JPS5833910B2 - 炭素材製造用ピツチの製造法 - Google Patents
炭素材製造用ピツチの製造法Info
- Publication number
- JPS5833910B2 JPS5833910B2 JP54038795A JP3879579A JPS5833910B2 JP S5833910 B2 JPS5833910 B2 JP S5833910B2 JP 54038795 A JP54038795 A JP 54038795A JP 3879579 A JP3879579 A JP 3879579A JP S5833910 B2 JPS5833910 B2 JP S5833910B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pitch
- softening point
- yield
- tar
- carbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10C—WORKING-UP PITCH, ASPHALT, BITUMEN, TAR; PYROLIGNEOUS ACID
- C10C3/00—Working-up pitch, asphalt, bitumen
- C10C3/02—Working-up pitch, asphalt, bitumen by chemical means reaction
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01F—CHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
- D01F9/00—Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments
- D01F9/08—Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments of inorganic material
- D01F9/12—Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof
- D01F9/14—Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof by decomposition of organic filaments
- D01F9/145—Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof by decomposition of organic filaments from pitch or distillation residues
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Working-Up Tar And Pitch (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Inorganic Fibers (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、ピッチ系炭素繊維、高級活性炭、UHP電
極製造用に使用される易黒鉛化性針状コークス、黒鉛電
極製造用の高軟化点バインダー等の炭素材製造用ピッチ
の製造法に関する。
極製造用に使用される易黒鉛化性針状コークス、黒鉛電
極製造用の高軟化点バインダー等の炭素材製造用ピッチ
の製造法に関する。
従来、上記の炭素材製造用ピッチとしては、炭化収率が
高く、かつ軟化点の高いものであることが要求されてい
る。
高く、かつ軟化点の高いものであることが要求されてい
る。
それは以下に述べる理由による。
例えば、ピッチ系炭素繊維の製造1/l−いては、ピッ
チ紡糸後の酸化による不融化処理の工程で酸化温度をピ
ッチの軟化点程度に設定するが、この軟化点温度が高い
程酸化速度が速いため、高軟化点ピッチの使用は経済的
に極めて有利である。
チ紡糸後の酸化による不融化処理の工程で酸化温度をピ
ッチの軟化点程度に設定するが、この軟化点温度が高い
程酸化速度が速いため、高軟化点ピッチの使用は経済的
