JP2010236465A - エンジン操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンを停止させるスイッチ操作のみでランオンを防止することができるエンジン操作装置を提供すること。
【解決手段】エンジン操作装置4Aを、キャブレタにワイヤ81を介して接続されたリンク部材7と、リンク部材7を介してキャブレタのスロットルバルブを開閉させるスロットルレバー5と、エンジンを停止させるオフスイッチ6Aとで構成する。リンク部材7を、オフスイッチ6Aがエンジンを停止させる際に、オフスイッチ6Aによりスロットルレバー5とは独立して動作し、スロットルバルブを閉じまたは開けるように構成する。
【選択図】図13

Description

本発明は、エンジン操作装置に関する。
従来、アイドリング時などにエンジンを停止させた場合に、シリンダ内に僅かに混合気が供給され、この混合気が慣性によって動くピストンによって圧縮されて自己着火してしまい、暫くの間エンジンが動作してしまうランオンという現象が知られている。このランオンを防止する機構として、例えばエンジンを停止させる際にキャブレタのスロットルバルブを閉めることによりランオンを防止するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の機構は、携帯型作業機の操作ハンドル(エンジン操作装置)内に組み込まれている。前記機構は、回動自在に設けられワイヤを介してキャブレタのスロットルバルブを開閉させるスロットルレバーと、回動自在かつ適宜の位置で固定可能に設けられた規制レバーとを備えている。この機構では、規制レバーを適宜の回転角度で固定することで、スロットルレバーから手を離しても、スロットルレバーがワイヤ(キャブレタ)によって引っ張られた際にスロットルレバーの回動が規制レバーにより規制されるので、スロットルレバーを規制レバーの回転角度に応じた位置に位置付けることができるようになっている。すなわち、前記機構では、規制レバーを適宜の回転角度に固定することで、スロットルレバーを適宜の位置に位置付けることができ、スロットルバルブの開度を所望の開度に維持することができるようになっている。例えば、前記機構では、規制レバーを所定の位置に固定することで、スロットルレバーを所定の位置(アイドリング操作位置)に位置付けることができ、スロットルバルブの開度を、エンジンをアイドリング状態に維持させるアイドリング開度に維持することができるようになっている。
また、前記機構では、規制レバーを所定の角度(以降オフ角度と記載)まで回動させることで、内部スイッチを入れてエンジンを停止させることができるようになっているとともに、スロットルレバーをスロットルバルブが全閉となる位置まで戻させることができるようになっている。そのため、この機構では、スロットルレバーから手を放した状態で規制レバーをオフ角度まで回動させることで、エンジンを停止させるのと同時にスロットルバルブを閉めることができ、エンジンに混合気が供給されることを防いでランオンを防止することができる。
特開2006−283740号公報
しかしながら、前記特許文献1の機構では、規制レバーをオフ角度まで回動させた際に作業者がスロットルレバーを、押さえるなどしてアイドリング操作位置に固定していた場合、規制レバーの回動によりエンジンは停止するが、スロットルレバーがアイドリング操作位置で固定されることにより、スロットルバルブがアイドリング開度で保たれたままとなってしまうので、エンジン停止後も慣性により暫くは動作するエンジンに混合気が給気されてしまい、ランオンが生じてしまうおそれがある。
本発明の目的は、エンジンを停止させるスイッチ操作のみでランオンを防止することができるエンジン操作装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係るエンジン操作装置は、エンジンと、前記エンジンに混合気を送るキャブレタと、前記エンジンに接続された作業装置とを備える作業機に設けられるエンジン操作装置であって、前記キャブレタにワイヤを介して接続されたリンク部材と前記リンク部材を介して前記キャブレタのスロットルバルブを開閉させるスロットルレバーと、前記エンジンを停止させるオフスイッチとを備え、前記リンク部材は、前記オフスイッチが前記エンジンを停止させる際に、前記オフスイッチにより前記スロットルレバーとは独立して動作し、前記スロットルバルブを閉じまたは開けることを特徴とする。
