JPS5852709Y2 - 電気部品の絶縁カバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気機器のシャーシやプリント回路基板等の
取り付は基台に配設される電気部品を覆う絶縁カバーに
関するものである。

一般に、上記のような取り付は基台に配設される電気部
品のうち、特に高圧電源を必要とするものは、電気的安
全性を考慮して、合成樹脂等で成形された絶縁カバーで
覆われている。

ところで、従来から用いられているこの種の絶縁カバー
は、当該電気部品を覆うカバ一本体に取り付は脚を設け
、この脚を介して取り付は基台に差し込み取り付けられ
ているのみである。

従って、絶縁カバーに覆われている当該電気部品を点検
したり修理をするようなときには、上記絶縁カバー全体
を取り付は基台から外す必要がある。

このように、絶縁カバーを外したような場合、その複心
々にして付は忘れたり、紛失したりしてしまう。

そこで、本考案は電気機器の電気部品の点検、修理等の
アフターサービス時における付は忘れや紛失を防止し得
るように、絶縁カバ一本体に設けられる取り付は基台へ
の取り付は脚近傍にヒンジ部を設け、上記脚全てを上記
基台から外さなくとも、上記カバ一本体を上記基台に対
し開閉自在とし、上記カバ一本体に覆われる電気部品の
点検、修理等を行ない得るようにしたものである。

このような目的を達成し得るものとして、第１図に示す
ような絶縁カバーが考えられる。

この絶縁カバー１は、電気的な絶縁材料である合成樹脂
をもって成形されている。

そして、この絶縁カバー１の本体２は、第２図に示すよ
うに上記絶縁カバー１の取り付は基台であるプリント回
路基板３に配設される電気部品４を覆うように立ち上が
り状の周壁５を有する箱状として形成されている。

箱状に形成された絶縁カバ一本体２の周壁５の基端側に
は、該周壁５と直交するように上記基板３面に密接する
鍔部６が延設されている。

この鍔部６の底面からは、プリント回路基板３に穿設さ
れた脚挿入孔７，８にそれぞれ差し込まれる第１の取り
付は脚９と第２の取り付は脚１０が相対向するように突
設されている。

第１の取り付は脚９は、上記基板３に対し取り外し自在
となるように、間隙１１を挾んで互に外方側へ向って突
設された鉤片１２゜１２を先端に設けた２本脚１３．１
３をもって構成されている。

すなわち、この第１の取り付は脚９は、上記脚１３．１
３を互に近接するように撓わませることによって上記脚
挿入孔７から取り外せる。

また、第２の取り付は脚１０は棒状の差し込み片として
形成され、プリント回路基板３の脚挿入孔８に差し込ま
れた後熱溶着若しくはネジ止めによって上記基板３に固
定される。

この第２の取り付は脚１０はプリント回路基板３に対し
て固定的である必要があるが、第１の取り付は脚９と同
様に上記基板３に対し取り外し自在であってもよい。

そして、上記第２の取り付は脚１０が突設される側の鍔
部６には、周壁５と平行にヒンジ部１４が設けられてい
る。

このヒンジ部１４は、鍔部６に切り込みを穿設する如く
して形成され、絶縁カバ一本体２が、上記ヒンジ部１４
を介して第２図矢印で示す外方側へ開閉できるように形
成されている。

上述のように構成された絶縁カバー１は、第１及び第２
の脚９，１０をプリント回路基板３の押挿通孔７，８に
挿入することによって、絶縁カバ一本体２で上記基板３
上の電気部品４を覆い上記基板３に取り付けられる。

そして、上記電気部品４を必要に応じて点検若しくは修
理等をする場合には、プリント回路基板３に対して着脱
自在な第１の取り付は脚９を脚挿入孔７から取り外せば
、第２の取り付は脚１０を取り外すまでもなく、絶縁カ
バ一本体２は、上記第２の取り付は脚１０近傍に設けた
ヒンジ部１４を介して第３図に示すように開放される。