に極めて有利である。
また、ピッチ系活性炭の製造にネ・いても、ピッチ造粒
後水蒸気賦活を実施する前に酸化による不融化処理を行
うが、この工程ニかいても高軟化点のピッチ程不融化に
要する時間が短縮され経済的に有利である。
後水蒸気賦活を実施する前に酸化による不融化処理を行
うが、この工程ニかいても高軟化点のピッチ程不融化に
要する時間が短縮され経済的に有利である。
さらに、黒鉛電極製造用のバインダーは、成型した電極
の焼成過程で亀裂の発生を防ぐため、揮発分の少ない高
炭化収率の硬ピツチが必要である。
の焼成過程で亀裂の発生を防ぐため、揮発分の少ない高
炭化収率の硬ピツチが必要である。
このように炭素材製造用ピッチとしては、高軟化点でか
つ炭化収率の高いものが望1れる。
つ炭化収率の高いものが望1れる。
炭素材製造用ピッチをタール類から採取する場合、その
原理は、タール中の低分子成分を除去する方法、もしく
は低分子成分の重縮合を行う方法で、その従来技術を大
別すると、次の4つを挙げることができる。
原理は、タール中の低分子成分を除去する方法、もしく
は低分子成分の重縮合を行う方法で、その従来技術を大
別すると、次の4つを挙げることができる。
(1)タール類の減圧蒸留によシ低分子成分を蒸留する
方法、(II)タール中の低分子成分を溶剤で抽出除去
する方法、〔創低分子成分の重縮合を行う際に重縮合促
進剤を添加する方法。
方法、(II)タール中の低分子成分を溶剤で抽出除去
する方法、〔創低分子成分の重縮合を行う際に重縮合促
進剤を添加する方法。
しかし、以上の方法は工業化の例もあり原理的にはすぐ
れているも、以下に述べる理由により経済性に釦いて必
ずしも有利とは言い難い。
れているも、以下に述べる理由により経済性に釦いて必
ずしも有利とは言い難い。
すなわち、(I)の方法では、軟化点100℃以上のピ
ッチを製造する場合に高真空を必要とするため、蒸留設
備コストが高くつき経済的に不利である。
ッチを製造する場合に高真空を必要とするため、蒸留設
備コストが高くつき経済的に不利である。
また、軟化点150°C以上のピッチは蒸留法による製
造が不可能であるため、炭素繊維用ピッチ等の軟化点2
00℃前後のピッチを製造することは困難である。
造が不可能であるため、炭素繊維用ピッチ等の軟化点2
00℃前後のピッチを製造することは困難である。
なお、上記ピッチ軟化点はJIS−に2425による値
である。
である。
次にCI)の方法では、タールの量に対し溶剤が10〜
100倍量必要とするため、少量の原料処理にも大規模
設備を必要とし、また溶剤によりタール中の低分子成分
を抽出した後の溶剤不溶分は1ガム“状となるため、こ
のガム状物の分離除去に工夫を要する。
100倍量必要とするため、少量の原料処理にも大規模
設備を必要とし、また溶剤によりタール中の低分子成分
を抽出した後の溶剤不溶分は1ガム“状となるため、こ
のガム状物の分離除去に工夫を要する。
また、上記CI) 、 CI)の共通の欠点として、ピ
ッチ収率の低下があげられる。
ッチ収率の低下があげられる。
すなわち、製造するピッチの軟化点を高めるにしたがっ
てタール中の低分子成分を重縮合させることなく回収す
るため、ピッチ収率はタールに対し50%以下に大巾に
低下し経済的に不利である。
てタール中の低分子成分を重縮合させることなく回収す
るため、ピッチ収率はタールに対し50%以下に大巾に
低下し経済的に不利である。
さらにIJ)の方法における重縮合促進剤は高価であり
、種類によってはピッチが難黒鉛化性に変ったシ、該促
進剤とともに添加する触媒が分解してピッチ中に灰分と
して残存する等の問題がある。
、種類によってはピッチが難黒鉛化性に変ったシ、該促
進剤とともに添加する触媒が分解してピッチ中に灰分と
して残存する等の問題がある。
以上のごとく、前記従来の方法はいずれも、工業的に高
級炭素材製造用ピッチを製造する方法としては必ずしも
有効な方法でなかった。
級炭素材製造用ピッチを製造する方法としては必ずしも
有効な方法でなかった。
この発明者らは、前記した従来法の問題を解消するため
、タール類をその11ピツチ化するための重縮合剤の種
類および反応条件等について検討した結果、よシ経済的
に高品質の炭素材製造に供し得る原料ピッチを製造し得
