JPH065880Y2 - 薬剤含有粘着性積層体 - Google Patents
薬剤含有粘着性積層体Info
- Publication number
- JPH065880Y2 JPH065880Y2 JP1985141584U JP14158485U JPH065880Y2 JP H065880 Y2 JPH065880 Y2 JP H065880Y2 JP 1985141584 U JP1985141584 U JP 1985141584U JP 14158485 U JP14158485 U JP 14158485U JP H065880 Y2 JPH065880 Y2 JP H065880Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drug
- adhesive laminate
- resin film
- laminate according
- impermeable sheet
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- Adhesive Tapes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、粘着剤の機能が薬剤によって失われることが
なく、かつ長期間にわたって一定の薬効または芳香を持
続し得る薬剤含有粘着性積層体に関するものであり、芳
香性あるいは薬効性を有するラベル、ガラス貼付用装飾
シート、建物等の内装材、敷物あるいは什器や機器の外
装材などとして使用できるものである。
なく、かつ長期間にわたって一定の薬効または芳香を持
続し得る薬剤含有粘着性積層体に関するものであり、芳
香性あるいは薬効性を有するラベル、ガラス貼付用装飾
シート、建物等の内装材、敷物あるいは什器や機器の外
装材などとして使用できるものである。
[従来の技術およびその問題点] 従来から、香料、防黴剤、防錆剤、防虫剤等の気化性の
薬剤を、ポリエチレン、ポリプロピレン等の薬剤と非相
溶性の熱可塑性樹脂に含浸しまたは混合し、押出成形に
よって、フィルム状にしたものが供されている。
薬剤を、ポリエチレン、ポリプロピレン等の薬剤と非相
溶性の熱可塑性樹脂に含浸しまたは混合し、押出成形に
よって、フィルム状にしたものが供されている。
気化性薬剤は一般的に揮発性が大きいので、薬剤と非相
溶性の熱可塑性樹脂に薬剤を含浸あるいは混合した樹脂
組成物は薬効の持続性が非常に短く、比較的短期間に効
力を失う。また、このような樹脂組成物は成形時の薬剤
の散逸が激しく成形が困難である。
溶性の熱可塑性樹脂に薬剤を含浸あるいは混合した樹脂
組成物は薬効の持続性が非常に短く、比較的短期間に効
力を失う。また、このような樹脂組成物は成形時の薬剤
の散逸が激しく成形が困難である。
一方、気化性薬剤と相溶性を有する熱可塑性樹脂は、薬
剤類を含浸したり、溶融混合することは比較的容易であ
るが、製膜性が劣る。
剤類を含浸したり、溶融混合することは比較的容易であ
るが、製膜性が劣る。
また、樹脂中に含浸あるいは混合した薬剤は、粘着剤中
に滲出して粘着剤を必要以上にベタつかせるという欠点
がある。
に滲出して粘着剤を必要以上にベタつかせるという欠点
がある。
[問題点を解決するための手段] 本考案はこのような問題点を解決すべく、鋭意検討を重
ねた結果なされたものである。
ねた結果なされたものである。
すなわち、本考案は、薬剤含有樹脂フィルム、該薬剤含
有樹脂フィルムの片面に剥離可能に貼付した薬剤不透過
シート、該薬剤含有樹脂フィルムの他の面に接着した他
の薬剤不透過シート、および前記他の薬剤不透過シート
に粘着剤を介して貼付した剥離シートからなる薬剤含有
粘着性積層体に係るものである。
有樹脂フィルムの片面に剥離可能に貼付した薬剤不透過
シート、該薬剤含有樹脂フィルムの他の面に接着した他
の薬剤不透過シート、および前記他の薬剤不透過シート
に粘着剤を介して貼付した剥離シートからなる薬剤含有
粘着性積層体に係るものである。
本考案の好ましい実施例においては、前記薬剤含有樹脂
フィルム、該薬剤含有樹脂フィルムの片面に貼付した薬
剤不透過シートおよび薬剤含有樹脂フィルムの他の面に
貼付した薬剤不透過シートが透明である。
フィルム、該薬剤含有樹脂フィルムの片面に貼付した薬
剤不透過シートおよび薬剤含有樹脂フィルムの他の面に
貼付した薬剤不透過シートが透明である。
また、前記薬剤含有樹脂フィルムは、好ましくは、薬剤
と相溶性を有する熱可塑性樹脂Aに該薬剤を混合した組
成物と、該熱可塑性樹脂Aと相溶性を有するが該薬剤と
は非相溶性である他の熱可塑性樹脂Bとを溶融混合して
