JPS5953181B2 - 溶剤吸着性積層フイルム - Google Patents

溶剤吸着性積層フイルム

Info

Publication number
JPS5953181B2
JPS5953181B2 JP12433077A JP12433077A JPS5953181B2 JP S5953181 B2 JPS5953181 B2 JP S5953181B2 JP 12433077 A JP12433077 A JP 12433077A JP 12433077 A JP12433077 A JP 12433077A JP S5953181 B2 JPS5953181 B2 JP S5953181B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
solvent
inorganic adsorbent
kneaded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12433077A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5457580A (en
Inventor
正博 下山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP12433077A priority Critical patent/JPS5953181B2/ja
Publication of JPS5457580A publication Critical patent/JPS5457580A/ja
Publication of JPS5953181B2 publication Critical patent/JPS5953181B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、溶剤吸着性のある無機吸着剤を混練したポリ
オレフィン樹脂フィルムを、基材フィルムの印刷面上に
貼合し、該印刷層中に残留する溶剤を吸着し、フィルム
外部への放出を防止した積層フィルムに関するものであ
る。
一般に食品包装等に用いられる複合フィルムは、内容物
の表示あるいは消費者の購売意欲の増進、ディスプレ−
的要因から美麗な印刷が施されるのが普通である。
単体フィルム表面上に印刷される場合もあるが、特に食
品包装用フィルムでは充填される内容物保護の観点から
ガスバリヤー性等の機能性をも考慮して二種以上のフィ
ルムを貼合し複合フィルムとするのが一般的である。こ
の場合、印刷面はフィルム同志の摩耗によるインキの剥
脱を防止し印刷効果を向上させる等の観点から裏側りと
いう手法が取られる。すなわち、透明なセロハン等の一
般的に基材フィルムと呼ばれるフィルムの裏側、つまり
、製袋して袋となつた場合袋内面にあたる側に印刷を施
す。
このようにして印刷された基材フィルムは製袋に際して
の熱融着性(ヒートシール性)を付与させるために、印
刷された側に接着剤等を塗布あるいはコーティングし、
シール性のある、例えばポリエチレン等を貼合する。こ
のようにして製造されたフィルムを用い製袋した袋は、
外観的に非常に美麗であり、フィルム同志あるいは外的
な力による印刷インキの剥脱もなく、また、充填された
食品等も直接インキと接触することなく極めて良好な包
装資材となるj 上記フィルムを製造するための一般的
な製造工程を記述すると、まず、目的に応じて基材フィ
ルムが選定される。
この基材フィルム上に通常はグラビア方式による印刷が
施される。この場合に使用するインキは通常、トルエン
、酢酸エチルエステル、イソプロピルアルコール等の溶
剤で稀釈される。一般的には蒸発速度調整の意味からト
ルエンを主体とする場合が多い。このような溶剤を用い
た各色のインキで印刷された基材フイルムには、印刷機
による熱乾燥で大部分の溶剤は蒸発乾燥されているとは
