JPS5846252B2 - 発泡性ビニル系重合体粒子の製造法 - Google Patents

発泡性ビニル系重合体粒子の製造法

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JPS5846252B2
JPS5846252B2 JP5042881A JP5042881A JPS5846252B2 JP S5846252 B2 JPS5846252 B2 JP S5846252B2 JP 5042881 A JP5042881 A JP 5042881A JP 5042881 A JP5042881 A JP 5042881A JP S5846252 B2 JPS5846252 B2 JP S5846252B2
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vinyl
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polymer particles
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宏政 河合
吉之 向山
武男 工藤
初雄 杉谷
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はビニル系重合体およびビニル系単量体を含有す
る重合体溶液を用い、懸濁重合(こよって、改善された
性質を有する発泡性ビニル系重合体粒子を製造する方法
に関する。
更に詳しくは、ビニル系重合体およびビニル系単量体を
含有してなり、共重合可能な基を有する有機シラン化合
物を上記ビニル系重合体の構成成分の一部および/また
はビニル系単量体の一部として含まれてなる重合体溶液
を水性媒体中で懸濁重合させ、発泡剤を含浸させる発泡
性ビニル系重合体粒子の製造法に関する。
ビニル系樹脂粒子にプロパン、ブタン、ペンタン、塩化
メチル、フレオンガス等の易揮発性の発泡剤を1〜20
重量%含ませたものは発泡性ビニル系重合体粒子として
公知である。
この発泡性ビニル系重合体粒子を水蒸気で加熱すると、
その中(こ多数の小気泡が生威し、予備発泡粒子となる
そしてこの予備発砲粒子を閉鎖型の金型中に充填してス
チーム加熱すると上記予備発泡粒子が互いに融着し、型
通りの多泡性ビニル系成形体を容易(こ製造することが
できる。
このようにして作られれた成形発泡体は断熱材として広
く使用されているが耐熱性がないという大きな欠点があ
る。
従来この点を改良するために発泡性ビニル系重合体粒子
のガラス転位点を上げる方法が知られている。
例えば共重合体の分子量を上げる方法、メタクリル酸メ
チル、無水マレイン酸等の池モノマーとの共重合化、ジ
ビニルベンゼン(こよる架橋化あるいは耐熱ポリマーの
ブレンド等が知られている。
しかし、これらの手法では前述した方法での予備発泡に
おいて発泡倍率があがらないこと、予備発泡粒子の成形
温度が高くなりすぎて成形が困難となること、発泡成形
体の耐熱温度があまり高くならないことなどの欠点があ
る。
本発明は、このような問題点を解決するものであり、従
来の発泡性ビニル系重合体の特長をそのまま有し、かつ
耐熱性の改善された発泡性ビニル系重合体粒子の製造法
を提供するものである。
すなわち、本発明は、ビニル系重合体およびビニル系単
量体を含有してなり、一般式(I)XSiYnZm
(I) (ただし、式中、nは1〜3の整数、mは0.1または
2であり、n+m=3である。
Xは共重合可能な二重結合を有する有機基であり、Yは
加水分解可能な基であり、Zは不活性な一価の有機基で
ある。
)で表わされる有機シラン化合物が、上記ビニル系重合
体の構成成分の一部および/または上記ビニル系単量体
の一部として含まれてなる重合体溶液を水性媒体中で懸
濁重合させ、発泡剤を懸濁重合途中または懸濁重合完了
後、含浸させることを特徴とする発泡性ビニル系重合体
