JPS58527Y2 - 徐放性薬剤成形物 - Google Patents

徐放性薬剤成形物

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JPS58527Y2
JPS58527Y2 JP1979112201U JP11220179U JPS58527Y2 JP S58527 Y2 JPS58527 Y2 JP S58527Y2 JP 1979112201 U JP1979112201 U JP 1979112201U JP 11220179 U JP11220179 U JP 11220179U JP S58527 Y2 JPS58527 Y2 JP S58527Y2
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JP
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resin
molded product
film
drug
release drug
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JP1979112201U
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JPS5631502U (ja
Inventor
浦浜圭彬
Original Assignee
日東電工株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、保存中に含まれる活性薬剤がプルーミングを
起こさないようにした徐放性薬剤成形物に関する。
活性薬剤、例えば、殺菌剤を不活性な樹脂と共に成形し
、活性薬剤がその成形物から徐々に放出されるようにし
た徐放性薬剤成形物においては、保存時に活性薬剤がプ
ルーミングを起こし、成形物の表面に粘着性の被膜を形
成したり、成形物の表面で再結晶し、析出したりするこ
とがある。
このような活性薬剤のプルーミングが起こると、意図す
る徐放性の機能が失なわれるばかりでなく、使用時に活
性薬剤が周囲の物品や人体に付着するという好ましくな
い問題が生じる。
特に、気化性又は溶出性の活性薬剤を不活性な樹脂と共
に成形物に成形し、活性薬剤をその樹脂への飽和溶解度
以上に微小な固体状に分散させた徐放性薬剤成形物は、
活性薬剤が溶脂戊形物中にその飽和溶解度以上に存在す
る間、実質的に一定の速度で樹脂成形物から気化又は溶
出するので、徐放性という点からみて非常にすぐれてい
る。
しかし、反面、活性薬剤が樹脂への飽和溶解度以上に多
量に樹脂成形物中に分散されているために、特に前記し
たように、保存時にプルーミングの問題が生じやす(○ 本考案は上記の問題を解決するためになされたものであ
って、成形物中に含まれる活性薬剤がプルーミングを起
こさないようにした徐放性薬剤成形物を提供することを
目的とする。
以下に本考案を図面に基づいて説明する。
第1図に示すように、本考案の徐放性薬剤成形物1は、
不活性な樹脂成形物2中に気化性又は溶出性の活性薬剤
3がその飽和溶解度以上に微小な固体状に分散されてい
ると共に、上記薬剤に対して上記樹脂よりも高いバリヤ
性を有するフィルム4が粘着剤5を介して上記樹脂成形
物の表面に取り除し可能に貼着されて構成されている。
本考案において、樹脂成形物2の形状は、好ましくはシ
ート状である。
このような樹脂成形物は、通常、樹脂と、この樹脂への
飽和溶解度以上の量の活性薬剤とを溶融混合し、押出し
、プレス、流延等の適宜の方法により成形される。
活性薬剤3としては、樹脂成形物から大気その他の雰囲
気中に気化し、或いは水、有機溶剤等の液体や土壌中に
溶出するものが用いられる。
好ましい具体例として、例えば、P−クロロ−m−キシ
レノール 0−フェニルフェノール、「アミカール48
」、α−フロムシンナムアルデヒド、ノルビン酸等の殺
菌剤、2.4−D等の除草剤、インドール酢酸等の植物
性長ホルモンを含む農薬や、ベンゾトリアゾール、ジシ
クロヘキシルアンモニウムカプリレート、シクロヘキシ
ルアンモニウムモリフテート、クロロヘキシルアミンカ
ーボネート等の防錆剤、2,6−ジーt−ブチル−4−
メチルフェノール等の老化防止剤、p−t−プチルフェ
ニルサリシレート等の紫外線吸収剤を挙げることができ
るが、これらに限定されろものではな(ゝ○ また、これらの活性薬剤3と共に成形物2を形成する成
形用樹脂としては、活性薬剤に好ましくない影響を与え
ない不活性な樹脂が適宜に用いられる。
具体例としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、アクリル
樹脂、ポリスエレン、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポ
リエステル、セルロース樹脂、ウレタン樹脂等の熱可塑
性樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂等の熱硬化性樹脂を挙げることができる。
また、ポリ塩化ビニルやウレタン樹脂等を成形用樹脂と
して用いる場合、所望ならば、ジオクチルフタレート、
ジオクチルアジペート等適宜の可塑剤を共用してもよい
成形用樹脂は上記具体例に限定されるものではなく、活
性薬剤の種類、飽和溶解度、薬剤成形物の使用条件等を
考慮して適宜に選ばれる。
尚、スチレン−ブタジェンゴム等の合成ゴムや天然ゴム
も、単独で、又は樹脂と混合して、同様に成形用基材と
して用いることができる。
本考案の薬剤成形物においては、活性薬剤が樹脂への飽
和溶解度以上に微小な固体状に分散されているが、これ
は、樹脂が実質的に透明である場合、得られる樹脂成形
物が白化乃至白濁していることにより容易に確認できる
樹脂成形物に白化を生じさせるに必要な薬剤の量は、樹
脂及び薬剤の種類によって異なるので、それぞれの組合
せに応じて適宜に決定される。
例えば、第2図に種々の酢酸ビニル含量のエチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂に種々の濃度でP−クロロ−m−
キシレノールを配合し、溶融混合、プレスにて厚さli
tのシートに成形して得られる樹脂成形物からの初期の
P−クロロ−m−キシレノールの気化速度を示す。
(図中、各曲線に付した数字は酢酸ビニル含量(重量係
)を示す。
)図において、各曲線の屈曲点がP−クロロ−m−キシ
レノールの飽和溶解度を示し、樹脂の酢酸ビニル含量が
12.19゜28.33及び40重量俤であるとき、樹
脂への飽和の溶解度はそれぞれ約15.20,25゜3
0及び35重量係である。
また、酢酸ビニル含量が40重量係であるエチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂9場合、o−フェニルフェノール
の飽和溶解度は約30重量係であり、ソルビン酸のとき
は既にlO重量係濃度で樹脂成形物が白化する。
成形物からの活性薬剤のブルーミングを防止するための
フィルム4としては、前記したように、活性薬剤に対し
て成形用樹脂よりも大きいバリヤ性を有するものが適宜
に選ばれる。
例えば、酢酸ビニル含量が5〜40重量係重量子レン−
酢酸ビニル共重合体樹脂は、前記したような本考案にお
いて好ましく用いられる活性薬剤との混和性、成形性に
すぐれると共に、樹脂成形物内の活性薬剤の移動が容易
であって、活性薬剤が成形物から実質的に一定で、具つ
、実用上十分に大きい速度で気化又は溶出するので、本
考案において好ましく用いられる成形用樹脂の一つであ
るが、この樹脂の場合、ブルー□ング防止フィルムとし
ては、活性薬剤に対してより大きいバリヤ性を有するポ
リエステル、ボリア□ド、セロハン、ポリプロピレン、
塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体樹脂、ポリエチレ
ン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、酢酸セ
ルロース等の樹脂フィルム、これらのラミネートフィル
ム、アルミニウム蒸着樹脂フィルム、アルミニウムフィ
ルム等が好ましく用いられる。
尚、バリヤ性とは、樹脂成形物中やフィルム中な活性薬
剤が移動するのを阻止する性質ないうものとする。
本考案による薬剤成形物は、薬剤を含有する樹脂成形物
、好ましくはシート状成形物の両面に粘着剤5を介して
上記のようなフィルムを取り除しできるように貼着する
ことによって得られる。
従って、予めフィルムに粘着剤を塗布した所謂粘着フィ
ルムを樹脂成形物の表面に貼着することにより、本考案
の薬剤成形物を簡単に製作することができる。
このように本考案の薬剤成形物においては、樹脂成形物
の表面に活性薬剤に対して高いバリヤ性を有するフィル
ムが貼着されているので、樹脂成形物中にその飽和溶解
度以上に多量に分散されている活性薬剤が樹脂成形物内
を移動することを妨げられ、プルーミングが効果的に防
止される。
更に、薬剤成形物の不使用時、樹脂成形物からの活性薬
剤の気化或いは溶出が阻止されるので、活性薬剤の含有
量が一定に保たれる。
第3図は、本考案に従って、シート状樹脂成形物2の一
面に片面粘着フィルム6が貼着され、他面に両面粘着フ
ィルム7ぎ貼着されていると共に、両面粘着フィルム上
に更にシリコン塗布紙のような剥離シート8が貼着され
て構成されている薬剤成形物1を示す。
このような薬剤成形物の場合、好ましくは、第4図に示
すように、粘着フィルムを貼着した樹脂成形物に切れ目
9を施こして、剥離シート8上にシーリング加工される