本発明の請求項2に係るエンジン操作装置は、請求項1に記載のエンジン操作装置において、前記リンク部材は、前記オフスイッチが前記エンジンを停止させる際に前記スロットルバルブを開けることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るエンジン操作装置は、請求項2に記載のエンジン操作装置において、
前記オフスイッチは、前記エンジンンを停止させない所定の第1位置と、前記リンク部材を介して前記スロットルバルブを開ける所定の第2位置との間をスライド移動可能に設けられるとともに、前記第1位置と前記第2位置との間に設定されたエンジン停止位置において前記エンジンを停止させ、前記エンジン操作装置は、前記エンジン停止位置近傍に設定された抵抗位置に前記オフスイッチが位置した際には、前記オフスイッチの前記第2位置側への移動に対して抵抗し、前記オフスイッチが前記抵抗位置よりも前記第2位置側へ移動した際には前記抵抗を解除する弾性部材を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、リンク部材は、オフスイッチがエンジンを停止させる際に、オフスイッチによりスロットルレバーとは独立して動作し、スロットルバルブを閉じまたは開ける。従って、スロットルレバーが、作業者に押さえられるなどして、エンジンをアイドリング状態にするアイドリング操作位置に固定されていたとしても、オフスイッチを操作することで、エンジンを停止させるのと同時にリンク部材を動作させてスロットルバルブを例えば閉めることができ、エンジンに混合気が供給されることを防ぐことができてランオンを防止することができる。
また、スロットルレバーが作業者に押さえられるなどしてアイドリング操作位置に固定されていたとしても、オフスイッチを操作することで、エンジンを停止させるのと同時にリンク部材を動作させてスロットルバルブを例えば開けることができ、これにより新気を増やして混合気を希薄にすることができてランオンを防止することができる。
なお、スロットルレバーがアイドリング操作位置に固定されている場合のみならず、エンジン停止時にランオンを生じさせるような開度にスロットルバルブを開ける位置にスロットルレバーが固定されている場合にも、本発明は、オフスイッチをエンジンを停止させるように操作することで、エンジンを停止させるのと同時にスロットルバルブを閉じまたは開けることができるので、ランオンを防止することができる。
ここで、オフスイッチがエンジンを停止させる際に、リンク部材がスロットルバルブを全閉とするように動作する場合、スロットルバルブの開閉範囲の下限が全閉となるので、キャブレタとリンク部材とを接続するワイヤの長さや各部材の寸法にばらつきがあると、スロットルレバーをアイドリング操作位置に戻した際にスロットルバルブが閉まってしまうおそれがあり、このような場合エンジンが停止してしまうこととなる。
これに対し、請求項2の発明によれば、リンク部材は、オフスイッチがエンジンを停止させる際にスロットルバルブを開けるように動作するので、スロットルバルブの開閉範囲の下限を若干開いた状態に設定することができる。そのため、ワイヤの長さや各部材の寸法にばらつきがあったとしても、スロットルレバーをアイドリング操作位置に戻した際に最低でもスロットルバルブが若干開いた状態となるので、エンジンが停止してしまうおそれがない。
請求項3の発明によれば、作業者がオフスイッチを第1位置から第2位置へ移動させると、まず、オフスイッチがエンジン停止位置に移動した際にエンジンが停止し、次に、オフスイッチが該エンジン停止位置からさらに第2位置側へ移動した際に、リンク部材が動作してスロットルバルブが開くことにより、ランオンすることなくエンジンが停止することとなる。