粒子の製造方法に関する。
本発明(こおけるビニル系単量体としては例えばスチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチ
レン、ジビニルベンゼン等の各種置換スチレン、アクリ
ルニトリル等のシアン化ビニル化合物、メチルアクリル
レート、エチルアクリルレート、ブチルアクリルレート
、ヒドロキシエチルアクリルレート等のアクリル酸エス
テル、メチルアクリルート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート
等のメタクリル酸エステル、無水マレイン酸等の不飽和
カルボン酸無水物等があり、一般式mで表わされる有機
シラン化合物もこの中(こ含まれ、これらの一種又は二
種以上が使用される。
また本発明においてスチレン系単量体とはビニル系単量
体中スチレン又は前述した各種置換スチレンを50重量
%以上含有するものである。
ビニル系単量体として必ずしもスチレン系単量体を選択
する必要はないが、発泡倍率等を考慮すればスチレン系
単量体を使用することが望ましい。
本発明における有機シラン化合物は上記一般式(1)で
表わされる化合物である。
ここで一般式(1)中Xは共重合可能な二重結合を有す
る基であり、例えばビニル基、アリル基、ブテニル基等
のアルケニル基、シクロヘキセニル基、シクロペンタジ
ェニル基、シクロヘキサジェニル基等のシクロアルケニ
ル基、γ−メククリロキシプロピル基の不飽和アシロキ
シアルキル基、γ−メククリロキシエチルプロピルエー
テル基等の不飽和アシロキシアルコキシ基 CH2−C(CH3)C00(CH2)20CH2CH
(OH)CI(20(CH2)3一等である。
このうち最も好ましいものはγ−メククリロキシプロビ
ル基等の不飽和アシロキシアルキル基またはγ−メクク
リロキシエチルプロピルエーテル基等の不飽和アシロキ
シアルコキシ基である。
基Yは加水分解可能な基であり、例えばメトキシ、エト
キシ、ブトキシ基のようなアルコキシ基、ホルミルオキ
シ基、アセトキシ基又はプロピレンオキシ基のようなア
シルオキシ基、−0N=C(CH3) 2、−0N=C
(CH3)C2H5,−0N−C(C6H5)2のよう
なオキシモ基などの加水分解して水酸基を生皮する基、
−NHCH3,−NHC2H1,およびNH(C6)(
5)のようなアルキルアミノまたはアリールアミノ基な
どである。
置換基Yはnが2または3のとき同一であってもよいし
、又異なっていてもよい。
基Zは不活性な一価の有機基、例えばメチル、エチルプ
ロピル、ブチル、テトラデシル、オクタデシル基のよう
なアルキル基、フェニル基、ベンジル基、トリル基等の
アリール基である。
上記一般式(I)で表わされる有機シラン化合物として
特に好ましい化合物は、一般式(II)X’S i Y
’、 (II) (ただし、式中、X′はアルケニル基、不飽和アシルア
ルキル基、Y′はアルキル基またはアリール基である、
)で表わされる化合物であり、このうち最も好ましいも
のはγ−メククリロキシプロビルトリメトキシシランで
ある。
本発明においてビニル系重合体は、上記ビニル系単量体
の重合体であり、その製造法および形状Eこは制限はな
い。
樹脂の形状としては、球形粒子状、ペレット状等がある
また、オリコマ−であってもよい。
ビニル系重合体のうち、特に上記スチレン系単量体の重
合体をスチレン系重合体といつ〇 一般式(I)で表わされる有機シラン化合物は本発明に
より得られる発泡性ビニル系重合体粒子中のビニル系重
合体中(こ構成成分として0.1〜50重量%、好まし
くは0.5〜30重量%含まれるのが好ましく、ビニル
系重合体としてスチレン系重合体およびビニル系単量体
としてスチレン系単量体を使用するときは、0.1〜2
0重量%含まれるのが好ましい。
上記有機シラン化合物が少ないと本発明の効果が小さく
、多すぎると成形時に融着不良をおこす。
また、一般式(I)で表わされる有機シラン化合物は、
