JPS5854243Y2 - 車輪懸架装置 - Google Patents

車輪懸架装置

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JPS5854243Y2
JPS5854243Y2 JP1978006750U JP675078U JPS5854243Y2 JP S5854243 Y2 JPS5854243 Y2 JP S5854243Y2 JP 1978006750 U JP1978006750 U JP 1978006750U JP 675078 U JP675078 U JP 675078U JP S5854243 Y2 JPS5854243 Y2 JP S5854243Y2
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JP
Japan
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arm
vehicle body
vibration
wheel suspension
mass
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JP1978006750U
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JPS54111013U (ja
Inventor
和久 奥田
幸夫 杉山
武夫 村田
Original Assignee
トヨタ自動車株式会社
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Publication date
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【考案の詳細な説明】 本考案は車輪懸架装置に関し、特に、後輪の懸架に適し
た車輪懸架装置に関する。
車輪懸架装置は、一般に、車軸を車体に対し弾性支持す
るスプリングと、該スプリングの振動エネルギーを吸収
するための緩衝器と、車軸の車体に対する支持を補強す
べく車体側および車軸側聞に配置される複数のアームと
を備える。
各アームは、その両端に車体側および車軸側への取付部
となる枢着部を備え、該枢着部を介して所定箇所に取り
付けられている。
ところで、後輪駆動においては後輪側に差動ギヤが配置
されており、この後輪を懸架する前記車輪懸架装置の各
アームにはエンジンから発生する強制振動力および差動
ギヤの噛合によって発生する強制振動力が伝わる。
この強制振動力の振動数は車速に応じて変化し、その振
動数がアームの共振振動数に一致した場合、その振動は
減衰されることなくそのアームを介して車体に伝達され
る。
この車体は、一般に、これに伝えられるある値の振動数
に対して特に音を発しやすいという特性を有する。
このため、アームの前記した共振振動数と車体の音に対
する感度の高い振動数とが一致すると、車内音がより一
層増大されるという結果を招き、乗員に対して不快感を
与えてしまう。
このため、アームの設計には該アームの共振振動数と車
体のそれとが一致しないように考慮が払われているが、
各アームの設計に充分な注意を払った場合においても、
アームの組み付は後において該アームの共振振動数と車
体のそれとが一致することがあり、従って、従来の前記
懸架装置によれば、アームを経て車体に伝わる振動によ
り車内音が発生し或はこれが増大することがあった。
このアームの共振による車内音の発生酸は増大を防止す
るためには、アーム軸部の径の変更あるいはアーム軸部
に質量体を付加することが考えられるが、4リンク式懸
架装置におけるコントロールアーム等のうちその長さが
比較的短かなアームに対しては有効な対策とはなり得な
い。
また、実開昭48−43316号公報には、リーフスプ
リングと車体との間にあって、それぞれに弾性ブツシュ
を介して弾性的に結合された自由振動可能の板状の中間
金具を利用して、該金具の板厚を増大せしめることによ
りこれを質量体とするターイナミンクダンパを構成上、
これにより防振を図ることが開示されている。
しかしながら、車体とアクスル−・ウジングとの間に配
置されかつそれぞれに枢着されるアームは、ダイナミッ
クダンパの質量体として機能し得る程に全体的な自由振
動を生しることはなく、前記中間金具におけるように、
前記アームの全体的な重量増加を図ったとしても、単に
懸架装置の重重量化を招くだけであり、前記アームの全
体的な重量増加によってダイナミックダンパを構成する
ことはできない。
本考案は車内音の発生およびその増大を抑制することを
目的とし、車体の音に対する感度の高い振動数と一致す
る共振振動数を有するアームの両端に設けられた枢着部
、すなわち、枢軸を受入れる筒状の目玉部の少なくとも
一方に、マスダンパとして、前記アームの共振振動数を
変えるための質量体を取り付けたことを特徴とする。
従って、本考案によれば、コントロールアーム等の比較
的長さ寸法の小さなアームに対しても有効にその振動特
性を変えることができ、しかも振動の伝達を防止する上
で最も重要となる前記アームの接続部たる前記枢着部に
、マスタンパとして前記質量体が付加されることから、
この接続部における振動レベルを効果的に低減すること
ができ、これにより効果的に車内音の低減を図ることが
できる。
本考案が特徴とするところは、図示の実施例についての