ここで、作業者は、オフスイッチをエンジン停止位置から第2位置側へ移動させる際に、スロットルバルブが開いていくことに伴う抵抗感を感じることとなる。特にスロットルバルブの開き始めにおいては作業者は強い抵抗感を感じることとなる。このため、作業者は、この抵抗感を嫌い、オフスイッチをエンジン停止位置まで移動させたところでその移動を停止させてしまうおそれがある。この場合、スロットルレバーがアイドリング操作位置にあれば、スロットルバルブが僅かに開いている状態となっているので、停止後も慣性で動作するエンジンに混合気が吸入されてしまい、ランオンが生じてしまう。
この点、本発明では、作業者がオフスイッチを第1位置から第2位置へ移動させる際に、エンジン停止位置近傍で予め弾性部材により作業者に抵抗感を与えることができる。このため、作業者は、本来最も抵抗感を感じるスロットルバルブの開き始めの位置において、さほど抵抗感を感じることなくオフスイッチを操作することができるので、抵抗感を感じることなくオフスイッチをエンジン停止位置からさらに第2位置側へ移動させることができ、ランオンを確実に防止することができる。
〔エンジンブロワの全体構成〕
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る作業機としてのエンジンブロワ1を背面側から見た斜視図、図2は、エンジンブロワ1を前方側から見た斜視図である。
エンジンブロワ1は、図1および図2に示すように、フレーム2と、フレーム2に支持されたブロワ本体3と、ブロワ本体3に接続された図示しない風管とを備えている。
フレーム2は、背負いベルトが取り付けられて使用者の背中に当接する背当て部21と、背当て部21下部から背当て部21に直交する方向に延びた架台部22とを備え、側面視L字状に形成されている。背当て部21の側部には操作ハンドル4(図2)が回動自在に取り付けられている。作業時には、この操作ハンドル4を前方側(図2中左側)に倒し、当該操作ハンドル4を操作することで、ブロワ本体3のエンジン31の出力操作を行う。
ブロワ本体3は、エンジン31と、エンジン31により駆動される図示しないファンと、エンジン31が背面側に取り付けられるとともにファンを収容するボリュートケース32と、燃料タンク33と、燃料タンク33からの燃料および吸入空気により混合気を生成するキャブレタ34(図2)と、排気ガスを消音しながら外部へ排出するマフラー35とを備えている。このようなブロワ本体3は、ボリュートケース32下に設けられた左右の防振ゴム36A,36Bを介して架台部22に支持されているとともに、ボリュートケース32上部に設けられた図示しない防振部材を介して背当て部21に連結されており、フレーム2に対して3点で支持されている。このようなブロワ本体3では、エンジン31によりファンが駆動され、ファンにより圧送空気が生成されると、圧送空気は、ボリュートケース32から当該ボリュートケース32に接続された風管に送られ、風管から外部へ噴出することとなる。なお、本実施形態では、エンジン31により駆動されるファン、ファンを収容するボリュートケース32、およびボリュートケース32に取り付けられる風管を備えて、エンジン31に接続される作業装置が構成されている。また、キャブレタ34としては、バタフライバルブやロータリーバルブ等の適宜のスロットルバルブを備えたものを採用することができる。
〔操作ハンドルの全体構成〕
以下、本実施形態の最も特徴的な部分であるハンドル本体部4Aについて詳述する。
図3は、ハンドル本体部4Aを示す斜視図、図4は、ハンドル本体部4Aを示す平面図である。
操作ハンドル4の先端部には、図3および図4に示すように、左手操作用のエンジン操作装置としてハンドル本体部4Aが設けられている。このハンドル本体部4Aのケース400は、基端部が背当て部21に回動自在に取り付けられるケース本体41と、このケース本体41の先端部に取り付けられた蓋体42とから構成されている。