る方法を見い出した。
、タール類をその11ピツチ化するための重縮合剤の種
類および反応条件等について検討した結果、よシ経済的
に高品質の炭素材製造に供し得る原料ピッチを製造し得
る方法を見い出した。
すなわちこの発明は、基本的にはタール類に硝酸あるい
は硝酸アセチル等のニトロ化剤を混合し、該混合物をさ
らに加熱することにようピンチを製造する方法である。
は硝酸アセチル等のニトロ化剤を混合し、該混合物をさ
らに加熱することにようピンチを製造する方法である。
この方法によれば、タールに対するピッチ収率は60〜
90%と極めて高く、かつニトロ化剤の混合量を変える
ことによシ、いかなる軟化点のピッチでも収率を低下さ
せるととi〈製造することができ、さらにピッチの炭化
収率も高く、またキノリンネ溶分の発生が皆無で灰分残
留の問題も々い。
90%と極めて高く、かつニトロ化剤の混合量を変える
ことによシ、いかなる軟化点のピッチでも収率を低下さ
せるととi〈製造することができ、さらにピッチの炭化
収率も高く、またキノリンネ溶分の発生が皆無で灰分残
留の問題も々い。
以下、この発明について詳述する。
この発明は、石灰系重質油に、硝酸または硝酸アセチル
等のニトロ化剤の1種または2種以上を混合し、該混合
物を150〜400℃の温度範囲で加熱してピッチ化す
ることを特徴とする方法である。
等のニトロ化剤の1種または2種以上を混合し、該混合
物を150〜400℃の温度範囲で加熱してピッチ化す
ることを特徴とする方法である。
この方法における原料のタールとしては、石炭乾留時に
副生ずるコールタール、コールタールの低沸点成分を蒸
留除去した重質成分、軟ピツチ、キノリンネ溶分を除去
した精製タール、等を使用する。
副生ずるコールタール、コールタールの低沸点成分を蒸
留除去した重質成分、軟ピツチ、キノリンネ溶分を除去
した精製タール、等を使用する。
また、該タール類を1種または2種以上混合した原料も
使用できる。
使用できる。
これらのタール類に混合するニトロ化剤としては、希硝
酸、濃硝酸、硝酸アセチル等を用いる。
酸、濃硝酸、硝酸アセチル等を用いる。
この硝酸類のタールに対する配合割合を調整すれば、製
造するピッチの軟化点を任意に決定可能でアル。
造するピッチの軟化点を任意に決定可能でアル。
通常、コールタールに対し硝酸類を3〜20φ配合する
ことにより高収率で高軟化点ピッチの製欲が可能である
。
ことにより高収率で高軟化点ピッチの製欲が可能である
。
なお、硝酸類の配合が3φ以下では、生成するピッチの
軟化点が100℃以下であり、高軟化点ピッチは得られ
ない。
軟化点が100℃以下であり、高軟化点ピッチは得られ
ない。
ただし、蒸留によシピッチ中の低分子成分の回収を行な
えば、ピッチ収率は50φ前後に低下するが、軟化点2
00℃前後のピッチを得ることができる。
えば、ピッチ収率は50φ前後に低下するが、軟化点2
00℃前後のピッチを得ることができる。
また、硝酸の配合が20%以上の場合には、軟化点20
0℃以上のピッチが製造できるが、同時にキノリンネ溶
分のの析出が起こるため、高級炭素材料用の原料ピッチ
としては好1しくない。
0℃以上のピッチが製造できるが、同時にキノリンネ溶
分のの析出が起こるため、高級炭素材料用の原料ピッチ
としては好1しくない。
一方、前記混合物のニトロ化条件については次のとおシ
である。
である。
すなわち、従来ベンゼン、ナフタリン等低分子の芳香族
炭化水のニトロ化は、硝酸に硫酸を加えた混合酸で行わ
れる。
炭化水のニトロ化は、硝酸に硫酸を加えた混合酸で行わ
れる。
しかるに、タール類に含まれるベンゼン縮合環が3環以
上の芳香族炭化水素は、硝酸との反応性に富み自ら発熱
してニトロ化、硝酸エステル化反応が進む。
上の芳香族炭化水素は、硝酸との反応性に富み自ら発熱
してニトロ化、硝酸エステル化反応が進む。
従って、タール類と硝酸類の反応は極めて容易であり、
圧力、温度等の反応条件を制御する必要はないが、少量
の硝酸類を有効に反応させるために加熱してもよい0 次に、このニトロ化混合物を150〜400℃の温度範
囲で加熱してピッチ化する。
圧力、温度等の反応条件を制御する必要はないが、少量
の硝酸類を有効に反応させるために加熱してもよい0 次に、このニトロ化混合物を150〜400℃の温度範
