JPS5834446B2 - 消炎剤 - Google Patents

消炎剤

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JPS5834446B2
JPS5834446B2 JP6372279A JP6372279A JPS5834446B2 JP S5834446 B2 JPS5834446 B2 JP S5834446B2 JP 6372279 A JP6372279 A JP 6372279A JP 6372279 A JP6372279 A JP 6372279A JP S5834446 B2 JPS5834446 B2 JP S5834446B2
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JP
Japan
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kojic acid
aspergillus
inflammatory agent
strains
ointment
Prior art date
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Expired
Application number
JP6372279A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55154916A (en
Inventor
純義 長井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sansho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication of JPS55154916A publication Critical patent/JPS55154916A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な消炎剤に関する。
さらに詳しくは、コウジ酸を有効成分とする消炎剤に関
する。
コウジ酸はアスペルギルス属などのコウジ菌群によって
生成される化合物であって、近時該コウジ酸の利用に関
して種々の報告がなされている。
本出願人はさきにコウジ酸が美白効果などにすぐれてい
るという事実を見出し、該コウジ酸を有効成分とする色
白化粧料に関する特許出願を行なった。
その後さらに本発明者はかかるコウジ酸の利用について
鋭意研究を重ねた結果、コウジ酸がきわめて強力な抗炎
症作用を有しているというまったく新たな事実を見出し
、本発明を完成するにいたった。
すなわち本発明はコウジ酸を有効成分とする消炎剤を要
旨とするものである。
コウジ酸は1907年に斎藤賢道により発見され、味噌
、醤油、酒などの発酵食品中に呈味成分として多く含有
されていることはよく知られているが、かかるコウジ酸
が食品以外の分野において利用された例は殆んどなく、
本発明において初めて医薬品としての新たな用途が見出
されたことは画期的なことである。
本発明におけるコウジ酸は、通常コウジ酸生産能を有す
る菌株を用いるいわゆるコウジ酸発酵によって生成する
ことができる。
かかるコウジ酸生産能を有する菌株としては、たとえば
アスペルギルス属、ペニシリウム属、エスカリキア属、
アセトバクター属、グルコノバクタ−属などのコウジ酸
生産能を有する菌株があげられる。
ここにコウジ酸生産能を有するアスペルギルス属の菌株
としては、たとえばアスペルギルス・アルバス、アスペ
ルギルス・カンジダス、アスペルギルス・オリゼー、ア
スペルギルス・ニデユランス、アスペルギルス・パラシ
ティカス、アスペルギルス・アワモリ、アスペルギルス
・タマリ、アスペルギルス・ニービュース、アスペルギ
ルス・フラバス、アスペルギルス・ウエンチ、アスペル
ギルス・グラウカス、アスペルギルス・クラベイタス、
アスペルギルス・フミガタス、アスペルギルス・ジガン
タスなどの菌株が、またペニシリウム属の菌株としては
たとえばペニシリウム・ダレ−などの菌株が、またエス
カリキア属の菌株としてはたとえばエスカリキア・コリ
などの菌株が、またアセトバクター属の菌株としてはた
とえばアセトバクター・アセチ、アセトバクター・ゲル
コニカス、アセトバクター・キシリナムなどの菌株が、
またグルコノバクタ−属の菌株としてはたとえばグルコ
ノバクタ−・ロシウス、グルコノバクタ−・ゲルコニカ
スなどの菌株が好適に採用されうる。
これらの菌株の培地組成としては、通常ショ糖、果糖、
ブドウ糖、デンプン、麦芽糖、グリセリン、マンニット
、ラムノース、キシロース、クルコン酸、アラビノース
、ジヒドロキシアセトン、イノジット、ラクトース、エ
タノールなどの炭素源が約5〜15%、硫酸アンモニア
、ペプトン、硝酸ソーダ、パン酵母抽出物、ビール酵母
抽出物などのチッ素源が約0.5〜1.0%、硫酸マグ
ネシウムなどのマグネシウム源が約0.02〜0.07
%、リン酸1水素カリ、リン酸2水素カリなどのリンお
よびカリウム源が0.1〜0.3%、その他要すれば硫
酸第二鉄、塩化第二鉄、塩化ナトリウム、塩化カルシウ