このようなハンドル本体部4Aには、エンジン31の出力を操作するためのスロットルレバー5と、緊急時にエンジン31を停止させるためのオフスイッチ6Aとが設けられている。これにより作業者は、通常時には、操作ハンドル4を左手で把持しながらスロットルレバー5を操作してエンジン31の出力を操作することができ、緊急時にはオフスイッチ6Aを操作することでエンジン31を緊急停止させることができる。そして、作業者は、左手で操作ハンドル4を操作してエンジン31の出力を操作しつつ、右手で風管を所望の方向に向け、該方向に風管から空気を噴出させることにより落ち葉等の清掃作業を行う。
〔ハンドル本体部内の構成〕
図5は、ハンドル本体部4Aの内部を示す平面図、図6は、ハンドル本体部4Aの要部を示す図5のA−A線断面図である。なお、図5および図6は、スロットルレバー5が、エンジン31をアイドリング状態にするアイドリング操作位置にある状態を示している。
ハンドル本体部4A内には、スロットルレバー5の構成要素である導電突起51およびブラケット52と、リンク部材7と、オフスイッチ6Aおよびスイッチ部62を有するスイッチ機構6と、弾性部材9(図6参照)とが設けられている。
〔スロットルレバーの構成〕
スロットルレバー5は、レバー本体50と、導電突起51と、ブラケット52とを備えている。
レバー本体50は、作業者が操作する部分であり、導電性を有する樹脂から形成されている。このレバー本体50は、回動中心となるレバー軸部501(図6)を備えている。本実施形態では、このレバー本体50を第1回転方向である反時計方向に回動させることで、キャブレタ34のスロットルバルブを開けることができ、レバー本体50を第2回転方向である時計方向に回動させることで、スロットルバルブを閉めることができるようになっている。
導電突起51は、レバー本体50と一体に形成され、レバー本体50と一体に回動するとともに導電性を有する。この導電突起51は、レバー本体50から突出し、ケース本体41に形成された湾曲トラック孔411を介してハンドル本体部4A内に配置されている。
図7は、ブラケット52を示す斜視図である。以下、ブラケット52について図5〜図7を参照しながら説明する。
ブラケット52は円板状に形成されている。このブラケット52の中心部には、当該ブラケット52の面外方向に突出するブラケット軸部521が形成されている。ブラケット軸部521は、レバー軸部501にボルト53止めされており、これによりブラケット52は、レバー本体50と一体に回動する。また、ブラケット52の底部分には、径方向に突出した突出板部522が形成されている。この突出板部522の周方向一端側にはばね係合部523が形成され、周方向他端側には係合突起部524が形成されている。
ばね係合部523には、ブラケット軸部521に嵌められたプレートスプリング525の一端側が係止されている。
係合突起部524は、リンク部材7と係合してリンク部材7を反時計方向に回動させる。
〔リンク部材の構成〕
図8は、リンク部材7を示す斜視図である。以下、リンク部材7について図5、図6、図8を参照しながら説明する。
リンク部材7は、ボス部71と、リンク突起部72と、当接体73と、補強部74とを備えている。
ボス部71は、ブラケット軸部521に嵌め込まれている。これによりリンク部材7は、ブラケット52上で回動可能に設けられている。
リンク突起部72は、ボス部71からせり上がっているとともに径方向外側に突出している。後述するが、このリンク突起部72がオフスイッチ6Aのスイッチ突起部61に押圧されることにより該リンク部材7が反時計方向に回動し、スロットルバルブが開くこととなる。このリンク突起部72とブラケット52の係合突起部524との間には、スイッチ突起部61が図5中、下方まで移動し、リンク突起部72を反時計方向に回動させた際に、リンク突起部72が係合突起部524に接触して該係合突起部524を押圧することがないように、所定の隙間Sが設けられている。
