JPS6321919Y2 - - Google Patents
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- JPS6321919Y2 JPS6321919Y2 JP17645581U JP17645581U JPS6321919Y2 JP S6321919 Y2 JPS6321919 Y2 JP S6321919Y2 JP 17645581 U JP17645581 U JP 17645581U JP 17645581 U JP17645581 U JP 17645581U JP S6321919 Y2 JPS6321919 Y2 JP S6321919Y2
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- JP
- Japan
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- transistor
- power supply
- transformer
- strobe
- voltage
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Links
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Landscapes
- Stroboscope Apparatuses (AREA)
- Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、ストロボ用電源装置、詳しくは、カ
メラ用ストロボの閃光放電管を閃光放電させるた
めの主コンデンサに給電するストロボ用電源装置
に関する。
メラ用ストロボの閃光放電管を閃光放電させるた
めの主コンデンサに給電するストロボ用電源装置
に関する。
一般にストロボ用電源装置は電源電池の低電圧
の直流を高電圧の直流に変換するDC−DCコンバ
ータにより形成されている。DC−DCコンバータ
は、周知のように、低電圧を高電圧にする昇圧用
トランスと、このトランスの1次側で自励発振し
て同トランスに交流電圧を供給する発振用トラン
ジスタと、昇圧用トランスの2次側に誘起された
高電圧を整流してこれを閃光放電回路の主コンデ
ンサに供給する整流素子とで構成されている。と
ころで、従来のDC−DCコンバータには上記発振
用トランジスタとしてPNP型トランジスタまた
はNPN型トランジスタのいずれか一方のみが用
いられていた。PNP型トランジスタにはゲルマ
ニウム・トランジスタが多く採用され、また
NPN型トランジスタにはシリコン・トランジス
タが多く採用されているが、ゲルマニウム・トラ
ンジスタはシリコン・トランジスタに比較して順
方向のベース・エミツタ電圧VBEが小さく、かつ
ジヤンクシヨンの最大定格温度Tjが小さい。例
えば、ゲルマニウム・トランジスタのVBEが0.3〜
0.5Vであるのに対してシリコン・トランジスタ
のVBEは0.6〜0.8Vであり、また、ゲルマニウム・
トランジスタのTjが85℃程度であるのに対して、
シリコン・トランジスタの最大定格温度Tjは150
℃程度である。このため、ゲルマニウムのPNP
型トランジスタが採用されている発振回路の場合
には、ベース・エミツタ電圧VBEが小さいので、
ストロボの低電圧の電池電源でも充分に動作させ
ることができるが、最大定格温度Tjが小さいの
で、この制限から放熱板を充分に大きくする必要
があり、不経済であるばかりでなく、その実装ス
ペースも大きくなる欠点があつた。また、シリコ
ンのNPN型トランジスタを用いた発振回路の場
合には、最大定格温度Tjが大きいため、その放
熱板が小さくて済み、経済的で、かつ実装スペー
スも少なくて済むという利点はあるが、ベース・
エミツタ電圧VBEが大きいので、PNP型トランジ
スタに比較すると、電源電圧が低い場合には動作
できなくなるおそれがあつた。また、NPN型ト
ランジスタを用いてDC−DCコンバータを構成す
ると、その回路構成上からトランスの1次側と2
次側とを分離できないので、電撃を受けやすく危
険を伴う欠点があつた。さらにまた、昇圧用トラ
ンスには帰還巻線が設けられていたため、昇圧用
トランスの端子数が多く小型化する際に、十分に
耐圧が保たれなくなるおそれがあつた。
の直流を高電圧の直流に変換するDC−DCコンバ
ータにより形成されている。DC−DCコンバータ
は、周知のように、低電圧を高電圧にする昇圧用
トランスと、このトランスの1次側で自励発振し
て同トランスに交流電圧を供給する発振用トラン
ジスタと、昇圧用トランスの2次側に誘起された
高電圧を整流してこれを閃光放電回路の主コンデ
ンサに供給する整流素子とで構成されている。と
ころで、従来のDC−DCコンバータには上記発振
用トランジスタとしてPNP型トランジスタまた
はNPN型トランジスタのいずれか一方のみが用
いられていた。PNP型トランジスタにはゲルマ
ニウム・トランジスタが多く採用され、また
NPN型トランジスタにはシリコン・トランジス
タが多く採用されているが、ゲルマニウム・トラ
ンジスタはシリコン・トランジスタに比較して順
方向のベース・エミツタ電圧VBEが小さく、かつ
ジヤンクシヨンの最大定格温度Tjが小さい。例
えば、ゲルマニウム・トランジスタのVBEが0.3〜
0.5Vであるのに対してシリコン・トランジスタ
のVBEは0.6〜0.8Vであり、また、ゲルマニウム・
トランジスタのTjが85℃程度であるのに対して、
シリコン・トランジスタの最大定格温度Tjは150
℃程度である。このため、ゲルマニウムのPNP
型トランジスタが採用されている発振回路の場合
には、ベース・エミツタ電圧VBEが小さいので、
ストロボの低電圧の電池電源でも充分に動作させ
ることができるが、最大定格温度Tjが小さいの
