JPS5858651B2 - デンゲンカイロ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカメラ等の光学機器に使用する閃光装置の電源
回路に関するものである。

従来、閃光装置の電源回路としては閃光装置の放電管を
放電せしめて閃光を発生させる必要があるために高電圧
の電源を供給する回路とする必要があった。

このためＤＣ−ＤＣコンバーターを用いた昇圧回路によ
り通常の電池を高電圧に変換なさしめ、これをコンデン
サーに充電し、コンデンサーに充電された電荷を放電管
の電源となしているか、高電圧を有する積層電池を用い
て直接コンデンサーに充電し、これを電源となしていた
。

このため前述の昇圧回路を有している電源回路において
は回路の構成上、積層電池を使用し得ず、又積層電池を
使用する電源回路においては通常の電池が使用出来ない
等の欠点を有しており一つの閃光装置にあっては多種の
電源を用いることが出来なかった。

又これら従来の電源回路においては上述の如く一つの電
源のみしか使用できない回路であるので異種の電源を一
度に併用して閃光装置の電源となすことが出来ず、常時
一つの電源のみから電力を供給されており、このため電
源の消費が極めて速く閃光回数が非常に少なくなり、か
つ閃光エネルギー蓄積用メインコンデンサーに充電する
のに要する時間が比較的長時間となるため１回撮影した
後に次の撮影を行なうまでの待機時間が長くなリシャッ
ターチャンスをのがす等の欠点を有していた。

本発明は上述の事項に鑑みなされたもので、昇圧回路及
び積層電池の併用によりメインコンデンサーの充電を可
能ならしめた閃光装置を提供するものである。

本発明は更に上記昇圧回路と積層電池の併用による充電
時にメインコンデンサーの充電が完了した時においては
昇圧回路及び積層電池の両者による充電と共に停止させ
無駄な電力消費を防止させると共に該充電完了時の昇圧
回路及び積層電池による充電の停止動作を昇圧回路の発
振回路の一部を利用して両者とも停止させることにより
昇圧回路用と積層電池用に別々の充電停止回路を設ける
ことなく上記充電を停止出来る様なし、回路の簡略化を
計ったものである。

本発明は上述の目的を達成する構成として発振トランス
の一次コイルの一端にコレクターを接続するトランジス
ターを有し該トランジスターのエミッターと一次コイル
の他端との間に電池電圧が印加されると共に第１の状態
にあっては前記トランジスターのベース・エミッターを
短絡すると共に第２の状態にあっては上記ベース・エミ
ッター間の短絡を解除し、代わって上記トランジスター
のエミッターを一方の高圧直流用外部端子に接続するリ
レー可動接片を含み、ベース・エミッターの短絡解除に
て作動しベース・エミッター間の短絡にて作動を停止す
る昇圧回路と、該昇圧回路の出力端間に接続されると共
に一端を前記トランジスターのエミッターに接続するメ
インコンデンサーと、該メインコンデンサーの充電状態
を検出しメインコンデンサーの充電が所定値以下の時に
は前記可動接片を第２の状態に変位させると共にメイン
コンデンサーの充電が所定値以上となった際に可動接片
を第１の状態へ変位させるリレーと、前記一方の高圧直
流用外部端子と前記メインコンデンサーの他端に接続す
る他方の高圧直流用外部端子を有する外部高圧電源接続
部を設けたものである。

次いで本発明に係る電源回路について説明する。

第１図は本発明に係る電源回路を有する閃光装置の一実
施例を示す回路図で１は抵抗２７、コイル２６、リレー
接点１４等からなるリレー回路でコイル２６に電流が流
れることにより、リレー接点１４の接続状態をＯ−■の
状態としトランジスター１８．１８’コイル３０ダイオ
ード３１等からなる昇圧回路２を駆動する。

３は抵抗３７，３９トランジスター３６、発光ダイオー
ド３８等からなる表示回路で、閃光エネルギー蓄積用メ
インコンデンサー６が所定値まで充電された時、後述す
るツェナーダイオード１２、スイッチング回路５の作用
により発光ダイオード３８が発光し閃光準備完了を表示
する。

４は定電圧回路、５はスイッチング回路で抵抗２０〜２
５，３５．）ランシスター１３，１９，２３等からなり
メインコンデンサー６が所定電位まで充電されていない
時にトランジスター１３をオンとし、前記コイル２６に
電流を流し、昇圧回路２を駆動しメインコンデンサー６
に所定の電位が充電された時にトランジスター１３をオ
フとなし、昇圧回路２の作動を停止なさしめる。