よって、プリント回路基板３上の電気部品４は外方に臨
み、点検、修理等が行ない得る状態となる。

ところで、上述の例のものでは、絶縁カバ一本体２の開
放時に固定側となる第２の取り付は脚１０近傍にのみヒ
ンジ部１４を設けているが、上記第２の取り付は脚１０
も第１の取り付は脚９と同様にプリント回路基板３に対
し取り外し自在とするとともに、第１の取り付は脚９の
設けられる鍔６部分にも同様にヒンジ部１４を設けるよ
うにしてもよい。

そして、絶縁カバ一本体２の開放時に、いずれか一方の
取り付は脚を選択的にプリント回路基板３へ固定したま
まの状態にしておければ、上記絶縁カバ一本体２の開放
方向の方向性をなくすことができ、操作性の向上を図る
ことができる。

さらに、第１及び第２の取り付は脚９，１０をともに取
り外し自在とすれば、必要に応じ従来のものと同様にプ
リント回路基板３から絶縁カバ−１全体を取り外すこと
も可能となる。

さらにまた、本考案は一層の小型化を遠戚するため、例
えば絶縁カバー１のプリント回路基板３上への取り付は
スペースを考慮する必要があるような場合において、前
述の例の如し鍔部６を設けることなく同様の開閉操作を
行ない得るように構成したものであって、第４図に示す
ように第１及び第２の取り付は脚９，１０は周壁５の基
端に直接設ける。

そして、絶縁カバ一本体２を開放する際にプリント回路
基板３への固定側となる第２の取り付は脚１０が設けら
れる周側壁５ａ両側に第５図に示すように高さ方向の切
り込み１５．１６を基端側から穿設する。

これら切り込み１５．１６に亙る周側壁５ａの基端面と
平行なヒンジ部１４を設ける。

このように、開放時に固定側となる第２の取り付は脚１
０の近傍である鉄脚１０が設けられる周側壁５ａにヒン
ジ部１４を設けることにより、前述の場合と同様にプリ
ント回路基板３へ取り付けた場合、第６図に示すように
上記ヒンジ部１４を介して絶縁カバ一本体２を開放でき
る。

上述のように本考案によれば、一方の取り付は脚をプリ
ント回路基板等の取り付は基台に固定したままの状態で
上記脚の近傍に設けたヒンジ部を介して絶縁カバ一本体
を上記基台に対し開閉自在とすることができるので、当
該絶縁カバーを上記基台から取り外すことなく該ケース
に覆われた電気部品の点検、修理等のアフターサービス
を行うことができる。

よって、アフターサービス時に絶縁カバーの付は忘れや
紛失を有効に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の前提となる絶縁カバーの一例を示す斜
視図であり、第２図は上記カバーで電気部品を覆った状
態の断面図であり、第３図はプリント回路基板に取り付
けたままの状態で絶縁カバ一本体を開放した状態の断面
図である。 第４図は本考案による絶縁カバーで電気部品を覆った状
態の断面図であり、第５図は上記カバーの側面図であり
、第６図はプリント回路基板に取り付けたままの状態で
上記実施例の絶縁カバ一本体を開放した状態の断面図で
ある。 １・・・・・・絶縁カバー、２・・・・・・絶縁カバ一
本体、３・・・・・・取り付は基台であるプリント回路
基板、４・・・・・・電気部品、９・・・・・・第１の
取り付は脚、１０・・・・・・第２の取り付は脚、１４
・・・・・・ヒンジ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付は基台に配設される電気部品を覆うように絶縁カバ
   一本体の周壁に直接設けられた取り付は脚を介して上記
   取付は基台に取付けられ、上記取り付は脚が設けられた
   周側壁の両側に高さ方向の切り込みを上記周側壁の基端
   側から穿設するとともにこれら切り込みに亙る上記周側
   壁に該周側壁の基端面と平行なヒンジ部を設け、上記絶
   縁カバ一本体を上記取付は基台に対し開閉自在とした絶
   縁カバー。