JPS5851018B2 - 発泡性スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

発泡性スチレン系樹脂組成物

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JPS5851018B2
JPS5851018B2 JP3080582A JP3080582A JPS5851018B2 JP S5851018 B2 JPS5851018 B2 JP S5851018B2 JP 3080582 A JP3080582 A JP 3080582A JP 3080582 A JP3080582 A JP 3080582A JP S5851018 B2 JPS5851018 B2 JP S5851018B2
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butylstyrene
group
styrenic resin
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武男 工藤
初雄 杉谷
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐熱性のすぐれた発泡性スチレン系樹脂組成物
に関する。
スチレン系樹脂にプロパン、ブタン、ペンタン、塩化メ
チル、ジクロロフルオロメタン等の易揮発性の発泡剤を
1乃至20重量部含ませたものは発泡性スチレン系樹脂
として公知である。
この発泡性スチレン系樹脂は押出し機により押出し発泡
成型することができる。
あるいは、水蒸気で加熱して予備発泡粒子となし、閉鎖
型の金型に充填して加熱することにより、容易に型通り
の多泡性スチレン系樹脂成形体を製造することができる
等すぐれた特長がある。
このようにして作られた成形発泡体は食品容器、緩衝材
、断熱材、浮子などに使用されているが主成分のポリス
チレン系樹脂の性質上、耐熱性に劣り100℃以上の温
度に長時間保った場合は、収縮をおこし原形を保つこと
はできない。
そこで耐熱性を向上させる目的で種々の試みがなされて
いる。
たとえば耐熱性のあるポリマーとのブレンド(特開昭5
4−63195号公報、特開昭54−63194号公報
、特開昭52−101268号公報、特開昭54−63
16号公報)、無水マレイン酸との非等モル共重合化に
よるポリマーの耐熱性向上(特開昭46−5543号公
報、特開昭55−112242号公報、特開昭55−1
15407号公報、特開昭55−110131号公報、
特開昭55−112213号公報、特開昭55−115
411号公報、特開昭55−117633号公報)、シ
リコン油の使用(特開昭54−50074号公報)、架
橋剤の添加などである。
しか1−これらの手法で作られた発泡性樹脂組成物は、
発泡倍率が高くならずしかも耐熱性が充分でない。
さらに金型に付着しやすい等の欠点を有する。
本発明は、このような問題点を解決するものである。
すなわち、本発明はスチレン系樹脂および発泡剤を含有
してなる発泡性スチレン系樹脂組成物において、該スチ
レン系樹脂が成分としてt−ブチルスチレンを20重量
%以上有し、かつ分子中に(ただし、Rは不活法な一価
の有機基であり、Yは加水分解可能な基であり、nは1
〜3の整数である。
)で表わされる基を有してなる発泡性スチレン系樹脂組
成物に関する。
本発明におけるスチレン系樹脂とは、t−ブチルスチレ
ンの共重合体である。
t−ブチルスチレンと共重合されてもよい他のモノマー
としては、スチレンまたはα−メチルスチレン、ビニル
トルエンなどの置換スチレン、アクリロニトリルなどの
シアン化ビニル化合物、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレート、ヒドロキシエチルア
クリレートなどのアクリル酸エステル類、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレートなどのメタクリル
酸エステル類、無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸
無水物及びそのモノまたはジアルキルエステル類の一種
又は二種以上が使用される。
また本発明においてスチレン系樹脂は耐熱性、発泡倍率
、成形品の融着、表面外観、製造サイクルの点からその
構成成分中t−ブチルスチレンを20重量%以上含有す
る必要がある。
t−ブチルスチレンの使用により、スチレン系樹脂の熱
軟化温度が数度から20℃前後上昇し、発泡成形体の耐