言え、使用する基材フイルムによつては若干の溶剤が印
刷面に残留しているケースが多々見うけられる。次に、
この印刷された基材フイルムは熱融着性を付与するため
にヒートシール性のあるフイルムとの貼合工程に入る。
この貼合方法は基材フイルムとあらかじめ製造されたシ
ール性フイルムとのフイルム同志の貼合方法、すなわち
、ドライラミネーシヨン法と、シール性樹脂を基材フイ
ルム上にコーティング化てゆく方法、すなわち、エクス
トルージヨンコーテイング法にわけられる。いずれの場
合においても接着剤あるいはアンカーコート剤といわれ
る接着剤を、印刷された基材フイルム上に塗布あるいは
コーテイングした後、溶剤分を乾燥させ、しかる後、貼
合あるいはコーテイングされる。ここで用いられる接着
剤あるいはアンカーコート剤はまれには溶剤として水を
用いる場合もあるが、でき上つた複合フイルムの耐水性
等を考慮する関係上、一般的にはイソシアネート、ポリ
エステル系を主体とするいわゆる硬化型接着剤が用いら
れる。この場合の稀釈溶剤としては、トルエン、酢酸エ
チルエステル、メチルエチルケトン等が用いられる。従
つて、この貼合工程においては、フイルムとフイルムと
の貼合面に溶剤の残留がおこるケースが多く、前述の印
刷インキの残留溶剤と接着剤関係の残留液剤とがプラス
され、袋になつた際、これらの残留溶剤がシ;ル性フイ
ルムを通して充填された食品に移行し、商品価値を低下
させるという事故が起こりやすい。これらの事故を防止
するには、印刷工程あるいは貼合工程での乾燥を充分に
行うか、溶剤分を含まないインキあるいは接着剤を用い
る等の手段を取ればよいのではあるが、前者の場合、例
えば、印刷インキ層の表面は比較的乾燥しやすいものの
インキ層内部までは乾燥しにくいとか、また、一旦乾燥
したインキも貼合工程で再度溶剤を吸収するため、ある
程度のインキ自体の溶剤吸着性により溶剤を保持してし
まう等の現象もあり、単に乾燥問題では片付けられない
のが実状である。
また、後者は満足するものがな、uのが実状である。以
上のような実状を認識して、本発明者は、各工程での残
留溶剤はさけられないものと判断し、貼合するフイルム
自体に残留溶剤を吸着させる機能を持たせなおかつ、一
旦吸着した溶剤を放出しないという観点から、無機質吸
着剤を樹脂に混練し、フイルム化して積層することによ
り本発明を完成した。ます、本発明の積層フイルムの構
成を図面を用いて説明する。
第1図〜第4図はそれぞれ本発明の一実施態様を例示す
る模式断面図である。第1図において示す積層フイルム
Aは、任意の厚さの基材フ,イルム1上に、印刷層2、
接着剤又はアンエーコート剤からなる接着層3の各層を
設け無機質吸着剤を混練したポリオレフイン層4を積層
したものである。第2図において示す積層フイルムBは
、任意の厚さの基材フイルム1上に、印刷層2、接着剤
又はアンカーコート剤からなる接着剤3の各層を設け、
無機質吸着剤を混練したポリオレフイン層4、さらによ
り良好なシール性を付与させるためのポリオレフイン層
5を積層したものである。
第3図において示す積層フイルムCは、任意の厚さの基
材フイルム1上に、印刷層2、接着剤又はアンカーコー
ト剤からなる接着層3の各層を設け、接着層3と無機質
吸着剤を混練したポリオレフイン層4との接着性を安定
化させるポリオレフイン層6を介して層4を積層したも
のである。第4図において示す積層フイルムDは、任意
の厚さの基材フイルム1上に、印刷層2、接着剤又はア
ンカーコート剤からなる接着層3の各層を設け、接着層
3と無機質吸着剤を混練したポリオレフイン層4との接
着性を安定化させるポリオレフイン層6、無機質吸着剤
を混練したポリオレフイン層4、さらにより良好なシー
ル性を付与させるためのポリオレフイン層5を積層した
ものである。いずれも印刷層が片面にのみある場合につ
いて示したが、両面にある場合も同じように構成される