当接体73は、一端がキャブレタ34に接続されるワイヤ81(バゥンデンワイヤ)の他端が係合されるワイヤ係合部732と、ワイヤ係合部732およびボス部71を接続する架橋部731とを備えている。後述するが、この架橋部731がブラケット52の係合突起部524に押圧されることにより該リンク部材7が反時計方向に回動し、この回動がワイヤ81を介してキャブレタ34に伝わることによりスロットルバルブが開くこととなる。また、当接体73には、プレートスプリング525の他端側が係止される平面視U字状のばね係合部733が形成されている。
補強部74は、当接体73とリンク突起部72とを連結補強する。
〔スイッチ機構の構成〕
スイッチ機構6は、前述したように、オフスイッチ6Aと、スイッチ部62とを備えている。
図9は、オフスイッチ6Aを示す斜視図である。
オフスイッチ6Aは、操作部60と、操作部60から突出するスイッチ突起部61と、スイッチ突起部61に形成されてオフスイッチ6Aのケース400からの抜けを防止する抜け止め部611とを備えている。
スイッチ突起部61は、抜け止め部611よりも先端側に位置する中間部61Aでリンク突起部72を押圧し、抜け止め部611と操作部60との間の基端部61Bで後述する弾性部材9を押圧する。
図5および図6に戻り、スイッチ部62は、アース片621と、第1スイッチ片622とを備えている。
アース片621は、金属板であり、ワイヤ623を介してエンジンブロック等に接続され、接地されている。このアース片621は、基端部から二手に分かれており、一方は、スイッチ突起部61の側方に延出する第2スイッチ片624となっており、他方は、ケース本体41の上面に沿って延出し、導電突起51に接触する導電片625となっている。
導電片625は、先端側が導電突起51側に折曲したばね部材となっており、レバー本体50が回動することにより導電突起51が回動しても常に導電突起51と接触するようになっている。これにより、本実施形態では、導電性を有するレバー本体50が、導電突起51、導電片625、およびワイヤ623を介してエンジン31(エンジンブロック)に導電接続されることとなる。
ここで、エンジンブロワ1では、ファンから送られてくる圧送空気との摩擦により風管やボリュートケース32に静電気が溜まりやすく、該風管やボリュートケース32に溜まった静電気がボリュートケース32を介してエンジン31に伝達されてエンジン31に静電気が帯電しやすい。そこで、ハンドル本体部4Aのケース400外表面にエンジン31と導電接続する導電部を設け、操作ハンドル4を握る作業者を通してエンジン31に帯電する静電気を放電することが考えられる。しかしながら、作業者によっては、ケース400をあまり握らず、スロットルレバー5のみによるエンジン31操作を多用する場合がある。このような場合、ケース400の外表面に導電部を設ける構成では、エンジン31に帯電する静電気が放電されづらくなるので、作業者がエンジンブロワ1に接触した際に、作業者に多量の静電気が一気に流れ、作業者が不快な思いをしてしまうおそれがある。
このような問題に対し、本実施形態では、エンジン31操作のために作業者が必ず触れることとなり、かつ触れる頻度も多いスロットルレバー5(レバー本体50)をエンジン31と導電接続したので、ケース400に導電部を設ける場合に比べ、スロットルレバー5および作業者を介して確実にエンジン31に溜まった静電気を放電することができる。従って、ケース400に導電部を設ける場合に比べ、作業者がエンジンブロワ1に接触した際に、作業者に多量の静電気が一気に流れ、作業者が不快な思いをしてしまうことを確実に防止することができる。
第1スイッチ片622は、金属板であり、ワイヤ626を介してエンジン31の点火コイルの1次線(一次コイル側)に接続されている。この第1スイッチ片622は、基端部が固定され、スイッチ突起部61側に向かって延出している。スイッチ突起部61が下方に移動し、この第1スイッチ片622がスイッチ突起部61に押圧されて第2スイッチ片624と接触することにより、点火コイルの1次線が接地され、エンジン31が停止することとなる。
〔弾性部材の構成〕
図10は、蓋体42に設けられた弾性部材9を示す図である。
