JPS6116124Y2 - - Google Patents

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JPS6116124Y2
JPS6116124Y2 JP8089581U JP8089581U JPS6116124Y2 JP S6116124 Y2 JPS6116124 Y2 JP S6116124Y2 JP 8089581 U JP8089581 U JP 8089581U JP 8089581 U JP8089581 U JP 8089581U JP S6116124 Y2 JPS6116124 Y2 JP S6116124Y2
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laminated
polyolefin resin
resin layer
metal foil
layer
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【考案の詳細な説明】 本考案は練歯磨、化粧品等の押出しチユーブ用
積層材であつて、揮発性成分の透過しない積層材
を提供することを目的としている。
押出しチユーブ用材料としては、特公昭39−
10847号公報に示されるものが知られている。こ
の公報に記載されるものは、アルミニウム箔の内
表面に接着剤を介して耐カルカリ性、耐酸性の合
成樹脂膜を積層し、また前記アルミニウム箔の外
表面に可撓で強靭な合成樹脂層を被着成層した可
撓性成層体であつて、これをもつて筒状のチユー
ブ本体を形成せしめるものである。
しかし乍ら、該公報に記載される積層材では、
内容物中の芳香油、香料等の揮発性成分が、前記
アルミニウム箔の内表面に積層されている耐アル
カリ性、耐酸性の合成樹脂膜を徐々に透過し、ア
ルミニウム箔と前記耐アルカリ性、耐酸性の合成
樹脂膜とを被着している接着剤に達し、その結果
アルミニウム箔と耐アルカリ性、耐酸性の合成樹
脂膜とが層間剥離を起こす。そのため金属箔と前
記耐アルカリ性、耐酸性合成樹脂膜との接着剤と
して、金属箔と直接反応できるアシドポリマーを
使用することも提案されているが、この場合でも
必らずしも充分でなく、内容物によつて前記の如
き層間剥離を起す欠点がある。
さらに、上述の如く耐アルカリ性、耐酸性の合
成樹脂膜を透過した揮発性成分は、さらにその外
表面にあるアルミニウム箔のピンホール部分、さ
らにはその外表面の可撓性成層体をも徐徐に透過
し、その結果保管中に内容物等の芳香の喪失又は
固化等の弊害を生ずるおそれもある。
本考案は叙上の欠点を解消すべく研究の結果、
押出しチユーブ用積層材の構造を気体遮蔽性樹脂
層を介して二層のポリオレフイン樹脂層を積層し
た共押出しフイルムを金属箔の一方の面に積層
し、前記金属箔の他の表面に紙を積層接着し、該
紙表面上に順次下地層、印刷部及び保護層を設け
た構成とすることにより揮発性成分の透過を簡単
に防止することによりアルミニウム箔と合成樹脂
膜との層間剥離が防止でき、内容物の長期保存が
可能な積層材を得ることができることを見い出
し、かかる知見にもとづいて本考案を完成したも
のである。
即ち、本考案の要旨は気体遮蔽性樹脂層を介し
て二層のポリオレフイン樹脂層を積層した共押出
しフイルムが金属箔の一方の面に積層され、前記
金属箔の他の表面に紙が積層接着されており、該
紙表面上に順次下地層、印刷部及び保護層が設け
られていることを特徴とする押出しチユーブ用積
層材である。
以下、本考案につき図面を参照しながら詳細に
説明する。
第1図は本考案の一実施例を示したものであつ
て、この図面に基づいて本考案を説明すれば、気
体遮蔽性樹脂層2を介してポリオレフイン樹脂層
3及び3′が積層された共押出しフイルム6が金
属箔1の一方の面に接着剤7を介して積層されて
いる。また必要に応じて気体遮蔽性樹脂層2とポ
リオレフイン樹脂層5及び5′の間に接着性ポリ
オレフイン樹脂層4及び4′をそれぞれ介在させ
た共押出しフイルムも用いられる。
上述の如く本考案は、気体遮蔽性樹脂層2を金
属箔1の内容物側に層として設けることにより、
揮発性成分の透過を防止し、更に、ポリオレフイ
ン樹脂層3を該気体遮蔽性樹脂層2と金属箔1の
間に設けることによりこの効果を高めている。ま
た、気体遮蔽性樹脂層2の両面にポリオレフイン
樹脂層3,3′を設けた共押出しフイルムを用い
ることにより例えば、気体遮蔽性樹脂2として、
ナイロン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物のごとき吸湿によりバリヤー性の低下する樹脂
を用いた場合、金属箔との貼台以前の吸湿を防止
し、性能の低下を防止することができる。更に、
このような構成の共押出しフイルムは事前にフイ
ルムとなしておいた場合の金属箔との貼台方法と
して、ドライラミネート法ばかりでなく、サンド
ラミネート法によつて行うことができるという利
点がある。
前述金属箔1はアルミニウム箔で厚さ約7〜15
μのものが用いられる。また、前記気体遮蔽層2
は、エチレン含有率20〜50モル%、鹸化度(共重
合体中の酢酸ビニルに対する鹸化度)95モル%以
上のエチレン−酢酸ビニル鹸化物、あるいは6