重合体溶液中に上記ビニル系重合体の構成成分としてま
たは上記ビニル系単量体として総量で0.1〜約50重
量%含まれるのが好ましい。
特(こ、上記ビニル系重合体の構成成分としておよびビ
ニル系単量体中にそれぞれ0.1〜約50重量%含まれ
るのが好ましい。
この方法が、上記有機シラン化合物が最終的に得られる
重合体中(こより均一に分布し、本発明の効果をより顕
著に達成する。
本発明(こおける重合体溶液は、上記ビニル系重合体5
〜60重量部に対し、上記ビニル系単量体95〜40重
量部を含有するのが好ましい。
ビニル系重合体/ビニル系単量体(重量比)が5/95
未満および60/40を越えると重合体溶液が水性媒体
中で安定に懸濁しにくくなる。
上記重合体溶液は、上記ビニル系重合体を上記ビニル系
単量体lこ溶解して得ることができる。
また、上記重合体溶液は上記ビニル系単量体を塊状重合
し、重合を完結させないで得た、未反応ビニル系単量体
を含む重合体溶液であってもよい。
この場合さらに、該重合体溶液にさらに一般式(I)で
表わされる有機シラン化合物および/または他のビニル
系単量体を添加してもよい。
上記塊状重合(こおいて、ビニル系単量体中に、一般式
(I)で表わされる有機シラン化合物が0.1〜50重
量%含まれるのが好ましく、このようなビニル系単量体
を重合転化率5〜60重量%、好ましくは10〜50重
量%まで塊状重合して重合体溶液を得るのが最も好まし
い。
この重合体溶液はひさつづき、水性媒体中(こ懸濁させ
重合させることができる。
本発明(こおいて、水性媒体中での懸濁重合途中に、一
般式(I)で表わされる有機シラン化合物または他のビ
ニル系単量体を添加してもよいが、上記有機シラン化合
物は、上記懸濁重合開始まえ(こ、重合体溶液中に含ま
れるのが好ましい。
この方が、重合途中で添加するよりも粒子内部に均一に
入るため、耐熱性の点で好ましい。
上記有機シラン化合物または他のビニル系単量体を懸濁
途中で添加するとしても、最終的に得られる発泡性ビニ
ル系重合体粒子中のビニル系重合体の構成成分として、
上記有機シラン化合物が01〜50重量%に調整される
のが好ましい。
上記懸濁重合(こおいて、分散剤として難溶性リン酸塩
、水溶性高分子保護コロイドなどを重合系に添加するこ
とができる。
難溶性リン酸塩としては、燐酸三カルシウム燐酸マグネ
シウム等がある。
高分子保護コロイドとしてはポリビニルアルコール、ア
ルキルセルロ−ス、ヒドロキシアルキルセルロース等の
水溶性セルロース誘導体、ポリアクリル酸ナトリウム等
がある。
難溶性リン酸塩は重合系に存在する物質全量に対してo
、oi重量%以上、水溶性高分子保護コロイドは1〜o
、ooi重量%の範囲で使用されるのが好ましい。
その他、陰イオン系界面活性剤、水溶性無機塩を重合系
(こ添加することができる。
本発明方法(こおいて使用するため好適な重合開始剤と
しては、過酸化ベンゾイル、過酸化ジクロルベンゾイル
、ジクミルペルオキシド、ジー第3ブチルペルオキシド
、2,5−ジ(ペルオキシベンゾエート)ヘキシン−3
,1,3−ビス(第3ブチルペルオキシイソプロピル)
ベンゼン、過酸化ラウロイル、第3−ブチルペルアセテ
ート、2,5ジメチル−2,5−ジ(第3ブチルペルオ
キシ)ヘキシン−3,2,5−ジメチル−2,5−(第
3ブチルペルオキシ)ヘキサンおよび第3ブチルペルベ
ンゾエート メチルエチルケトンパーオキサイド、メチ
ルシクロヘキサノンパーオキサイド等の有機過酸化物、
アゾビスーイソブチロニl−IJルおよびジメチルアゾ
ジイソブチレート等のアゾ系化合物があり、これらの一
種又は二種以上が使用できる。
この使用量はビニル系単量体の種類および得られる重合
体の目的とする分子量(こより決められるものであるが
、好ましくはビニル系単量体(こ対して0.1〜4.0
重量%使用される。
本発明に使用される発泡剤としては、生成される樹脂の
軟化点よりも低い沸点を有し、かつビニル系樹脂粒子を