弾性部材9は、図10に示すように蓋体42側に設けられている。弾性部材9は、金属板からなり、凸部91を有している。弾性部材9は、この凸部91がオフスイッチ6A側に向くように配置され、両端部が蓋体42に係止されている。このような弾性部材9は、スイッチ突起部61が初期位置にある状態から凸部91とスイッチ突起部61とが接触するように配置される。この弾性部材9の作用については後述する。
〔レバー本体およびスイッチ本体を動作させた際の各部の動き〕
以下、レバー本体50およびオフスイッチ6Aを動作させた際の各部の動きについて説明する。
まず、図5に示すように、レバー本体50をアイドリング操作位置に位置付けた状態でエンジン31を始動させる。
図11は、レバー本体50を反時計方向に回動させた際のハンドル本体部4Aの内部を示す平面図である。
レバー本体50をアイドリング操作位置から反時計方向に回動させると、図11に示すように、レバー本体50に固定されたブラケット52の係合突起部524が反時計方向に回動し、リンク部材7を、ワイヤ81による付勢力に抗して反時計方向に回動させる。従って、レバー本体50の回動量に応じてスロットルバルブが開くこととなる。なお、図11では、レバー本体50をスロットル全開操作位置まで回動させた状態を示している。
このようにレバー本体50を回動させる際には、レバー本体50の回動にあわせて導電突起51も回動することになるが、該導電突起51は、前述したように、導電片625に常に接触することとなるので、レバー本体50は、各部材51,625,623を介してエンジン31のシリンダブロックに導電接続され接地された状態となる。そのため、本実施形態では、エンジン31に帯電した静電気がレバー本体50および作業者を介して放電されることとなるので、エンジン31に静電気が溜まることを防ぐことができ、エンジンブロワ1に作業者が接触した際に、作業者に多量の静電気が一気に流れ、作業者が不快な思いをしてしまうことを防ぐことができる。
図12は、スイッチ突起部61を下方に移動させた際のハンドル本体部4Aの内部を示す平面図である。
レバー本体50がアイドリング操作位置にある図5の状態からスイッチ突起部61を下方に移動させると、図12に示すように、スイッチ突起部61により、点火コイルの1次線に導電接続する第1スイッチ片622が、エンジン31のシリンダブロックに導電接続する第2スイッチ片624側に押圧され、該第2スイッチ片624と接触するので、点火コイルの1次線が接地されてエンジン31が停止することとなる。このエンジン31を停止させるスイッチ突起部61(オフスイッチ6A)の位置を以降エンジン停止位置と記載する。
図13は、スイッチ突起部61をエンジン停止位置からさらに下方に移動させた際のハンドル本体部4Aの内部を示す平面図である。
スイッチ突起部61を前記エンジン停止位置からさらに下方に移動させると、図13に示すように、スイッチ突起部61がリンク突起部72を押圧することにより、リンク部材7が、アイドリング操作位置にあるレバー本体50とは独立して反時計方向に回動する。これによりスロットルバルブが所定量開き、新気が増えて混合気が希薄となることによりランオンが防止される。
ところでこの際、一端がブラケット52のばね係合部523に係止され他端が該リンク部材7のばね係合部733に係止されたプレートスプリング525は、リンク部材7の回動により引っ張られた状態となっている。そのため、この図13の状態からスイッチ突起部61を上方に移動させて初期位置に戻すと、該スイッチ突起部61の上方への移動に伴って、リンク部材7もプレートスプリング525の復元力により時計方向に付勢され、初期位置(図5)に戻ることとなる。
以上のように、本実施形態では、スイッチ突起部61を移動させた際に、リンク部材7がレバー本体50と独立して回動するので、レバー本体50が作業者に押さえられるなどしてアイドリング操作位置に固定されていたとしても、スイッチ突起部61を下方まで移動させることで、エンジン31を停止させるのと同時にリンク部材7をレバー本体50と独立して回動させてスロットルバルブを開けることができる。そのため、新気を増やして混合気を希薄にすることができ、ランオンを防止することができる。もちろん、本実施形態は、レバー本体50がアイドリング操作位置に固定されている場合のみならず、エンジン停止時にランオンを生じさせる開度にスロットルバルブを開ける位置にレバー本体50が固定されている場合にも、スイッチ突起部61を下方まで移動させることで、エンジン31を停止させるのと同時にスロットルバルブを開けることができるので、ランオンを防止することができる。
