JPS584235Y2 - 基板取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プリント基板をケースに取り付けるような場
合に用いることのできる取付装置に関し、少ない部品数
で簡単に取り付けることのできる装置を提供しようとす
るものである。

プリント基板をケースに取り付けようとする場合、従来
には第１図のようなものが用いられていた。

これは、プリント基板１にビス２によってＬ形金具３を
固定し、このＬ形金具３に合成樹脂製の取付具４を挿入
し、ケース５のリブ６の孔を介してこの取付具４の孔に
ビス７をねし入れることにより、プリント基板１をケー
ス５に取り付けるものである。

ところがこのような従来のものでは、使用する部品の数
が多くまたねし止めや挿入等の工数が多いために取り付
は時の作業性が悪くかつコスト高になるという欠点があ
った。

そこで、本考案はかかる従来の欠点を解消した取付装置
を提供することを目的とするもので、以下、本考案をプ
リント基板のケースへの取り付けに実施した一実施例に
ついて第２，３図を参照して詳細に説明する。

ここでは、まず、ポリプロピレン等の合成樹脂の成形品
によって作成した取付具８を用いる。

この取付具８は、全体としてＵ字状に形威し、その２つ
の脚部９の遊端部分の外面にその先端縁とほぼ平行に溝
１０を設けている。

また、２つの脚部９の間の中空部分１１の最奥部はビス
をねじ入れやすいように円形に形成している。

一方、プリント基板１２には取付具８を取り付けるため
の孔１３を設ける。

この孔１３の大きさは、取付具８の両脚部９を押し狭め
たときに挿入できる程度がよい。

そして、取付具８の脚部９をこの孔１３に挿入し、その
溝１０を孔１３の縁に係合させて取り付ける。

この状態でプリント基板１２をケース１４中の取り付け
るべき所定の位置に持って行き、その内面に一体に成形
したリブ１５に設けた孔１６にビス１７を挿通し、さら
にそのビス１７の先端部分を取付具８の中空部分１１に
ねし入れて、プリント基板１２をケース１４に取り付け
る。

このとき、ビス１７を取付具８にねじ入れるとその両方
の脚部９が外方に押し開かれてその溝１０の部分がプリ
ント基板１２の縁に強く押し当てられ、両者の結合状態
がさらに良好になって強固にかつ動かないように固定さ
れる。

このように、取付具８とビス７とを用いるだけで、プリ
ント基板１２をケース１４にきわめて作業性よく簡単に
取り付けることができ、部品点数と工数の削減によって
コストも大幅に削減をすることができるものである。

なお、以上の説明は、プリント基板をケースに取り付け
る場合を例として説明したが、この他にも任意の基板を
別の基体に取り付けるような場合に広く応用することが
できることはいうまでもない。

以上詳述した通り、本考案によれば、Ｕ字状の取付具を
用いることにより基板を作業性良く簡単に基体に取り付
けることができ、かつコストも大幅に削減できる実用的
効果の大きい基板取付装置を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の基板取付装置の正面図、第２図は本考案
の一実施例における基板取付装置の正面図、第３図は同
装置の一部の組立図である。 ８・・・・・・取付具、９・・・・・・脚部、１０・・
・・・・溝、１１・・・・・・中空部分、１２・・・・
・・プリント基板、１３・・・・・・孔、１４・・・・
・・ケース、１５・・・・・・リブ、１６・・・・・・
孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｕ字状に形成した合成樹脂製の取付具を設け、この取付
   具の２つの脚部の遊端部分の外面にその先端縁とほぼ平
   行に溝を設け、この取付具を基板に形成した孔に挿入し
   て上記溝を上記基板の孔の縁に係合させ、上記基板を取
   付けるべき基体の透孔に挿通したビスを上記取付具の２
   つの脚部の間の中空部分にねし入れて上記基板を上記基
   体に取り付けてなる基板取付装置。