溶解しないか又は僅かに膨潤させる性質をもったもので
ある。
かかる発泡剤としては、プロパン、ブタン ペンタン等
の脂肪族炭化水素類、シクロブタン、シクロペンクン等
の環式脂肪族炭化水素類、メチルクロライド、ジクロロ
ジフルオロメタン等のハロゲン化炭化水素類などを挙げ
ることができる。
しかして発泡剤の使用量は発泡性ビニル系重合体粒子の
重量に対して1〜20重量%の割合である。
上記発泡剤のうち、プロパンおよびブタンが単独又は併
用で用いられるときには、発泡剤の含浸時ビニル系重合
体を溶解する有機溶剤を少量併用するのが好ましい。
かかる溶剤の例としてはエチレンジクロライド、トリク
ロロエチレン、テトラクロロエチレン、ベンゼン、トル
エン、キシレン エチルベンゼン等を挙げることかでき
る。
発泡剤の含浸は、重合途中に水性媒体中に発泡剤を添加
するか、重合後(こ重合体粒子を水性媒体(こ懸濁させ
た状態で、これに発泡剤を添加することによって行なう
ことができる。
重合途中で発泡剤を添加する場合は、ビニル系単量体お
よび有機シラン化合物からなる単量体の転化率が50重
量%以上になってから行なうのが重合系の安定性の点で
好ましい。
本発明(こより製造される発泡性ビニル系重合体粒子に
はつぎ(こ示す特長がある。
■)従来から知られているスチームを使用した発泡成形
方法によって発泡成形することができる。
2)この発泡成形体は従来の方法により、後加工するこ
とができる。
3)この発泡成形体は、自然にまたは強制的に高温加熱
されると、従来の発泡成形体のように収縮することがな
い。
すなわち、耐熱性が優れる。4)上記発泡成形体が加熱
処理されたとき、耐熱変形性、耐溶剤性に優れる。
5)本発明による製造直後の発泡性ビニル系重合体は熟
成することなく予備発泡し、ついで発泡成形しても発泡
体の気泡数は充分多く、また均一である。
よって、また、重合途中または重合後にセル調整のため
の特別な処理または操作は特に必要はない。
したがって本発明の製造方法によって得られる発泡性ビ
ニル系重合体粒子を用いて得られる成形体は耐熱性を要
求される新しい断熱材、例えば給湯タンク類断熱材、ソ
ーラ関係断熱材、金属瓦下敷材、給食コンテナー用保温
材、車輌船舶用断熱材、温水パイプ保温カバー エアー
コンデショナー風胴、サイジングボード、自動車関係構
造材、金属同時成形パネル等に広く応用される。
つぎに本発明の実施例を示す。
実施例 1 41の回転撹拌機付オートクレーブにスチレン1500
.9. γ−メタクリロキシプロピルトトリトキシシ
ラン7.5fベンゾイルパーオキシド3.759および
第3ブチルパーベンゾエート1.5gとを溶解せしめた
ものを添加し、かきませながら90℃に昇温し塊状重合
を開始した。
重合開始後2時間目(重合転化率30重量%)でこの系
にイオン交換水1500.9、塩基性リン酸カルシウム
3.8g1 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0
.045gを均一に分散せしめた懸濁液を加え、更に6
時間懸濁重合反応させた。
つぎにエチルベンゼン15.9を添加して、20分後に
ブタンガス250m1を窒素ガスで圧入した。
ブタンガス圧入終了後、再び昇温を始め2時間後(こ1
25℃とし、以後この温度に保ちつつ4時間反応させた
のち、30℃まで冷却して、系内の余剰ガスを排出した
以後炉別乾燥して発泡性ビニル系重合体粒子を得た。
この重合体粒子を篩分けし粒子径1.68〜0.84m
rnのものをスチームで予備発泡を行ない、カサ倍率6
0倍に発泡して予備発泡粒子とした。
更に予備発泡粒子を金型【こ充填し、スチーム戊型機で
一定の条件下で成形を行ない、表面の美しい、融着のよ
い成形体を得た。
この成形体を125℃の温風恒温器(こ4時間式れて加
熱処理したところ成形体の収縮率5%以内であった。
また加熱処理後の成形体は発泡体としての弾性を保持し
ていた。