囲で加熱してピッチ化する。
この場合のニトロ化混合物の重縮合反応は、前記温度範
囲、好1しくは250〜350℃の加熱下で数分から2
時間で終了し、ピッチ化する。
囲、好1しくは250〜350℃の加熱下で数分から2
時間で終了し、ピッチ化する。
この時、該タールに含1れる未反応の低分子成分は加熱
により蒸発するため、ピッチ化と同時に低分子成分の蒸
留回収を行うこともできる。
により蒸発するため、ピッチ化と同時に低分子成分の蒸
留回収を行うこともできる。
ただし、低分子成分を蒸留除去した軟ピツチを原料とし
た場合は、ピッチ化の際に蒸留の必要がiい。
た場合は、ピッチ化の際に蒸留の必要がiい。
前記この発明のピッチ化では、タール中のニトロ基や硝
酸エステル基が熱により解離してラジカル化し、重縮合
を促進するため、ニトロ化、硝酸エステル化したタール
により得られるピッチはニトロ基や硝酸エステル基の脱
離によう、元素分析値は前記CI、lの蒸留法で得られ
るピッチと同程度の値を示し、ピッチ品質への悪影響は
ほとんどない0 またピッチ化は、400℃以下にて数分から2時間で終
了するため球晶の発生は見られず、すなわちキノリンネ
溶分の発生は認められず、この段階では等方的な均質の
ピッチが得られ、高級炭素材用原料としてすぐれるもの
である。
酸エステル基が熱により解離してラジカル化し、重縮合
を促進するため、ニトロ化、硝酸エステル化したタール
により得られるピッチはニトロ基や硝酸エステル基の脱
離によう、元素分析値は前記CI、lの蒸留法で得られ
るピッチと同程度の値を示し、ピッチ品質への悪影響は
ほとんどない0 またピッチ化は、400℃以下にて数分から2時間で終
了するため球晶の発生は見られず、すなわちキノリンネ
溶分の発生は認められず、この段階では等方的な均質の
ピッチが得られ、高級炭素材用原料としてすぐれるもの
である。
なお、ピッチ化する際の加熱温度が150℃以下の場合
には、ニトロ基や硝酸エステル基の解離が不充分であり
、重縮合を促進し々いため、高軟化点ピッチは得られ彦
い。
には、ニトロ基や硝酸エステル基の解離が不充分であり
、重縮合を促進し々いため、高軟化点ピッチは得られ彦
い。
またピッチの収率は、ピッチ化と同時に低分子成分を蒸
留回収した場合でも60〜90%に達し、蒸留回収を行
わない場合はぼyloO%の収率と々す、さらにピッチ
の炭化収率(固定炭素)は従来法より高いものと々る。
留回収した場合でも60〜90%に達し、蒸留回収を行
わない場合はぼyloO%の収率と々す、さらにピッチ
の炭化収率(固定炭素)は従来法より高いものと々る。
従って、この発明のピッチ製造法は工業化において極め
て有利である。
て有利である。
次に、この発明を実施例をもって説明する。
iお、実施例中の軟化点、固定炭素定量、溶剤不溶分定
量の方法はJIS−に2425にもとづく。
量の方法はJIS−に2425にもとづく。
実施例 1
コールタールの沸点230℃以下を簡易蒸留で回収した
第1表に示す重質成分92重量優に、濃硝酸8重量多を
添加し、これを室温25℃から攪拌を続けiがら250
°C1で5°C/min で昇温し、250℃で2時間
保持し、放冷後にピッチを得た。
第1表に示す重質成分92重量優に、濃硝酸8重量多を
添加し、これを室温25℃から攪拌を続けiがら250
°C1で5°C/min で昇温し、250℃で2時間
保持し、放冷後にピッチを得た。
このピッチの収率は93%であった。また軟化点は12
0℃を示した。
0℃を示した。
また得られたピッチの溶剤不溶分量は第1表に示すとお
りである。
りである。
次に、このピッチをオートクレーブにて5に&/cr/
LO加圧下で500°C1で3°C/min で昇温し
、500℃で20時間保持して生コークスを得た。
LO加圧下で500°C1で3°C/min で昇温し
、500℃で20時間保持して生コークスを得た。
この生コークスの収率はピッチに対し83多であった。
またこの生コークスには炭素材原料として望1れる発達
した流れ構造を肉眼で観察できた。
した流れ構造を肉眼で観察できた。
この生コークスをタンマン炉にて、不活性ガス雰囲気中
2000℃で黒鉛化したものの性状は第2表に示すとお
りである。