熱特性が向上する。
たとえばポリスチレンと比較すると、t−ブチル2゜〜
50重量%含有するスチレン−t−ブチルスチレン共重
合体で5〜10℃、t−ブチルスチレン50重量%以上
含有するスチレン−t−ブチルスチレン共重合樹脂で1
0〜20℃、熱軟化温度が上昇する。
20重量%未満では発泡成形体の耐熱性向上効果は少な
い。
このスチレン系樹脂は、さらに、その分子中に化学結合
した一般式(I)で表わされる基を有する。
この一般式(I)で表わされる基はスチレン系樹脂中、
0.03〜20重量%、好ましくは0.05〜5.0重
量%含まれるのが発泡性能、成形性、耐熱性をバランス
よく有することから好ましい。
なお、20重量%を越えると、発泡倍率の低下、スチー
ム成形品の融着不良が起こりやすくなり、0.03重量
%未満では含有効果が現われない。
一般式(I)中、基Yは加水分解可能な基で炭素数1〜
6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアシルオキシ基、炭
素数1〜14のオキシモ基などが好ましく、例えばメト
キシ基、エトキシ基、ブトキシ基のようなアルコキシ基
、ホルミルオキシ基、アセトキシ基又はプロピレンオキ
シ基のようなアシルオキシ基、−0N=C(CH3)2
、−0N=C(CHa ) C2H5、−0N=C(C
6H5)2 のようなオキシモ基などの加水分解して
水酸基を生成する基、−NHCH2、−NHC2H5お
よびNH(C6H,)のようなアルキルアミノまたはア
リールアミノ基などである。
置換基Yはnが2または3のとき同一であってもよいし
、又異なってもよい。
基Rは不活性な一価の有機基で好ましくは、炭素数1〜
18の炭化水素基であり、例えばメチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、テトラデシル、オクタデシル基のような
アルキル基、フェニル基やベンジル基やトリル基などの
アリール基などである。
スチレン系樹脂に一般式(I)で表わされる基を導入す
るには、次のような方法がある。
(1) t−ブチルスチレンの共重合成分として、一
般式(II) (ここで、Xはt−ブチルスチレン系単量体と共重合可
能な二重結合を有する基であり、Y、Rおよびnは一般
式(I)と同様である。
)で表わされる化合物をt−ブチルスチレンと共重合す
る。
ここで、重合法としては、懸濁重合、塊状重合、溶液重
合など任意である。
上記、基Xは共重合可能な二重結合を有する基であるが
、例えばビニル基、アリル基、ブテニル基すとのアルケ
ニル基、シクロヘキセニル基、シクロペンタジェニル基
、シクロヘキサジェニル基などのシクロアルケニル基、
r−メタクリロキシグロビル基などの不飽和アシロキシ
アルキル基、r−メタクリロキシエチルプロピルエーテ
ル基などの不飽和アシロキシアルコキシ基などである。
このうち最も好ましいものはγ−メタクリロキシプロピ
ル基などの不飽和アシロキシアルキル基またはγ−メタ
クリロキシエチルプロピルエーテル基などの不飽和アシ
ロキシアルコキシアルコキシエーテル基である。
上記一般式(n)で表わされる化合物として特に好まし
い化合物は、一般式(III)(ただし、式中、X′は
アルケニル基、不飽和アシルアルキシ基、Y′はアルキ
ル基またはアリール基である。
)で表わされる化合物であり、このうち最も好ましいも
のはγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで
ある。
また、好適な重合開始剤としては、過酸化ベンゾイル、
過酸化ジクロルベンゾイル、ジクミルペルオキシド、ジ
ー第3−ブチルペルオキシド、2・5ジ(ペルオキシベ
ンゾエート)ヘキシン−3、■・3−ビス(第3ブチル
ペルオキシイソプロビル)ベンゼン、過酸化ラウロイル
、第3−フチルベルアセテート、2・5−ジメチル−2
・5−シ(第3 フチルベルオキシ)ヘキシン−3,2
・5−ジメチル−2・5−ジ(第3ブチルペルオキシ)
ヘキサンおよび第3ブチルベルベンゾエート、メチルエ
チルケトンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパ
ーオキサイドなどの有機化合物、アゾビス−イソブチロ
ニトリルおよびジメチルアゾジイソブチレートなどのア
ゾ系化合物があり、これらの一種又は二種以上が使用で
きる。
この使用量は重合成分の種類および得られる重合体の目
的とする分子量により決められるものであるが、好まし
くは重合成分に対して0.1〜4.0重量%使用される
上記において、懸濁重合する場合、水性媒体中で重合さ