実施例 2 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを15
.9使用した以外は実施例1と同様に行なった。
得られた成形体を125℃の温風恒温器に4時間式れて
加熱処理したところ成形体収縮率2%以内であった。
また、加熱処理後の成形体は、発泡体としての弾性を保
持していた。
実施例 3 41の回転撹拌機付オートクレーブにスチレン150(
B?、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
15g1ベンゾイルパーオキシド3.75&および第3
ブチルパーベンゾエート1.5gを溶解せしめたものを
添加し、かきまぜながら90℃fこ昇温し重合を開始さ
せた。
重合開始後2.5時間目(重合転化率40重量%)でイ
オン交換水150M、塩基性リン酸カルシウム3.8g
、ドデシルベンゼンスルホン酸すl−IJウム0.04
5gを均一に分散せしめた懸濁液を加え、更に5.5時
間懸濁重合反応させて冷却し脱水、乾燥したのち、分級
して粒子径1.68〜0.84mmのビニル系重合体粒
子を1200.9得た。
ついで41回転撹拌機付オートクレーブ(こポリビ゛ニ
ルアルコール 本合或化学株)の0.4重量%水溶液1800gと上記
ビニル系重合体粒子120(Bi’とエチルベンゼン1
2gとを仕込み、80℃に昇温した。
80℃昇温後10分ののちにブタンガス2007711
を窒素ガスで圧入した。
ブタンガス圧入終了後、再び昇温を始め、2時間後に1
25℃とし以後この温度に保ちつつ4時間撹拌をつづけ
た。
この後300Cまで冷却し、系内の余剰ガスを排出し、
炉別乾燥して発泡性ビニル系重合体粒子を得た。
この重合体粒子の特性は実施例2と全く同等であった。
この発泡性ビニル系重合体粒子を使用し、実施例1と同
様Iこして、成形体を製造した。
この成形体は表面の美しい融着のよいものであった。
この成形体を125℃の温風恒温器に4時間式れて加熱
処理したところ成形体の収縮率は2%以内であった。
加熱処理後の成形体は発泡体としての弾性を保持してい
た。
実施例 4 実施例3の中でγーメタクリロキシプロピルトリメトキ
シシランをスチレンに溶解せずtこスチレンのみで重合
を開始し、スチレンの重合転化率30重量%(重合開始
後2.0時間目)の時点でγメタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン15、9を添加し、ついで懸濁重合反
応させた以外は実施例3と同じ(こ行なった。
得られた発泡性ビニル系重合体粒子を使用して実施例1
と同様に成形体を製造した。
このものは表面は美しく、融着のよいものであった。
この成形体を実施例1と同様(こ加熱処理したとき、収
縮率は2%以内で発泡体としての弾性を保持していた。
実施例 5 実施例1の中でγーメククリロキシプロビルトリメトキ
シシラン量を75.9にした以外は実施例1と同じfこ
行なった。
得られた発泡性ビニル系重合体粒子を使用して、実施例
1と同様に成形体を製造した。
得られた成形体は、表面が美しく、融着のよいものであ
った。
この成形体を実施例1と同様に加熱処理したとき、成形
体の収縮率は0.5%以内で発泡体としての弾性を保持
していた。
実施例 6 41の回転撹拌機付オートクレーブにポリスチレンビー
ズ451とスチレン1000gを入れ約50℃前後でポ
リスチレンビーズを溶解したのち、スチレン50.!i
i’, γーメククリロキシプロビルトリメトキシシ
ラン15gの混合液(こベンゾイルパーオキシド2.6
3gおよび第3ブチルパーベンゾエート1.059とを
溶解せしめたものを41オートクレーブに添加し、よく
かきまぜる。
更(こイオン交換水1500g、塩基性リン酸カルシウ
ム3.L9. ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム0.0459を均一をこ分散せしめた懸濁液を加え、
