JPH0232087Y2 - - Google Patents

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JPH0232087Y2
JPH0232087Y2 JP20423985U JP20423985U JPH0232087Y2 JP H0232087 Y2 JPH0232087 Y2 JP H0232087Y2 JP 20423985 U JP20423985 U JP 20423985U JP 20423985 U JP20423985 U JP 20423985U JP H0232087 Y2 JPH0232087 Y2 JP H0232087Y2
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insect repellent
thermoplastic resin
mosquito
film layer
resin
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は蚊遺団扇に関するものである。
更に詳しくは、本考案は保管中に防虫効果を失
うことなく、かつ使用開始後には高い薬効を発揮
し、団扇の使用者に蚊が近付くことを防止するこ
とができる蚊遺団扇に関するものである。
[従来技術] 夏季の夜間に蚊を防ぐために、従来から蚊取線
香や防虫剤を蒸発揮散させる器具が広く使用され
ている。しかし、蚊取線香は煙が出るので使用者
に不快感を与える。一方、防虫剤を蒸散させる器
具は、携帯に不便であり、また加熱のための電源
が必要であるから、野外などで簡単に使用するこ
とはできない。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は、上記のような従来の欠点を解決する
ためになされたもので、携帯に便であり、防虫効
果およびその持続性に優れ、かつ安価に製造する
ことができる蚊遺団扇を提供することを目的とす
るものである。
[問題点を解決するための手段] 本考案の蚊遺団扇は、防虫剤含有熱可塑性樹脂
フイルム層およびその片側または両側に貼付した
防虫剤不透過フイルム層からなり、かつ前記防虫
剤不透過フイルム層の少なくとも片方は剥離可能
である多層体を貼付したことを特徴とするもので
ある。なお、本考案において団扇とは、通常の団
扇、扇子、その他の類似物を包含する。
本考案における防虫剤含有熱可塑性樹脂は、防
虫剤を直接熱可塑性樹脂に含浸させたものでも良
いが、防虫剤の濃度や持続性を調整できることや
成形性がよいなどの理由から;防虫剤を含有し、
かつ防虫剤および後記の熱可塑性樹脂Bと相溶性
を有する軟質性樹脂Aと、防虫剤とは非相溶性で
かつ軟質性樹脂Aと相溶性を有する熱可塑性樹脂
Bとの混合物が好ましい。
前記の防虫剤および熱可塑性樹脂Bと相溶性を
有する軟質性樹脂A(以下単に「軟質性樹脂A」
という)としては、石油樹脂、ポリブテン、ポリ
塩化ビニル樹脂、天然ゴムまたは合成ゴムの未加
硫ゴム、カルボキシル基含有エチレン共重合体な
どがあり、特にエチレン−酢酸ビニル共重合体や
エチレン−アクリル酸エチル共重合体などのカル
ボキシル基含有エチレン共重合体は、防虫剤およ
び後記の熱可塑性樹脂Bに対して相溶性を有する
ので好ましく、特にエチレン−酢酸ビニル共重合
体が好適である。
また、防虫剤と非相溶性で、かつ前記軟質性樹
脂Aとは相溶性を有する熱可塑性樹脂B(以下単
に「熱可塑性樹脂B」という)としては、高、
中、低密度のエチレン単独重合体、あるいはエチ
レン−ブテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン
−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合体
などのエチレンを主成分とするα−オレフインと
の共重合体、またはポリプロピレン、プロピレン
を主成分とする他のα−オレフインとの共重合
体、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン
−1などのポリオレフイン系樹脂、およびそれら
と少量のアクリル酸、マイレン酸などの不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体などの極性モノマーと
のグラフト変性物、ナイロン−6、ナイロン−
6,6、ナイロン−12などのポリアミド系樹脂、
ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル
共重合体のケン化物およびそれらの混合物などが
あり、比較的高い結晶性を有し、かつ製膜性など
の加工性が良好な樹脂が用いられる。これらの樹
脂のうち汎用性を有し、かつ安価であり、加工性
も良好であるなどの観点からポリオレフイン系樹
脂が好適である。
防虫剤不透過フイルムとしては、アルミニウム
箔などの金属箔、アクリロニトリル高含有共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、
ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリエチレンテレフ
タレートなどのポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリカーボネート樹脂などのガスバリヤ
ー性を有する熱可塑性樹脂およびセロフアンなど
を使用することができる。
本考案において使用する防虫剤は常温において
低い揮発性を有する薬剤である。例えば、ピレス
ロイド系防虫剤であり、化学物質名フラメトリン
(住友化学工業(株))製、商品名:ピナミン−Dお
よびピナミン−Dフオルテ)がその一例である。
本考案の団扇の最も簡単な構造の例は、防虫剤
含有熱可塑性樹脂フイルム層、その片側に剥離可
能に貼付した防虫剤不透過フイルム層、および他
の側に強固に貼着した防虫剤不透過フイルム層の
3層からなる多層体を団扇の骨材の貼付したもの
である。また、前記剥離可能な防虫剤不透過フイ
ルム層を再貼付可能に積層すれば、団扇を使用し
た後に防虫剤不透過フイルムを団扇の表面に再度
貼付けて後の再使用に供することができる。
本考案における防虫剤含有熱可塑性樹脂フイル
ムの製造法としては、前記防虫剤の所定量を軟質
性樹脂Aに予め含浸させたペレツト、または溶融
した軟質性樹脂Aに防虫剤を混合してペレツト化
したペレツトを、熱可塑性樹脂Bと混練し、イン
フレーシヨン法などによりフイルム化する。その
後、ドライラミネーシヨン法や押出ラミネーシヨ
ン法などの通常の積層方法によつて、防虫剤含有
熱可塑性樹脂フイルムの片面または両面に紙など
の薬剤透過性のものを積層することもできる。
本考案における防虫剤の含有量は、防虫剤の種
類や、軟質性樹脂Aおよび熱可塑性樹脂Nの種類
などに従つて適宜に選択することができる。
例えば、軟質性樹脂AをEVAとした場合は、
防虫剤を含浸することが可能な量はEVAの酢酸
ビニル(VA)含有量にほぼ比例する。VA含有
量が30重量%であれば、防虫剤もほぼ30重量%が
含浸可能となる。薬効の強さは防虫剤の量が増加
すると共に強くなるが、最終製品中には0.1〜1.0
重量%程度の防虫剤が含まれていれば充分である
から、例えば、防虫剤含浸EVAを熱可塑性樹脂
Bで10倍量に希釈する場合には、軟質性樹脂Aの
EVA中には約1〜10重量%の防虫剤を含浸させ
ればよい。
一方、薬効の持続性は、防虫剤の種類、軟質性
樹脂Aの種類やVA含有量、カルボキシル基の含
有量、熱可塑性樹脂Bの種類、混合比率、厚さな
どによつて相違するので適宜に選択する。
[作用] 本考案においては、軟質性樹脂A、例えば、
EVAに含有される防虫剤の含有量により薬剤の
効果を適当に調節することができるが、防虫剤含
有軟質性樹脂Aをポリエチレンなどの熱可塑性樹
脂Bに溶融混合するので、一層薬効の徐放性が制
御され薬効の持続性を制御することができる。こ
の理由は明確ではないが、防虫剤の拡散速度や脱
着速度がより遅いEVAなどの軟質性樹脂Aの部
分から、より速いポリエチレンなどの熱可塑性樹
脂Bの部分へ防虫剤が移行し、防虫剤が効果的に
大気中へ揮散されるものと考えられる。
また前記の樹脂混合物は、製膜性や成形性がよ
く、積層し易い。
また、本考案においては、防虫剤不透過フイル
ムを防虫剤含有熱可塑性樹脂フイルム層の外表面
に着脱可能に貼着してあるので、使用時まで徒に
薬剤蒸気を発揮することがなく、団扇を長期に保
存しても薬効を持続させ得るのみならず、薬剤蒸
気で空間を不必要に充満汚染することがない。
[実施例] 以下に本考案を図面の実施例によつて更に詳細
に説明する。
第1図は本考案の蚊遺団扇の実施例の斜視図で
ある。第2図は第1図に示す実施例の部分拡大断
面図であり、第3図、第4図および第5図は他の
実施例の部分拡大断面図である。