１２は前記メインコンデンサ６の電圧によりスイッチン
グするツェナーダイオード、Ａはピン雁１〜４を有する
ソケット、８は電源切替スイッチ、ａ、ｂは電池電源の
端子、１６，４０゜４１はダイオードである。

第２図は第１図のソケットＡに接続する高電圧電源回路
でＡ“は第１図示のソケットＡに接続するプラグ、Ｂは
積層電池等の高電圧電源、４２′は抵抗、１０′は電源
スィッチ、第３図は第１図のソケットＡに接続するＡＣ
・ＤＣ変換器を有する電源の回路図で、１１′は商用交
流電源に接続するプラグ、１２′は電源スィッチ、Ｌ′
はトランスで整流ダイオードブリッジＤ′コンデンサー
Ｃ′と共にＡＣ−ＤＣ変換器を形成し該コンデンサーＣ
′に通常の電池電源の電圧と同一の電圧を充電するＡ′
は第１図示のソケットＡに接続するプラグである。

第４図は通常の電池電源を表わす電源回路図でＥは通常
の電池ａ′、ｂ′は第１図示の端子ａ、ｂとの接続端子
である。

次いで、本発明に係る閃光装置用電源回路の一実施例の
動作を詳細に説明する。

第４図示の単三乾電池を電源として用いる場合はまず第
１図の閃光装置の外部接続端子ａ、ｂに第４図示の電源
端子ａ′、ｂ′を接続し、電源スィッチ８をオンとなす
ことにより昇圧回路２の発振用トランジスター１８．１
８’に電圧が印力目され作動可能状態となる。

スイッチング回路５にも定電圧回路４（本発明に直接関
係がないので、説明は省略する。

）を介して電源電圧が印加される。今メインコンデンサ
ー６には電荷が蓄積されていない状態にあるのでゼナー
ダイオード１２には電流が流れず、スイッチング回路５
のトランジスタ１９のベース電流が抵抗Ｒ２０Ｊ Ｒ２
□を介して流れ、このためトランジスター１９のコレク
タ電流が流れ、抵抗Ｒ２２の電位が上昇し、トランジス
ター２３がオフとなる。

したがってトランジスター１３のベース電流が抵抗Ｒ２
４ｔ Ｒ２５を介して流れ、トランジスター１３がオン
し、リレー回路１のコイル２６にはトランジスター１３
→抵抗２７→コイル２６→ダイオード２８を介して流れ
リレー接点１４■が１４０と接続することによりトラン
ジスター１８，１８’のエミッターベースの短絡状態が
解除されるので、昇圧回路２が作動し昇圧回路の発振ト
ランス２９０２次側３０に高圧が生じ整流ダイオード３
１を介してメインコンデンサー６を充電する。

該充電電圧が所定の電圧に達するとコイル３２、抵抗３
３を介してツェナーダイオード１２に電流が流へ抵抗３
４の両端に電圧が生じ、トランジスタ１９のエミッター
ベース間を逆バイアスする形となりトランジスター１９
がオフするためにトランジスター２３がオン、トランジ
スター１３がオフとなる。

該トランジスター１３のオフにより、リレー回路１のコ
イル２６にはリレー接点１４の接続状態１４■−１４０
が保持不可能な電流に減少し、リレー接点が１４■−１
４０の状態となり昇圧回路２のトランジスタ１８，１８
’のエミッタベース間が短絡され発振動作が停止する一
方、トランジスター１３のオフによりトランジスター３
６のベース電流が抵抗３７，２７、コイル２６、ダイオ
ード２８に流れトランジスター３６のコレクタ電流が表
示灯３８、抵抗３９を介して流れ表示灯３８が点灯し閃
光準備完了を表示する。

外部ＡＣ電源を用いて閃光装置を駆動する場合は第１図
示のソケットＡに第３図示のプラグＡ′を接続し、第３
図示の外部電源スィッチ１２′をオン第１図示の電源ス
ィッチ８をオフ側にそれぞれ接続する。

外部ＡＣ電源コンデンサーＣ′にはトランスＬ′、整流
ダイオードブリッジにより整流された直流電圧が印加さ
れており、このためソケットＡのピン嵐４には正電位、
ピン嵐３には負電位が供給され、低電圧回路４、スイッ
チング回路５にはダイオード１６を介して正電位、ダイ
オード４０を介して負電位が印加されると共に昇圧回路
２にもダイオード１６を介して正、電源スィッチ８を介
して負の電位が印加され作動状態となり上述の如くリレ
ー回路１のコイル２６に電流がトランジスター１３−リ
レーのコイル２６を介して流れるので、リレー回路接点
１４０は１４■と接続され昇圧回路２が作動しメインコ
ンデンサー６が充電され、以下第４図示の電源による場
合とまったく同一に作動する。