以下の説明によりさらに明らかとなろう。
本考案に係る車輪懸架装置10は、第1図に示されてい
るように、アクスル(図示せず)を被うよう一体的に成
形されたアクスルノ・ウジング12を支承するリンク型
リヤサスペンションである。
アクスルハウジング12の中央部には差動ギヤを収容す
るギヤキャリパ14が形成されており、アクスルハウジ
ング12の端部かも突出する前記アクスルの各端部には
車輪を取り付けるためのハブ16が固定されている。
前記車輪懸架装置10は、質量体(第2図ないし第6図
参照)および一端が車体(図示せず)に揺動可能に支承
されかつ互いに平行に伸びる一対のロアアーム18を含
み、該ロアアームの他端に前記アクスル・・ウジング1
2の端部が固定されている。
各ロアアーム18と前記車体との間には、それぞれコイ
ルスプリング20が配置されており、該コイルスプリン
グによりアクスルノ・ウジング12は前記車体に弾性支
持されている。
また、コイルスプリング20の振動を減衰させるべく各
ロアアーム18の他端と前記車体との間には一対の緩衝
器22が配置されている。
前記アクスル・・ウジング12および前記車体間には、
一対のアッパコントロールアーム24およびラテラルコ
ントロールアーム26が配置されている。
各アッパコントロールアーム24は、その両端すなわち
アーム軸部の両端に取付部となる枢着部すなわち筒状の
目玉部28を備え、またラテラルコントロールアーム2
8は、その両端すなわちアーム軸部の両端に同様な筒状
の目玉部30を備える。
各アッパコントロールアーム24の一端は、前記・・ウ
ジング12に支承された従来よく知られた枢軸を受入れ
る一方の前記目玉部28を介してアクスルハウジング1
2に設げられた取付部32に枢着され、またその他端は
前記車体に支承された従来よく知られた枢軸を受入れる
他方の前記目玉部28を介して前記車体に枢着されてお
り、各アッパコントロールアーム24はアクスルハウシ
ング12の前後方向の振動を抑制する。
前記ラテラルコントロールアームすなわちラテラルコン
トロールアーム26の一端は前記ハウジング12に支承
された従来よく知られた枢軸を受入れる一方の前記目玉
部30を介してアクスル・・ウジング12の側面に設げ
られた取付部34に枢着され、またその他端は前記車体
に支承された従来よく知られた枢軸を受入れる他方の目
玉部30を介して前記車体に枢着される。
該ラテラルコントロールアームはアクスルハウジング1
2の横方向の振動を抑制する。
前記質量体Mは必要に応じてそれぞれ固有の振動数を有
するアッパコントロールアーム24およびラテラルコン
トロールアーム26の目玉部28゜30に取り付けられ
る。
すなわち、前記エンジンおよび差動ギヤはその回転速度
に応じた周波数で強制振動を生じ、この振動がアクスル
ノ・ウジング12を経て各アーム18,24および26
に伝えられる。
その振動の周波数と前記アームの共振振動数が一致しな
い場合、その振動は前記アームを経る間に減衰されるこ
とから前記車体に車内音を生じさせあるいは車内音を増
大させる程強くこの車体に伝達されることはない。
また、前記アームの共振振動数に一致する周波数の振動
であっても前記アームの共振振動数と前記車体のそれと
が異なる場合においても、前記車体においてその振動は
減衰されることから、前記したと同様、この車体に車内
音が生しあるいは車内音が増大することはない。
しかし、前記アームの共振振動数と前記車体のそれとが
一致する場合、この振動数に一致した強制振動がアクス
ルバウシング12から前記アームに伝えられるとこの振
動は大きく減衰されることなく該アームを経て前記車体
に伝えられさらにこの車体において大きく減衰されるこ
となく該車体を共振させる。
このような車体を共振させる振動の伝達経路となるアー
ム18.24の目玉部28゜30に本考案に係る質量体
Mが設けられる。
第2図および第3図には、本考案に係る質量体Mをアン
パコントロールアーム24の両端に設けられた目玉部2
8のそれぞれに設けた例が示されている。
該質量体Mは、目玉部28の外周に沿った弧状断面を有
し、目玉部28の外周面に直接固着されている。
前記質量体Mは、第4図に示すように、複数個とするこ
とができる。
さらに、第5図に示すように、一方の目玉部28の外周
面を被うように該目玉部28に筒状の質量体Mを固着す
ることができる。
また、第6図に示すように、目玉部28の外周面に代え
てその内周面に筒状の質量体Mを固着することもできる
前記したように、前記アームが車体を共振させる振動の
伝達経路となる原因は、そのアームの共振振動数が前記
車体のそれに一致することにある。
従って、車体を共振させる振動の伝達経路となる前記ア
ームがその両端に備える目玉部に前記質量体Mを取り付
けることにより、実質的に前記アームの質量を増大させ
ることができ、前記目玉部は筒状であり高い剛性を示す
ことからばねとして機能することはなく、前記質量体が
マスダンパとして機能することから、これによりアーム
の共振振動数を前記車体の音に対する感度の高い振動数
よりずらすことができる。
しかも、前記アームにおける振動の入力部または出力部
となる前記アームの接続部たる目玉部、すなわち、枢着
部における振動レベルが振動の伝達を防止する上で最も
重要な要素となるが、前記枢着部に前記質量体が付加さ
れていることから、前記枢着部における振動レベルを効
果的に低減することができ、これにより前記車体に入力