なる組成物である。
と相溶性を有する熱可塑性樹脂Aに該薬剤を混合した組
成物と、該熱可塑性樹脂Aと相溶性を有するが該薬剤と
は非相溶性である他の熱可塑性樹脂Bとを溶融混合して
なる組成物である。
本考案者らは、薬剤と相溶性を有する熱可塑性樹脂Aに
薬剤を充分に含浸させても、該樹脂表面から薬剤が脱着
揮散し難く、十分な芳香または薬効を発揮し得ず、製膜
も困難であるが、この薬剤含有組成物を、薬剤と非相溶
性でかつ前記熱可塑性樹脂Aと相溶性を有する熱可塑性
樹脂Bに溶融混合すると、前記芳香や薬効が発揮され、
かつ、その芳香または薬効の持続性を調節することがで
き、その上製膜性も向上するという知見を得て、本考案
を完成するに至ったものである。
薬剤を充分に含浸させても、該樹脂表面から薬剤が脱着
揮散し難く、十分な芳香または薬効を発揮し得ず、製膜
も困難であるが、この薬剤含有組成物を、薬剤と非相溶
性でかつ前記熱可塑性樹脂Aと相溶性を有する熱可塑性
樹脂Bに溶融混合すると、前記芳香や薬効が発揮され、
かつ、その芳香または薬効の持続性を調節することがで
き、その上製膜性も向上するという知見を得て、本考案
を完成するに至ったものである。
本考案において使用する熱可塑性樹脂Aとしては、石油
樹脂、未加硫ゴム、ポリブテン、ポリ塩化ビニル樹脂、
カルボキシル基含有エチレン共重合体等があるが、特に
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アク
リル酸エチル共重合体(EEA)等のカルボキシル基含有エ
チレン共重合体は、薬剤および後述の熱可塑性樹脂Bと
非常に良好な相溶性を有するので好ましい。とりわけ、
エチレン−酢酸ビニル共重合体が好適である。
樹脂、未加硫ゴム、ポリブテン、ポリ塩化ビニル樹脂、
カルボキシル基含有エチレン共重合体等があるが、特に
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アク
リル酸エチル共重合体(EEA)等のカルボキシル基含有エ
チレン共重合体は、薬剤および後述の熱可塑性樹脂Bと
非常に良好な相溶性を有するので好ましい。とりわけ、
エチレン−酢酸ビニル共重合体が好適である。
一方、熱可塑性樹脂Bとは、高、中、低密度のエチレン
単独重合体、あるいは、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ヘキセ
ン−1共重合体、エチレン−4−メチルペンテン−1共
重合体、エチレン−オクテン−1共重合体等のエチレン
を主成分とするα−オレフィンとの共重合体、またはポ
リプロピレン、プロピレンを主成分とする他のα−オレ
フィンとの共重合体、ポリブテン−1、ポリ−4−メチ
ルペンテン−1等のポリオレフィン系樹脂、およびそれ
らのマレイン化物、ナイロン−6、ナイロン−6,6、
ナイロン−12等のポリアミド系樹脂、ポリビニルアル
コール系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体のケン化物およびそれらの混合物などであ
り、比較的高い結晶性を有し、かつ製膜性等の加工性が
良好な樹脂が用いられる。これらの樹脂のうち、汎用性
を有し、かつ安価で加工性も良好である等の点でポリオ
レフィン系樹脂が好ましい。
単独重合体、あるいは、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ヘキセ
ン−1共重合体、エチレン−4−メチルペンテン−1共
重合体、エチレン−オクテン−1共重合体等のエチレン
を主成分とするα−オレフィンとの共重合体、またはポ
リプロピレン、プロピレンを主成分とする他のα−オレ
フィンとの共重合体、ポリブテン−1、ポリ−4−メチ
ルペンテン−1等のポリオレフィン系樹脂、およびそれ
らのマレイン化物、ナイロン−6、ナイロン−6,6、
ナイロン−12等のポリアミド系樹脂、ポリビニルアル
コール系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体のケン化物およびそれらの混合物などであ
り、比較的高い結晶性を有し、かつ製膜性等の加工性が
良好な樹脂が用いられる。これらの樹脂のうち、汎用性
を有し、かつ安価で加工性も良好である等の点でポリオ
レフィン系樹脂が好ましい。
本考案の薬剤含有樹脂組成物に配合する薬剤は、例え
ば、香料、防錆剤、防黴剤、防腐剤、防虫剤、防鼠剤、
消臭剤、殺虫剤、忌避剤および防汚剤等である。
ば、香料、防錆剤、防黴剤、防腐剤、防虫剤、防鼠剤、
消臭剤、殺虫剤、忌避剤および防汚剤等である。
香料としては、動物性香料や植物精油などの天然香料、