で、この制限から放熱板を充分に大きくする必要
があり、不経済であるばかりでなく、その実装ス
ペースも大きくなる欠点があつた。また、シリコ
ンのNPN型トランジスタを用いた発振回路の場
合には、最大定格温度Tjが大きいため、その放
熱板が小さくて済み、経済的で、かつ実装スペー
スも少なくて済むという利点はあるが、ベース・
エミツタ電圧VBEが大きいので、PNP型トランジ
スタに比較すると、電源電圧が低い場合には動作
できなくなるおそれがあつた。また、NPN型ト
ランジスタを用いてDC−DCコンバータを構成す
ると、その回路構成上からトランスの1次側と2
次側とを分離できないので、電撃を受けやすく危
険を伴う欠点があつた。さらにまた、昇圧用トラ
ンスには帰還巻線が設けられていたため、昇圧用
トランスの端子数が多く小型化する際に、十分に
耐圧が保たれなくなるおそれがあつた。
そこで、本出願人は、先に、PNP型トランジ
スタとNPN型トランジスタの両者を使用し、か
つ昇圧用トランスの帰還巻線を不用にして上記従
来の欠点を除去すると共に、立上りの良好なスト
ロボ用電源装置を提案した(特願昭55−89316
号)。
スタとNPN型トランジスタの両者を使用し、か
つ昇圧用トランスの帰還巻線を不用にして上記従
来の欠点を除去すると共に、立上りの良好なスト
ロボ用電源装置を提案した(特願昭55−89316
号)。
次に、この先に提案したストロボ用電源装置の
電気回路を第1図に示し、その構成および動作に
ついて述べると、この電源装置は、乾電池等の低
電圧の直流電源1と、この直流電源1に直列に接
続された電源スイツチ2と、この電源スイツチ2
の閉成時に上記直流電源1の低電圧を閃光放電回
路10へ給電するに必要な高電圧に昇圧させるた
めのDC−DCコンバータとで構成されている。
DC−DCコンバータは1次巻線P、2次巻線Sを
有する昇圧用トランス3と、このトランス3の2
次巻線Sの一端および抵抗4を介した上記電源1
の負極側にベースが接続されたPNP型トランジ
スタ5と、このトランジスタ5のコレクタに抵抗
6を介してベースが接続され、エミツタが上記電
源1の負極側に、コレクタが上記1次巻線Pの一
端にそれぞれ接続されたNPN型トランジスタ7
と、上記2次巻線Sの他端にアノードを接続した
整流用ダイオード8とにより構成されていて、上
記トランジスタ5のエミツタおよび上記1次巻線
Pの他端は、上記直流電源1の正極側に電源スイ
ツチ2を介して接続した接地ライン9に接続され
ている。ダイオード8のカソードと接地ライン9
間には、閃光発光回路10が接続されている。同
閃光発光回路10は、ダイオード8で整流された
電流が流れることにより充電される主コンデンサ
11と、同コンデンサ11の両端にそれぞれ接続
されている、抵抗12、充電完了表示用のネオラ
ンプ13からなる直列回路と、抵抗14、トリガ
スイツチ15からなる直列回路と、閃光放電管1
6と、さらに上記トリガスイツチ15に並列に接
続されている、トリガコンデンサ17、トリガト
ランス18の1次巻線からなる直列回路と、上記
閃光放電管16のトリガ電極16aにトリガ電圧
を印加するトリガトランス18の2次巻線とで構
成されている。
電気回路を第1図に示し、その構成および動作に
ついて述べると、この電源装置は、乾電池等の低
電圧の直流電源1と、この直流電源1に直列に接
続された電源スイツチ2と、この電源スイツチ2
の閉成時に上記直流電源1の低電圧を閃光放電回
路10へ給電するに必要な高電圧に昇圧させるた
めのDC−DCコンバータとで構成されている。
DC−DCコンバータは1次巻線P、2次巻線Sを
有する昇圧用トランス3と、このトランス3の2
次巻線Sの一端および抵抗4を介した上記電源1
の負極側にベースが接続されたPNP型トランジ
スタ5と、このトランジスタ5のコレクタに抵抗
6を介してベースが接続され、エミツタが上記電
源1の負極側に、コレクタが上記1次巻線Pの一
端にそれぞれ接続されたNPN型トランジスタ7
と、上記2次巻線Sの他端にアノードを接続した
整流用ダイオード8とにより構成されていて、上
記トランジスタ5のエミツタおよび上記1次巻線
Pの他端は、上記直流電源1の正極側に電源スイ
ツチ2を介して接続した接地ライン9に接続され
ている。ダイオード8のカソードと接地ライン9
間には、閃光発光回路10が接続されている。同
閃光発光回路10は、ダイオード8で整流された
電流が流れることにより充電される主コンデンサ
11と、同コンデンサ11の両端にそれぞれ接続
されている、抵抗12、充電完了表示用のネオラ
ンプ13からなる直列回路と、抵抗14、トリガ
スイツチ15からなる直列回路と、閃光放電管1
6と、さらに上記トリガスイツチ15に並列に接
続されている、トリガコンデンサ17、トリガト
ランス18の1次巻線からなる直列回路と、上記
閃光放電管16のトリガ電極16aにトリガ電圧
を印加するトリガトランス18の2次巻線とで構
成されている。
上記のように構成されたストロボの電気回路に
おいて、電源スイツチ2が閉成されると、トラン
ジスタ5にベース電流が流れて同トランジスタ5
が導通するので、同トランジスタ5のコレクタ電
流によつてトランジスタ7にベース電流が流れ
る。すると、トランジスタ7のコレクタ電流が昇
圧用トランス3の1次巻線Pを通じて流れるの
で、同トランス3の2次巻線Sに誘起電圧が発生
する。こゝで2次巻線Sの一端がトランジスタ5
のベースに接続されているので、上記2次巻線S
に発生した誘起電圧によりダイオード8、および
閃光発光回路10の主コンデンサ11を通じて正
帰還電流が上記トランジスタ5のベースに流れる
こととなり、同トランジスタ5のベース電流が増
大する。その結果、トランジスタ5のコレクタ電
流が増加してトランジスタ7のベース電流が増加