せられるが、この場合、分散剤として難溶性リン酸塩、
水溶性高分子保護コロイドなどを重合系に添加すること
ができる。
難溶性リン酸塩としては、燐酸三カルシウム、燐酸マグ
ネシウムなどがある。
高分子保護コロイドとしては、ポリビニルアルコール、
アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、
カルボキシアルキルセルロースなどの水溶性セルロース
誘導体、ポリアクリル酸ナトリウムなどである。
難溶性リン酸塩は重合系に存在する物質全量に対して0
.01重量%以上、水溶性高分子保護コロイドは0.0
01〜1重量%の範囲で使用されるのが好ましい。
その他陰イオン系界面活性剤、水溶性無機塩を重合系に
添加することができる。
上記において、溶液重合するにはキシレン、トルエンな
どの有機溶媒が使用できる。
(2)スチレン系樹脂(一般式(I)で表わされる基を
有せず、上記(1)の方法によって製造され得る。
)と一般式(II)で表わされる化合物を強く磨砕、剪
断するような混線、切削などの機械的処理などにより、
スチレン系樹脂に発生した遊離基と一般式(n)で表わ
される化合物の二重結合を反応させる。
その他、スチレン系樹脂に遊離基を発生させ、これに、
一般式(n)で表わされる化合物をグラフトさせる。
(3)カルボキシル基、水酸基、アミド基、エポキシ基
などの官能基を持つスチレン系共重合体(たとえばt−
ブチルスチレン−無水マレイン酸共重合体、t−ブチル
スチレン−スチレン無水マレイン酸共重合体、t−ブチ
ルスチレンメタクリル酸共重合体、t−ブチルスチレン
スチレン−メタクリル酸共重合体、t −ブチルスチレ
ン、βヒドロキシメタクリレート共重合体、t−ブチル
スチレン−アクリルアマイド共重合体、t−ブチルスチ
レン−スチレン−アクリルアマイド共重合体などの共重
合体、その他上記(1)の方法で得られるが一般式(I
)で表わされる基を有せず、官能基を有する共重合体)
に一般式(IV) (ここで、X“はカルボキシル基、水酸基、アミド基、
エポキシ基などの官能基と反応する基であり、Y、Rお
よびnは一般式(I)と同様である。
)で表わされる化合物をグラフト反応させる。
一般式(IV)で表わされる化合物としては、例えばγ
−グリシドキシプロビルトリメトキシシフン N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン (H2NC2H4NHC3H6Si (OCH3)3
)、γアミノプロピルトリエトキシシラン (H2NC3H6Sl (OC2H5)s)などがある
反応方法を例示すると、たとえばt−ブチルスチレン−
メタクリル酸共重合体のトルエンやキシレンなどの高沸
点溶媒液にγ−グリシドキシプロビルトリメトキシシラ
ンを加え80℃以上に加熱し攪拌する。
(4)ポリt−ブチルスチレン又はスチレン系共重合体
粒子を水中に懸濁しておき、攪拌しながら加熱し、t−
ブチルスチレン単量体、その他のモノマー、一般式(I
I)で表わされる化合物及び重合触媒を加え重合体中に
一般式(I)で表わされる基を導入する。
なお、その他の点は上記(1)と同様である。
(5)上記(1)の方法などで得られた一般式(I)で
表わされる基を有するスチレン系樹脂をt−ブチルスチ
レンに溶解後、懸濁重合、バルク重合、溶液重合などに
より重合体を製造する。
重合法は上記(1)と同様である。
本発明の一成分である重合体の発泡剤としては、組み合
わせて使用するスチレン系樹脂の軟化点より低い沸点を
有し、かつスチレン系樹脂を溶解しないか、又は僅かに
膨潤させるだけの性質をもったものを使用する。
かかる発泡剤としては、プロパン、ブタン、ペンタンな
どの脂肪族炭化水素類、シクロブタン、シクロペンタン
などの環式脂肪族炭化水素類及びメチルクロライド、ジ
クロロジフルオロメタンなどのハロゲン化炭化水素類を
挙げることができる。
発泡剤の使用量はスチレン系樹脂に対して1〜20重量
%の割合である。
上記発泡剤のうち、プロパンおよびブタンが単独又は併
用で用いられるときは、スチレン系樹脂の溶剤を少量用
いることが好ましい。
かかる溶剤の例としては、エチレンジクロライド、トリ
クロロエチレン、テトラクロロエチレン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、エチルベンゼンナトヲ挙ケることが
できる。
一般式(I)で表わされる基を有するスチレン系樹脂に
発泡剤を含浸する方法は、該スチレン系樹脂の粒子(懸
濁重合で得られたもの)やペレット化したものを水性媒
