JPS5855850Y2 - ジユ−サ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は材料投入筒より投入した果実等をカッタにて切削
せしめた後フィルタにてジュースと滓に分離するジュー
サに関し、投入筒の下端とかツタ板との隙間より、薄く
なった材料もスムーズに切削できるジューサを提供する
ものである。

以下本案の一実施例を図面に基づき説明する。

１はジューサで゛、モータ２を内装した基台３と、前記
モータ２の回転軸４が突出した基台３の上面にバヨネッ
ト結合にて着脱自在に装着されるカッタケース５と、前
記回転軸４に相互に回転不能に装着された回転台６に着
脱自在に装着される遠心分雛籠７と、材料投入筒８を垂
設した前記カッタケース５の蓋体９とよりなる。

前記モータ２は前記回転軸４の突出側上面に、前記基台
３上面に挿通せしめた螺子１０を弾性体１１．１１を介
在せしめて捩じ込み、基台３に吊り下げ支持せしめてい
る。

また前記モータ２の下面にはピン１２を植設しており、
該ピン１２の端部は前記基台３の下面を閉ざす底板１３
に形威した透孔１４に弾性キャップ１５を介して嵌合保
持している。

前記底板１３は合成樹脂にて成型され、該底板１３には
前記モータ２の下端周面と一定間隙を有して位置するエ
アガイド１６を一体的に突設していると共に、該エアガ
イド１６にて囲まれた部分には放射状の通気口１７を形
成している。

前記基台３の下端側面にはジュース受は容器１８を載置
せしめるための台１９を一体的に張設している。

前記カッタケース５はドーナツ状をしており、前記回転
台６が位置する開口２０と、該開口２０の周囲に形設さ
れたジュース受は部２１と、該受は部２１の周囲に形威
された滓溜め部２２とよりなる。

前記ジュース受は部２１の底面は前記遠心分離能７の回
転方向に向って低くなる螺旋状に形威し、その最低部よ
りカッタケース外と連通したジュース流出口２３を形設
し、該流出口２３は前記基台３の台１９の上方に位置せ
しめている。

前記遠心分離能７は、前記回転台６に被嵌され談合６と
一体的に回転する合成樹脂製の籠台２４と、談合２４に
固定される逆円錐台状のフィルタ２５と、該フィルタ２
５の底部に固定されるカッタ板２６とよりなる。

前記フィルタ２５は上縁を上部補強枠２７にて補強され
、下縁を前記籠台２４への取付部を兼ねた下部補強枠２
８にて補強されている。

また該下部補強枠２８の中間部には前記カッタ板２６の
外周縁部が当接する環状段部２９を形設している。

前記フィルタ２５およびカッタ板２６の前記籠台２４へ
の固定は、該籠台２４とカッタ板２６とでフィルタ２５
の下部補強枠２８を挟持せしめリベット３０にて各部を
同時に固定して行なう。

なお固定した状態において前記カッタ板２６の外周縁部
は前記下部補強枠２８の段部２９に水密的に圧接される
。

また該段部２９は前記カッタ板２６の位置決めともなる
。

前記カッタ板２６は外周部に環状段部３１を形成した皿
状をしており、前記カッタ板２６は１枚のステンレス円
板をプレス成型せしめた後、その平面中央部３２と、前
記段部３１の上面とに切削刃を多数形設して形成する。

前記中央部３２に形設される切削刃は放射状あるいは渦
巻状といった従来周知の如く配列される。

また段部３１の上面に形設される切削刃は従来のような
切起し刃に限定されるものではなく、サンドペーパー状
あるいはやすり状のこまかい刃でもよい。

さらに前記中央部３２と環状段部３１の上面とを連結す
る段部３１側面は約４５°に形設されており、前記中央
部３２で切削された材料は前記側面にて完全に材料の移
動速度を殺されることなく、ゆっくりと前記段部３１上
面に送られる。

前記蓋体９は前記カッタケース５の上部開口を閉さ゛す
如くクランプ３３にて着脱自在に装着される。

前記蓋体９に垂設した前記材料投入筒８は前記カッタ板
２６の中央部３２の略全面を被う断面積を有する円筒に
形設されている。

前記投入筒８の内側下部には突部３４を形設しており、
該突部３４の一側面３５は前記遠心分離能７の回転方向
に対向するように形設されている。

また前記投入筒８の下部には前記カッタ板２６の段部３
１上面を覆うように前記フィルタ２５にまで伸びた押え
片３６を張設している。

該押え片３６の下面には環状凹部３７を形成しており、
該凹部３７の深さは約２〜３ｍｍ程度に設定している・
。

前記凹部３７を形設することにより前記押え片３６の下
面外周には環状突起３８が形成される。

また前記凹部３７の外周側壁面３９は傾斜面にされ、そ
の傾斜角度を約４５°に設定している。

前記投入筒８の下端とカッタ板２６中央部３２との間隙
、前記押え片３６の突起３８とカッタ板２６段部３１上
面との間隙は約１ｍｍ程度に設定している。

次に作用を説明する。

材料を適当な大きさに切り材料大筒８に投入する。

該投入筒８は円筒にしたのでリンゴなら従来１２分の１
等分に切っていたものが４分の１等分程度の大きさに切
れば投入でき、従来の如き投入できず切りなおすといっ
た手間を要することなくスムーズにジュースを絞ること
ができる。

