JPH0140223Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気装置例えば燃焼器のバーナ用点
火装置に関する。

従来、電気装置として、ケースにコイル、プリ
ント基板、バリスタ等の電気部品を入れ、該電気
部品に接続された電線、端子等の引出し導体をケ
ースの側壁を貫通して導出させると共に該ケース
内に注型樹脂等を注入し固化する式のものが知ら
れているが、ケース内の注型樹脂が側壁の孔の電
線との僅かな隙間より流れ出してその側壁を汚す
ため、側壁を清浄する作業工程を要しコスト高で
あつた。

また、ケースの電線導出部にゴムブツシユ等を
用いて注型樹脂漏れを防止したものも知られてい
るが、材料費が高く、また作業時間が長くなるた
めコスト高であつた。

本考案はかかる不都合のない電気装置における
電線等の導出入装置を提供することをその目的と
したもので、ケース１の内部にコイル等の電気部
品２を収納し、該電気部品２に接続された電線等
の引出導体３を該ケース１の側壁４を貫通して導
出し、該ケース１内に注型樹脂等の絶縁材５を注
入してなる電気装置において、該ケース１の側壁
４の所定個所に、該側壁４に対して離隔されかつ
下部及び側部において該側壁４に連結された覆板
６を設けてポケツト部７を構成すると共に、該側
壁４と覆板６にそれぞれ透孔８，９を形成し、該
透孔８，９を介して前記引出導体３を引出してな
る。

以下本考案の実施例を図面につき説明する。

図面は、電気装置としての燃焼器のバーナ用点
火装置を示す。

ケース１内に点火コイル２Ａやバリスタ２Ｂ、
コンデンサ２Ｃ等を塔載したプリント基板２Ｄ等
の電気部品２を収納するとともに、注型樹脂等の
絶縁材５を注入し、該プリント基板２Ｄの配線部
に接続された引出導体３をケース１の側壁４を貫
通し導出して構成したバーナ用点火装置は従来の
ものと特に異ならない。

本考案によれば、前記ケース１の側壁４の口縁
部に、該側壁４に対し離隔され、かつ下部及び両
側部において該側壁４に連結された覆板６を設け
て該覆板６と側壁４とでポケツト部７を構成し、
該側壁４及び覆板６に各形成した透孔８，９を介
して前記電線３Ａを引出すようにした。

かくして、該電線３Ａをケース１から外部に引
出した状態において、例えばポリウレタン樹脂等
の絶縁材５をケース１に注入したときは、電線３
Ａと透孔８との間に間隙があつても、第３図に示
すように液状の絶縁材５は該間隙を通つて前記ポ
ケツト部７の底部に溜り、透孔９と電線３Ａとの
間隙を通つて外部に漏出することがない。

尚、前記実施例では、電線３Ａを引出し導体３
としたが、電線３Ａの代りに端子でもよい。

また、前記覆板６は側壁４の外側に設けてポケ
ツト部７を構成したが、ケース１内に余裕があれ
ば覆板６を内側に設けてポケツト部７を構成する
ことができる。

図において、１０はゴム被覆が施された高圧コ
ードで、該高圧コード１０はケース１に設けた挿
込凹部１１に圧入し、孔を介して点火コイル２Ａ
と接続した。

このように本考案によるときは、ケース１の側
壁４の所定個所に、該側壁４に対して離隔されか
つ下部及び側部において該側壁４に連結された覆
板６を設けてポケツト部７を構成すると共に、該
側壁４と覆板６にそれぞれ透孔８，９を形成し、
該透孔８，９を介して引出導体３を引出したの
で、引出導体３と透孔８，９との間に間隙があつ
てもケース１内に注入した絶縁材５が外部に漏出
することがなく、そのためケースの側壁の清浄作
業を要しないと共にゴムブツシユ等の液密化のた
めの部品を用いる必要がなく、コスト安となる効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例の平面図、第２図は
第１図の−線に沿つた截断面図、第３図は第
１図の−線に沿つて截断した拡大断面図を示
す。 １……ケース、２……電気部品、３……引出導
体、４……側壁、５……絶縁材、６……覆板、７
……ポケツト部、８，９……透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース１の内部にコイル等の電気部品２を収納
   し、該電気部品２に接続された電線等の引出導体
   ３を該ケース１の側壁４を貫通して導出し、該ケ
   ース１内に注型樹脂等の絶縁材５を注入してなる
   電気装置において、該ケース１の側壁４の所定個
   所に、該側壁４に対して離隔されかつ下部及び側
   部において該側壁４に連結された覆板６を設けて
   ポケツト部７を構成すると共に、該側壁４と覆板
   ６にそれぞれ透孔８，９を形成し、該透孔８，９
   を介して前記引出導体３を引出してなる電気装置
   における電線等の引出し装置。