体に懸濁させ、これに発泡剤を圧入する方法、スチレン
系樹脂と発泡剤を混練する方法、スチレン系樹脂を発泡
剤(液状)に浸漬する方法などがある。
また上記スチレン系樹脂を懸濁重合によって得る場合は
、その重合途中、好ましくはモノマーの転化率が・50
重量%以上の時点で発泡剤を圧入して行なうことができ
る。
なお、本発明に係る樹脂組成物に、顔料、難燃剤、酸化
防止剤、帯電防止剤などの公知の添加剤を含有させても
よい。
本発明に係る発泡性スチレン系樹脂組成物の発泡は常圧
加熱、減圧加熱、加圧加熱などの方法で行なわれる。
その方法は広く工業的に行なわれているスチレン系樹脂
の発泡、成形方法がそのまま適用できる。
例えば樹脂が粒子の場合は水蒸気による予備発泡を行な
った後、金型中でさらに水蒸気発泡し、成形品をえるこ
とができる。
また押出し発泡機を用いて発泡体をえることもできる。
本発明に係る発泡性スチレン系樹脂組成物の発泡倍率は
低倍率から高倍率まで任意に選択することができる。
本発明に係る発泡性スチレン系樹脂組成物から得られる
発泡成形品はすぐれた耐熱性を有している。
この理由はt−ブチルスチレンの使用による重合体の熱
軟化温度の上昇及び重合体に化学結合している一般式(
I)で表わされる基が熱により架橋反応し、重合体がゲ
ル化するためである。
この架橋反応は通常の発泡成形の段階では一部進行する
にとどまるため高発泡体の形成が可能となる。
このことは本発明の組成物が持つ最も重要な特長の一つ
である。
本発明に係る発泡性スチレン系樹脂組成物から成る発泡
成形品の耐熱性はその発泡倍率により若干差がみられる
ものの、従来の発泡性スチレン系樹脂を使用した成形品
と比較した場合、耐熱性においてすぐれた性能を有する
本発明による組成物からえられた発泡体の用途としては
、ソーラー関係断熱材、自動車関係断熱構造材、給湯タ
ンク類断熱材、金属瓦下敷材、給食コンテナー用保温材
、車輌船舶用断熱材、熱水パイプ保温材、ニアコンディ
ショナー風胴、サンジングボード、金属同時成形パネル
などが考えられる。
次にこの発明の実施例を示す。
実施例 1 41の回転かく拌機付オートクレーブにイオン交換水1
500f(100重量部)、塩基性りん酸カルシウム2
.25S’(0,15重量部)、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム0.045?(0,003重量部)、
を入れ均一に分散せしめ、続いてスチレン450S’(
30重量部)t−ブチルスチレン(丸善製)1050S
’(70重量部)にγ−メタクリロキシプロビルトリメ
トキシシラン7.5Si’(0,5重量部)を溶解し、
つぎにベンゾイルパーオキシド2.251(0,15重
量部)、第3ブチルパーベンゾエート0.75F(0,
05重量部)を溶解せしめたものを添加し、かきまぜな
がら80℃に昇温し重合を開始した。
80℃の温度を保ったまま3時間前後反応を続け、共重
合体粒子の比重が1.00以上になったことを比重液で
確認したのちエチルベンゼン15 ? (1,0重量部
)を添加して20分後にブタンガス280TrLlを窒
素ガスで圧入した。
ブタンガス圧入終了後再び昇温を始め、2時間後に12
5℃として以後この温度に保ちつつ4時間反応したのち
、30℃まで冷却して系内の余剰ガスを排出した。
以後、沢別乾燥して、発泡性スチレン系樹脂組成物の粒
子を得た。
この粒子中には発泡剤であるブタンが8.5重量%含有
される。
この粒子を篩分けして得た粒子径0.84〜1.68m
mのものをスチームで予備発泡し、カサ倍率60倍に発
泡して予備発泡粒子とした。
更に予備発泡粒子を金型に充填し、スチーム成形機で一
定の条件下で成形を行い、表面の美しい、融着のよい成
形体を得た。
この成形体を使用し耐熱試験、耐溶剤試験を行った。
実施例 2 水性懸濁重合を行なう際にスチレン1050f?(70
重量部)、t−ブチルスチレン4505’(30重量部
)を使用した以外は実施例1と同様に行なった。
得られた成形体は表面の美しい、融着のよいものであっ
た。
この成形体を使用して耐熱試験、耐溶剤試験を行なった
実施例 3 水性懸濁重合を行なう際にスチレン300f(20重量
部)、t−ブチルスチレン1050S’(70重量部)
及びメタクリル酸メチル150?(10重量部)を使用
した以外は実施例1と同様に行なった。
得られた成形体は表面の美しい、融着のよいものであっ
た。
この成形体を使用して耐熱試験、耐溶剤試験を行なった
実施例 4 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを15