2000℃で黒鉛化したものの性状は第2表に示すとお
りである。
比較例 1
実施例1で使用した重質成分をさらに減圧蒸留して沸点
350℃1での低分子成分を蒸留回収し、第1表に示す
性状のピッチを得た。
350℃1での低分子成分を蒸留回収し、第1表に示す
性状のピッチを得た。
このピッチの収率は52%、軟化点は72℃であった。
このピッチを実施例1と同一の条件でオートクレーブに
てコークス化し、ピッチに対し収率56φの生コークス
を得た。
てコークス化し、ピッチに対し収率56φの生コークス
を得た。
この生コークスには実施例1で観察された流れ構造ばあ
1勺認められなかった。
1勺認められなかった。
この生コークスを実施例1と同一の条件で黒鉛化したコ
ークスの性状は第2表に示すとふ・りである。
ークスの性状は第2表に示すとふ・りである。
上記第1表、第2表から明らかなごとく、この発明法に
よれば、比較例1に比ベコークス収率、すなわちピッチ
の炭化収率が極めて高く、また性状においても真比重が
大で、熱膨張係数(CTE)は小さく、結晶成長の良好
□黒鉛化性針状コークスを製造できる。
よれば、比較例1に比ベコークス収率、すなわちピッチ
の炭化収率が極めて高く、また性状においても真比重が
大で、熱膨張係数(CTE)は小さく、結晶成長の良好
□黒鉛化性針状コークスを製造できる。
実施例 2
JIS−に2425のキノリンネ溶分定量法を用い、コ
ールタールのキノリンネ溶分を除去した第3表に示す精
製タールの88重量φに濃硝酸12重量優を添加し、こ
れを60℃で30分間加熱攪拌後、300’C−1で5
℃/min で昇温し300℃で30分間保持した。
ールタールのキノリンネ溶分を除去した第3表に示す精
製タールの88重量φに濃硝酸12重量優を添加し、こ
れを60℃で30分間加熱攪拌後、300’C−1で5
℃/min で昇温し300℃で30分間保持した。
この間に発生するタール油は蒸留回収し、放冷後にピッ
チを得た。
チを得た。
このピッチの収率は72%であり、軟化点は203℃を
示した。
示した。
また溶剤不溶分量は第3表に示すとおりであり、キノリ
ンネ溶分の発生はなく良好な精製状態が保たれた。
ンネ溶分の発生はなく良好な精製状態が保たれた。
そして、得られたピッチを220℃で溶融紡糸を行い繊
維状に成型した後、酸化雰囲気下で150℃から240
℃才で15℃/hrで昇温して240℃で6時間の不融
化処理を行った。
維状に成型した後、酸化雰囲気下で150℃から240
℃才で15℃/hrで昇温して240℃で6時間の不融
化処理を行った。
この時、紡糸性は良好で繊維が細かく切れることはhか
った。
った。
この不融化処理を行った繊維を不活性雰囲気下1100
℃で炭化処理を行って炭素繊維を得た。
℃で炭化処理を行って炭素繊維を得た。
得られた炭素繊維の性状を第4表に示す。
炭素繊維い収率はピンチ繊維に対し85優であった。
なお第4表には比較のため、リグニン系原料を使った炭
素繊維の性状を併せて示した。
素繊維の性状を併せて示した。
実施例 3
実施例2で用いた精製タールの82重量優に濃度25%
の希硫酸12重量饅と硝酸アセチル6重量φを添加し2
0℃で1時間攪拌後に、3°C/m i nの昇温で3
50’Cまで加熱し350℃で1時間保持した。
の希硫酸12重量饅と硝酸アセチル6重量φを添加し2
0℃で1時間攪拌後に、3°C/m i nの昇温で3
50’Cまで加熱し350℃で1時間保持した。
この間に加熱と同時にタール油は減圧蒸留で充分に回収
し放冷後にピッチを得た。
し放冷後にピッチを得た。
このピッチの収率は63%であり、軟化点は225℃を
示した。
示した。
また溶剤不溶分量は第3表に示すとおりであり、キノリ
ンネ溶分の発生はなく精製は良好であった。
ンネ溶分の発生はなく精製は良好であった。
得られたピッチを240℃で溶融紡糸を行ない繊維状に
成型した後、実施例2と同じ方法で炭素繊維を製造した
。
成型した後、実施例2と同じ方法で炭素繊維を製造した
。
得られた炭素繊維の性状を第4表に示す。
比較例 2
実施例2で得られた精製タールを1tranHgの減圧
下で330℃の加熱により留分が出なぐなる1で蒸留し
てピッチを得た。
下で330℃の加熱により留分が出なぐなる1で蒸留し
てピッチを得た。