使用時、薬剤成形物を小片ずつ所要量に応じて剥離シー
トから剥離でき、使用上便利であるからである。
以下に実施例を挙げるが、本考案は実施例に何ら限定さ
れるものではない。
実施例 酢酸ビニル含量19重量係のエチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂にp−クロロ−m−キシレノルを30重量係濃
度に配合し、溶融混合後、厚さ1山のシートにプレス底
形し、4C1rL×5C1rLの大きさに切断した。
次に、この各シート片の両面に予め粘着加工したセロハ
ン片面テープ、ポリエステル片面テープ及びポリプロピ
レン両面粘着テープをそれぞれ貼着I−て、本考案の薬
剤成形物を作成した。
これら成形物を内部に空間ができるようにアルミ箔でゆ
るく包み込んで、P−クロロ−m−キシレノールが成形
物から気化しないようにした後、30°Cの温度で60
日間放置した。
アルミ箔から取り出した成形物の両表面にはP−クロロ
−In−キシレノールのブルー□ングは認められなかっ
た。
一方、上記と同じシート片の片面にのみポリエステル片
面粘着テープ及びポリプロピレン両面粘着テープをそれ
ぞれ貼着した薬剤成形物、並びに7一ト片をそのまま、
前記と同様にしてアルミ箔に包んで後、30°Cの温度
で60日間放置したところ、・/−トの片面にのみ粘着
テープを貼着した成形物については反対の面に、また、
両面共に粘着テープを貼着しなかった成形物については
両面共に、プルーミングを起こしたP−クロロ−m−キ
シレノールの微結晶が一面に付着していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による薬剤成形物の一実施例を示す縦断
面図、第2図はエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂中の
P−クロロ−m−キシレノールの濃度とその気化速度と
の関係を示すグラフ、第3図は別の実施例を示す縦断面
図、第4図は第3図に示す実施例の斜視図である。 1・・・・・・徐放性薬剤成形物、2・・・・・・樹脂
成形物、3・・・・・・活性薬剤、4・・・・・・バリ
ヤー性フィルム、5・・・・・・粘着剤。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)不活性な樹脂成形物中に気化性又は溶出性の活性
    薬剤がその飽和溶解度以上に微小な固体状に分散されて
    いると共に、上記活性薬剤に対して上記樹脂よりも高い
    バリヤ性を有するフィルムが上記樹脂成形物の表面に取
    り除し可能に貼着されていることを特徴とする徐放性薬
    剤成形物。
  2. (2)樹脂成形物がシート状であることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の徐放性薬剤酸物。
  3. (3)樹脂がエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂であり
    、フィルムがポリエステル、ポリアミド、セロハン、ポ
    リプロピレン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体樹
    脂、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアル
    ブール、酢酸セルロース若しくはアルミニウムからなる
    フィルム又はアル□ニウム蒸着樹脂フィルムであること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項
    記載の徐放性薬剤成形物。
JP1979112201U 1979-08-14 1979-08-14 徐放性薬剤成形物 Expired JPS58527Y2 (ja)

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JPS5631502U JPS5631502U (ja) 1981-03-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012509791A (ja) * 2008-11-24 2012-04-26 キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド 抗菌積層構造体

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JPS4977250U (ja) * 1972-10-24 1974-07-04
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