することになるので、トランジスタ7のコレクタ
電流も更に増加する。このあと、トランジスタ7
のコレクタ電流が同トランジスタ7の飽和抵抗と
トランス3の1次巻線Pの巻線抵抗とによつて増
加しなくなると、2次巻線Sの誘起電圧も減少し
始める。この結果、トランジスタ5のベース電流
が減少し、トランジスタ7のコレクタ電流も減少
する。従つて、昇圧用トランス3の2次巻線Sか
らトランジスタ5のベースへの帰還がなくなり、
トランジスタ7が非導通状態になる。このとき、
昇圧用トランス3の1次巻線Pに誘起されている
逆起電圧が2次巻線Sを通じてトランジスタ5を
確実に非導通状態にさせると共に、昇圧用トラン
ス3の各巻線の分布容量等により1次巻線Pを流
れる電流が振動する。そして、振動電流の正の半
波がトランジスタ5を順方向にバイアスすると、
トランジスタ5,7が再び導通状態になつて最初
の状態に戻るので、以下同様にして発振が持続さ
れる。
おいて、電源スイツチ2が閉成されると、トラン
ジスタ5にベース電流が流れて同トランジスタ5
が導通するので、同トランジスタ5のコレクタ電
流によつてトランジスタ7にベース電流が流れ
る。すると、トランジスタ7のコレクタ電流が昇
圧用トランス3の1次巻線Pを通じて流れるの
で、同トランス3の2次巻線Sに誘起電圧が発生
する。こゝで2次巻線Sの一端がトランジスタ5
のベースに接続されているので、上記2次巻線S
に発生した誘起電圧によりダイオード8、および
閃光発光回路10の主コンデンサ11を通じて正
帰還電流が上記トランジスタ5のベースに流れる
こととなり、同トランジスタ5のベース電流が増
大する。その結果、トランジスタ5のコレクタ電
流が増加してトランジスタ7のベース電流が増加
することになるので、トランジスタ7のコレクタ
電流も更に増加する。このあと、トランジスタ7
のコレクタ電流が同トランジスタ7の飽和抵抗と
トランス3の1次巻線Pの巻線抵抗とによつて増
加しなくなると、2次巻線Sの誘起電圧も減少し
始める。この結果、トランジスタ5のベース電流
が減少し、トランジスタ7のコレクタ電流も減少
する。従つて、昇圧用トランス3の2次巻線Sか
らトランジスタ5のベースへの帰還がなくなり、
トランジスタ7が非導通状態になる。このとき、
昇圧用トランス3の1次巻線Pに誘起されている
逆起電圧が2次巻線Sを通じてトランジスタ5を
確実に非導通状態にさせると共に、昇圧用トラン
ス3の各巻線の分布容量等により1次巻線Pを流
れる電流が振動する。そして、振動電流の正の半
波がトランジスタ5を順方向にバイアスすると、
トランジスタ5,7が再び導通状態になつて最初
の状態に戻るので、以下同様にして発振が持続さ
れる。
以上のようにして発振が行なわれると、昇圧用
トランス3の2次巻線Sから昇圧された誘起電圧
により、ダイオード8および閃光発光回路10を
通じて上記帰還電流が流れるたびに、同電流が主
コンデンサ11およびトリガコンデンサ17に順
次流れるので、これらのコンデンサは急速に充電
される。この主コンデンサ11に充電されること
により同コンデンサ11の端子電圧が閃光放電管
16を放電発光させるに充分高くなると、充電完
了表示用のネオンランプ13が点灯し、閃光放電
が可能になつたことを表示する。その後、トリガ
スイツチ15が閉じられると、トリガコンデンサ
17の電荷がトリガトランス18の1次巻線を通
じて放電され、これによつて同トランス18の2
次巻線にトリガ電圧が発生し、これが閃光放電管
16のトリガ電極16aに加えられるので、この
とき主コンデンサ11の電荷が閃光放電管16を
通じて放電されて同閃光放電管16が発光する。
トランス3の2次巻線Sから昇圧された誘起電圧
により、ダイオード8および閃光発光回路10を
通じて上記帰還電流が流れるたびに、同電流が主
コンデンサ11およびトリガコンデンサ17に順
次流れるので、これらのコンデンサは急速に充電
される。この主コンデンサ11に充電されること
により同コンデンサ11の端子電圧が閃光放電管
16を放電発光させるに充分高くなると、充電完
了表示用のネオンランプ13が点灯し、閃光放電
が可能になつたことを表示する。その後、トリガ
スイツチ15が閉じられると、トリガコンデンサ
17の電荷がトリガトランス18の1次巻線を通
じて放電され、これによつて同トランス18の2
次巻線にトリガ電圧が発生し、これが閃光放電管
16のトリガ電極16aに加えられるので、この
とき主コンデンサ11の電荷が閃光放電管16を
通じて放電されて同閃光放電管16が発光する。
上記ストロボ用電源装置は非常にコンパクトに
構成され、しかも低電圧の直流電源(電源電池)
1を用いて閃光発光回路10の主コンデンサ11
を充電することができるものとなつているので、
ストロボ内蔵のカメラにも適用できて便利であ
る。
構成され、しかも低電圧の直流電源(電源電池)
1を用いて閃光発光回路10の主コンデンサ11
を充電することができるものとなつているので、
ストロボ内蔵のカメラにも適用できて便利であ
る。
しかし、ストロボ撮影を迅速に行なうために
は、さらに上記ストロボ用電源装置よりも、急速
に主コンデンサに充電を行なう高性能のストロボ
用電源装置の出現が望まれている。
は、さらに上記ストロボ用電源装置よりも、急速
に主コンデンサに充電を行なう高性能のストロボ
用電源装置の出現が望まれている。
また、ストロボをカメラに内蔵させ、ストロボ
に用いた電源電池を、カメラの電気回路を駆動す
る電源として兼用させるためには、ストロボをカ
メラの電気回路の接地極性を一致させる必要があ
る。つまり、第1図に示したストロボ用電源装置
では、接地ライン9は電源スイツチ2を介して直
流電源1の正極側に接続されているので、このス
トロボを内蔵させるカメラにおいてもその電気回
路は直流電源の正極側をカメラボデイ等に接地さ