される振動のレベルを効果的に低減することができる。
また、質量体Mはアームの両端に設けられる目玉部に取
り付けられることから、比較的大型、重重量の質量体を
用いることができ、これにより質量体Mの重量を比較的
広い範囲で選択することができ、アームの共振振動数が
前記車体のそれに一致してもこれを比較的広い範囲内で
自由に変えることができ、アームの共振振動数を前記車
体のそれより大きくずらすことができる。
従って、前記車体を共振させる振動が前記アームに伝え
られても、該アームが共振することなくその振動を大き
く減衰させることから前記車体の共振を防止することが
でき、車内音の発生およびその増大を防止することがで
きる。
第7図には、本考案に係る質量体の取付前後における車
内音の比較がグラフとして示されている。
横軸は振動周波数(Hz)を示し、また縦軸は車内音の
音圧レベル(dB)を示す。
実線は質量体Mの付加前におげろ音圧状態を示し、破線
は本考案に係る質量体Mの付加後におげろ音圧状態を示
し、このグラフから明らかなように、600Hz〜70
0Hzの振動に対し車内音の音圧レベルを約10dB程
度低減させることができる。
前記した例においては、質量体Mをアンパコントロール
アーム24の目玉部28に取り付けた例を示したが、質
量体Mをラテラルコントロールアーム26の目玉部30
にも、前記したと同様、取り付けることができ、また4
リンク式車輪懸架装置に限らず本考案を種々の車輪懸架
装置に適用することができる。
また、前記したところでは、各アームと前記車体との関
係に基づいて質量体Mをその目玉部に設けることを説明
したが、アクスルノ・ウジング12と各アームとの共振
振動数の関係に基づいて該アームの目玉部に質量体Mを
設けることができる。
本考案によれば、アームの端部に設けられた目玉部すな
わち枢着部に質量体を取り付けることにより、振動伝達
経路となるアームの振動特性を変えることができ、しか
も、振動の伝達を防止する上で最も重要な要素となる前
記枢着部の振動レベルを効果的に低減することができ、
これにより、比較的単純な構成により効果的に車内音の
発生およびその増大を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車輪懸架装置を示す斜視図であり
、第2図および第3図は第1図に示したアンパコントロ
ールアームを示す正面図および平面図であり、第4図は
第2図および第3図に示した質量体の他の取付例を示す
アンパコントロールアームの斜視図であり、第5図およ
び第6図は本考案のそれぞれ他の実施例を示す第2図と
同様な図面であり、第7図は本考案と従来例との音圧レ
ベルの比較を示すグラフである。 24.26:アーム、28,30:枢着部、M:質量体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体に支承された枢軸を受入れるための筒状の目玉部を
    一端に備え、またアクスルハウジングに支承された枢軸
    を受入れるための筒状の目玉部を他端に備えるアームを
    含む車輪懸架装置であって、前記アームの少な(とも一
    方の前記目玉部に、前記アームを経て前記車体に伝えら
    れる振動に依る車内音の低減を図るべく、前記アームの
    共振振動数を変えかつ当該目玉部の振動レベルの低減を
    図るためのマスダンパとして、質量体を付加したことを
    特徴とする車輪懸架装置。
JP1978006750U 1978-01-25 1978-01-25 車輪懸架装置 Expired JPS5854243Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1978006750U JPS5854243Y2 (ja) 1978-01-25 1978-01-25 車輪懸架装置

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JP1978006750U JPS5854243Y2 (ja) 1978-01-25 1978-01-25 車輪懸架装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54111013U JPS54111013U (ja) 1979-08-04
JPS5854243Y2 true JPS5854243Y2 (ja) 1983-12-10

Family

ID=28813843

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002225527A (ja) * 2001-02-06 2002-08-14 Toyota Auto Body Co Ltd トーションビーム式サスペンション

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4843316U (ja) * 1971-09-27 1973-06-05

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JP2002225527A (ja) * 2001-02-06 2002-08-14 Toyota Auto Body Co Ltd トーションビーム式サスペンション

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