。上記の如き積層フイルムにおいて基材フイルム上に印
刷された印刷層および接着剤又はアンカーコート剤から
なる接着層に残留する溶剤は、ポリオレフインに混練さ
れた無機質吸着剤に吸着され、積層フイルムの両表面に
は達しないという極めて顕著な効果がある。
また、さらに驚くべきことには、積層した後残留する溶
剤を吸着したフイルムは、たとえば、空気中、100℃
、5分以上の加熱脱気においても吸着した溶剤を放出し
にくいことが確認された。上記において、基材フイルム
としてはセロハン、延伸ポリエチレンテレフタレート、
未延伸ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリフ狛ピレ
.ン、未延伸ポリプロピレン、延伸ポリアミド、未延伸
ポリアミド、ポリカーポネート、ポリアセテート、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコー
ル、エチレンビニルアルコール共重合体、アルミ箔等の
単一組成のフイルムある,いはこれらの積層フイルムの
他、本発明の効果がより顕著となる基材フイルムとして
は、上記各フイルムに対して、硝化綿、塩化ビニル酢酸
ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン等を塗布したフイ
ルムがある。
これらのフイルムは任意の厚さのものが適用されるが、
通常の包装用としては10〜100μ程度のものが用い
られる。また、上記基材フイルムの少なくとも一方の面
に印刷される印刷層は、通常、グラビア方式で印刷され
、印刷インキとしては各種の顔料の他、硝化綿系、硝化
綿−ポリアミド系、ポリエステル系、塩化ビニル酢酸ビ
ニル共重合体系等の樹脂をバインダとし、トルエン、酢
酸エチルエステル、イソプロピルアルコール、メチルエ
チルケトン等を希釈溶剤とするものを用いることができ
る。
さらに、印刷面に積層するフイルムの接着性を改善する
ための接着層は接着剤あるいはアンカーコート剤を通常
グラビア方式又はロールコート方式で塗布することによ
り設けられる。接着剤あるいはアンカーコート剤として
はイソシアネート系、ポリエステノトイソシアネート系
などの樹脂を主成分として、トルエン、酢酸エチルエス
テル、メチルエチルケトン等で希釈されたものを用いる
ことができる。該接着層は0.5〜5g/M2(Dry
)程度であることが望ましい。上記に於いて、無機質吸
着剤を混練したポリオレフイン層に用いる無機質吸着剤
としては各種吸着剤が考えられるが、本発明に適用でき
るものとしては、多孔質シリカ、多孔質アルミナ、ある
いは多孔質シリカアルミナを中心とするものである。
具体的には、粉末シリカゲル、粉末活性アルミナさらに
多孔質シリカアルミナとしては以下のものが適当である
。すなわち、層状構造をもつシリカアルミナ系粘土鉱物
のうちモンモリロナイト系のモンモリロナイト、ベント
ナイト、酸性白土、活性白土などがまず挙げられる。尚
、層状構造をもつシリカアルミナ系粘土鉱物でも、カナ
リナイトで代表される一連の粘土鉱物は本発明には不適
当である。また、三次元構造をもつシリカアルミナ系粘
土鉱物ではゼオライトで代表される一連の粘土鉱物が適
当であり特に、モルデナイト、クライノタイロライト、
ホージヤサイト、合成A型ゼオライト (モレキユラー
シーブ)等が良好である。また、アタパルジヤイトで代
表される一連の粘土鉱物も適当である。もちろん、着色
を考慮すれば活性炭の使用も本発明の範中に入れるべき
ものである。これらの吸着剤は単独もしくは混合して用
いられる。一方、上記無機質吸着剤を混練すべきポリオ
レフイン樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン酢酸ビニル共重合体、エチレンα−オレフイン共
重合体、あるいは上記各樹脂に有機酸を付加あるいは共
重合させたものあるいはまたアイオノマー樹脂の樹脂が
