JP3483954B2 - 輸送容器の蓋取付構体 - Google Patents

輸送容器の蓋取付構体

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JP3483954B2
JP3483954B2 JP24382194A JP24382194A JP3483954B2 JP 3483954 B2 JP3483954 B2 JP 3483954B2 JP 24382194 A JP24382194 A JP 24382194A JP 24382194 A JP24382194 A JP 24382194A JP 3483954 B2 JP3483954 B2 JP 3483954B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、有底上端開口の輸送容
器の上端開口縁部に蓋を工具類を使用せずに簡単、迅速
に取付け固定する輸送容器の蓋取付構体に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車部品等の物品を収納して輸送する
輸送容器に、矩形底板の4周縁部上に波板鋼板の矩形の
パネルを起立させて方形筒状の側壁を構成した有底上端
開口の簡易組立式容器がある。この種輸送容器の上端開
口縁部には、板金製等の蓋が被せられてビス止め等で固
定される。 【0003】図3に輸送容器11の一例を示すと、これ
は中空鋼板の滑材12上に固定された矩形の底板13の
4周縁部上に4枚の矩形のパネル14を立設して組立て
られる。パネル14は亜鉛鉄板等の波板鋼板で、波の軸
線を縦にして使用される。各パネル14の上端部に板金
の上かまち15が溶接等で固定され、この上かまち15
で輸送容器11の上端に矩形の開口縁部16が形成され
る。輸送容器11の開口縁部16に真上から蓋17が被
せられて、図示しないタッピングビスで固定される。 【0004】蓋17は、薄い鉄板等の矩形の板金で、輸
送容器11の上端開口縁部16を塞ぐ天板部17aと、
天板部17aの4辺から下方に折曲された側縁部17b
を有する。蓋17は、側縁部17bを輸送容器11の開
口縁部16の外面に沿わせて、開口縁部16に被せられ
る。この後、蓋17の側縁部17bの複数の適当箇所か
ら開口縁部4の上かまち15にタッピングビスが電動工
具で締付けられる。 【0005】このような輸送容器に蓋をビス止めしたも
のは、蓋の取付強度に優れるが、ビス止め箇所が10数
箇所以上と多く、また、タッピングビスの締め付けに重
い電動工具を必要として、蓋取付けに多くの手間と労力
を要し、作業性が悪い。かかる蓋取付けの作業性を改善
した輸送容器として、例えば図4(a)及び(b)に示
すものが知られている。 【0006】図4(a)に示される輸送容器21は、上
端開口縁部22の外周域に凸段部23を有し、蓋24は
側縁部24bの下端から内側斜め上に折り返した係止爪
25を一体に有する。輸送容器21の開口縁部22に真
上から蓋24を被せて押し込むと、蓋24の係止爪25
の先端が凸段部23の外面を摺動し、凸段部23の外面
下端に達したところで、図4(b)に示すように、蓋2
4の側縁部24bが弾性復帰して係止爪25が凸段部2
3の下面に弾圧的に係止し、このとき蓋24の天板部2
4aが輸送容器21の上端面に当接して、蓋24のワン
タッチ式の取付けが終了する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】図4の蓋取付け構造
は、輸送容器21の開口縁部22に蓋24を押付けるだ
けのワンタッチ式の取付けが可能であり、蓋取付けの作
業性を大幅に向上させる。しかし、係止爪25の上下寸
法のバラツキ等のために、係止爪25の先端が輸送容器
21の凸段部23の下面に正確に当接せずに隙間ができ
ることがあり、この場合、蓋2取付け強度が不安定とな
り、輸送容器21上で蓋24が上下にガタ付くことがあ
る。また、輸送容器21の開口縁部22で蓋24が横に
歪むと、歪んだ方向に在る係止爪25の先端が凸段部2
3の下面から外れて、輸送容器21への蓋24の取付け
強度が弱くなり、輸送容器21から蓋24が不測に外れ
るおそれがあり、信頼性に問題があった。 【0008】本発明の目的は、輸送容器に蓋をワンタッ
チ式に、常に正確に、安定した取付け強度で取付けるこ
とのできる輸送容器の蓋取付構体を提供することにあ
る。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、有底上端開口
