JPS5833926Y2 - ジユ−サ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、野菜、果実などからジュースを抽出するのに
用いるジューサに関するものである。

従来、円筒型のスピンナを有するジューサは、モータに
より回転駆動されるスピンナの底部におろし金状のカッ
タがあり、投入口から入れられた果実等を切削し、被切
削物はスピンナ側壁に飛ばされ、スピンナ内に装着され
たフィルタによりカスと液に分離され、カスはスピンナ
内に滞留し、液はスピンナ外に放出され抽出するもので
ある。

しかし、カッタで切削された材料は、遠心力によりスピ
ンナ側壁に押しつけられ、流動性がなく付着したままの
状態なので、カス付着の偏りが生じ、このカスの偏在に
より振動が発生する欠点があり、これを解消するために
スピンナ上部にバランスウェイトを設けて振動を少なく
している。

しかし、このようにバランスウェイトを設ける際に、バ
ランスウェイト自体もしくはその取付に不均衡がある場
合には、初期振動が大となるので、再度バランスを取り
なおすためにバランスウェイトの一部を削り取ったり、
スピンナにバランスウェイトを固着する際に治具などを
用いて正確に作業する必要があった。

本考案はこの様な従来のジューサの欠点を解消したもの
で、以下、その一実施例を図面に基づいて説明する。

図において１は樹脂で成型された有底円筒状でかつ上は
ど直径が大きい逆円錐状のスピンナーであって、無孔の
側壁を有し、その最上部外側周縁にはリング状のバラン
スウェイト２がスピンナ成型時に一体成型されて固着さ
れている。

バランスウェイト２は樹脂そのものであってもよく、又
、別部材を樹脂でカバーしてもよいものである。

そして、このスピンナ１の外側底面には、バランス修正
部を構成するリング状のボス３がスピンナと同一材料で
一体的に成型されている。

４はバランス修正用オモリであって、バランシングマシ
ンによって見出された不平衡位置に該当するボス３の位
置に埋め込むことによってスピンナ１のアンバランスを
修正する。

５はカッタであって、おろし金状のカッタ刃６を有して
いて、スピンナ底部に固着されている。

７はフィルタであって、その側壁にくし状のスリット８
を有した円筒状の形をしており、スピンナ１の内壁に挿
入され、上部は内側にフランジ９が設けられている。

１０は材料を投入する投入口で、カッタ５と対向して設
けである。

上記したジューサは投入口１０より材料を供給し、カッ
タ５で切削するもので、フィルタ７でジュース分とカス
分に分離するものであり、従来のジューサと何ら変わら
ない。

以上述べた様に、本考案によれば、スピンナに一体的に
成型したボスを設けることにより、スピンナのバランス
を簡単にとることが可能となり、従ってバランスウェイ
トには何らの後加工を必要としない。

このため樹脂でスピンナと一体戊形しておけばバランス
ウェイトは外気や水分にさらされることがなく、別部材
を用いても錆に対する考慮が不必要であるので、安価な
材料で構成することができるし、外観的にも美しく、又
、スピンナとバランスウェイトの固着も自動化が可能で
、偏心精度に対する信頼性も向上するというすぐれた効
果を奏している。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例ジューサのスピンナ部分の縦断面
図である。 １・・・・・・スピンナ、２・・・・・・バランスウェ
イト、３・・・・・・ボス、５・・・・・・カッタ、７
・・・・・・フィルり。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モータにより駆動される円筒型のスピンナと、その底部
   に設けた材料切削用のカッタとを備え、前記スピンナは
   合成樹脂で成型するとともに、前記スピンナに、バラン
   ス修正部を構成するリング状のボス並びにバランスウェ
   イトを一体的に成型したことを特徴とするジューサ。