せている構成になつていることが両電気回路を接
続させるために望ましい。しかし、カメラの電気
回路は直流電源の正極側を接地させたもの、負極
側を接地させたもの等統一されていないので、上
記のように正極側を接地させた構成のストロボ用
電源装置を全てのカメラに適用するわけにはいか
ず、片手おちの感があつた。
に用いた電源電池を、カメラの電気回路を駆動す
る電源として兼用させるためには、ストロボをカ
メラの電気回路の接地極性を一致させる必要があ
る。つまり、第1図に示したストロボ用電源装置
では、接地ライン9は電源スイツチ2を介して直
流電源1の正極側に接続されているので、このス
トロボを内蔵させるカメラにおいてもその電気回
路は直流電源の正極側をカメラボデイ等に接地さ
せている構成になつていることが両電気回路を接
続させるために望ましい。しかし、カメラの電気
回路は直流電源の正極側を接地させたもの、負極
側を接地させたもの等統一されていないので、上
記のように正極側を接地させた構成のストロボ用
電源装置を全てのカメラに適用するわけにはいか
ず、片手おちの感があつた。
さらにまた、カメラの電気回路としては、スト
ロボと協働させる露出制御回路、或いは測距回路
等、カメラの自動化に伴つて近年、種々の電気回
路を内蔵させるようにしているので、その電源電
圧としては、上記ストロボ用電源装置に用いた電
源電池の電圧により高いものも要求されるように
なつてきている。
ロボと協働させる露出制御回路、或いは測距回路
等、カメラの自動化に伴つて近年、種々の電気回
路を内蔵させるようにしているので、その電源電
圧としては、上記ストロボ用電源装置に用いた電
源電池の電圧により高いものも要求されるように
なつてきている。
本考案の目的は、上述の点に鑑み、前記第1図
に示したような正極側を接地した直流電源を有す
るDC−DCコンバータに、同様の構成で負極側を
接地した直流電源を有するDC−DCコンバータを
接続させて並列作動させることにより、高速で主
コンデンサを充電できると共に、他の電気回路を
駆動させるための電源出力をも取り出せるように
したストロボ用電源装置を提供するにある。
に示したような正極側を接地した直流電源を有す
るDC−DCコンバータに、同様の構成で負極側を
接地した直流電源を有するDC−DCコンバータを
接続させて並列作動させることにより、高速で主
コンデンサを充電できると共に、他の電気回路を
駆動させるための電源出力をも取り出せるように
したストロボ用電源装置を提供するにある。
以下、本考案を図示の実施例によつて説明す
る。
る。
第2図は、本考案の一実施例を示すストロボ用
電源装置の電気回路図である。この電源装置にお
いては、低電圧の乾電池等からなる、第1の直流
電源21と、第2の直流電源31とを有し、両電
源は直列に接続されている。そして、この第1、
第2の直流電源21,31の接続点、即ち、第1
の直流電源21の負極側および第2の直流電源3
1の正極側は電源スイツチ22を介して接地ライ
ン29に接続されている。第1の直流電源21
は、PNP型トランジスタ25、NPN型トランジ
スタ27、抵抗24,26、昇圧用トランス23
およびダイオード28によつて形成される第1の
DC−DCコンバータ20を駆動するためのもので
あり、第2の直流電源31は、PNP型トランジ
スタ35、NPN型トランジスタ37、抵抗34,
36、昇圧用トランス33およびダイオード38
によつて形成される第2のDC−DCコンバータ3
0を駆動するためのものである。第1の直流電源
21の正極側は、第1のDC−DCコンバータ20
を形成するPNP型トランジスタ25のエミツタ
および昇圧用トランス23の1次巻線Pの一端に
接続され、この1次巻線Pの他端はNPN型トラ
ンジスタ27のコレクタに接続されている。この
トランジスタ27のエミツタは上記接地ライン2
9に、ベースは抵抗26を介して上記トランジス
タ25のコレクタに接続されている。トランジス
タ25のベースは上記昇圧用トランス23の2次
巻線Sの一端に接続されていると共に、抵抗24
を介して上記接地ライン29に接続されている。
昇圧用トランス23の2次巻線Sの他端には整流
用のダイオード28のアノードが接続されてい
る。
電源装置の電気回路図である。この電源装置にお
いては、低電圧の乾電池等からなる、第1の直流
電源21と、第2の直流電源31とを有し、両電
源は直列に接続されている。そして、この第1、
第2の直流電源21,31の接続点、即ち、第1
の直流電源21の負極側および第2の直流電源3
1の正極側は電源スイツチ22を介して接地ライ
ン29に接続されている。第1の直流電源21
は、PNP型トランジスタ25、NPN型トランジ
スタ27、抵抗24,26、昇圧用トランス23
およびダイオード28によつて形成される第1の
DC−DCコンバータ20を駆動するためのもので
あり、第2の直流電源31は、PNP型トランジ
スタ35、NPN型トランジスタ37、抵抗34,
36、昇圧用トランス33およびダイオード38
によつて形成される第2のDC−DCコンバータ3
0を駆動するためのものである。第1の直流電源
21の正極側は、第1のDC−DCコンバータ20
を形成するPNP型トランジスタ25のエミツタ
および昇圧用トランス23の1次巻線Pの一端に
接続され、この1次巻線Pの他端はNPN型トラ
ンジスタ27のコレクタに接続されている。この
トランジスタ27のエミツタは上記接地ライン2
9に、ベースは抵抗26を介して上記トランジス
タ25のコレクタに接続されている。トランジス
タ25のベースは上記昇圧用トランス23の2次
巻線Sの一端に接続されていると共に、抵抗24
を介して上記接地ライン29に接続されている。
昇圧用トランス23の2次巻線Sの他端には整流
用のダイオード28のアノードが接続されてい
る。
また、第2の直流電源31の負極側は、第2の