−、6・6−、10−、11−若しくは12−ナイロン
又はそれらのナイロンの共重合体樹脂又はアクリ
ルニトリル樹脂の1種又は2種以上からなる厚さ
10〜50μ好ましくは15〜30μからなるものであ
る。
さらに、ポリオレフイン樹脂層3及び3′と
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
aオレフイン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオ
ノマー変性ポリオレフイン等からなる厚さ5〜
200μ好ましくは15〜60μからなるものである。
また、接着性ポリオレフイン樹脂層4及び4′
とは、ポリオレフイン樹脂の1種であり、オレフ
イン−不飽和カルボン酸共重合体あるいはこれら
の金属イオン架橋物からなるものであつて、厚み
は5〜100μ好ましくは7〜30μである。
またポリオレフイン樹脂層5及び5′とはポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−aオレフ
イン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー等
からなる厚さ5〜200μ好ましくは15〜60μから
なるものである。
また必要に応じて共押出しフイルム6の金属箔
と接する他の一方の面に更にポリオレフイン樹脂
層13を設けてもよい。ここで言うポリオレフイ
ン樹脂層は前述のポリオレフイン樹脂層5及び
5′と同様の樹脂からなる厚さ20〜200μ好ましく
は30〜100であり、同種あるいは異種のものを2
層以上設けわもかまわない。
上述気体遮蔽性樹脂層2、ポリオレフイン樹脂
層3及び3′あるいは、接着性ポリオレフイン樹
脂4及び4′とポリオレフイン樹脂層5及び5′か
らなる共押出しフイルム6は接着剤7を介して金
属箔1に事前にフイルムとなしておいた場合はド
ライラミネート法あるいはサンドラミネート法に
よつて、また共押出しコーテイング法によつても
なし得る。
上述における金属箔1と、共押出しフイルム6
との接着剤7はポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフイン、エポキシ系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、有機チタネート化合物等の1種又は2
種以上を層状となし、使用してもかまわない。
本考案に係る積層材はさらに前述金属箔1の共
押出しフイルム6が積層されている表面の反対面
に、接着剤8を介して紙9が積層されており、該
紙9表面上に、順次下地層10、印刷部11及び
保護層12が積層されている。
上述接着剤8はポリオレフイン、ポリ塩化ビニ
ル、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ゴム誘導
体、ポリウレタンその他の合成樹脂を主体とした
もので金属箔1と紙9とが接着できるものであれ
ば何れも使用してもよく、押出コート法、フイル
ムラミネート法、液コーテイング法その他通常の
コーテイング法で形成できる。
また、紙9はグラシン紙、クラフト紙、模造紙
又は合成紙の何れでもよく、秤量20〜70g/m2
度のものが用いられる。
下地層10は、主として樹脂に充填物、着色剤
等を添加し、溶剤、希釈剤等で充分混練してなる
組成物を通常のコーテイング法で紙9表面上に形
成する。或は、着色樹脂組成物をフイルム状に
し、通常のラミネート法でラミネートする方法、
または押出しコートする方法によつて形成するこ
ともできる。
印刷部11の印刷模様は、例えば文字、図形等
であり、通常のインキ組成物を使用してオフセツ
ト、グラビア、スクリーン、フレキシ印刷法等に
よつて印刷する。
また、保護層12は、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリスチロール、ポリアミド、ポリエステル等の
樹脂を使用することができ、目的に応じて1層又
はそれ以上であつてもよい。該保護層12は、押
出しコート法、フイルムラミネート法、液コーテ
イング法等の各種方法で行うことができる。
本考案は以上の如き構成になるものであつて本
考案に係る積層材は、共押出しフイルム6が積層
された面をチユーブ内面として押出しチユーブを
形成する。
即ち、本考案に係る積層材は、金属箔1の内面
に順次ポリオレフイン樹脂層3、気体遮蔽性樹脂
層2、ポリオレフイン層3′あるいはポリオレフ
イン樹脂層5、接着性ポリオレフイン樹脂層4、
気体遮蔽性樹脂層2、接着性ポリオレフイン樹脂
層4′、ポリオレフイン樹脂層5′が積層されてお
り、内容物中の揮発性成分は各層によつて透過が
阻止されるため金属箔1と、共押出しフイルム6
との間に介在する接着剤3に揮発性成分が透過す
ることがなく、従つて金属箔1と共押出しフイル
ム6′とが層間剥離するおそれは全くない。
即ち、本考案ではたんに気体遮蔽層2が存在す
るために内容物の揮発性成分が透過するのを阻止
するばかりではなく、該気体遮蔽性樹脂層2、ポ
リオレフイン樹脂層3及び3′または、該気体遮
蔽性樹脂層2、接着性ポリオレフイン樹脂層4及
び4′、ポリオレフイン樹脂層5及び5′の作用が
