JPS5810504Y2 - ジユ−サのカツタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、粉砕された被切削物の均一な攪拌と２重粉
砕を行ない、絞り効率を向上させたジューサのカッター
に関する。

従来、被切削物を、カッターにより粉砕し、その粉砕し
た被切削物を、ジュース機能部内に溜めて回転し、遠心
力により、ジュースとかすとに分離するジューサは、カ
ッターにより粉砕された被切削物が、カッターの水平面
延表上のジュース機能部内に、極部的に累積され易いた
め、ジュース機能部にアンバランスが生じ、ジュース機
能部が振動し、ジュース処理ができなくなり、ジュース
処理量が非常に少ない。

この考案は、以上の点に留意し、粉砕された被切削物の
攪拌を、均一に行ない得るようにしたものであり、つぎ
にこの考案を、その１実施例を示した図面とともに詳細
に説明する。

１はジューサ本体、２はジューサ本体１内にモータ支持
具３により支持され取付ケース４に内蔵されたモータ、
５はジューサ本体１に嵌着された容器、６は取付ケース
４に設けられた軸受６’、６’に支持され容器５の中央
部に突出しているモータ２の回転軸、７は回転軸６に嵌
着されたカッタ一台、８は回転軸６が基部８ａの中心を
貫通しカッタ一台７に取付けられる有底円筒状の遠心能
、８ｂは遠心能８の周壁を形成する筒部、９・・・・・
・は基部８ａの内周面に膨出して形成された係合爪、１
０は遠心能８の基部８ａの周縁の底部８Ｃに筒部８ｂか
ら一定間隔隔てて等ピッチで透設された流出孔であり、
筒部８ｂから流出孔１０が隔てられているため、遠心能
８の周壁の内側にジュース液の溜まる液溜部Ａが形成さ
れる。

１１は回転軸６に嵌挿され遠心能８の基部８ａに位置し
たカッターであり、カッター１１の中心側の円板部の上
面には、パンチングによる無数の突起が突出している。

１２・・・・・・はカッター１１の外周縁部に等間隔に
後述のスリットによる間隙を介して傾め上方に折曲して
形成された複数個の押上げガイドであり、押上げガイド
１２の回転方向側の側部が再粉砕部となる。

１３・・・・・・は各押上げガイド１２間に形成された
攪拌スリット、１４は回転軸６の先端部に螺着されカッ
タ一台７に遠心能２およびカッター１１を取付ける締付
ナツト、１５は遠心能８の基部８ａの流出孔１０の内側
において下端部が挿入される円筒状のフィルターであり
、フィルター１５の筒部１５ａが遠心能８の筒部８ｂか
ら一定距離隔てられ、遠心能８、カッター１１およびフ
ィルター１５によりジュース機能部が構成される。

１６・・・・・・はフィルター１５の筒部１５ ａに上
部から下端に開口して円周方向に等間隔に形威されたジ
ュース液流出スリットであり、筒部１５ａは環状に形成
される。

１７・・・・・・はフィルター１５の筒部１５ ａの下
端周縁から突設された係合爪であり、係合爪１７が遠心
能８の係合爪９に係止され、フィルター１５が、遠心能
８の基部８ａに取付けられるとともに浮き上がりが防止
される。

１８はフィルター１５の環状の基部１５ｂの外周面に設
けられた環状の係合部であり、保合部１８の下面に、遠
心能８の筒部８ｂの上端の鍔部８ｄが密着され、保合部
１８によりフィルター１５の上部を遠心能８の筒部８ｂ
から一定距離隔てるとともに、鍔部８ｄおよび係合部１
８により、遠心能８内のジュース液の上面からの流出を
防止する。

１８′はフィルター１５の基部１５ｂの上端内周面から
内方に形威された環状の鍔部であり、鍔部１８′により
フィルター１５の内部上方にかす溜部Ｂが形威される。

１９は容器５の下部に設けられたジュース液流出口、２
０は容器５の上面にクランプ２１を介して嵌着される蓋
、２２は蓋２０に形威された材料投入口、２３は材料投
入口２２の周縁からジュース機能部の内部に突出した投
入筒であり、投入筒２３の下端はカッター１１の円板部
に近接する。