DC−DCコンバータ30を形成するNPN型トラ
ンジスタ37のエミツタに接続されていると共
に、抵抗34を介してPNP型トランジスタ35
のベースに接続されている。トランジスタ37の
コレクタは昇圧用トランス33の1次巻線Pの一
端に接続され、同巻線Pの他端は上記接地ライン
29に接続されている。トランジスタ37のベー
スは抵抗36を介してトランジスタ35のコレク
タに接続され、同トランジスタ35のエミツタは
上記接地ライン29に接続されている。また、ト
ランジスタ35のベースは昇圧用トランス33の
2次巻線Sの一端に接続され、同巻線Sの他端は
ダイオード38のアノードがわに接続されてい
る。
DC−DCコンバータ30を形成するNPN型トラ
ンジスタ37のエミツタに接続されていると共
に、抵抗34を介してPNP型トランジスタ35
のベースに接続されている。トランジスタ37の
コレクタは昇圧用トランス33の1次巻線Pの一
端に接続され、同巻線Pの他端は上記接地ライン
29に接続されている。トランジスタ37のベー
スは抵抗36を介してトランジスタ35のコレク
タに接続され、同トランジスタ35のエミツタは
上記接地ライン29に接続されている。また、ト
ランジスタ35のベースは昇圧用トランス33の
2次巻線Sの一端に接続され、同巻線Sの他端は
ダイオード38のアノードがわに接続されてい
る。
上記第1のDC−DCコンバータ20の正極出力
端子となつているダイオード28のカソードと、
上記第2のDC−DCコンバータ30の正極出力端
子となつているダイオード38のカソードとは共
通に接続され、これらのダイオード28,38の
両カソードと上記接地ライン29間に、閃光発光
回路10が接続されるようになつている。即ち、
閃光発光回路10は、上記ダイオード28,38
の両カソードと接地ライン29間に、図示の極性
で閃光放電用の主コンデンサ11が接続されてい
る。またこの主コンデンサ11と並列に、抵抗1
2と充電完了表示用ネオンランプ13からなる直
列回路、抵抗14とトリガスイツチ15からなる
直列回路および閃光放電管16が接続されている
と共に、トリガスイツチ15と並列にトリガコン
デンサ17とトリガトランス18の1次巻線から
なる直列回路が接続され、さらにトリガトランス
18の2次巻線が閃光放電管16のトリガ電極1
6aと上記接地ライン29間に接続されている。
従つて、上記閃光発光回路10はその主コンデン
サ11およびトリガコンデンサ17への充電電荷
の供給を、上記ダイオード28,38を通じてそ
れぞれ第1のDC−DCコンバータ20および第2
のDC−DCコンバータ30によつて行なわれるよ
うになつている。
端子となつているダイオード28のカソードと、
上記第2のDC−DCコンバータ30の正極出力端
子となつているダイオード38のカソードとは共
通に接続され、これらのダイオード28,38の
両カソードと上記接地ライン29間に、閃光発光
回路10が接続されるようになつている。即ち、
閃光発光回路10は、上記ダイオード28,38
の両カソードと接地ライン29間に、図示の極性
で閃光放電用の主コンデンサ11が接続されてい
る。またこの主コンデンサ11と並列に、抵抗1
2と充電完了表示用ネオンランプ13からなる直
列回路、抵抗14とトリガスイツチ15からなる
直列回路および閃光放電管16が接続されている
と共に、トリガスイツチ15と並列にトリガコン
デンサ17とトリガトランス18の1次巻線から
なる直列回路が接続され、さらにトリガトランス
18の2次巻線が閃光放電管16のトリガ電極1
6aと上記接地ライン29間に接続されている。
従つて、上記閃光発光回路10はその主コンデン
サ11およびトリガコンデンサ17への充電電荷
の供給を、上記ダイオード28,38を通じてそ
れぞれ第1のDC−DCコンバータ20および第2
のDC−DCコンバータ30によつて行なわれるよ
うになつている。
次に、以上のように構成されているストロボ用
電源装置の動作を述べる。電源スイツチ22と閉
成すると、第1のDC−DCコンバータ20では、
第1の直流電源21からPNP型トランジスタ2
5のエミツタ−ベース−抵抗24−電源スイツチ
22の経路で電流が流れる。すると、上記トラン
ジスタ25が導通状態となるので、同トランジス
タ25のエミツタ−コレクタ−抵抗26−NPN
型トランジスタ27のベース−エミツタ−電源ス
イツチ22の経路で電流が流れる。これにより、
上記第2のトランジスタ27が導通状態となるの
で、同トランジスタ27のコレクタ−エミツタ−
電源スイツチ22−直流電源21−昇圧用トラン
ス23の1次巻線Pの経路で電流が流れて昇圧用
トランス23の1次巻線Pを付勢する。この1次
巻線Pが付勢されると、その2次巻線Sに誘起電
圧が発生する。こゝで、ダイオード28のカソー
ドと接地ライン29間には、閃光発光回路10が
接続されているため、上記誘起電圧により、昇圧
用トランス23の2次巻線S−ダイオード28−
主コンデンサ11−電源スイツチ22−直流電源
21−トランジスタ25のエミツタ−ベースの経
路で、或いは、2次巻線S−ダイオード28−抵
抗14−トリガコンデンサ17−トリガトランス
18の1次巻線−電源スイツチ22−直流電源2
1−トランジスタ25のエミツタ−ベースの経路
で電流が流れるので、このとき、昇圧用トランス
23の2次側の電流が1次側に正帰還されること
になる。このため、トランジスタ25のコレクタ
電流が増加することになり、トランジスタ27の
ベース電流も増加するので、同トランジスタ27
のコレクタ電流が増加する。トランジスタ27の
コレクタ電流が次第に増加していき、同トランジ
スタ27の抵抗と昇圧用トランス23の1次巻線
Pの巻線抵抗とによつて飽和状態に達すると、昇
圧用トランス23の2次巻線Sの誘起電圧が減少