fI(1,0重量部)使用した以外は実施例1と同様に
行なった。
得られた成形体は表面の美しい、融着のよいものであっ
た。
この成形体を使用して耐熱試験、耐溶剤試験を行なった
実施例 5 41の回転攪拌機付オートクレーブにイオン交換水’1
500 f (100重量部)、塩基性リン酸カルシウ
ム2.255’(0,15重量部)、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム0.045f(0,003重量部
)、を入れ均一に分散せしめ、続いてスチレン450y
(3o重量部)、t−ブチルスチレン(丸善製) 10
50 t (70重量部)にr−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン7.5f(0,5重量部)を溶解
し、つぎにベンゾイルパーオキシド2.255’(0,
15重量部)、第3ブチルパーベンゾエート0.75S
’(0,05重量部)とを溶解せしめたものを添加し、
かきまぜながら80℃に昇温し、重合を開始した。
80℃の温度に保ったまま6時間反応して冷却し脱水、
乾燥したのち、分級して粒子径0.84〜1.68m5
のt−ブチルスチレン共重合体粒子を12001得た。
41回転攪拌機付オートクレーブにポリビニルアルコー
ル(ゴーセノールKH−20、日本合成化学■商品名)
の0.4%水溶液1800f?と前記t−ブチルスチレ
ン共重合体粒子1200F(100重量部)とエチルベ
ンゼン12f(1,0重量部)とを仕込み80℃に昇温
した。
80℃昇温後10分ののちにブタンガス250m1を窒
素ガスで圧入した。
ブタンガス圧入終了後、再び昇温を始め、2時間後に1
25℃とし以後この温度に保ちつつ4時間攪拌を続けた
この後30℃まで冷却し、系内の余剰ガスを排出し、沢
別乾燥して発泡性スチレン系樹脂組成物の粒子を得た。
この粒子を使用して、実施例1に準じて成形した。
得られた成形体は表面の美しい融着のよいものであった
この成形体を使用し、耐熱試験、耐溶剤試験を行なった
実施例 6 41の回転攪拌機付オートクレーブにイオン交換水15
00f(100重量部)、塩基性リン酸カルシウム・3
.0f(0,2重量部)とドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム0.15f?(0,01重量部)、炭酸カル
シウム4.5S’(0,3重量部)とt−ブチルスチレ
ン70重量部、スチレン30重量部で成るt−ブチルス
チレン−スチレン共重合体粒子(0,71〜1.0朋径
のもの)1050グ(70重量部)を仕込み、かきまぜ
ながら系内の温度を80℃に昇温した。
t−プチルスチレン450f?(30重量部)とγ−メ
タクリロキシピロピルトリメトキシシラン7、5 ?
(0,5重量部)の溶解液のうち110グずつ20分間
隔で3回滴下した。
つぎに残りの単量体にベンゾイルパーオキシド0.67
5P(0,045重量部)′、第37チルパーベンゾエ
ート0.225P(0,015重量部)を溶解し、3回
目の溶解液添加後30分後に同様に添加した。
更に3時間反応を続けたのち冷却して粒子径の揃ったビ
ニル系共重合体粒子を得た。
これにエチルベンゼン15f(1,0重量部)添加し、
80℃まで昇温したのち、ブタンガス2801rLlを
窒素ガスで圧入した。
ブタンガス圧入終了後30分ののちに、再び昇温を始め
2時間後に115℃とし以後この温度に保ちつつ3時間
攪拌を続けた。
この後30℃まで冷却し、系内の余剰ガスを排出し、沢
別乾燥して、発泡性スチレン系樹脂組成物の粒子を得た
この粒子を実施例1に準じて成形した。
得られた成形体は表面の美しい、融着のよいものであっ
た。
この成形体を使用し、耐熱試験、耐溶剤試験を行なった
実施例 7 41の四つ目フラスコにキジロール1800P(150
重量部)をとり不活性ガスを通じ攪拌しながら100℃
まで加熱し、これにt−ブチルスチレン120OS’(
100重量部)、アゾビスイソブチロニトリル125’
(1,00重量部)及びγメタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン60P(5,0重量部)の混合液を2時
間で滴下した。
滴下後、反応温度を140℃に上げさらに3時間反応を
進めたのち終点とした。
ついで溶剤として使用したキジロールは加熱蒸留して分
離した。
このようにして製造したt−ブチルスチレン系樹脂をペ
レット成形機を用いてペレット化した。
41の回転攪拌機付オートクレーブにイオン交換水15
00S’(150重量部)塩基性リン酸カルシウム3.