90℃に昇温し懸濁重合を開始した。
90℃で6時間反応させたのち、エチルベンゼン159
を添加した。
更に20分後、ブタンガス250m1を窒素ガスで圧入
した。
以後の操作は実施例1と同様に行なった。
得られた成形体を125℃の温風恒温器に4時間穴れて
加熱処理したところ、成形体収縮率2%以内であった。
また、加熱処理後の成形体は発泡体としての弾性を保持
していた。
実施例 7 41の回転撹拌機付オートクレーブ(こポリスチレンピ
ース225.9とスチレン1201を入tL約50℃前
後でポリスチレンビーズを溶解したのち、スチレン75
gとγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン1
5gの混合液(こベンゾイルパーオキシド3.19.9
および第3ブチルパーベンゾエート1.2:lとを溶解
せしめたものを41オートクレーブに仕込み、90℃に
昇温し、重合を開始した。
重合開始後1.5時間ののち、イオン交換水1501、
塩基性リン酸カルシウム3.75&、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム0.04Flを均一(こ分散せし
めた懸濁液を加え、更(こ90℃で6時間反応させた。
つぎ(こ、エチルベンゼン159を添加し、この20分
後(こブタンガス250m1を窒素ガスで圧入した。
以後の操作は実施例1と同様に行なった。
得られた成形体を125℃の熱風恒温器をこ4時間穴れ
て加熱処理したところ成形体収縮率2%以内であった。
また加熱処理後の成形体は発泡体としての弾性を保持し
ていた。
比較例 1 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを除い
た以外は実施例1と同様な方法で発泡性ビニル系重合体
粒子を得た。
更1こ実施例1と同様の操作で表面の美しい、融着のよ
い成形体を得た。
この成形体を125℃の温風恒温器tこ4時間穴れて加
熱処理したところ、成形体の収縮率は92%であり、弾
性は消失していた。
比較例 2 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを除い
た以外は実施例3と同様な方法で発泡性ビニル系重合体
粒子を得た。
この発泡性ビニル系重合体粒子を使用して、実施例1と
同様(こ成形体を製造した。
この成形体は表面の美しい、融着のよいものであったが
、実施例1と同様(こ加熱処理したとき、成形体の収縮
率は92%であり、弾性は消失していた。
比較例 3 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを除い
た以外は実施例6と同様な方法で発泡性ビニル系重合体
粒子を得た。
更に実施例6と同様な操作で表面の美しい、融着のよい
成形体を得た。
この成形体を125℃の温風恒温器に4時間穴れて加熱
処理したところ、成形体の収縮率は93%であり、発泡
体としての弾性は消失していた。
比較例 4 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを除い
た以外は実施例7と同様な方法で発泡性ビニル系重合体
粒子を得た。
更に実施例6と同様な操作で表面の美しい、融着のよい
成形体を得た。
この成形体を125℃の温風恒温器に4時間穴れて加熱
処理したところ、成形体の収縮率は93%であり、発泡
体としての弾性は消失していた。
上記実施例および比較例で得られた発泡性ビニル系重合
体粒子、予備発泡粒子、発泡成形体および加熱処理後の
成形体を各々1gとりクロロホルム100CC中で10
時間ソックスレー抽出器で抽出した。
この結果を表1に示す。表1の結果から加熱処理された
成形体は架橋化されており、加熱処理後の成形体、予備
発泡粒子、発泡性ビニル重合体粒子は架橋化されていな
いと考えられる。
また、架橋化は次の段階を経ると考えられる。