し始めるので、ダイオード28−上記閃光発光回
路10の主コンデンサ11−電源スイツチ22−
直流電源21−第1のトランジスタ25のエミツ
タ−ベース−2次巻線Sの経路で流れる正帰還電
流も減少する。すると、トランジスタ25のコレ
クタ電流が減少するのでトランジスタ27のベー
ス電流が減少することになり、その結果同トラン
ジスタ27のコレクタ電流も減少する。こうして
第1、第2のトランジスタ25,27は急激にカ
ツトオフの状態になる。両トランジスタ25,2
7がカツトオフ状態になると、昇圧用トランス2
3の1次巻線Pおよび2次巻線Sには逆起電圧が
発生し、これが各巻線の分布容量を充電させる。
その結果、昇圧用トランス23の巻線P,Sには
分布容量の充電による振動電流が発生することに
なる。昇圧用トランス23の2次巻線Sに生じた
振動電流の正の半波がトランジスタ25を順方向
にバイアスすると、これにより、トランジスタ2
5が導通し、そしてトランジスタ27も導通する
ので、最初の状態に戻り、以下同様にして発振が
持続する。
電源装置の動作を述べる。電源スイツチ22と閉
成すると、第1のDC−DCコンバータ20では、
第1の直流電源21からPNP型トランジスタ2
5のエミツタ−ベース−抵抗24−電源スイツチ
22の経路で電流が流れる。すると、上記トラン
ジスタ25が導通状態となるので、同トランジス
タ25のエミツタ−コレクタ−抵抗26−NPN
型トランジスタ27のベース−エミツタ−電源ス
イツチ22の経路で電流が流れる。これにより、
上記第2のトランジスタ27が導通状態となるの
で、同トランジスタ27のコレクタ−エミツタ−
電源スイツチ22−直流電源21−昇圧用トラン
ス23の1次巻線Pの経路で電流が流れて昇圧用
トランス23の1次巻線Pを付勢する。この1次
巻線Pが付勢されると、その2次巻線Sに誘起電
圧が発生する。こゝで、ダイオード28のカソー
ドと接地ライン29間には、閃光発光回路10が
接続されているため、上記誘起電圧により、昇圧
用トランス23の2次巻線S−ダイオード28−
主コンデンサ11−電源スイツチ22−直流電源
21−トランジスタ25のエミツタ−ベースの経
路で、或いは、2次巻線S−ダイオード28−抵
抗14−トリガコンデンサ17−トリガトランス
18の1次巻線−電源スイツチ22−直流電源2
1−トランジスタ25のエミツタ−ベースの経路
で電流が流れるので、このとき、昇圧用トランス
23の2次側の電流が1次側に正帰還されること
になる。このため、トランジスタ25のコレクタ
電流が増加することになり、トランジスタ27の
ベース電流も増加するので、同トランジスタ27
のコレクタ電流が増加する。トランジスタ27の
コレクタ電流が次第に増加していき、同トランジ
スタ27の抵抗と昇圧用トランス23の1次巻線
Pの巻線抵抗とによつて飽和状態に達すると、昇
圧用トランス23の2次巻線Sの誘起電圧が減少
し始めるので、ダイオード28−上記閃光発光回
路10の主コンデンサ11−電源スイツチ22−
直流電源21−第1のトランジスタ25のエミツ
タ−ベース−2次巻線Sの経路で流れる正帰還電
流も減少する。すると、トランジスタ25のコレ
クタ電流が減少するのでトランジスタ27のベー
ス電流が減少することになり、その結果同トラン
ジスタ27のコレクタ電流も減少する。こうして
第1、第2のトランジスタ25,27は急激にカ
ツトオフの状態になる。両トランジスタ25,2
7がカツトオフ状態になると、昇圧用トランス2
3の1次巻線Pおよび2次巻線Sには逆起電圧が
発生し、これが各巻線の分布容量を充電させる。
その結果、昇圧用トランス23の巻線P,Sには
分布容量の充電による振動電流が発生することに
なる。昇圧用トランス23の2次巻線Sに生じた
振動電流の正の半波がトランジスタ25を順方向
にバイアスすると、これにより、トランジスタ2
5が導通し、そしてトランジスタ27も導通する
ので、最初の状態に戻り、以下同様にして発振が
持続する。
また、第2のDC−DCコンバータ30では、上
記電源スイツチ22を閉成したとき、第2の直流
電源31から電源スイツチ22−PNP型トラン
ジスタ35−抵抗34の経路で電流が流れる。こ
の第2のDC−DCコンバータ30は接地ライン2
9にその駆動用の直流電源31の正極側を接続さ
せて前記第1図に示したストロボ用電源装置の
DC−DCコンバータと同一のものである。トラン
ジスタ35が導通すると、このトランジスタ35
のコレクタ電流によりNPN型トランジスタ37
のベース−エミツタに電流が流れて同トランジス
タ37が導通するので、これにより、同トランジ
スタ37を通じて第2の直流電源31から昇圧用
トランス33の1次巻線Pに電流が流れて同巻線
Pを付勢する。すると、これによつて2次巻線S
に誘起電圧が発生する。ダイオード38のカソー
ドと接地ライン29の間には、閃光発光回路10
が接続されているので、上記誘起電圧が発生する
と、昇圧用トランス33の2次巻線S−ダイオー
ド38−主コンデンサ11−トランジスタ35の
エミツタ−ベースの経路で、或いは、2次巻線S
−ダイオード38−抵抗14−トリガコンデンサ
17−トリガトランス18の1次巻線−トランジ
スタ35のエミツタ−ベースの経路で電流が流れ
るので、このとき、昇圧用トランス33の2次側
の電流が1次側に正帰還されることになる。即
ち、この正帰還ループは第1のDC−DCコンバー
タ20と第2のDC−DCコンバータ30とでは若
干異なつており、これは、第1の直流電源21と
第2の直流電源31の接地極性が異なつていること
に起因している。トランジスタ35に帰還電流が
流れることにより、同トランジスタ35のコレク
タ電流が増加するのでトランジスタ37のコレク
タ電流も増加し、前述したように、次第に、飽和
状態にまで達する。飽和状態に達すると、昇圧用
トランス33の2次巻線Sの誘起電圧が減少する