夫夫相乗されることによつて内容物の揮発性成分
の透過を確実に阻止することができ、従つて層間
剥離は全くせず、長期間の使用又は保在に於ても
内容物の変化は殆んど生じない。
さらに本考案に係る積層材は、金属箔1の外表
面側にグラシン紙、クラフト紙、模造紙又は合成
紙等の紙が積層されているため、本発明に係る積
層材によつてチユーブを形成したとき、内容物を
押出す際、該積層材に適度な可撓性を付与し、ま
た積層材に適度の耐破袋強度を付与することがで
き、従つてチユーブ中間部等で亀裂して内容物が
漏洩する等のおそれがないと云う利点がある。
以上の如く本考案に係る積層材は押出しチユー
ブとして使用することによつて内容物の揮発性成
分の透過を生ぜず、従つて金属箔とその内表面の
共押出しフイルムとの間の層間剥離を生ぜず、長
期間の使用、保存によつても内容物の変質等のお
それはなく、練歯磨、化粧品、香料その他の容器
に広く適用することができる。
また、本考案に係る積層材は適度の可撓性及び
耐破袋強度を付与できるからチユーブ中間部から
内容物が漏洩する等のおそれは全くないと云う利
点もある。
実施例 坪量42g/m2のA模造紙と40μの乳白ポリエチ
レンとを、20μのポリエチレンを用いて貼合せ
る。前記乳白ポリエチレンの反対面にグラビア印
刷法により絵柄を印刷し、さらにこの印刷面上に
ポリエチレンを50μの厚で押出してコーテイング
し保護膜とする。
つぎに上述A模造紙の反対面に、厚さ15μのア
ルミニウム箔を20μのポリエチレンを用いて貼合
せる。
他方、気体遮蔽性樹脂層として6−ナイロン厚
さ20μ、ポリオレフイン樹脂としてアイオノマー
20μからなる全厚60μの3層共押出しフイルムを
作成した。
また、気体遮蔽性樹脂層としてエチレン含有率
35モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物厚さ15μ、接着性ポリオレフイン樹脂として無
水マレイン酸変性ポリエチレン厚さ5μ、ポリオ
レフイン樹脂として低密度ポリエチレン厚さ20μ
からなる全厚65μの5層共押出しフイルムを作成
した。
上記2つの共押出しフイルムを夫々別箇に前記
A模造紙を貼合せたアルミ箔にウレタン系接着剤
で貼合せ、更に、低密度ポリエチレン60μを押出
しコーテイングし、積層材とし、該積層材で押出
し用チユーブを形成し、これに練歯磨を入れ、長
期保存した処、2つの積層材のいずれも揮発性成
分の透過による、アルミニウム箔と前記共押出し
フイルム間の層間剥離は認められず内容物には何
等変化が認められなかつた。
また、前記の2つの共押出しフイルムを夫々別
箇に前記A模造紙を貼合せたアルミニウム箔にチ
タネート系アンカーコーテイング剤を塗布した
後、低密度ポリエチレン20μによつてサンドラミ
ネーシヨンし、更に低密度ポリエチレン40μを押
出しコーテイングし、積層材とし、前述と同様の
テストを行つたが、層間剥離、内容物の変化は共
に認められなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す略示断面図で
ある。 1……金属箔、2……気体遮蔽性樹脂層、3及
び3′……ポリオレフイン樹脂層、4及び4′……
接着性ポリオレフイン樹脂層、5及び5′……ポ
リオレフイン樹脂層、6……共押出しフイルム、
7……接着剤、8……接着剤、9……紙、10…
…下地層、11……印刷部、12……保護層、1
3……ポリオレフイン樹脂層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 気体遮蔽性樹脂層を介して二層のポリオレフ
    イン樹脂層を積層した共押出しフイルムが金属
    箔の一方の面に積層され、前記金属箔の他の表
    面に紙が積層接着されており、該紙表面上に順
    次下地層、印刷部及び保護層が設けられている
    ことを特徴とする押出しチユーブ用積層材。 (2) ポリオレフイン樹脂層と気体遮蔽性樹脂層の
    間に接着性ポリオレフイン樹脂が介在している
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の押出しチユーブ用積層材。 (3) 前記共押出しフイルムの金属箔と接着する側
    とは反対面にポリオレフイン樹脂層が積層され
    ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項又は第2項記載の押出しチユーブ用積
    層材。
JP8089581U 1981-05-30 1981-05-30 Expired JPS6116124Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2979052B2 (ja) * 1988-12-27 1999-11-15 大日本印刷株式会社 チューブ容器
JP5733878B2 (ja) * 2008-12-11 2015-06-10 大日本印刷株式会社 ラミネートチューブ
JP5995430B2 (ja) * 2011-12-01 2016-09-21 コニシ株式会社 積層フィルム

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