各種の合成香料、それらの調合香料などがある。
各種の合成香料、それらの調合香料などがある。
気化性防錆剤としては、ジシクロヘキシルアンモニウム
亜硝酸塩などの有機アミンの塩類やベンゾトリアゾー
ル、メチルベンゾトリアゾールのような複素環式アミ
ン、その他種々のものがある。
亜硝酸塩などの有機アミンの塩類やベンゾトリアゾー
ル、メチルベンゾトリアゾールのような複素環式アミ
ン、その他種々のものがある。
また前記のその他の薬剤の具体例としては、ソルビン
酸、デヒドロ酢酸などの食品用の防腐剤、サイアベンダ
ゾール、バイナジン、α−ブロムシンナムアルデヒド等
の防黴剤、DDT剤、BHC剤、ドリン剤、パラチオン
剤、DDVP剤、PGP剤等の防虫・殺虫剤、ホルマリン、
サリチル酸、クレオソート、フェノール、ニトロフラゾ
ン、ニトロフリルアクリル酸アミド等の殺菌剤、酢酸フ
ェニル水銀、オレイン酸フェニル水銀、ナフテン酸銅、
オレイン酸銅等の防汚剤、あるいはナラマイシン(商品
名、田辺製薬社製)、ラムタリン(商品名、松下電工社
製)、コトマイシン(商品名、大阪化成社製)等の防鼠
剤などが挙げられ、これらの薬剤は、目的、用途等によ
り2種類以上を混合して使用しても良い。
酸、デヒドロ酢酸などの食品用の防腐剤、サイアベンダ
ゾール、バイナジン、α−ブロムシンナムアルデヒド等
の防黴剤、DDT剤、BHC剤、ドリン剤、パラチオン
剤、DDVP剤、PGP剤等の防虫・殺虫剤、ホルマリン、
サリチル酸、クレオソート、フェノール、ニトロフラゾ
ン、ニトロフリルアクリル酸アミド等の殺菌剤、酢酸フ
ェニル水銀、オレイン酸フェニル水銀、ナフテン酸銅、
オレイン酸銅等の防汚剤、あるいはナラマイシン(商品
名、田辺製薬社製)、ラムタリン(商品名、松下電工社
製)、コトマイシン(商品名、大阪化成社製)等の防鼠
剤などが挙げられ、これらの薬剤は、目的、用途等によ
り2種類以上を混合して使用しても良い。
本考案の薬剤含有樹脂組成物を製造するには、前記薬剤
を相溶性を有する熱可塑性樹脂Aとしてのカルボキシル
基含有エチレン共重合体にあらかじめ含浸し、あるいは
溶融したカルボキシル基含有エチレン共重合体に混合し
た後に、薬剤と非相溶性の熱可塑性樹脂B(以下に「第
2の熱可塑性樹脂」という)と溶融混合する。薬剤が香
料のような液体の場合には、カルボキシル基含有エチレ
ン共重合体に浸漬含浸させるか、あるいは防錆剤、防虫
剤、防黴剤等のような固体の場合には、適当な溶剤に溶
解して含浸させても良いが、直接所定量のカルボキシル
基含有エチレン共重合体と薬剤とを、通常の混練機また
は押出機内で溶融混合することが好ましい。
を相溶性を有する熱可塑性樹脂Aとしてのカルボキシル
基含有エチレン共重合体にあらかじめ含浸し、あるいは
溶融したカルボキシル基含有エチレン共重合体に混合し
た後に、薬剤と非相溶性の熱可塑性樹脂B(以下に「第
2の熱可塑性樹脂」という)と溶融混合する。薬剤が香
料のような液体の場合には、カルボキシル基含有エチレ
ン共重合体に浸漬含浸させるか、あるいは防錆剤、防虫
剤、防黴剤等のような固体の場合には、適当な溶剤に溶
解して含浸させても良いが、直接所定量のカルボキシル
基含有エチレン共重合体と薬剤とを、通常の混練機また
は押出機内で溶融混合することが好ましい。
上記薬剤の含有量は、目的、用途等により、薬剤の種類
およびカルボキシル基含有エチレン共重合体および第2
の熱可塑性樹脂の種類に従って定めればよい。例えば、
薬剤として香料を使用し、カルボキシル基含有エチレン
共重合体をエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下「EV
A」という)とした場合には、香料の含有量はEVAの
酢酸ビニル(VA)含有量にほぼ比例し、VA含有量が
30重量%であれば、香料もほぼ30重量%程度が含浸
可能となるが、通常はこの限度よりも少量で各種の用途
に利用できる。
およびカルボキシル基含有エチレン共重合体および第2
の熱可塑性樹脂の種類に従って定めればよい。例えば、
薬剤として香料を使用し、カルボキシル基含有エチレン
共重合体をエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下「EV
A」という)とした場合には、香料の含有量はEVAの
酢酸ビニル(VA)含有量にほぼ比例し、VA含有量が
30重量%であれば、香料もほぼ30重量%程度が含浸
可能となるが、通常はこの限度よりも少量で各種の用途
に利用できる。
一方、芳香等の薬剤効力の持続性は、VA含有量および
前記薬剤を含有したカルボキシル基含有エチレン共重合
体と第2の熱可塑性樹脂との混合比率に依存する。ま