すなわち、本発明により製造される発泡性ビニル系重合
体は、共重合体中に一8iYnZm基(r+tm、Yお
よびZは上記のとおり)を有し、ここで、Y基が加水分
解可能な基であることから、発泡性ビニル系共重合体の
スチーム(こよる予備発泡およびスチームによる発泡成
形中に加水分解により縮合可能な基が生成し、こののち
加熱処理すること(こより縮合可能な基が縮合反応し交
叉結合するものと考えられる。
このゆえtこ、本発明の製造方法によって得られる発泡
性ビニル系共重合体粒子は、加熱処理するまでは、従来
の発泡性ビニル系共重合体と同様の処理または成形がで
き、さら(こ耐熱性を有するものと考えられる。
また、この発泡性ビニル系共重合体は、予備発泡および
発泡成形に際し、スチームが共重合体内部をこまで浸透
するため上記した縮合可能な基の生成および交叉結合の
生成が均一におこる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ビニル系重合体およびビニル系単量体を含有してな
    り、一般式(1) (ただし、式中、nは1〜3の整数、mは0.1または
    2であり、n+m=3である。 Xは共重合可能な二重結合を有する有機基であり、Yは
    加水分解可能ね基であり、Zは不活性な一価の有機基で
    ある。 )で表わされる有機シラン化合物が、上記ビニル系重合
    体の構成成分の一部および/または上記ビニル系単量体
    の一部として含まれてなる重合体溶液を水性媒体中で懸
    濁重合させ、発泡剤を懸濁重合途中または懸濁重合完了
    後、含浸させることを特徴とする発泡性ビニル系重合体
    粒子の製造法。 2 重合体溶液がビニル系重合体5〜60重量部をビニ
    ル系単量体95〜40重量部に溶解して得られたもので
    ある特許請求の範囲第1項記載の発泡性ビニル系重合体
    粒子の製造法。 3 重合体溶液が一般式(1)で表わされる有機シラン
    化合物を0.1〜50重量部および他のビニル系単量体
    50〜99.9重量部含むビニル系単量体混合物を塊状
    重合し、必要に応じ一般式(1)で表わされる有機シラ
    ン化合物および/または他のビニル系単量体を添加して
    得られ、未反応成分を95〜40重量%含有する重合体
    溶液である特許請求の範囲第1項または第2項記載の発
    泡性ビニル系重合体粒子の製造法。 4 ビニル系単量体が、スチレン系単量体である特許請
    求の範囲第1項または第2項記載の発泡性ビニル系重合
    体の製造法。 5 スチレン系単量体がスチレンを50重量%以上含有
    する特許請求の範囲第4項記載の発泡性ビニル系重合体
    粒子の製造法。 6 一般式(1)で表わされる有機シラン化合物が、一
    般式(I)中Yが一0CH2基のものである特許請求の
    範囲第1項、第2項、第3項、第4項または第5項記載
    の発泡性ビニル系重合体粒子の製造法。 7 一般式(I)で表わされる有機シラン化合物がH3
    0 11 一般式(I)中Xが CH2=C−C0C3H6−基の
    ものである特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、第
    4項、第5項または第6項記載の発泡性ビニル系重合体
    粒子の製造法。 8 発泡性ビニル系重合体粒子中のビニル系重合体が、
    一般式(1)で表わされる有機シラン化合物0.1〜5
    0重量%および他のビニル系単量体99.9〜50重量
    □よりなる特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、第
    4項、第5項、第6項または第7項記載の発泡性ビニル
    系重合体粒子の製造法。
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