２４は投入筒２３に挿入され、材料を押入する投入棒で
ある。

なお、流出孔１０および流出スリット１６の開口の形状
はジューサが適用される調理材料によって適宜に設定す
る。

つぎに、前記実施例の操作について説明する。

材料投入口２２から投入筒２３内に被切削物となる調理
材料を入れ、投入棒２４で押すと、カッター１１により
、調理材料が粉砕され、粉砕された材料は、遠心力によ
り、カッター１１の水平面延長上に移動し、攪拌スリッ
ト１３内に入って押上げガイド１２の側面により再び粉
砕されるとともに、押上げガイド１２により、フィルタ
ー１５内に均一に攪拌され、フィルター１５の筒部１５
ａの内面に、粉砕された材料が均一に分布される。

そして、フィルター１５内に均一に分布された粉砕材料
は、フィルター１５の筒部１５ａに累積されつつ、ジュ
ース液とかすとに分離され、かすはフィルター１５のか
す溜部Ｂに累積され、ジュース液は、フィルター１５の
流出スリット１６から絞り出され、遠心能８に流出し、
一定量のジュース液が液溜部Ａに溜められ、液溜部Ａ内
のジュース液がバランサの役目を果してジュース機能部
のバランスを保持するとともに、ジュース液が流出孔１
０から流出し、流出口１９からジューサ外に流れ出る。

したがって、前記実施例において、押上げガイド１２お
よび攪拌スリット１３により、カッター１１により粉砕
された材料が、再度粉砕されるとともにフィルタ−１５
全体に均一に攪拌されるため、フィルター１５のバラン
スがとられ、ジュース機能部にアンバランスが生じに＜
＜、粉砕効率も向上される。

さらに、粉砕された材料が、フィルター１５内で攪拌さ
れてフィルター１５の筒部１５ａに直接当たらないため
、ジュース液中にかすがでに＜＜、良質のジュースを得
ることができる。

また、流出スリット１６が、フィルター１５の筒部１５
ａの上下方向に溝状に開口し、その流出スリット１６
を伝って粉砕された材料および芯等のかすが上方に移動
するため、材料およびかすが極部的に滞溜することがな
く、フィルター１５のバランス性が向上されているとと
もに、かすかかす留部Ｂに累積され、かす処理が有効に
行なわれ、良質のジュースを得ることができる。

なお、前記実施例は、ジュース液にバランサの役目を果
させるため、遠心能８、カッター１１およびフィルター
１５でジュース機能部を構成し、遠心能８とフィルター
１５とを一定距離隔てているが、ジュース液にバランサ
の役目を果させず、遠心分離能とカッター１１とのみで
ジュース機能部を構成するジューサにおいても、この考
案のごとくカッター１１を構成すれば、この考案の効果
を得ることができる。

以上のように、この考案のジューサのカッターによると
、材料の投入筒の下端に中心側の円板部が近接したジュ
ーサのカッターにおいて、外周縁部に複数個のスリット
を形成するとともに、前記外周縁部を傾め上方に折曲し
前記スリットによる間隙を介して複数個の押上げガイド
を形威し、該押上げガイドの回転方向側の側部を再粉砕
部としたことにより、押上げガイドによって、カッター
の円板部で粉砕された調理材料が、再粉砕されるととも
に攪拌されるため、運転時のジュース機能部のバランス
の向上を図ることができるとともに、調理材料の粉砕効
率および絞り効率を向上することができ、また、良質な
ジュース液を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案のジューサのカッターを使用した１実施
例を示し、第１図は切断正面図、第２図は第１図のＳ−
５線断面図、第３図はジュース機能部の分解斜視図であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 材料の投入筒の下端に中心側の円板部が近接したジュー
   サのカッターにおいて、外周縁部に複数個のスリットを
   形成するとともに、前記外周縁部を傾め上方に折曲し前
   記スリットによる間隙を介して複数個の押上げガイドを
   形成し、該押上げガイドの回転方向側の側部を再粉砕部
   としたジューサのカッター。