ここで、スイッチ突起部61がエンジン31を停止させる際に、リンク部材7がスロットルバルブを全閉とするように動作する場合、スロットルバルブの開閉範囲の下限が全閉となるので、キャブレタ34とリンク部材7とを接続するワイヤ81の長さや各部材の寸法にばらつきがあると、レバー本体50をアイドリング操作位置に戻した際にスロットルバルブが閉まってしまうおそれがあり、このような場合エンジン31が停止してしまうこととなる。
これに対し、本実施形態によれば、リンク部材7は、スイッチ突起部61がエンジン31を停止させる際にスロットルバルブを開けるように動作するので、スロットルバルブの開閉範囲の下限を若干開いた状態に設定することができる。そのため、本実施形態では、ワイヤ81の長さや各部材の寸法にばらつきがあったとしても、レバー本体50をアイドリング操作位置に戻した際に最低でもスロットルバルブが若干開いた状態となるので、エンジン31が停止してしまうおそれがない。
また、本実施形態では、操作ハンドル4は、スロットルレバー5やオフスイッチ6A、リンク部材7等の機械的な部品のみで構成されており、操作ハンドル4にソレノイド弁等の電気的で複雑な部品が設けられていないので、操作ハンドル4の構成を簡素にすることができ、製造コストを低減することができる。
〔弾性部材の作用〕
図14は、スイッチ突起部61がエンジン停止位置近傍にある際の弾性部材9の作用を示す図、図15は、スイッチ突起部61がリンク部材7を介してスロットルバルブを開ける位置にある際の弾性部材9の作用を示す図である。以下、弾性部材9の作用について図10、図14、図15を参照して説明する。
図10に示すように、弾性部材9は、スイッチ突起部61が初期位置(第1位置)にある際にはスイッチ突起部61と接しスイッチ突起部61を上方に付勢している。
この初期位置からスイッチ突起部61が下方に移動すると、エンジン停止位置近傍に設定された図14に示す抵抗位置において、弾性部材9は、凸部91がスイッチ突起部61に乗り上げられることにより変形し、スイッチ突起部61を上方および側方に付勢してスイッチ突起部61の下方への移動に対して抵抗する。この弾性部材9による抵抗により、スイッチ突起部61(オフスイッチ6A)を操作する作業者は、このエンジン停止位置近傍に設定された抵抗位置で所定の抵抗感を感じることとなる。
そして図15に示すように、スイッチ突起部61が、前記抵抗位置からさらに下方に移動し、ランオンを防止できる所定量までリンク部材7を回動させる位置(第2位置)に移動した際には、弾性部材9は、スイッチ突起部61に凸部91が乗り越えられた状態にあるので、スイッチ突起部61に対する抵抗を解除する。
このように本実施形態では、作業者が、スイッチ突起部61を初期位置から、リンク部材7を所定量回動させる位置まで下方へ移動させる際に、エンジン停止位置近傍で予め弾性部材9により作業者に抵抗感を与えることができるので、作業者は、本来最も抵抗感を感じるスロットルバルブの開き始めの位置において、さほど抵抗感を感じることなくスイッチ突起部61を下方へ移動させることができる。そのため、本実施形態では、作業者は、抵抗感を感じることなくスイッチ突起部61をエンジン停止位置からさらに下方までしっかりと移動させることができるので、リンク部材7を所定量きちんと回動させることができ、ランオンを確実に防止することができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、リンク部材7は1部材により構成されていたが、リンク部材7は複数の部材により構成されていてもよい。