外部高圧電源により閃光装置を作動させる場合には第２
図示の外部電源スィッチ１０′をオン、第１図の電源ス
ィッチ８（！ｌ−オフとする。

このため正電位が電源スィッチ８−ソケットＡのピン＆
１−ピン雁３ダイオード４１を介して定電圧回路４、ス
イッチング回路５に印加され、負電位はダイオード２８
を介して各回路に印加される。

このためリレー回路１のコイル２６には上述した如く電
流が流れ、リレー接点１４０は１４■と接続するが昇圧
回路２には電圧が開力０されていないので昇圧回路２は
作動しない。

一方メインコンデンサー６には第２図示の高電圧電源Ｂ
−抵抗４２′−電源スイッチ１０′ソケットＡのピン雁
２−ダイオード１γ−メインコンデンサー６−リレー接
点１４（３−１４■−ソケットＡのピン雁４を介して電
流が流れ、このためメインコンデンサー６は直接に充電
さｎ、以下第４図示の電源による場合とまったく同一に
作動する。

第４図示の乾電池電源と第２図示の高圧電源とを併用し
て閃光装置を作動する場合は第１図及び第２図示の電源
スィッチ８．１０’を共にオンとし第４図示の電源から
は前述した如く昇圧回路２を介してメインコンデンサー
６を充電し、外部高圧電源からはダイオード１７−メイ
ンコンデンサー６−リレー接点１４０−１４■を介して
直接充電し以下第４図示の電源による場合とまったく同
一に作動する。

上述の如く本発明に係る電源回路においては電源電圧を
昇圧するための昇圧回路を用いてメインコンデンサーを
充電する手段と該メインコンデンサーを直接に充電する
ための高電圧印加手段を設けることにより閃光エネルギ
ー蓄積用メインコンデンサーに充電するものであるから
、充電時間が極めて短縮化されかつ閃光エネルギー供給
容量が大きなものとなるので閃光回数を増大できるもの
であるので閃光装置用電源回路において多大な効果を奏
するものである。

又、更に本発明は上述の如く昇圧回路の発振回路を利用
して、メインコンデンサーの充電が完了した時に昇圧回
路及び積層電池の両者による充電を停止する様なしたも
のであるので、回路の簡単化も合せて計ることができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る閃光装置用電源回路の一実施例を
示す回路図。 第２図は本発明に係る電源回路に使用する高電圧外部電
源の一実施例を示す回路図。 第３図は本発明に係る電源回路に使用するＡＣ外部電源
の一実施例を示す回路図。 第４図は本発明に係る電源回路に使用する外部電源の一
実施例を示す回路図である。 １・・・・・・リレー回路、２・・・・・・昇圧回路、
３・・・・・・表示回路、５・・・・・・スイッチング
回路、８・・・・・・電源スィッチ、１２・・・・・・
ツェナーダイオード、Ａ・・・・′・・ソケット、、Ａ
’、Ａ“′・・・・・・プラグ、Ｅ、Ｂ・・・・・・電
源。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 発振トランスの一次コイルの一端にコレクターを接
   続するトランジスターを有し、該トランジスターのエミ
   ッターと一次コイルの他端との間に電池電圧が印加され
   ると共に第１の状態にあっては前記トランジスターのベ
   ース・エミッターを短絡すると共に第２の状態にあって
   は上記ベース・エミッター間の短絡を解除し、代わって
   上記トランジスターのエミッターを一方の高圧直流用外
   部端子に接続するリレー可動接片を含み、ベース・エミ
   ッターの短絡解除にて作動しベース・エミッター間の短
   絡にて作動を停止する昇圧回路と、該昇圧回路の出力端
   間に接続されると共に一端を前記トランジスターのエミ
   ッターに接続ｒるメインコンデンサーと、該メインコン
   デンサーの充電状態を検出しメインコンデンサーの充電
   が所定値以下の時には前記可動接片を第２の状態へ変位
   させると共にメインコンデンサーの充電が所定値以上と
   なった際に可動接片を第１の状態へ変位させるリレーと
   、前記一方の高圧直流用外部端子と前記メインコンデン
   サーの他端に接続する他方の高圧直流用外部端子を有す
   る外部高圧電源接続部を具備することを特徴とする閃光
   装置の電源回路。