た、薬効の持続性は、薬剤の種類、カルボキシル基含有
エチレン共重合体の種類やカルボキシル基の含有量、第
2の熱可塑性樹脂の種類等によっても異なるが、薬剤含
有樹脂粘着性積層体の使用目的や用途に応じて適宜選択
すればよい。
前記薬剤を含有したカルボキシル基含有エチレン共重合
体と第2の熱可塑性樹脂との混合比率に依存する。ま
た、薬効の持続性は、薬剤の種類、カルボキシル基含有
エチレン共重合体の種類やカルボキシル基の含有量、第
2の熱可塑性樹脂の種類等によっても異なるが、薬剤含
有樹脂粘着性積層体の使用目的や用途に応じて適宜選択
すればよい。
前記薬剤含有樹脂組成物には、タルク、炭酸カルシウ
ム、クレイ、シリカ、アルミナ、木粉、紙片等の充填
剤、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤等の通常
使用される添加剤を添加しても差支えない。また、薬剤
含有カルボキシル基含有エチレン共重合体と、あらかじ
め充填剤を含有させた第2の熱可塑性樹脂とを混合する
場合は、カルボキシル基含有エチレン共重合体、第2の
熱可塑性樹脂、充填剤および香料を直接混合する場合よ
りも、充填剤への香料の吸収が非常に少なく効率的であ
る。
ム、クレイ、シリカ、アルミナ、木粉、紙片等の充填
剤、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤等の通常
使用される添加剤を添加しても差支えない。また、薬剤
含有カルボキシル基含有エチレン共重合体と、あらかじ
め充填剤を含有させた第2の熱可塑性樹脂とを混合する
場合は、カルボキシル基含有エチレン共重合体、第2の
熱可塑性樹脂、充填剤および香料を直接混合する場合よ
りも、充填剤への香料の吸収が非常に少なく効率的であ
る。
前記の薬剤不透過シートは、透明あるいは不透明のガス
バリアフィルムであり、例えば、アクリロニトリル高含
有共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化
物、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリエチレンテレフタ
レートなどのポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリカーボネート樹脂などの熱可塑性樹脂およびセロフ
ァンなどからなるものである。
バリアフィルムであり、例えば、アクリロニトリル高含
有共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化
物、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリエチレンテレフタ
レートなどのポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリカーボネート樹脂などの熱可塑性樹脂およびセロフ
ァンなどからなるものである。
また、前記粘着剤は、ポリビニルエーテル、ポリイソブ
チレン、天然ゴム、ブチルゴムなどを配合した感圧接着
剤であり、前記剥離シートは感圧接着剤面に通常貼付す
る、剥離剤をコートした剥離紙等である。
チレン、天然ゴム、ブチルゴムなどを配合した感圧接着
剤であり、前記剥離シートは感圧接着剤面に通常貼付す
る、剥離剤をコートした剥離紙等である。
[作用] 上記のように本考案の薬剤含有粘着性積層体は特定の樹
脂組成物からなるので、薬効を調節できると共に薬効の
持続性に優れ、かつ薬剤含有フィルムの片面に薬剤不透
過シートを剥離可能に貼付してあるので、使用に先立っ
てその薬剤不透過シートを剥離すればよく、使用前に薬
剤が無駄に揮散することがない。また、薬剤含有フィル
ムと粘着剤との間にも他の薬剤不透過シートを設けたの
で、粘着剤は薬剤の滲出により粘着力を失うことがな
い。
脂組成物からなるので、薬効を調節できると共に薬効の
持続性に優れ、かつ薬剤含有フィルムの片面に薬剤不透
過シートを剥離可能に貼付してあるので、使用に先立っ
てその薬剤不透過シートを剥離すればよく、使用前に薬
剤が無駄に揮散することがない。また、薬剤含有フィル
ムと粘着剤との間にも他の薬剤不透過シートを設けたの
で、粘着剤は薬剤の滲出により粘着力を失うことがな
い。
[実施例] 以下に、本考案を図示の実施例により更に説明する。
第1図は本考案の1実施例の賦香ラベルの斜視図であり
第2図はその部分拡大縦断面図である。
第2図はその部分拡大縦断面図である。
図示のように、賦香ラベル1は、透明な薬剤含有フィル
ム2、薬剤含有フィルム2の上面に剥離可能に貼付した