用いられる。
上記無機質吸着剤の全体に対する混合割合は1〜50重
量%好ましくは5〜15重量%である。無機質吸着剤が
50重量%以上であると吸着性は良好であるが、成膜安
定性に欠けまた、1重量%以下であると所望の吸着性を
発現させる事ができない。また、両者の混合方法はあら
かじめバンバリミキサ一等で両者をメルトブレンドし、
マスターバツチ化したものを所定の混合比にする方法、
あるい′は樹脂ペレツトとの直接混合方式のどちらでも
かまわない。このような無機質吸着剤を混練したポリオ
レフイン層は、積層フイルムが溶剤吸着性を示すために
は少なくとも5μ以上であることが必要とされ、また、
100μより厚くなると、プールjムとしての成膜が困
難となる上、成膜したフイルム自体の柔軟性に欠けるの
で好ましくない。また、より良好なシール性を付与させ
るためのポリオレフイン層及び接着層と無機質吸着剤を
混練したポリオレフイン層との接着性を安定化させノる
ポリオレフイン層を構成するポリオレフインには上記し
た如きものが適用できる。ここで、より良好なシール性
を付与させる目的の場合には5〜50μ程度、また、接
着層と無機質吸着剤を混練したポリオレフイン層との接
着性を安定化させる目的の場合には5〜50μ程度設け
られる。上記の構成をもつ積層フイルムを製造するには
大きく2つの方法に分けられる。
第一の方法は一旦成膜したフイルムと基材フイルムを貼
合する方法、すなわち、ドライラミネーシヨン法であり
、第二の方法は基材フイルム上にフイルムを成膜しなが
ら貼合してゆくエクストルージヨンコーテイング法に別
けられる。まず、ドライラミネーシヨン法で本発明に基
くフイルムを製造する方法について以下に記述する。無
機質吸着剤を混練したポリオレフイン層、より良好なシ
ール性を付与させるためのポリオレフイン層、接着層お
よび無機質吸着剤を混練したポリオレフイン層を構成す
る個々のフイルムをインフレーシヨン法あるいはTダイ
法を用い成膜する。この場合必要に応じて、二層、三層
のダイスを装備した多層インフレーシヨン機あるいは多
層Tダイ機を用い必要な2層、3層を共押出ししたフイ
ルムを用いてもよい。一例として第2図に示したフイル
ムBを製造する場合にはまず、無機質吸着剤を混練した
ポリオレフイン樹脂を用いフイルムを製造する。次に、
より良好なシール性を付与させるためのポリオレフイン
樹脂でフイルムを成膜する。これら二種のフイルムを一
旦巻き取つた後、あらかじめ印刷され続いて該印刷面に
接着剤の塗布された基材フイルムとを順に貼合する。こ
の場合、無機質吸着剤を混練したポリオレフインフイル
ムの両面及びより良:讐】ヰ?↑免:[メ=Fご器=雫放
電処理を施すこともできる。
次に、エクストルージヨンコーテイング法で本発明に基
くフイルムを製造する方法について以下に記述する。
一例として第2図に示したフイルムBを製造する場合に
は、あらかじめ印刷され、さらにアンカーコート処理を
した基材フイルム上に無機質吸着剤を混練したポリオレ
フイン樹脂をTダイを介してコーテイングする。さらに
続いて、より良好なシール性を付与させるためのポリオ
レフイン樹脂層をコーテイングするという手法を取る。
次に、本発明の積層フイルムを製造するための最も有効
な方法であるコエクストルージヨンコーテイング法を用
いた方法について以下に記述する。
ここでコエクストルージヨンコーテイングとは二基以上
の押出機から押出された異種又は同種の樹脂を特殊なT
ダイ(例えばマルチマニホールド型Tダイ)あるいは合
流プロツク(例えばフイードポートプロツク)内で合流
させ、二種以上の樹脂を基材フイルム上に同時にコーテ
イングする加工法である。本方法により1例として第4
図に示すフイルムDを製造する場合について図面を用い
て説明する。
第5図はコエクストノレージヨンコーテイング装置を用
いてコエクストノレージヨンコーテイングする一例を示