ので上記帰還電流も減少していき、トランジスタ
35,37のコレクタ電流が上記とは逆の方向に
減少し、ついにカツトオフ状態になる。そして、
昇圧用トランス33の巻線に逆起電圧が発生し、
これにより、同トランス33の分布容量を充電さ
せるので、このとき、振動電流が発生し、同振動
電流の正の半波で再びトランジスタ35が導通
し、次いでトランジスタ37も導通して最初の状
態となり、このDC−DCコンバータ30にても同
様に発振が持続する。
記電源スイツチ22を閉成したとき、第2の直流
電源31から電源スイツチ22−PNP型トラン
ジスタ35−抵抗34の経路で電流が流れる。こ
の第2のDC−DCコンバータ30は接地ライン2
9にその駆動用の直流電源31の正極側を接続さ
せて前記第1図に示したストロボ用電源装置の
DC−DCコンバータと同一のものである。トラン
ジスタ35が導通すると、このトランジスタ35
のコレクタ電流によりNPN型トランジスタ37
のベース−エミツタに電流が流れて同トランジス
タ37が導通するので、これにより、同トランジ
スタ37を通じて第2の直流電源31から昇圧用
トランス33の1次巻線Pに電流が流れて同巻線
Pを付勢する。すると、これによつて2次巻線S
に誘起電圧が発生する。ダイオード38のカソー
ドと接地ライン29の間には、閃光発光回路10
が接続されているので、上記誘起電圧が発生する
と、昇圧用トランス33の2次巻線S−ダイオー
ド38−主コンデンサ11−トランジスタ35の
エミツタ−ベースの経路で、或いは、2次巻線S
−ダイオード38−抵抗14−トリガコンデンサ
17−トリガトランス18の1次巻線−トランジ
スタ35のエミツタ−ベースの経路で電流が流れ
るので、このとき、昇圧用トランス33の2次側
の電流が1次側に正帰還されることになる。即
ち、この正帰還ループは第1のDC−DCコンバー
タ20と第2のDC−DCコンバータ30とでは若
干異なつており、これは、第1の直流電源21と
第2の直流電源31の接地極性が異なつていること
に起因している。トランジスタ35に帰還電流が
流れることにより、同トランジスタ35のコレク
タ電流が増加するのでトランジスタ37のコレク
タ電流も増加し、前述したように、次第に、飽和
状態にまで達する。飽和状態に達すると、昇圧用
トランス33の2次巻線Sの誘起電圧が減少する
ので上記帰還電流も減少していき、トランジスタ
35,37のコレクタ電流が上記とは逆の方向に
減少し、ついにカツトオフ状態になる。そして、
昇圧用トランス33の巻線に逆起電圧が発生し、
これにより、同トランス33の分布容量を充電さ
せるので、このとき、振動電流が発生し、同振動
電流の正の半波で再びトランジスタ35が導通
し、次いでトランジスタ37も導通して最初の状
態となり、このDC−DCコンバータ30にても同
様に発振が持続する。
上記第1、第2のDC−DCコンバータ20,3
0で発振が行なわれると、昇圧用トランス23,
33の2次巻線Sから昇圧された誘起電圧によ
り、それぞれダイオード28,38を通じて閃光
発光回路10の主コンデンサ11およびトリガコ
ンデンサ17に電流が流れてこれらを急速に充電
させていく。主コンデンサ11の充電完了はネオ
ンランプ13の点灯によつて確認される。このあ
と、トリガスイツチ15を閉じれば、トリガコン
デンサ17の電荷がトリガスイツチ15を通じて
放電され、このときのトリガトランス18の1次
巻線中を流れた放電電流により、トリガトランス
18の2次巻線を介して閃光放電管16のトリガ
電極16aにトリガパルスが印加されると、閃光
放電管16がトリガされて、上記主コンデンサ1
1の電荷を放電して発光する。
0で発振が行なわれると、昇圧用トランス23,
33の2次巻線Sから昇圧された誘起電圧によ
り、それぞれダイオード28,38を通じて閃光
発光回路10の主コンデンサ11およびトリガコ
ンデンサ17に電流が流れてこれらを急速に充電
させていく。主コンデンサ11の充電完了はネオ
ンランプ13の点灯によつて確認される。このあ
と、トリガスイツチ15を閉じれば、トリガコン
デンサ17の電荷がトリガスイツチ15を通じて
放電され、このときのトリガトランス18の1次
巻線中を流れた放電電流により、トリガトランス
18の2次巻線を介して閃光放電管16のトリガ
電極16aにトリガパルスが印加されると、閃光
放電管16がトリガされて、上記主コンデンサ1
1の電荷を放電して発光する。
このように、上記ストロボ用電源装置は、2個
のDC−DCコンバータ20と30とを並列作動さ
せて両コンバータの出力により閃光放電用の主コ
ンデンサ11を充電させるようにしているので第
1図に示した電源装置に較べて2倍の速度で高速
充電することができ、ストロボ撮影に際して充電
のための待機時間が短縮でき迅速な撮影ができる
こととなる。
のDC−DCコンバータ20と30とを並列作動さ
せて両コンバータの出力により閃光放電用の主コ
ンデンサ11を充電させるようにしているので第
1図に示した電源装置に較べて2倍の速度で高速
充電することができ、ストロボ撮影に際して充電
のための待機時間が短縮でき迅速な撮影ができる
こととなる。
また、上記ストロボ用電源装置において、第1
の直流電源21と第2の直流電源31とは直列に
接続されていて、その直列出力が接続端子41,
42により外部へ取り出せるようになつている。
即ち、第1の直流電源21の正極側は接続端子4
1に、第2の直流電源31の負極側は接続端子4
2にそれぞれ続されているので、上記ストロボ用
電源装置をカメラに内蔵させた場合、カメラ内の
電気回路に必要に応じて直流電源21と31の直
列電源電圧を供給することができる。また、上記
直流電源21,31のいずれか一方を、カメラの
電気回路の電源に共用する場合、カメラの電気回
路の接地極性が負極のものであれば、上記第1の
