JPS5814224Y2 - 半開窓用錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 近年、冷暖房装置、換気装置の設置あるいは各種機器の
配管、配線などの為に、第１図に示すように窓を半開き
状態にして取付枠体を装設する事が極めて多い。

従って一方の窓枠は閉鎖状態窓枠１５、他方の窓枠は半
開状態窓枠１４となり、両窓枠とも開放方向に移動でき
る状態となるが、窓枠に取付けられた既設の錠による施
錠は不可能となる。

本考案はこのような状態の窓枠を簡単かつ完全に点線図
示の位置で個定する半開窓用錠に関する。

本考案による半開窓用錠を第２図および第３図、第４図
、第５図に示す実施例により説明する。

本考案は室外側の窓枠の１部に装着する止め金板１１と
、止め金板１１に係着する錠体１の組み合わせからなる
。

第２図及び第３図、第４図は錠体１の実施例の正面図、
背面図、平面図を示し、第５図は止め金板１１の正面図
を示す。

錠体１は、１端に円形側面２および２′を有し、その１
面は円形突出側面２′に構成し、この円形側面２と円形
突出側面２′の間に窓枠の突縁を嵌圧する為の嵌合溝３
を設ける。

又、円形突出側面２′側の円形側面２偏心位置にガイド
ピン５を突設する。

このガイドピン５は、錠体１を回動させる時の回動支軸
となり、止め金板１１のガイドピン嵌合孔１２の縁部に
係合するガイド溝４を設ける。

錠体１の他端には、キイストッパー穴６を設け、１端部
に止め環８を装着し、前面側に突出する他端にツマミ１
０を装着したキイストッパー７を嵌設し、嵌合されたス
プリング９の弾力で、その先端を背面側に突出させる。

止め金板１１は第５図に示す如く錠体１に設けたガイド
ピン５を嵌合するガイドピン嵌合孔１２を設けると共に
、錠体１が回動して横倒状態になった時キイストッパー
７が嵌合するキイストッパー嵌合孔１３を穿設する。

このように構成される本考案は予め室外側の窓枠、例え
ば閉鎖状態窓枠１５下粋の所定位置に第６図及び第７図
に示すように止め金板１１を装着した後、第７図に示す
如く錠体１を立てた状態にしてガイドピン５を止め金板
１１のガイドピン嵌合穴１２に嵌合し、ガイド溝４に力
゛イドピン嵌合穴１２の周縁を嵌合した状態でキイスト
ッパー７とキイストッパー嵌合穴１３が合致する点線図
示の位置まで回動し、弾力を有するキイストッパー７先
端をキイストッパー嵌合穴１３に嵌合させれば、第６図
に示す如く閉鎖状態窓枠１５の端部を固定する事ができ
る。

この場合、回動支軸が円形側面２および円形突出側面２
′の偏心位置にあるガイドピン５であるから、開き方向
に限られて移動可能な閉鎖状態窓枠１５は円形側面２に
押圧されて第７図に示す如く、ＡからＢ位置に微小移動
して固定され、円形突出側面２′は、第６図に示す如く
半開状態窓枠１４と閉鎖状態窓枠１５の間に挿嵌され同
窓枠体１４．１５の前後方向の移動を完全に防止する。

又、閉鎖状態窓枠１５の突縁は嵌合溝３内に嵌りこんだ
状態となる。

即ち、閉鎖状態窓枠１５と半開状態窓枠１４は一体化し
て固定され、施錠状態となる。

本考案による半開窓用錠を解錠する場合は、ツマミ１０
を引いてキイストッパー７を止め金板１１のキイストッ
パー嵌合孔１３から脱した状態で、ガイドピン５を回動
支軸として右方向に回動して原状の立てた状態に復すれ
ば閉鎖状態窓枠１５は離れ、更に錠体１を止め金板１１
から脱せば錠解される。

従って閉鎖状態窓枠１５及び半開状態窓枠１４は自由に
移動させる事ができる。

前記説明は、本考案の止め金板１１を室外側の半開状態
窓枠１４に装着した場合を例示したが、室外側の閉鎖状
態窓枠に装着しても同一の実効が得られる。

本考案は以上の通り半開状態の窓枠に簡単に施錠できる
ばかりでなく、錠体１が着脱自在であるから実用上極め
て便利であり、又、止め金板１１は簡単に接着できるか
ら、既設の窓枠に簡単に装設できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る半開窓用錠を装着する半開状態の
窓の正面図、第２図は本考案に係る半開窓用錠体の正面
図、第３図はその背面図、第４図は平面図、第５図は止
め金板の正面図、第６図は施錠状態の横断面図、第７図
は本考案の施錠作用の説明図で゛ある。 図中、１・・・・・・錠体、２・・・・・・円形側面、
２′・・・・・・円形突出側面、３・・・・・・嵌合溝
、４・・・・・・ガイド溝、５・・・・・・ガイドピン
、６・・・・・・キイストッパー穴、７・・・・・・キ
イストッパー、８・・・・・・止め環、９・・・・・・
スプリング、１０・・・・・・ツマミ、１１・・・・・
・止め金板、１２・・・・・・ガイドピン、嵌合穴、１
３・・・・・・キイストッパー嵌合穴、１４・・・・・
・半開状態窓枠、１５・・・・・・閉鎖状態窓枠を示す
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２枚を１組とする窓枠１４．１５において、室外側の窓
   枠１４の１部に装着する止め金板１１と止め金板１１に
   係着する錠体１からなり、錠体１は、１端側を円形側面
   ２および円形突出側面２′に構威し、円形側面２と円形
   突出側面２′の間に窓枠突橡を嵌圧する嵌合溝３を設け
   、かつ前記円形突出側面２′側の円形側面２偏心位置に
   、止め金板１１のガイドピン嵌合孔１２の周縁に嵌合す
   るガイド溝４を有し、錠体１を回動する際支軸となるガ
   イドピン５を突設し、他端側に設けたキイストッパー穴
   ６には、嵌装したスプリング９の弾力により１端がガイ
   ドピン５側に突出し、他端にツマミ１０を装着したキイ
   ストッパー７を嵌設し、止め金板１１には、前記錠体１
   に設けたガイドピン５を嵌合するガイドピン嵌合孔１２
   を設けると共に、錠体１が回動して横倒状態になった時
   キイストッパー７が嵌合するキイストッパー嵌合孔１３
   を穿設してなる半開窓用錠。