す模式断面図である。この装置ではTダイ内で個々独立
した樹脂の流路とマニホールドを持ち、なおかつTダイ
内部でスリツト状で合流し、各層の樹脂が混じり合わな
いように流下する構造になつている。流路Eに通じる押
出機から流入する溶融した、接着剤又はアンカーコート
剤からなる接着層と無機質吸着剤を混練したポリオレフ
イン層との接着性を安定化させるポリオレフイン樹脂は
Tダイ7から流下した際に圧着ロール8上で、たとえば
巻ロール9から供給される基材フイルム1のあらかじめ
印刷され、さらにアンカーコート処理した接着層3の面
、すなわち残留溶剤を含んだ面と直接接触して第4図に
おいて示す層6を形成する。流路Tに通じる押出機から
流入する、無機質吸着剤を混練したポリオレフイン樹脂
は流路Eと流路Gとから流下する樹脂の中間層として流
下し、而して第4図において示す層4を形成する。また
、流路Gに通じる押出し機から流入するより良好なシー
ル性を付与させるための溶融ポリオレフインTダイ7か
ら流下した際に冷却ロール10と直接接し、第4図にお
いて示す層5を形成する。このようにして得られるフイ
ルムDは、たとえばロール11により巻取られる。以上
のような各方法で製造された第1図〜第4図に示す構成
の積層フイルムにおいては、基材フイルム1上に施され
た印刷層2、およびその上にコーテイング等により塗布
された接着層3中に残留する溶剤を無機質吸着剤を混練
したポリオレフイン層により吸着せしめることができる
。従つ5て、本発明の積層フイルムは残留溶剤による他
への影響を防止することがセきるので、食品、薬品、医
療品などの包装用として極めて有効である。以下、実施
例を示して本発明を具体的に説明する。
以下の文中、「部」は「重量部」を示す。実施例基材フ
イルムとして、厚さ20μのセロハンの表裏各面に1平
方メーター当り1gの塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹
脂をコーテイングした通常防湿セロハンと言われるフイ
ルムを用い、さらに該フイルムの片面に印刷インキとし
て硝化綿ポリアミド系インキ、例えば諸星インキ社製N
NGAに代表される白インキを用い、希釈溶剤としてト
ルエン55部イソプロピルアルコール30部酢酸エチル
エステル15部の混合溶液で希釈して、ザーンカツプ4
番にて18秒となるよう粘度を調整した後、印刷を行つ
た。
ここで印刷インキ層は1平方メートル当り2gとなるよ
うに印刷機を調整し、乾燥は通常の条件とした。以上の
ようにして印刷された基材フイルム中には、ガスクロマ
トグラフにて残留溶剤を測定した結果、基材フイルム1
平方メートル当り、トルエン;14.8mg1イソプロ
ピルアルコール;7.6mg、酢酸エチルエステル;0
.4mgの残留溶剤が存在した。この印刷された基材フ
イルム上にトルエン15部、酢酸エチルエステル3部の
混合溶剤にて希釈したイソシアネート系アンカーコート
剤で表面処理を行つた(4).1g/m・(Dry))
。この表面処理面上に厚さ10μの低密度ポリエチレン
層(三井ポリケミカル社製ミラソン)、厚さ20,μの
無機質吸着剤を混練した低密度ポリエチレン層、厚さ1
0μの低密度ポリエチレン層(三井ポリケミカル社製ミ
ラソン)を順にコエクストルージヨンコーテイングして
積層した。ここで無機質吸着剤としてはモルデナイト
(国峯砿化工業社製ゼオライトNO.l5O)を用い、
低密度ポリエチレン(三井ポリケミカル社製ミラソン)
との重量化を10:90にブレンドして用いた。またこ
こで、コエクストルージヨンコーテイングするにはマル
チマニホールド型Tダイを装備したコエクストルージヨ
ンコーテイング装置を用い、各押出し機の温度310℃
、Tダイ温度310℃その他は単一の押出し条件と同様
にして成形を行つた。このようにして製造した積層フイ
ルムの残留溶剤は1平方メートル当り、トルエン;0.
