JPH0346122B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、材料をカツターで切削し粕とジユー
スを円筒状のフイルターで遠心分離し、粕をフイ
ルター内に集める粕滞留式のジユーサに関するも
のである。

従来のこの方式のジユーサを第１図により説明
する。１は円筒状のスピンナー、２はスピンナー
１内に着脱自在に配置したフイルターで、縦方向
に多数のスリツトを有する。３はスピンナー１の
内底面部に設けたカツター、４はスピンナー１の
上端外周に設けたバランサー、５はジユース受け
容器、６はスピンナー１を駆動する電動機、７は
容器フタ、８は材料をカツター３に押し込む押し
込み棒、９はスピンナー１と電動機６を結合する
コネクター、１０は電動機６を内装した本体、１
１は押し込み棒８を有する材料投入口である。

上記構成において、材料は、材料投入口１１か
ら押し込み棒８によりスピンナー１の底部に設け
られて回転するカツター３送られて切削され、遠
心力によつてフイルター２の内周面に飛散する。
切削された材料フイルター２により粕とジユース
に分けられ、粕はフイルター２の内周面にたま
り、ジユースはフイルター２を通過し、スピンナ
ー１の内周面を伝わつて上部から容器フタ７に向
つて飛散し、ジユース受け容器５にたまる。スピ
ンナー１内にたまる粕のアンバランスによる振動
はバランサー４の作用により軽減されるものであ
る。ここで、本体１０上に着脱自在に配置された
ジユース受け容器５、スピンナー１、容器フタ７
はすべてジユースの通路となる部分であり、使用
に際して洗浄すべき部分が多く、これらの部品を
本体１０上に組み込む際、非常にわずらわしいも
のであつた。またバランサー４の存在によりスピ
ンナー１が重く取扱い上問題があつた。

本発明は粕とジユース液をともにスピンナー内
だけためておくことにより、洗浄すべき部分の少
ないジユーサと、さらにスピンナー内のジユース
液を粕のアンバランス補償に利用して軽量のスピ
ンナーを提供するものである。

以下本発明の一実施例について、図をもとに説
明する。第２図において、スピンナー１５はその
外周壁の縦方向全体にわたり環状のジユース溜め
部１６を形成している。そしてフイルター１７は
ジユース溜め部１６の開口部をおおつた状態で装
備されており、結果として、フイルター１７とス
ピンナー外周壁間にジユース溜め部１６が形成さ
れている。１８はジユース溜め部１６内にスピン
ナー１５の回転軸の平行でかつ放射状に複数個設
けたリブである。１９はスピンナー１５に内底面
に設けたカツター、２０はスピンナー１５の電動
機２１を結合したコネクター、２２電動機２１を
内装した本体、２３はスピンナー１５をおおい本
体２２上に載置した容器蓋、２４は材料投入口、
２５は材料の押し込み棒である。

上記構成において、材料を材料投入口２４から
押し込み棒２５によりスピンナー１５の底部に設
けられたカツター１９に送り込むと、切削されて
遠心力によつてフイルター１７の内周面に飛散す
る。切削された材料は、フイルター１７により粕
とジユースに分けられ、粕はフイルター１７の内
周面にたまり、ジユースはフイルター１７の孔又
はスリツトを通過しフイルター１７は外周面とス
ピンナー１の内周面にはさまれた中空円筒状のジ
ユース溜め部１６にたまる。

第３図及び第４図は、スピンナー１５に粕とジ
ユースがたまつて回転しているところを示し、ジ
ユース２６は遠心力によつてスピンナー１５の内
周面にそつて分布する。材料の切削によりフイル
ター１７内の粕２７の重量と、ジユース２６の重
量はほぼ比例して増え、粕２７の重量は投入材料
の20〜40％程度であり、またジユース２６が粕２
７より外側にあつてより大きな遠心力を受けるた
め、スピンナー回転時のバランスに対する粕２７
の影響は極めて少なくなる。従つてジユース２６
が従来式のバランサーの作用をする。なお、ジユ
ース２６の乱流を防ぎバランンスをよりよく保つ
ために、ジユース２６をリブ１８によつて複数個
の部分に分られている。そして各部分の液量を均
等にするリブ１８はスピンナー１５の内周面から
幾分離して設けられている。

スピンナー１５が停止したときには、ジユース
２６はスピンナー１５のジユース溜め部１６の下
部にたまる。したがつて、スピンナー１５を取出
して傾むけることによりジユース２６を取り出す
ことができる。

以上説明してきたように、従来のスピンナーが
粕のアンバランスによる振動をおさえるためにバ
ランサーを用いて自重をを大きくしていたのに対
し、本発明によれば軽量のスピンナーを得ること
ができる。また粕、ジユース共にスピンナー外に
出ないためジユースとして洗浄すべき部分は少な
くてすみ、さらにジユース受け容器が不要となる
ため、ジユーサーの本体上にセツトする部材が少
なく、組み込みが簡便であるという効果を奏して
いる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例のジユーサを示す断面図、第２
図は本発明の一実施例を示すジユーサの断面図、
第３図、第４図は同ジユーサに装備したスピンナ
ーのジユース分離状態を示す縦断面図及び横断面
図である。 １５……スピンナー、１６……ジユース溜め
部、１７……フイルター、１８……リブ、１９…
…カツター。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 内底部にカツターを設けた円筒状のスピンナ
   ーと、このスピンナー内に設けたフイルターとを
   備え、上記スピンナーはその外周壁と上記フイル
   ター間に環状のジユース溜め部を形成したジユー
   サ。 ２ ジユース溜め部はスピンナーの回転軸と平行
   でかつ放射状にリブを設けた特許請求の範囲第１
   項記載のジユーサ。