このピッチの収率は36優であう、軟化点は145℃を
示した。
示した。
このピッチを炭素繊維用原料として使用するには軟化点
が低すぎるため、加熱処理により軟化点の向上をはかっ
た。
が低すぎるため、加熱処理により軟化点の向上をはかっ
た。
加熱処理は窒素雰囲気下400℃の温度で6時間(常圧
)で行い、精製タールに対する収率24%のピッチを得
た。
)で行い、精製タールに対する収率24%のピッチを得
た。
得られたピッチの軟化点は182℃を示した。
また他の性状は第1表に示すと釦りであり、キノリンネ
溶分は9.3優に達し、また顕微鏡観察の結果、球晶の
発生が認められた。
溶分は9.3優に達し、また顕微鏡観察の結果、球晶の
発生が認められた。
このピッチを200℃で溶融紡糸を行い繊維状に成型し
たところ、可成りの紡糸ノズルが結晶により閉塞された
。
たところ、可成りの紡糸ノズルが結晶により閉塞された
。
さらに得られた繊維は切れてチップ状とな9成型性が悪
く、炭素繊維の製造は困難であった。
く、炭素繊維の製造は困難であった。
上記第3表、第4表の結果から明らかなごとく、この発
明法による炭素繊維は、比較例2に比べ原料ピッチ収率
が極めて高く、紡糸による成型性も良好であり、さらに
繊維の炭化収率は85φに達し、その繊維の引張強度、
弾性率に釦いてもリグニン系原料の場合よりも大きく、
品質は良好である。
明法による炭素繊維は、比較例2に比べ原料ピッチ収率
が極めて高く、紡糸による成型性も良好であり、さらに
繊維の炭化収率は85φに達し、その繊維の引張強度、
弾性率に釦いてもリグニン系原料の場合よりも大きく、
品質は良好である。
以上説明したごとく、この発明によれば、タール類から
経済的に高品質の炭素材用ピッチを製造することができ
る。
経済的に高品質の炭素材用ピッチを製造することができ
る。
Claims (1)
- 1 石炭系重質油に、硝酸または硝酸アセチル等のニト
ロ化剤の1種または2種以上を3〜20%混合し、該混
合物を150〜400℃の温度範囲で加熱してピッチ化
することを特徴とする炭素材製造用ピッチの製造法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54038795A JPS5833910B2 (ja) | 1979-03-31 | 1979-03-31 | 炭素材製造用ピツチの製造法 |
GB8009846A GB2045798A (en) | 1979-03-31 | 1980-03-24 | Process for preparing a pitch from a tar |
CA000348384A CA1140881A (en) | 1979-03-31 | 1980-03-25 | Process for preparing a pitch from a tar |
DE19803012195 DE3012195A1 (de) | 1979-03-31 | 1980-03-28 | Verfahren zur herstellung eines peches aus einem teer |
FR8006968A FR2453208A1 (fr) | 1979-03-31 | 1980-03-28 | Procede de preparation d'un brai a partir d'un goudron |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54038795A JPS5833910B2 (ja) | 1979-03-31 | 1979-03-31 | 炭素材製造用ピツチの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55131088A JPS55131088A (en) | 1980-10-11 |
JPS5833910B2 true JPS5833910B2 (ja) | 1983-07-22 |
Family
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Patent Citations (2)
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