2mg、イソプロピルアルコール;1.0mg酢酸エチ
ルエステル;0.1mgであつた。同じ印刷面に、単一
の押出機を用いて合計40μの厚みの低密度ポリエチレ
ンをコーティング化たフイルムの残留溶剤が1平方メー
トル当り、トルエン;5.0mg、イソプロピルアルコ
ール;40mg、酢酸エチルエステル;0.5mgであ
つたことと比較すると残留溶剤を非常に低減化させるこ
とができた。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第4図はそれぞれ本発明の積層フイルムの一実
施態様を例示する模式断面図、第5図は本発明の積層フ
イルムを製造する方法の一例を説明するための模式断面
図である。 1・・・・・・基材フイルム、2・・・・・・印刷層、
3・・・・・・接着層、4・・・・・・無機質吸着剤を
混練したポリオレフイン層、5,6・・・・・・ポリオ
レフイン層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも一方の面に印刷層を有する基材フィルム
    の該印刷層を含む面に、接着剤あるいはアンカーコート
    剤からなる接着層を設け、さらに該接着層を介して無機
    質吸着剤を混練したポリオレフィン層を設けてなる溶剤
    吸着性積層フィルム。 2 無機質吸着剤を混練したポリオレフィン層の上に、
    さらにポリオレフィン層を積層してなる特許請求の範囲
    第1項記載の溶剤吸着性積層フィルム。 3 接着層と、無機質吸着剤を混練したポリオレフィン
    層との間にさらにポリオレフィン層を介在させてなる特
    許請求の範囲第1項または第2項記載の溶剤吸着性積層
    フィルム。 4 無機質吸着剤が多孔質シリカ、多孔質アルミナある
    いは多孔質シリカアルミナの一種もしくは二種以上の混
    合物である特許請求の範囲第1項記載の溶剤吸着性積層
    フィルム。 5 無機質吸着剤を混練したポリオレフィン層中の無機
    質吸着剤の配合率が1〜50重量%である特許請求の範
    囲第1項記載の溶剤吸着性積層フィルム。
JP12433077A 1977-10-17 1977-10-17 溶剤吸着性積層フイルム Expired JPS5953181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12433077A JPS5953181B2 (ja) 1977-10-17 1977-10-17 溶剤吸着性積層フイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12433077A JPS5953181B2 (ja) 1977-10-17 1977-10-17 溶剤吸着性積層フイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5457580A JPS5457580A (en) 1979-05-09
JPS5953181B2 true JPS5953181B2 (ja) 1984-12-24

Family

ID=14882656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12433077A Expired JPS5953181B2 (ja) 1977-10-17 1977-10-17 溶剤吸着性積層フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5953181B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57170748A (en) * 1981-04-13 1982-10-21 American Can Co Multilayer polymer structure
JPS5898251A (ja) * 1981-12-07 1983-06-11 住友ベークライト株式会社 高バリヤ性複合フイルム
DE3526184A1 (de) * 1985-07-23 1987-02-05 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von fuellstoffe enthaltenden, polymer-gebundenen traegermassen, die nach diesem verfahren erhaltenen traegermassen und ihre verwendung
JP2529574B2 (ja) * 1987-06-30 1996-08-28 品川燃料株式会社 抗菌性積層シ−ト

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5457580A (en) 1979-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6279736B1 (en) Barrier pack having an absorbing agent applied to the interior of the pack
KR100274695B1 (ko) 산소흡수 다층막 및 그 제법
AU728300B2 (en) Oxygen absorbing multi-layer film and oxygen absorbing packaging container
JP2002509820A (ja) 積層された包装材料、前記の積層された材料の製造の方法及びそれから得られた包装容器
JPH09234832A (ja) 酸素吸収多層フィルム及びその製造方法
JP2001162724A (ja) 低溶出包装材およびそれを用いた包装袋
US6500519B2 (en) Oxygen absorbable laminate and production method thereof
JP3853416B2 (ja) レトルトパウチ
JPS5953181B2 (ja) 溶剤吸着性積層フイルム
JP3853417B2 (ja) レトルトパウチ
JPH09234811A (ja) フィルム状又はシート状の脱酸素多層体とその製造方法
JPS6034460B2 (ja) 食品包装用防曇性フィルム
JP6545014B2 (ja) ブリスターパック用積層体、及びそれを用いたブリスターパック
JP3789573B2 (ja) 積層材、およびそれを使用したラミネ−トチュ−ブ容器
JPH04214345A (ja) 複合包装材料とそれを用いた包装容器 
JP2003335367A (ja) 脱酸素性密封容器
JPH0655485B2 (ja) 板紙容器およびその製造方法
JP2000071404A (ja) 低溶出包装材およびそれを用いた包装体
JP3776553B2 (ja) ラミネ−トチュ−ブ容器
JPH0966578A (ja) 包装用材料
JPH0736746Y2 (ja) 包装材
JP3594718B2 (ja) 包装用材料およびそれを使用した押し出しラミネ−トチュ−ブ
JP3328841B2 (ja) 包装材及びその製造方法
JP2000255008A (ja) 酸素吸収性多層体
JP2886877B2 (ja) チューブ容器用の積層シート