第1図に示す蚊遺団扇1は、第2図に部分拡大
断面で示すように、防虫剤含有熱可塑性樹脂フイ
ルム層2およびその両面に積層した防虫剤不透過
フイルム層3aおよび3bからなる多層体4に、
骨材を挟んだものである。
この実施例の場合には、防虫剤不透過フイルム
層3aを剥離可能に防虫剤含有熱可塑性樹脂フイ
ルム層2に積層し、かつ防虫剤不透過フイルム層
3bは防虫剤含有熱可塑性樹脂フイルム層2に強
固に接着する。但し、骨材5が防虫剤含有熱可塑
性樹脂フイルム層2に融着等で充分強固に接着さ
れている場合には、防虫剤不透過フイルム層3b
も剥離可能に貼付することができる。また、剥離
可能に貼付する方法は特に限定されないが、仮着
用接着剤、例えば「3Mスプレーのり55」などが
使用できる。更に、剥離可能に貼付する場合に再
貼合可能にすると、剥がした防虫剤不透過フイル
ム層3aおよび3bを再度貼合して、後の使用に
供することができるので経済的である。
第3図は本考案の他の実施例の部分拡大断面図
である。この場合には、前記の防虫剤含有熱可塑
性樹脂フイルム層2、防虫剤不透過フイルム層3
aおよび3bの他に、付加層6を有する。この付
加層6は、防虫剤含有熱可塑性樹脂フイルム層2
と同一の層でもよく、また文字や装飾を施した紙
や布等の薬剤透過性の材料でもよい。この場合に
は、防虫剤含有熱可塑性樹脂フイルム層2および
付加層6によつて骨材5を挟持するので、通常は
防虫剤不透過フイルム層3aおよび3bの両方を
剥離可能に、防虫剤含有熱可塑性樹脂フイルム層
2および付加層6からなる層に貼付することがで
きる。
第4図および第5図に示す実施例は、付加層6
を厚紙で形成して骨材5の役割を兼ねさせたもの
である。これらの実施例においては、防虫剤不透
過フイルム層3aおよび3bは剥離可能である。
また、これらの実施例の場合、付加層6のどちら
の面に印刷するかに応じて、2,3a,3bは適
宜透明なものを使用することが要請される。
[考案の効果] 上記のように、本考案の蚊遺団扇は、防虫剤含
有熱可塑性樹脂の配合を適宜に選択することによ
り、防虫剤の強さや持続性を調整できるなどの利
点を有する。
また、防虫剤含有熱可塑性樹脂フイルムを防虫
剤不透過フイルム層で被覆しているので、使用前
の保管運搬時あるいは店頭陳列時に薬剤を徒に揮
散させることなく、長期間薬効を維持させること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の斜視図であり、第
2図は同実施例の部分拡大断面図、第3図は他の
実施例の部分拡大断面図、第4図は骨材の代りに
付加層を使用した実施例の部分拡大断面図、およ
び第5図は更に他の実施例の部分拡大断面図であ
る。 1……蚊遺団扇、2……防虫剤含有熱可塑性樹
脂フイルム層、3a,3b……防虫剤不透過フイ
ルム層、4……多層体、5……骨材、6……付加
層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 防虫剤含有熱可塑性樹脂フイルム層およびそ
    の片側または両側に貼付した防虫剤不透過フイ
    ルム層からなり、かつ前記防虫剤不透過フイル
    ム層の少なくとも片方は剥離可能である多層体
    を貼付したことを特徴とする蚊遺団扇。 (2) 前記防虫剤がピレスロイド系防虫剤である実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載の蚊遺団
    扇。 (3) 前記防虫剤含有熱可塑性樹脂が、後記熱可塑
    性樹脂Bと相溶性を有し、かつ防虫剤を含有す
    る軟質性樹脂A;および防虫剤と非相溶性で、
    かつ前記軟質性樹脂Aと相溶性を有する熱可塑
    性樹脂B;の混合物である実用新案登録請求の
    範囲第1項または第2項に記載の蚊遺団扇。 (4) 前記軟質性樹脂Aが、カルボキシル基含有エ
    チレン共重合体である実用新案登録請求の範囲
    第1項から第3項のいずれかに記載の蚊遺団
    扇。 (5) 前記カルボキシル基含有エチレン共重合体が
    エチレン−酢酸ビニル共重合体である実用新案
    登録請求の範囲第5項に記載の蚊遺団扇。 (6) 前記熱可塑性樹脂Bがポリオレフイン系樹脂
    である実用新案登録請求の範囲第3項から第5
    項のいずれかに記載の蚊遺団扇。
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