ムなどの無機塩が約0.001〜0.005%のものが
採用されうる。
さらに要すれば、これら培地組成にポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ショ糖エステルなどの界面活性剤を
約0.05〜02%添加し、pH3〜4に調整される。
かくしてえられる培地に前述のごとき菌株を接種し、温
度25〜35℃で約5〜1o日間静置培養または振盪培
養したのち、培養液より常法により酢酸エチルエステル
などの溶媒にてコウジ酸を抽出し、再結晶して針状結晶
のコウジ酸かえられる。
かかるコウジ酸は発酵食品中に多く含有されていること
からも明らかなごとく、きわめて毒性が低く、たとえば
マウスやラットを用いて行なった急性毒性試験では、経
口投与、腹腔内投与、皮下投与によるLD5oはいずれ
もこれら被検動物の雄雌に関係なく、約2.5〜3.5
r/kgであった。
また皮膚に対しても、コウジ酸は一次刺激および累積刺
激がなく、アレルギー反応もまったく認められなかった
本発明の消炎剤は、コウジ酸を有効成分とする注射剤(
注射液)、内服剤(カプセル、錠剤、内服液など)、外
用剤(軟膏など)などの形態で好適に使用せられる。
しかして本発明の消炎剤は静脈内投与、皮下投与、経口
投与などによって投与されるか、あるいは患部に直接塗
布するなどして使用される。
注射剤または内服剤として用いるばあい、コウジ酸の投
与量は1日あたり約1〜10fであるのがその薬理効果
のうえで好ましい。
つぎに実施例および製剤例をあげて本発明の詳細な説明
する。
実施例 試験前18時間水以外は与えず絶食させた雌の0FHB
ラツト(体重200−=230?)を6匹ずつ2群に分
け、試験に供した。
一方の群にコウジ酸250 m9/kgを、他方の群に
蒸留水(対照) 2 m17kgを皮下投与した。
また各ラットに25 ml7kgの水負荷も経口的に与
えた。
コウジ酸および蒸留水投与45分後に各ラットの左後足
の裏の結膜の下方に0.9%生理食塩水に溶かした1%
カラゲニン溶液をQ、 1 rul注射して炎症を誘発
させた。
抗炎症作用の評価は、カラゲニン投与前と投与3時間後
のラットの後足のはれをUgo Ba5ileによっ
て設計されたvolume differencial
meterを用いて測定し、後足の体積変化の割合で
行なった。
結果を第1表に示す。
第1表から明らかなごとく、コウジ酸の抗炎症作用はき
わめて顕著であり、腫脹抑制率は82%にも達すること
が判明した。
製剤例 〔注射液(静脈内投与用)〕 (a) 生理食塩液(日本薬局方収載品)にコウジ酸
を3.5%濃度で加えた。
(b) 生理食塩液(前記と同じ)にコウジ酸および
グリシルリチン酸をそれぞれ2.5%および0.1%濃
度で加えた。
(a)、(b)でえた各注射液は1回の投与量20rn
lで静脈内投与される。
〔錠剤〕
(a) コウジ酸200■と微結晶セルロースの適量
とを含有する錠剤を調製し、糖衣をほどこした。
(b) コウジ酸2001n9、グリシルリチン酸ジ
カリウム10m9および微結晶セルロースの適量を含有
する錠剤を調製し、糖衣をほどこした。
(a)、(b)でえた各錠剤は1回の投与量5〜10錠
で使用される。
〔軟膏〕
(a) コウジ酸(微粉末状) 201吸水
軟膏(日本薬局方収載量) 801 コウジ酸をまず少量の吸水軟膏と充分に練り合わせ、つ
いで残った吸水軟膏を徐々に加えて均一になるまで練り
合わせて軟膏をえた。
(b) コウジ酸 20Pグ
リシルレチン酸 8oグ 吸水軟膏(日本薬局方収載量) 79.5′?コウジ
酸とグリシルレチン酸とを混和し、微粉末状としたもの
をまず少量の吸水軟膏と充分に練り合わせ、ついで残っ
た吸水軟膏を徐々に加えて均一になるまで練り合わせ、
軟膏をえた。
(a)、(b)でえた各軟膏は1日4〜5回患部に塗布
される。
なお前記吸水軟膏に代えて日本薬品方収載品である親水
軟膏や親水ワセリンなどを用いてもよい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コウジ酸を有効成分とする消炎剤。 2 注射剤形態にある特許請求の範囲第1項記載の消炎
    剤。 3 内服剤形態にある特許請求の範囲第1項記載の消炎
    剤。 4 外用剤形態にある特許請求の範囲第1項記載の消炎
    剤。
JP6372279A 1979-05-22 1979-05-22 消炎剤 Expired JPS5834446B2 (ja)

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JP58012405A Division JPS6027648B2 (ja) 1983-01-27 1983-01-27 鎮痛剤

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JPS55154916A JPS55154916A (en) 1980-12-02
JPS5834446B2 true JPS5834446B2 (ja) 1983-07-27

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