0f(0,3重量部)とドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムO,15S’(0,015重量部)、炭酸カル
シウム4.5 P (0,45重量部)とペレツ)10
00f(100重量部)を仕込み、かきまぜながら系内
の温度を80℃に昇温した。
昇温後エチルベンゼンIOf?(1,0重量部)添加し
、さらにブタンガス220mAを窒素ガスで圧入した。
ブタンガス圧入後30分ののち、再び昇温を始め、2時
間後に115℃とし以後この温度に保ちつつ3時間攪拌
を続げた。
この後30’Cまで冷却し、系内の余剰ガスを排出し、
沢別乾燥して発泡性スチレン系樹脂組成物の粒子を得た
この粒子を実施例1に準じて成形した。
得られた成形体は表面の美しい、融着のよいものであっ
た。
この成形体を使用し、耐熱試験、耐溶剤試験を行なった
比較例 1 重合に用いるモノマー成分を100%スチレンとし、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを使用せ
ず、重合温度を90℃とした以外は実施例1と同様な方
法で発泡性ポリスチレン樹脂の粒子を得た。
更に実施例1と同様の方法で表面の美しい、融着のよい
成形体を得た。
この成形体を使用し耐熱試験、耐溶剤試験を行なった。
比較例 2 実施例2からγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シランを除いて合成した発泡性ポリスチレン樹脂の粒子
を用い成形体を得た。
この成形体を使用し、耐熱、耐溶剤試験を行なった。
比較例 3 重合に用いるモノマ成分を100%スチレンとし、γ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを使用しな
い以外は実施例5と同様にして発泡性スチレン系樹脂組
成物の粒子を得た。
この粒子を使用して実施例1と同様の方法で表面の美し
い、融着のよい成形体を得た。
この成形体を使用し、耐熱試験、耐溶剤試験を行なった
比較例 4 使用するポリマー粒子をポリスチレン粒子(0,71〜
LOmm径のもの)とし、滴下するモノマー成分として
スチレンを用い、γ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシランを使用しない以外は実施例6に準じて発泡性
スチレン系樹脂組成物の粒子を得た。
この粒子を実施例1に準じて成形した。
得られた成形体は表面の美しい、融着のよいものであっ
た。
この成形体を使用し、耐熱試験、耐溶剤試験を行なった
比較例 5 重合に用いるモノマー成分をt−ブチルスチレンからス
チレンに変え、r−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシランを用いない以外は実施例7と同様にして発泡性
スチレン系樹脂組成物の粒子をえた。
この粒子を実施例1に準じて成形した。得られた成形体
は表面の美しい、融着のよいものであった。
この成形体を使用し、耐熱試験、耐溶剤試験を行なった
実施例および比較例で行なった耐熱試験は、10cfr
L×10CrfL×2.5crILの成形体を105℃
及び110℃の空気恒温槽中に1週間放置し、各試料の
体積収縮率 ことで比較した。
耐溶剤試験は耐熱試験と同形の発泡成形体にガソリンを
噴霧し成形体の溶解程度を比較する方法を用いた。
耐熱試験、耐溶剤試験結果をまとめて表1に示した。
本発明に係る発泡性スチレン系樹脂組成物は、従来の発
泡性スチレン系樹脂と同様に製造や発泡成形することが
できる。
すなわち樹脂組成物は水性懸濁重合法で製造でき水素気
による発泡成形が可能である。
しかも低発泡のものから高発泡のものまで任意に発泡倍
率を選択することができるとともに、得られる成形体も
従来の発泡ポリスチレン成形体と同様に加工可能である
さらに熱に対しての安定性は従来の発泡ポリスチレン樹
脂よりすぐれており、100℃以上の高温下で体積変化
が少ない。
また本発明の発泡体は耐溶剤性においてもすぐれた特性
を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スチレン系樹脂および発泡剤を含有してなる発泡性
    スチレン系樹脂組成物において該スチレン系樹脂が成分
    としてt−ブチルスチレンを20重量%以上有し、かつ
    分子中に 一般式(I) (ただし、Rは不活性な一価の有機基であり、Yは加水
    分解可能な基であり、nは1〜3の整数である。 )で表わされる基を有してなる発泡性スチレン系樹脂組
    成物。 2 スチレン系樹脂が一般式(I)で表わされる基を0
    .03〜20重量%含む特許請求範囲第1項記載の発泡
    性スチレン系樹脂組成物。
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