JPS585008Y2 - ロツク金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ロック金具、さらに詳しくは、取手支柱を
もつ門扉柱をもつ門扉等の自動ロック機構を備えたロッ
ク金具に関する。

従来、引戸式、やアコディオン式の門扉等における、取
手支柱の扉当り側門柱へのロックは、門扉を閉じた後、
手でロックする方式がほとんどであった。

門扉を閉じると同時に取手支柱が扉当り側門柱にロック
される自動ロック式のロック金具は、ぼとんどなく、ま
た、あったとしても構造が複雑で、製造コストが高くう
いた。

この考案は、上記にかんがみて、構造が簡単で、製造コ
ストが安くつき、自動ロック機構を備えたロック金具を
提供することを目的とする。

この考案の要旨は、引戸等の取手支柱を水平方向前方か
ら挿入可能な、開口部をもつロック孔が形成されたロッ
ク金具本体と、ロック孔と左右両側に中央部で軸支され
た水平方向に回動自在な一対のロックアームと、ロック
孔の奥側外周部に取り付けられ、下端に大径部をもち上
下動自在な案内ピンとからなり、ロックアームは、ロッ
ク時においてロックアームの元；部間に案内ピンの大径
部が挟着され、かつ先端部相互がロック孔の開口部内に
突出し、ロック解除時において、ロック孔の後部内に突
出する形状で、かつ、ロック解除方向へ常時ばねにより
付勢され、また、案内ピンは常時ば、ねにより上方へ付
勢されてし）るロック金具にある。

以下、この考案の一実施例を、図例に基づいて説明する
。

第１〜６図に示すように、伸縮門扉等の取手支柱１を水
平方向前方から挿入可能な前面開口の円状の台ツク孔２
をもうロック金具本体３とＪロック７Ｌ２の左右両側に
中央部で軸支され水平方向に回動自在な一対のロックア
ーム４，４と、ロック孔２の後端外周部に取り付けられ
、下端に大径部６をもつ上下動自在な案内ピン７とから
なる。

ロック金具本体３は、断面り字形の板状で、水平部３ａ
が先端側にロック孔２をもち、垂直部３ｂは一対の取付
孔９，９をもつ。

ロックアーム４は、それぞれ、元部端面４ｂ、外周、及
び内周が円弧で形成された先細りの板状形状である。

このとき、ロックアーム４の内周は、その曲率半径がロ
ック孔２の半径と略同−で、ロック時、先端部４ａがロ
ック孔２の開口部２ａへ突出可能に、ロック解除時、元
部がロック孔２の後部内で突出可能となっている。

また、ロックアーム４は、その元部端面４ ｂ 、４
ｂ間は、ロック時、案内ピン７の大径部６が嵌合可能に
拡開し、ロック解除時、案内ピン７の軸部を挟着してロ
ックアーム４の元部が大径部６の段部に係着するとなっ
ている。

さらに、ロックアーム４は、ロック金具本体３に保持さ
れたぜんまいばね１１により、常時ロック解除方向に付
勢されている。

また、案内ピン７は、ロック金具本体３の水平部３ａに
保持されたスリーブ１２を介して保持され、さらに、案
内ピン７の上端にはノブ１３が取り付けられ、スリーブ
１２とノブ１３との間にコイルばね１４が介装されて、
常時上方に付勢されている。

次に、上記実施例のロック金具の使用態様を説明する。

第１図に示すように、伸縮門扉１６の扉当り側門柱１７
の適当な高さ位置に上記ロック金具１５を取り付ける。

このときのロック金具１５の状態は、ロックアーム４，
４の先端部４ ａ 、４ ａが拡開し、元部がロック孔
２の後部内に突出し、かつ、元部端面４ｂ、４ｂ間に案
内ピン７の軸部が挟着され、ロックアーム４，４の元部
が大径部６に、係着している（第３・４図）。

、 ・、・。次に、門扉１６の取手
支柱１をロック孔２に前方から開口部２ａを経て押し込
むと、ロック孔２の後部内に突出しているロックアーム
４，４の元部が取手支柱により押され、ロックアーム４
，４はロック方向へ、ぜんまいばね１１の力に抗して回
動する。

このとき、ロックアーム４，４の元部端面４ｂ、４ｂ間
はロックアーム４，４のロック方向への回動に伴ない開
らき、ついには、案内ピン７の大径部６がコイルばね１
４の力で上方へ移動し、ロックアーム４．４と元部端面
４ｂ、４ｂ間に挟着され、最早や、取手支柱１はロック
孔２から離脱不能となり、取手支柱１が扉当り側門柱１
７にロックされる（第５・６図）。

逆に、このロックを外ずす場合は、案内ピン７のノブ１
３をコイルばね１４の力に抗して下方へ押せば、ロック
アーム４，４はぜんまいばね１１によりロック解除方向
（元部端面４ｂ、４ｂ間が狭まる方向）に回動するよう
に付勢されているので、案内ピン７の大径部はロックア
ーム４，４の元部端面４ｂ、４ｂ間からの挟着から解除
され、軸部が元部端面４ｂ、４ｂ間に挟着されて、ロッ
クアーム４，４の先端部４ ａ 、４ ａ間が拡開する
と同時に、ロックアーム４，４の元部がロック孔２の後
部内に来由してくるので、取手支柱１は自然に前方へ押
し出され、取手支柱１と門柱１７とのロックが解除され
る。

なお、ぜんまいばねの代りに、ロックアーム４，４の回
動軸部にねじりコイルばねを装着してもよい。

また、上記実施例においては、ロック金具の取付方向を
垂直にしたが、水平にしてもよい。

この考案の門扉等のロック金具は、上記のような構成な
ので、構造が簡単で、製造コストが安くつき、かつ、自
動ロックが可能である。

【図面の簡単な説明】

図例はそれぞれこの考案のロック金具の実施例を示し、
第１図はロック金具の装着状態斜視図、第２図はロック
金具の斜、痺図、第３図はロック解除時の正面図、第４
図は第３図のＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図はロック時の
正面部分断面図、第６図は第５図のＶＩ−ＶＩ線断面、
図、である。 １・・・・・・取手支柱、２・・・・・・ロック孔、２
ａ・・・・・・開口部、３・・・・・・ロック金具本体
、４・・・・・・ロックアーム、４ａ・・・・・・先端
部、４ｂ・・・・・・元部端面、６・・・・・・大径部
、７・・・・・・案内ピン、１１・・・・・・ザんまい
ばね、１４・・・・・・コイルばね、１５・・・・・・
ロック金具。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 門扉等の取手支柱を水平方向前方から挿入可能な、開口
   部をもつロック孔が形成′されたロック金具本体と、前
   記ロック孔の左右両側に中央部で軸支され水平方向に回
   動自在な二対のロックアームと、前記ロック孔ゐ後端外
   周部１こ取り付けられ、下端に大径部をもつ上下動自在
   ゛な案内ピンとからなり、 前記ロックアームは、その先端部が前記開口部内へ突出
   するロック時１こおい゛て、前記案内ピンの大径部が嵌
   合可能に６ツクナームの元部端面間が拡開し、かつ、ロ
   ックアームの先鋤部の間が前記開口部より拡開するロッ
   ク解除時Ｃ□おいで、ロックアームの元部が、ロック孔
   の後部内に突出するとともに、案内ピンの大径部の段部
   に係着するように形成され、さらに、ロックアーム及び
   案内ピンは、それぞれロック解除方向及び上方へばねに
   より付勢されている構成のロック金具。