透明な薬剤不透過シート3、薬剤含有フィルム2の他の
面に接着した他の薬剤不透過シート4、および前記他の
薬剤不透過シート4に粘着剤6を介して貼付した剥離シ
ート5からなる積層体である。
ム2、薬剤含有フィルム2の上面に剥離可能に貼付した
透明な薬剤不透過シート3、薬剤含有フィルム2の他の
面に接着した他の薬剤不透過シート4、および前記他の
薬剤不透過シート4に粘着剤6を介して貼付した剥離シ
ート5からなる積層体である。
上記の透明薬剤含有フィルム2は、前述のように薬剤と
相溶性を有するカルボキシル基含有エチレン共重合体に
該薬剤を混合した組成物と、該カルボキシル基含有エチ
レン共重合体と相溶性を有するが該薬剤とは非相溶性で
ある第2の熱可塑性樹脂とを溶融混合してなる薬剤含有
樹脂組成物からなるものである。
相溶性を有するカルボキシル基含有エチレン共重合体に
該薬剤を混合した組成物と、該カルボキシル基含有エチ
レン共重合体と相溶性を有するが該薬剤とは非相溶性で
ある第2の熱可塑性樹脂とを溶融混合してなる薬剤含有
樹脂組成物からなるものである。
前記薬剤不透過シート3および4の内、前者は賦香ラベ
ル1がどのような物品であるかが解るように透明なフィ
ルムを使用することが望ましく、また、冒頭の例示のよ
に、本考案の薬剤含有粘着性積層体がガラス貼付用装飾
シートなどの場合には薬剤不透過シート3および4の両
方に透明なフィルムを使用する。
ル1がどのような物品であるかが解るように透明なフィ
ルムを使用することが望ましく、また、冒頭の例示のよ
に、本考案の薬剤含有粘着性積層体がガラス貼付用装飾
シートなどの場合には薬剤不透過シート3および4の両
方に透明なフィルムを使用する。
前記実施例の場合には、薬剤不透過シート4は白色ある
いは適宜の色に着色してあり、その上に枠7が印刷して
あり、それが透明な薬剤含有フィルム2を介して見える
例である。
いは適宜の色に着色してあり、その上に枠7が印刷して
あり、それが透明な薬剤含有フィルム2を介して見える
例である。
[考案の効果] 本考案の薬剤含有粘着性積層体は以下のような効果を有
する。
する。
(1)高濃度の香料を含有する薬剤含有フィルムを製造
することが可能である; (2)薬効の強さおよび持続性を調節することができ
る; (3)薬剤含有フィルムの製膜性が良好で製造が容易で
ある;および (4)使用前に薬剤が無駄に揮散することなく、かつ粘
着剤は粘着力を失わない。
することが可能である; (2)薬効の強さおよび持続性を調節することができ
る; (3)薬剤含有フィルムの製膜性が良好で製造が容易で
ある;および (4)使用前に薬剤が無駄に揮散することなく、かつ粘
着剤は粘着力を失わない。
第1図は本考案の1実施例の賦香ラベルの斜視図および
第2図はその部分拡大縦断面図である。 1……賦香ラベル、2……薬剤含有フィルム 3……薬剤不透過シート(剥離可能) 4……薬剤不透過シート(接着) 5……剥離シート、6……粘着剤
第2図はその部分拡大縦断面図である。 1……賦香ラベル、2……薬剤含有フィルム 3……薬剤不透過シート(剥離可能) 4……薬剤不透過シート(接着) 5……剥離シート、6……粘着剤
Claims (8)
- 【請求項1】薬剤含有樹脂フィルム、該薬剤含有樹脂フ
ィルムの片面に剥離可能に貼付した薬剤不透過シート、
該薬剤含有樹脂フィルムの他の面に接着した他の薬剤不
透過シート、および前記他の薬剤不透過シートに粘着剤
を介して貼付した剥離シートからなり、更に前記薬剤含
有樹脂フィルムが、カルボキシル基含有エチレン共重合
体に薬剤を混合した組成物と、該カルボキシル基含有エ
チレン共重合体と相溶性を有するが該薬剤とは非相溶性
である第2の熱可塑性樹脂とを溶融混合してなることを
特徴とする薬剤含有粘着性積層体。 - 【請求項2】前記薬剤含有樹脂フィルムが透明であっ
て、かつ該薬剤含有樹脂フィルムの片面に貼付した薬剤
不透過シートが透明である実用新案登録請求の範囲第1
項に記載の薬剤含有粘着性積層体。 - 【請求項3】前記薬剤含有樹脂フィルムの他の面に接着
した他の薬剤不透過シートが透明である実用新案登録請
求の範囲第1項または第2項に記載の薬剤含有粘着性積
層体。 - 【請求項4】前記カルボキシル基含有エチレン共重合体
がエチレン−酢酸ビニル共重合体である実用新案登録請
求の範囲第1項に記載の薬剤含有粘着性積層体。 - 【請求項5】前記第2の熱可塑性樹脂がポリオレフィン
樹脂である実用新案登録請求の範囲第1項から第4項の
いずれかに記載の薬剤含有粘着性積層体。 - 【請求項6】前記ポリオレフィン樹脂がポリエチレン、
ポリプロピレンまたはそれらの混合物である実用新案登