直流電源21と、また、カメラの電気回路の接地
極性が正極の場合には、上記第2の直流電源31
を用いるようにすれば、上記ストロボ用電源装置
とカメラの電気回路との接続構成が簡単なものと
なる。
の直流電源21と第2の直流電源31とは直列に
接続されていて、その直列出力が接続端子41,
42により外部へ取り出せるようになつている。
即ち、第1の直流電源21の正極側は接続端子4
1に、第2の直流電源31の負極側は接続端子4
2にそれぞれ続されているので、上記ストロボ用
電源装置をカメラに内蔵させた場合、カメラ内の
電気回路に必要に応じて直流電源21と31の直
列電源電圧を供給することができる。また、上記
直流電源21,31のいずれか一方を、カメラの
電気回路の電源に共用する場合、カメラの電気回
路の接地極性が負極のものであれば、上記第1の
直流電源21と、また、カメラの電気回路の接地
極性が正極の場合には、上記第2の直流電源31
を用いるようにすれば、上記ストロボ用電源装置
とカメラの電気回路との接続構成が簡単なものと
なる。
以上述べたように本考案によれば、2個のDC
−DCコンバータを並列作動させるようになつて
いるので、閃光放電用主コンデンサへの充電速度
が極めて高速で行なわれ、ストロボ撮影を迅速に
行なうことができ、また、上記2個のDC−DCコ
ンバータの各直流電源は直列になつているので、
各直流電源の2倍の電源電圧の他の電気回路へ容
易に供給することができ、さらに、2つの直流電
源の接続点が接地されているので、他の電気回路
との接続を図る場合、その接地極性は正、負いず
れの極性でも接続構成が容易となることから、ス
トロボ内蔵カメラ等に広く適用させることができ
る等の優れた効果を発揮する。
−DCコンバータを並列作動させるようになつて
いるので、閃光放電用主コンデンサへの充電速度
が極めて高速で行なわれ、ストロボ撮影を迅速に
行なうことができ、また、上記2個のDC−DCコ
ンバータの各直流電源は直列になつているので、
各直流電源の2倍の電源電圧の他の電気回路へ容
易に供給することができ、さらに、2つの直流電
源の接続点が接地されているので、他の電気回路
との接続を図る場合、その接地極性は正、負いず
れの極性でも接続構成が容易となることから、ス
トロボ内蔵カメラ等に広く適用させることができ
る等の優れた効果を発揮する。
第1図は、本出願人が先に提案したストロボ用
電源装置の電気回路図、第2図は、本考案の一実
施例を示すストロボ用電源装置の電気回路図であ
る。 1,21,31……直流電源、2,22……電
源スイツチ、3,23,33……昇圧用トラン
ス、5,25,35……PNP型トランジスタ、
7,27,37……NPN型トランジスタ、8,
28,38……ダイオード、20,30……DC
−DCコンバータ、11……主コンデンサ。
電源装置の電気回路図、第2図は、本考案の一実
施例を示すストロボ用電源装置の電気回路図であ
る。 1,21,31……直流電源、2,22……電
源スイツチ、3,23,33……昇圧用トラン
ス、5,25,35……PNP型トランジスタ、
7,27,37……NPN型トランジスタ、8,
28,38……ダイオード、20,30……DC
−DCコンバータ、11……主コンデンサ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 負極側を接地した第1の直流電源を有する第1
のDC−DCコンバータと、 正極側を接地した第2の直流電源を有する第2
のDC−DCコンバータと、 上記第1、第2の2つのDC−DCコンバータの
両出力端子を並列接続し、この出力端子間に接続
された閃光放電用の主コンデンサと、 を具備し、上記第1、第2の直流電源の直列出
力を外部に取り出すようにしたことを特徴とする
ストロボ用電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17645581U JPS5881897U (ja) | 1981-11-27 | 1981-11-27 | ストロボ用電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17645581U JPS5881897U (ja) | 1981-11-27 | 1981-11-27 | ストロボ用電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5881897U JPS5881897U (ja) | 1983-06-02 |
JPS6321919Y2 true JPS6321919Y2 (ja) | 1988-06-16 |
Family
ID=29969465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17645581U Granted JPS5881897U (ja) | 1981-11-27 | 1981-11-27 | ストロボ用電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5881897U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2710074B2 (ja) * | 1990-08-22 | 1998-02-10 | 富士写真光機株式会社 | カメラ用制御回路 |
-
1981
- 1981-11-27 JP JP17645581U patent/JPS5881897U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5881897U (ja) | 1983-06-02 |
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