JPS5838634Y2 - キヤビネツトのハンドル取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電気機器等におけるキャビネットのハンドル
（手掛り）取付構造の改良に関する。

たとえばテレビ受像機のキャビネットにハンドルを取付
けるためには、一般に切れ目つきのリングを使用し、こ
れをハンドルの穴に広げて通したのち、このリングをキ
ャビネット取付用金具と連結させている。

そして、この取付金具とリングの連結には、（イ）取付
金具をプレス加工でリングに巻き込１せる構造、 （ロ）巻き込んである取付金具にリングの切れ目を広げ
て挿入する構造、 ←・）巻き込んである取付金具にリングを挿入したのち
、これをかしめる構造、 ←）半円に巻き込んだ取付金具にリングを置き、別金具
により押える構造、 などが採用されてきた。

しかしながら、（イ）の構造ではリングと取付金具を同
時にプレス加工しなければならないこと、また（口）や
（ハ）の構造では、リングを広げたりかしめたりする手
間がか一７５ムること、に）の構造では別金具を必要と
し部品点数が増えること、などの問題点が指摘されてい
た。

さらに、リングと取付金具の間はＳＰからの振動でビリ
ツキが生じ易く、それを防止するにはチューブ等を挿入
しなければならず、この場合も部品点数が増える問題が
あった。

この考案は叙上の間須を改善したもので、ｌｌ−状屈曲
部を有する段付金具を使用し、この屈曲部とハンドルと
をリングで連結せしめることにより、すぐれた作業性と
経済性を誇る丈夫なハンドル取付構造を提供する。

以下、図示する一実施例に基づいてこの考案を具体的に
説明する。

第１図はポータプルテレビジョン受像機のキャビネット
１を示しこのキャビネット１の取付孔１ａ内にハンドル
２がリング３と取付金具４を介して固定されている。

すなわち、取付金具４は第７図に示すように、金属板を
プレス加工し毛「Ｌ状の屈曲部４ａと爪６及び開口部４
ｂを形成せしめ、リング３としては、第８図に示すよう
に切れ目３ａのついたものを使用する。

そして第２図に明らかなように、リング３の一端は切れ
目３ａを介して・・ンドル２の孔２ａに嵌挿され、他端
は取付金具４の開口部４ｂから屈曲部４ａ内に挿入され
る。

取付金具４は予め！Ｌ状状屈曲４ａを取付孔内に突出さ
せてあり、上記リング３はキャビネット１のリブ５にの
せられる。

そして取付孔の裏側では、取付金具の一端がキャビネッ
ト１にビス９で止められ、他端の爪６はキャビネット１
の端面に沿わせである。

さらに取付の手順に従って詳しく説明すると、はじめに
リング３を切れ目３ａからバンドル２の穴２ａに挿入す
る。

つぎにこのリング３を取付金具４の開口部４ｂ−’５−
ら屈曲部４ａに通し、この状態で取付金具４をキャビネ
ット１の取付孔１ａにくぐらせる。

あるいは先に取付金具４を取伺孔１ａ内にくぐらせてか
き、ＪＬ状状屈曲４ａを突出させてリング３を挿入し、
しかるのち取付金具４を取付孔の裏側に戻すようにして
もよい。

いづれにせよ、取付金具４はＪｌ−状屈曲部４ａだけを
取付孔内に突出させる。

つぎに、取付金具４をバンドル２の長手方向外側に移動
させる。

このようにすると、屈曲部４ａに取付られたリング３は
キャビネット１に設けられたリブ５の上面にのりあげ、
取付金具４に設けられた２箇所の爪６ば、キャビネット
１の下側にもぐりこむ。

つ１りこの状態でリング３は取付金具４の屈曲部４ａと
キャビネット１に設けられたリプ５間に嵌装され完全に
取付けられたことになる。

この後は、取付金具４がノ・ンドル２長手方向内側に移
動するのを防ぐため、−ビス９等を使用して取付金具４
をキャビネット１に固定する。

な訃、バンドル２でテレビ受像機を持ち上げたとき、キ
ャビネット１の剛性が乏しく変形が生ずるようであれば
、第３図に示す如くキャビネット１内部のシャーシ等の
金具７にビス１０等を取付金具４を介して打込むことが
望ましい。

もちろん、この考案では取付金具４の屈曲部４ａの形状
を正確にＪｌに限定する必要はなく、少々変形しても差
しつかえない。

また、リング３を先に７・ンドル２に挿入してから、リ
ング３の切れ目を溶接しても、キャビネット１に取付け
ることができる。

この場合は、取扱の最中にリング３が開いて・・ンドル
２が抜けるというような心配が、解消される。

この考案は上述した構成と作用を有するため、つぎに挙
げるような実用的に顕著な効果を奏するものである。

（イ）作業性にすぐれること： リングは取付金具の開口部から屈曲部に挿入するだけな
ので取付金具とリングを固着する為の同時プレスが不要
である。

またリングを取付金具に挿入する際、ひろげたりかしめ
たりする作業が不要である。

（ロ）安価であること： 部品点数が少なく。

工数が少なく、小つ上述したように作業性にすぐれるか
ら、製作コスト、組立コストを下げることができる。

（ハ）取付構造がしつかりしていること：１ずバンドル
の引張りに対しては取付金具の爪部カキャビネットの裏
側にかかっている。

また重量物に対しては、内部シャーシ等の金具とも固定
できる構造である。

つぎにバンドルの押し込み力については、キャビネット
に設けられたリプで受けとめられ、さらにキャビネット
に設けられた大幅をリング幅より小さくすれば、押し込
み力を２重に受けとめることが可能である。

そして、リングと取付金具またはキャビネット間のビリ
ツキ発生に対しては、キャビネットに設けたリブの寸法
調整を行なうことによって、未然に防止することができ
る。

したがって、この考案はテレビ受像機に限らず、電気機
器やその他の用途のキャビネット類に対し、実用的にす
ぐれた・・ンドル取付構造を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はテレビ受像機のキャビネットの斜視図、第２図
はこのキャビネットに適用されるこの考案の一実施例の
・・ンドル取付構造の概略断面図、第３図は他の実施例
における・・ンドル取付構造の拡大断面図（部分的）、
第４図は第３図の・・ンドル取付構造の平面図である。 第５図は上記キャビネットの平面図で、そのＶＩ−ＶＩ
線に沿う断面図が第６図である。 第７図は第２図の実施例で用いられる取付金具を示し、
イは平面図、口は側面図、第８図はこの考案で使用され
る連結用リングの平面図である。 １・・・・・・キャビネット、２・・・・・・ノ・ンド
ル、３・・・・・・リング、４・・・・・・取付金具、
４ａ・・・・・・Ｉｌ状屈曲部、５・・・・・・リフ、
６・・・・・・爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ＦＪに取付けられたハンドルと、このハンドルに設けら
   れた取付穴にその一端を取付けたリングと、このリング
   の他端に取付けられたＪ”Ｌ状の屈曲部と開口部を有す
   る取付金具と、前記筐体のノ・ンドル取付部に設けられ
   たリブとからなり、前記取付金具をリブで係止したこと
   を特徴とするキャビネットのハンドル取付構造。