の輸送容器の上端開口縁部を塞ぐ天板部、及び、この天
板部から下方に延在して輸送容器の開口縁部の外面に沿
う側縁部を備えた蓋を輸送容器の開口縁部に被せて固定
する蓋取付構体であって、輸送容器の開口縁部外周域
に、真上から蓋の側縁部が嵌挿される縦断面U形の蓋係
合部(6a)を部分的に複数箇所で切り起こすと共に、
斜め下向きの爪片(8a)を蓋係合部(6a)の両側に
形成し、蓋係合部(6a)と爪片(8a)との間に弾性
変形可能な縦断面U形の容器係合部(7)を上から差し
込み、容器係合部(7)の開放先端(8b)と爪片(8
a)とを上下方向で係合させるようにした構造を特徴と
する。 【0010】 【作用】輸送容器の開口縁部外周域に形成した縦断面U
形の蓋係合部に蓋の側縁部を嵌挿すると、蓋係合部と蓋
の側縁部の係合と、蓋係合部と蓋の側縁部双方の係止手
段の係止で、輸送容器に蓋が常に安定した強度、確実性
で固定される。この輸送容器への蓋の取付けは、蓋の側
縁部を輸送容器開口縁部外周に嵌挿するワンタッチ式の
簡易な作業で実施できるようになる。 【0011】また、輸送容器の縦断面U形の蓋係合部に
合わせて蓋の側縁部を縦断面U形にすることで、蓋係合
部に蓋の側縁部を嵌挿すると、蓋係合部が蓋の側縁部を
抱き抱えるように弾圧係合して、蓋の取付け強度が尚更
に安定する。 【0012】 【実施例】以下、各種実施例について図1乃至図2を参
照して説明する。尚、図1乃至図2において同一、又
は、相当部分には同一符号を付して、説明の重複を避け
る。 【0013】図1の実施例に示される輸送容器1は、基
本的に図の輸送容器と同様な構造で、矩形筒形の側壁を
構成する波板鋼板のパネル4の上端部に板金の上かまち
5を溶接等で固定して、上かまち5で矩形の開口縁部3
を形成する。この開口縁部3に、板金やプラスチック等
の矩形の蓋2がワンタッチで取付けられる。輸送容器1
は、開口縁部3の外周域に縦断面U形で弾性を持つ蓋係
合部6を有する。蓋2は、開口縁部3を塞ぐ天板部2a
と、天板部2aの端部を下方に折曲した側縁部2bを有
する。輸送容器1の蓋係合部6に、真上から蓋2の側縁
部2bの下端部が圧入されて弾圧係合される。 【0014】図2(a)(b)に示すように、上かまち
5の前板部5aに蓋係合部6aを部分的に複数箇所で切
り起こすと共に、爪片8aを蓋係合部6aの両側に形成
し、蓋係合部6aと爪片8aとの間に容器係合部7を上
から差し込み、容器係合部7の開放先端8bと爪片8a
とを係合させるようにしている。輸送容器1の開口縁部
3を形成する上かまち5が、波板鋼板パネル4の上端部
の前面を覆う前板部5aと、パネル4の上面を覆う上板
部5bと、パネル4の後面を覆う後板部5cを備えたも
のの場合、前板部5aの下端部を上方に折り曲げて断面
U形の蓋係合部6が形成される。この蓋係合部6は前板
部5aの長手方向に部分的に複数箇所形成する。蓋係合
部6に対応させて、蓋2の側縁部2bの下端部に、例え
ば内方に折り曲げて弾性を持たせた断面U形の容器係合
部7が形成される。容器係合部7と蓋係合部6の双方
は、蓋係合部6の中に容器係合部7が抱き抱えられるよ
うに整合的に嵌着されるサイズに設定される。 【0015】また、蓋係合部6と容器係合部7の双方
に、蓋係合部6に容器係合部7を嵌挿したときに、上下
方向で係止する蓋脱落防止用の係止手段8が形成され
る。図1の実施例における係止手段8は、蓋係合部6の
内側壁外面に斜め下向きに切り出した爪片8aと、蓋2
の容器係合部7の内側に折曲された立ち上がり部分の開
放先端8bである。蓋係合部6に容器係合部7を嵌挿し
たとき、爪片8aの下端に容器係合部7の開放先端8b
が係止して、輸送容器1からの蓋2の不測の抜けを防止
する。 【0016】なお、輸送容器1の蓋係合部6に対して蓋
2の容器係合部7を圧入するためには、蓋係合部6、容
器係合部7または係止手段8のうち、少なくともひとつ
が弾性的に偏倚可能であればよい。 【0017】輸送容器1の開口縁部3に蓋2は、次のよ
うに取付けられる。図1の鎖線と図2(a)に示すよう
に、開口縁部3に真上から蓋2を押し込み、開口縁部3
の蓋係合部6に蓋2の容器係合部7を圧入する。このと
き、容器係合部7の開放先端8bが蓋係合部6の爪片8
aを摺動して乗り越え、容器係合部7が蓋係合部6の底
まで嵌挿された時点で爪片8aの先端に開放先端8bが
係止する。また、容器係合部7が蓋係合部6の中に圧入
されるときに、容器係合部7が圧縮変形し、蓋係合部6
が拡開変形して、容器係合部7が蓋係合部6の底まで嵌
挿された時点で、容器係合部7と蓋係合部6が弾性復帰
