JPS5940005B2 - ジユ−サ

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【発明の詳細な説明】本発明は野菜、果実等を切削粉砕し、遠心分離によりジ
ュース液を抽出するジューサに関するもので、ジュース
率を向上させることを目的とするものである。

従来、遠心分離によりジュース液を抽出するジューサに
は、逆円錐状のスピンナを有するカス放出タイプと、円
筒状のスピンナ内にカスをとどめるカス滞留タイプとが
あった。

滞留タイプにおいては、第１図に示す様に円筒状スピン
ナ１内壁に多数の孔を有するフィルタ２が挿入され、そ
の孔を通して遠心力により固体と液に分離されジュース
液は流出口４から外部に抽出される。

しかし従来はこのフィルタ部はカッタ３面に対し垂直と
なっており、投入口５から投入され切削された材料は、
フィルタ面に付着し、容易に移動せず１次に切削された
材料は、前に切削された材料の上にどんどん付着してゆ
く。

このため、その材料がフィルタの役目をし、きめ細かな
ジュース液が得られる反面、ジュース液の分離の効率が
悪く、高い絞り率を得るのに長時間装するという欠点が
あった。

本発明はこの様な欠点を解消したもので、以下その一実
施例を説明する。

第２図において、１は有底円筒状のスピンナであって、
下部が逆円錐状をしており、その最上部外周縁にはリン
グ状のバランスウェイト２が固着され、内底部にはおろ
し金状のカツク刃３を有するカッタ４が固着されている
。

５は筒状のフィルタであり、スピンナ１に対して着脱自
在であり、上部にフランジ６を有し、円筒壁の下部は逆
円錐状部７となっている。

そしてフィルタ５にはスリット８が一定中で上下刃向に
直線的に多数設けられている。

９は材料を投入する投入口であり、蓋１０と一体となっ
て定位置に固定されている。

次に、ジュース抽出の動作について説明する。

スピンナ１にフィルタ５をはめ、蓋１０をし、所定のセ
ットが完了する。

次にスピンナ１を高速で回転させなカ５ら、投入口９よ
り材料を投入すると、カッタ４により材料が粉砕されフ
ィルタ内壁に付着する。

この付着した材料は遠心力によって固。液力５分離し、
液はスリット８を通過し、スピンナ１の内壁を上昇し外
部に放出されジュース液を得る。

この時、フィルタ５の逆円錐状部１に材料が衝突すると
、逆円錐状部７では遠心力の分力が上力に動き、付着し
た材料は上方へ移動してゆく。

そのため次に切削された材料が積み重さなることが少な
く、切削された材料自体がフィルタとなることはない。

従って分離の効率を悪くすることがなくなると共に、逆
円錐状部１を分離しながら上昇してゆくため、材料が一
個所にとどまっている時よりも大きな面積のフィルタ面
に接しており、分離の効率はさらに高まる効果を有する
。

以上のように本発明のジューサによれば、スピンナの内
壁に着脱自在に挿入したフィルタを備え、このフィルタ
はその下方のみを逆円錐状部としているため、カッタで
切削された材料はこの逆円錐状部における遠心力の分力
によってスムーズに上刃へ移動し、カスが上方で滞留す
ることになる。

その結果、次に切削された材料が最初に付着するフィル
ター下部で積み重さなることは少なくなるため、短時間
で絞り率を高めることができる。

つまりジュースとカスの分離をきわめて高効率に行なう
ことができ、しかもカスの後処理が非常に簡単になる。

なお実施例ではスピンナおよびフィルタの両者に逆円錐
状部を設けたが、フィルタの下部が逆円錐状であれば作
用効果は得られるものであり、またフィルタはスリトの
かわりに孔を設けたものであってもよいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はカス滞留型のジューサの縦断面図、第２図は本
発明ジューサの一実施例を示す主要部の縦断面図である
。１・・・・・スピンナ、３−・・・カッタ刃、４・・・
・・・カッタ、５・・・・・・フィルタ、９・・・・・
・投入口。

【特許請求の範囲】

１回転駆動されるカス滞留型のスピンナと、このスピ
ンナの内底部に設けられ、かつおろし金状の刃を有する
カッタと、前記スピンナの内壁に着脱自在に挿入したフ
ィルタとを備え、前記フィルタはその下刃のみを逆円錐
状部としたことを特徴とするジューサ。