JPS5843635Y2 - エンジンコントロ−ル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主として農用トラクターに用いるエンジン
コントロール装置、詳しくは静止部材に揺動可能に支持
させた作動板をアクセル操作部材に連結し、該作動板の
揺動によりアクセル操作を行なうべくなしたエンジンコ
ントロール装置に関する。

従来この種のエンジンコントロール装置は、エンジンの
アイドリンク運転時に前記作動板に連結したアクセル操
作レバーないしフートペタルを誤ってエンジン停止位置
にまで移動させ、作動板をしてエンジンを停止させてし
まうことがあり、その都度エンジンをかけ直す必要が有
ったのである。

本考案は以上の点に対処すべく考案したもので、静止部
材に支持したストッパーを前記作動板の揺動軌跡に対し
出退自任となし、該ストッパーの進出により作動板をエ
ンジンアイドリンク位置に規制し、このストッパーの後
退により作動板をエンジン停止位置にまで揺動できるよ
うに構成し、エンジンのアイドリンク運転時に前記スト
ッパーによりアクセル操作レバーないしフートペタルを
誤ってエンジン停止位置にまで移動させるのを防止する
ようにしたものである。

以下本考案の詳細を図面の実施態様に基いて説明する。

先ず第１図はエンジンコントロールｉｔを備える農用ト
ラクターの全体を示し、故国にトいて１は機体であって
、ミッションケース２と該ケース２に連結したクラッチ
ハウジング３と、該ハウジング３に連結したエンジン４
とからなり、前記ミッションケース２の下方両側に後車
輪５を、また前記エンジン４の下方両側に前車輪６を支
持させると共に、前記クラッチハウジング３上にダツシ
ュボード７を支持させ、該ボード７の前部に前記エンジ
ン４及びその他装置類を覆うべくボンネットカバー８を
設けている。

しかして本考案は、以上のごとき農用トラクターのエン
ジンコントロール装置を第２〜４図に示すごとく構成し
たものである。

即ち、前記ダツシュボード７の後部下面でその外側に７
ラケツト９を固定して、該ブラケット９に操作レバー１
０の先端を屈曲して形成した操作軸１１を回動可能に軸
架すると共に、この操作軸１１上で前記ブラケット９を
挾む内方側に、作動板１２を回動可能に軸支するのであ
る。

この作動板１２は、下方に延出する突片１３と後側方に
延出する突片１４とを有してふ一す、該突片１４はその
途中を直角状に内方側に折曲１４ａさせ、かつその折曲
部１４ａの途中をさらに作動板１２と子桁となるよう直
角状に屈曲１，４ｂさせて形成している。

また前記操作軸１１上で前記ブラケット９を挾む作動板
１２０反対側には、先端に前記作動板１２の下方に延出
した突片１３と係止する突起１５を屈曲形成した案内板
１６を固定して、前記操作レバー１０の揺動操作に伴な
い案内板１６を介して作動板１２を回動操作すべく構成
している。

１７は側方にバネ弾性を有する支持杆１８をもつコ字形
のストッパーで、該ストッパー１７はその両側片のうち
一方の側片１７ａが前記作動板１２に３ける突片１４の
折曲部１４ａ上に位置すべく、支持杆１８により取付け
るのであり、このストッパー１７により、作動板１２つ
まり操作レバー１０がエンジンアイドリング位置からエ
ンジン停止位置側に移動するのを阻止すべくなすのであ
る。

１９は前記ブラケット９の一部に進退自在に設けた前記
ストッパー１７の解除用嫡子で、該嫡子１９を押動する
ことにより＠記支持杆１８を押してストッパー１７を前
方側に移動させ、これにより前記作動板１２に訃ける突
片１４の規制を解除して、該作動板１２つまり操作レバ
ー１０をエンジン停止位置まで回動できるようにしてい
る。

前記作動板１２の下方に延出する突片１３には、一端を
アクセル操作部材２０に連結したロッド２１を連結して
いる。

また作動板１２に釦ける他方突片１４の屈曲部１４ｂ先
端にはフートペダル２２に連結したロッド２３を連結し
ていて、作動板１２は前記操作レバー１０とフートペダ
ル２２との両方によって回動操作できるように構成して
いる。