し、この弾性復帰で蓋係合部6と容器係合部7が弾圧係
合する。この係合は、蓋係合部6が容器係合部7を抱き
抱えるようにして、強固に行われる。 【0018】以上のような蓋取付けは、蓋2を輸送容器
1の開口縁部3に押付けるだけのワンタッチ式で簡単、
迅速に行われる。開口縁部3に取付けられた蓋2の容器
係合部7が蓋係合部6に抱き抱えられて弾圧係合してい
るため、容器係合部7と蓋係合部6の双方に、縦長さの
寸法的な整合性が多少悪くても、容器係合部7と蓋係合
部6が確実に弾圧係合する。また、蓋取付け後、蓋2が
横に歪んだりしても、容器係合部7が蓋係合部6から外
れることは無い。 【0019】更に、蓋係合部6の爪片8aと容器係合部
7の開放先端8bの係止で、蓋係合部6から容器係合部
7の上方向の抜けが防止される。仮に爪片8aと開放先
端8bの係止状態が悪くなっていても、蓋係合部6によ
る容器係合部7の抱き抱え弾圧係合力が強く安定してい
るため、蓋係合部6からの容器係合部7の抜けが防止さ
れ、輸送容器1からの蓋2の不測の脱落が確実に防止さ
れる。 【0020】尚、輸送容器1からの蓋2の取り外しは、
蓋2の側縁部2bの外面と蓋係合部6の間に工具類を差
し込んで、蓋係合部6と容器係合部7の係合を外す抉じ
開け式に行えばよい。 【0021】尚、上記各実施例においては、輸送容器の
側壁を波形鋼板のパネルで構成したが、この側壁は鋼板
パネル以外で構成したものであってもよい。 【0022】 【発明の効果】本発明によれば、輸送容器の開口縁部外
周域に形成した縦断面U形の蓋係合部に蓋の側縁部を嵌
挿するワンタッチ式かそれに近い簡単で迅速な蓋の取付
けができて、蓋取付け作業性が一段と改善される。 【0023】また、輸送容器のU形の蓋係合部が蓋の側
縁部を抱き抱えるように弾圧係合するので、蓋係合部と
蓋の側縁部が常に確実に弾圧係合し、この弾圧係合は蓋
が多少歪んでも外れず、輸送容器に蓋が常に安定した強
度、確実性で固定される。 【0024】また、蓋係合部と係合する蓋の側縁部を縦
断面U形にすることで、蓋係合部による蓋側縁部の抱き
抱え弾圧係合力が増して、蓋係合部と蓋の側縁部の双方
の係止手段による係止状態が多少緩くても、蓋の必要な
取付け強度が確保されて、蓋の不測の外れが確実に防止
される高信頼度の蓋取付構体が提供できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施例を示す部分縦断面図。 【図2】(a)は図1の蓋取付構体の部分分解斜視図、
(b)は係止状態の断面図。 【図3】従来の輸送容器の蓋取付構体を説明するための
斜視図。 【図4】他の従来の輸送容器の蓋取付構体を説明するた
めの部分正面図で、(a)は蓋取付け前、(b)は蓋取
付け後の正面図。 【符号の説明】 1 輸送容器 2 蓋 2a 天板部 2b 側縁部 3 開口縁部 6 蓋係合部 7 容器係合部 8 係止手段
フロントページの続き (72)発明者 日名 晃一 千葉市中央区今井2丁目18番6号 株式 会社シンワコーポレーション千葉営業所 内 (72)発明者 寺嶋 開平 神戸市東灘区向洋町西6丁目19番地 株 式会社シンワコーポレーション内 (72)発明者 井筒 正治 神戸市東灘区向洋町西6丁目19番地 株 式会社シンワコーポレーション内 (56)参考文献 実開 平5−68850(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 43/02 B65D 43/08 B65D 88/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】有底上端開口の輸送容器の上端開口縁部を
    塞ぐ天板部、及び、この天板部から下方に延在して輸送
    容器の開口縁部の外面に沿う側縁部を備えた蓋を輸送容
    器の開口縁部に被せて固定する蓋取付構体であって、輸
    送容器の開口縁部外周域に、真上から蓋の側縁部が嵌挿
    される縦断面U形の蓋係合部(6a)を部分的に複数箇
    所で切り起こすと共に、斜め下向きの爪片(8a)を蓋
    係合部(6a)の両側に形成し、蓋係合部(6a)と爪
    片(8a)との間に弾性変形可能な縦断面U形の容器係
    合部(7)を上から差し込み、容器係合部(7)の開放
    先端(8b)と爪片(8a)とを上下方向で係合させる
    ようにしたことを特徴とする輸送容器の蓋取付構体。
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