録請求の範囲第5項に記載の薬剤含有粘着性積層体。 - 【請求項7】前記薬剤が気化性薬剤である実用新案登録
請求の範囲第1項から第6項のいずれかに記載の薬剤含
有粘着性積層体。 - 【請求項8】前記気化性薬剤が香料、防臭剤、防黴剤、
防腐剤、防錆剤、防虫剤、殺虫剤、忌避剤、防鼠剤の群
から選ばれた少なくとも1種の薬剤である実用新案登録
請求の範囲第7項に記載の薬剤含有粘着性積層体。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985141584U JPH065880Y2 (ja) | 1985-09-17 | 1985-09-17 | 薬剤含有粘着性積層体 |
CA000518243A CA1261736A (en) | 1985-09-17 | 1986-09-16 | Active agent-containing laminated material and method for producing the same |
US06/908,108 US4808454A (en) | 1985-09-17 | 1986-09-16 | Active agent-containing laminated material |
DE8686112857T DE3683709D1 (de) | 1985-09-17 | 1986-09-17 | Wirksames mittel enthaltendes schichtstoffmaterial und verfahren zu seiner herstellung. |
EP19860112857 EP0215480B1 (en) | 1985-09-17 | 1986-09-17 | Active agent-containing laminated material and method for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985141584U JPH065880Y2 (ja) | 1985-09-17 | 1985-09-17 | 薬剤含有粘着性積層体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6250925U JPS6250925U (ja) | 1987-03-30 |
JPH065880Y2 true JPH065880Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=31049504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985141584U Expired - Lifetime JPH065880Y2 (ja) | 1985-09-17 | 1985-09-17 | 薬剤含有粘着性積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065880Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2582608Y2 (ja) * | 1991-12-27 | 1998-10-08 | トッパン・フォームズ株式会社 | 感圧接着用プリント用紙 |
FR2912417A1 (fr) * | 2007-02-08 | 2008-08-15 | Hexis Sa | Methode de protection antimicrobienne d'une surface d'un objet a l'aide d'un film plastique auto adhesif antimicorbien |
JP5638534B2 (ja) * | 2008-11-24 | 2014-12-10 | キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド | 抗菌積層構造体 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS58527U (ja) * | 1981-06-26 | 1983-01-05 | 株式会社日立製作所 | 固体直流スイツチ |
-
1985
- 1985-09-17 JP JP1985141584U patent/JPH065880Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6250925U (ja) | 1987-03-30 |
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