膨大部第５図 第６図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. Ｄ　外管と内管とからなるアンカーロッド本体の外管の
   ｍ＊に、基底部がこのアンカーロッド本体の後端に向い
   た略コ字形の切目と、基底部がこのアンカーロッド本体
   の先端に向いた略コ字形の切目と、略直線状の切目とを
   設けると共に、上記アンカーロッド本体の先端開ロ＆：
   ｌｌ！塞金具を取付けて、上記アンカーロッド本体の後
   端開口から、上記外管と内管との閤ｈ−杉成された間ｗ
   Ａ＆：、、膨張剤などを注入収容しうるように構成した
   ことを特徴とするアンカーロッド＠