前記実施形態では、リンク部材7は、オフスイッチ6Aが下方に移動した際にスロットルバルブを開ける方向に動作したが、リンク部材7は、例えば複数部材からなり、オフスイッチ6Aが下方に移動した際に、スロットルレバー5とは独立して動作し、かつ、スロットルバルブを全閉とする方向に動作してもよい。
前記実施形態では、オフスイッチ6Aは直線的に移動可能に設けられていたが、オフスイッチ6Aはレバーとして構成され、回動可能に設けられていてもよい。
前記実施形態では、本発明をエンジンブロワ1のエンジン操作装置(左手用のハンドル本体部4A)に適用した例を説明したが、本発明は、エンジンブロワの右手用のエンジン操作装置として適用してもよく、さらには刈払機や動力散布機、動力噴霧機等の作業機のエンジン操作装置に適用してもよい。
また、本発明は、クラッチが設けられていないためにエンジンの停止スイッチが入れられた際に作業装置(例えば前記実施形態におけるファン)側の慣性力によってピストンが動作しやすい作業機のエンジン操作装置に好適に適用することができる。
本発明は、エンジンブロワ等の作業機のエンジン操作装置に利用することができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンブロワを背面側から見た斜視図。 エンジンブロワを前方側から見た斜視図。 操作ハンドルを示す斜視図。 ハンドル本体部を示す平面図。 ハンドル本体部の内部を示す平面図。 ハンドル本体部の要部を示す図5のA−A線断面図。 ブラケットを示す斜視図。 リンク部材を示す斜視図。 オフスイッチを示す斜視図。 蓋体に設けられた弾性部材を示す図。 レバー本体を開方向に回動させた際のハンドル本体部の内部を示す平面図。 スイッチ突起部を下方に移動させた際のハンドル本体部の内部を示す平面図。 スイッチ突起部をより下方に移動させた際のハンドル本体部の内部を示す平面図。 スイッチ突起部がエンジン停止位置近傍にある際の弾性部材の作用を示す図。 リンク部材がスロットルバルブを開けた際の弾性部材の作用を示す図。
1…エンジンブロワ(作業機)、3…ブロワ本体(作業装置)、4A…ハンドル本体部(エンジン操作装置)、5…スロットルレバー、6A…オフスイッチ、7…リンク部材、9…弾性部材、31…エンジン、34…キャブレタ、81…ワイヤ。

Claims (3)

  1. エンジンと、前記エンジンに混合気を送るキャブレタと、前記エンジンに接続された作業装置とを備える作業機に設けられるエンジン操作装置であって、
    前記キャブレタにワイヤを介して接続されたリンク部材と
    前記リンク部材を介して前記キャブレタのスロットルバルブを開閉させるスロットルレバーと、
    前記エンジンを停止させるオフスイッチとを備え、
    前記リンク部材は、前記オフスイッチが前記エンジンを停止させる際に、前記オフスイッチにより前記スロットルレバーとは独立して動作し、前記スロットルバルブを閉じまたは開ける
    ことを特徴とするエンジン操作装置。
  2. 請求項1に記載のエンジン操作装置において、
    前記リンク部材は、前記オフスイッチが前記エンジンを停止させる際に前記スロットルバルブを開ける
    ことを特徴とするエンジン操作装置。
  3. 請求項2に記載のエンジン操作装置において、
    前記オフスイッチは、前記エンジンンを停止させない所定の第1位置と、前記リンク部材を介して前記スロットルバルブを開ける所定の第2位置との間をスライド移動可能に設けられるとともに、前記第1位置と前記第2位置との間に設定されたエンジン停止位置において前記エンジンを停止させ、
    前記エンジン操作装置は、
    前記エンジン停止位置近傍に設定された抵抗位置に前記オフスイッチが位置した際には、前記オフスイッチの前記第2位置側への移動に対して抵抗し、前記オフスイッチが前記抵抗位置よりも前記第2位置側へ移動した際には前記抵抗を解除する弾性部材を備える
    ことを特徴とするエンジン操作装置。
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