図中２４は前記ロッド２３とダツシュボード１間に張架
したフートペダル２２及び作動板１２の戻し用スプリン
グである。

ところで本考案は前述したストッパーとして第５図に示
す如きものを使用することができろ。

即ち前記ブラケット９に回動軸２８を固定した嫡子１９
を前記回動軸２８を介して目動自在に支持し、該嫡子１
９の回動軸２８の軸端部に、先端に係止片２５を突出状
に設は全体にカム形状を呈するストッパー１７を溶接等
により固定すると共に、前記ブラケット９と嫡子１９と
の間にはスプリング２７を介装すると共に、前記ストッ
パー１７の基端と、前記ブラケット９との間に間座２６
を介装し＠記スプリング２７０弾性力により前記嫡子１
９を第５図右方向に押正して、前記ストッパー１７を前
記間座２６を介して前記ブラケット９に押モし、前記ス
トッパー１７と間座２６との間に摩擦を生せしめて、前
記ストッパー１７が作動体１２０回転力により不用意に
回転しないように威したもので、この第５図に訃いては
前述した作動板１２にトける折曲部１４ａに前記ストッ
パー１７に突出状に設けろ前記係止片２５を係止させた
もので、この状態ではアクセルはアイドリング位置を維
持でき、一方前記嫡子１９を略９θ回転させることによ
り前記係止片２５が前記折曲部１４ａに対して浮上し、
前記折曲部１４ａに対する係止を離脱させられるのであ
って、前記アクセルをエンジンの停止位置まで移動させ
得るのである。

以上のエンジンコントロール装置にトいて、いま操作レ
バー１０が第２図の位置にあるときアクセルはアイドリ
ンク位置にあって、エンジン４がアイドリンク運転され
てトリ、このレバー１０を前記位置から時計方向に回動
するとエンジン４が加速運転され、また該レバー１０を
反時計方向に回動するとエンジン４が停止されるのであ
る。

即ち操作レバー１０を時計方向に回動すれば、操作軸１
１が回動し、これに伴ない案内板１６の突起１５を介し
て作動板１２が時計方向に回動し、該作動板１２により
ロッド２１を押してアクセル操作部材２０を作動し、前
記したごとくエンジン４を加速運転させるのである。

また操作レバー１０を前記アイドリング位置から反時計
方向に回動すれば、作動板１２がこれと同方向に回動し
、これに伴ないロッド２１が引張られてアクセル操作部
材２０が前記と逆方向に作動され、エンジン４が停止す
るのである。

一方フートペダル２２を踏込み操作すれば、前記作動板
１２がロッド２３を介して時計方向に回動し、前記の場
合と同じくエンジン４が加速運転されるのであり、また
フートペダル２２の踏込み操作を解除すると、前記作動
板１２がスプリング２４の復元力により反時計方向に回
動して、エンジン４を停止するのである。

ところで前記のごときエンジン操作時に、従来では操作
レバー１０ないしフートペダル２２を誤ってエンジン停
止位置にまで移動させることがあったのである。

しかし乍ら本考案では、作動板１２にむける突片１４の
折曲部１４ａ上にストッパー１７を設け、該作動板１２
０反時計方向への回動を規制すべくしているので、この
作動板１２はエンジン停止位置側に移動することなく、
アイドリンク位置に支持されることとなる。

また前記状態からエンジン４を停止するときには、嫡子
１９の操作によりストッパー１１を移動させて、作動板
１２の規制を解除する。

すると作動板１２は自由状態となり、前記したごとく操
作レバー１０ないしフートペタル２２の操作に伴ないエ
ンジン停止位置側に回動することとなる。

以上のごとく本考案は、ストッパーを作動板の揺動軌跡
に対し出退自在に取付け、該ストッパーの進出により作
動板をエンジンアイドリング位置に規制し、このストッ
パーの後退により作動板をエンジン停止位置にまで揺動
できるように構成したから、エンジンのアイドリンク運
転時に操作レバーないしフートペタルヲ誤ってエンジン
停止位置にまで移動させるのを防止でき、これら操作レ
バーないしフートペタルをアイドリンク位置に確実に位
置させて、エンジンをかけ直したりする手間を省き得る
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のエンジンコントロール装置ヲ備えるも
のの一例として示す農用トラクターの側面図、第２図は
同コントロール装置の拡大側面図、第３図はその旧面図
、第４図は同装置要部の分解斜面図、第５図は他の実施
例を示す図である。 ４・・・エンジン、１２・・・作Ｍ、 １７・・・ス
トッパ２０・・・アクセル操作ｉ［１材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 静止部材に揺動可能に支持させた作動板をアクセル操作
   部材に連結し、該作動板の揺動によりアクセル操作を行
   なうべく或したエンジンコントロール装置に釦いて、静
   止部材に支持したストッパーを前記作動板の揺動軌跡に
   対し出退自任ならしめ、該ストッパーの進出により作動
   板をエンジンアイドリンク位置に規制し、このストッパ
   ーの後退により作動板をエンジン停止位置まで揺動でき
   るよう構成したことを特徴とするエンジンコントロール
   装置。