また投入した材料は投入筒８が大きいためある程度小さ
くなると前記カッタ板２６中央部３２の切削刃により切
削されにくくなり、前記投入筒８内で飛び跳ねようとす
る。

だが飛び跳ねようとする材料は前記投入筒８に形設した
突部３４によりその動きを止められ前記切削刃にて確実
に切削される。

前記切削された材料は前記投入筒８とかツタ板２６との
間隙より飛び出し前記段部３１の側面に当たる。

該側面に当たった材料はその速度を減速されると共に、
前記側面と前記投入筒８および押え片３６間の間隙が大
きいので、材料は材料自体の向きが飛び出した時とは異
なる向きになると共に、材料の移動方向が変化する。

その後前記材料は前記側面上を移動して前記段部３１上
面に導かれる。

この時材料は段部３１上面と押え片３６との狭い間隙に
押し込まれるので、切削刃にて再び切削される。

この時の切削は材料自体の向きおよび移動方向が前記側
面で変えられることと、前記間隙への押し込みにより、
違った方向に切削されより細かい粒状となる。

また前記カッタ板２６の中央部３２で切削できなかった
１ｍｍ以下の薄い板状材料Ａは、段部３１上面と押え片
３６との狭い間隙に押し込まれるのではなく、第３図に
示す如く、側面に添って移動した後その端縁が押え片３
６の四部３７天井面に当接する。

該天井面への当接が斜めであるため、前記材料Ａは天井
面に添って移動する。

材料Ａが天井面に添って移動すると材料の端縁が前記凹
部３７の側壁３９に当接するとその方向が下向きに変え
られる。

よって前記段部３１の切削刃に対して前記材料Ａはその
端縁より押し付けられ、さらに切削される。

前記カッタ板２６で切削された材料はフィルタ２５に送
られジュースと滓とに分離される。

絞られたジュースはジュース受は部２１に受けられた後
、その底面を流出口２３に向って流れ、該流出口２３の
下方に位置するジュース受は容器１８に溜まる。

前記滓はフィルタ２５上を移動して滓溜め部２２に排出
される。

前記フィルタ２５で絞られる材料は非常に細かく繊維質
も細かく切削されて均一な粒状になっているので、フィ
ルタ２５の孔を通過できない材料は前記孔に引っ掛かる
ことなくスムーズに滓として排出され、フィルタ２５が
目づまりを起えすことがなく、ジュース生成率が向上す
る。

なおジュース生成率とは絞ったジュースの重量と役人材
料の重量の比を百分率で表わしたものである。

前記絞られだジュースは多くの細かい繊維質を含んでい
るので、アルカリ度および栄養化の高いとろりとしたジ
ュースである。

以上の如く本案は、回転駆動される遠心分離籠の内底面
外周部に環状段部を形設すると共に前記内底面に材料切
削用カッタ板を配設し、前記内底面中央部に材料投入筒
の下端を近傍させて位置せしめると共に、該投入筒の下
部に前記段部の上面に被さる押え片を張設し、該押え片
下面に環状凹部を形成すると共に該凹部の外周側壁面を
傾斜面としたものなので、中央部に位置する切削刃で切
削された材料は環状段部側面により材料の排出速度に制
動がかけられると共に材料自体の向きと材料の移動方向
が変えられた後、段部上面に位置する切削刃で再び切削
され材料の粒が均一な細かなものとなり、ジュース生成
体が向上する。

また中央部に位置する切削刃では切削できない薄くなっ
た材料は前記四部および側壁にてその方向が変えられ材
料の端縁より段部上面に押し付けられるので、スムーズ
に切削できる等実用的効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案ジューサの断面図、第２図は投入筒の斜視
図、第３図は切削状態を示す要部断面図である。 １・・・・・・ジューサ、７・・・・・・遠心分離籠、
３１・・・・・・環状段部、３２・・・・・・中央部、
２６・・・・・・カッタ板、８・・・・・・材料投入筒
、３６・・・・・・押え片、３７・・・・・・環状凹部
、３９・・・・・・側壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転駆動される遠心分離能の内底面外周部に環状段部を
   形設すると共に前記内底面に材料切削用カッタ板を配設
   し、前記内底面中央部に材料投入筒の下端を近接させて
   位置せしめると共に該投入筒の下部に前記段部の上面に
   被され押え片を張設し、該押え片下面に環状凹部を形設
   すると共に該凹部の外周側壁面を傾斜面としてなるジュ
   ーサ。