JPS60106882A - 重質瀝青物の精製方法 - Google Patents

重質瀝青物の精製方法

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JPS60106882A
JPS60106882A JP21517183A JP21517183A JPS60106882A JP S60106882 A JPS60106882 A JP S60106882A JP 21517183 A JP21517183 A JP 21517183A JP 21517183 A JP21517183 A JP 21517183A JP S60106882 A JPS60106882 A JP S60106882A
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pitch
solvent
insoluble
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heavy
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JP21517183A
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English (en)
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Kiyoshi Sutani
酢谷 潔
Yoshihiko Sunami
角南 好彦
Mikiro Kato
加藤 幹郎
Toru Iwahashi
徹 岩橋
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分1斤 この発明はタールあるい+dピッチ等の重Pi i1周
G物を固体触媒存在下で水素を添加して改質し、不溶性
沈澱物を効果的に除去する方法に関する。
発明の技術的背景とその問題点 タールやピッチ等の重質瀝青物は炭素材料として好まし
い高い芳香族性、六員環平面構造を有する反面、高温の
熱履歴により生成した極めて1柘い分子量の成分を含み
、高粘性でコーキングしやすいなどの好ましくない性質
を有している。このような性質は水素添加することによ
り、゛ベンゼン縮合環は部分水素化されナフテン化し、
粘性の低下、熱安定性とコーキングしにくい性質を付与
できる。
ところが、重質瀝青物に水素添加する際は通常固体触媒
を使用するため、水素添加物中に触媒の混入は避けられ
ない。また、もともと重質瀝青物中には、灰分、分子量
の極めて大きな不活性炭素質が含まれている。これら触
媒粉、灰分、フリーカーボン、不活性炭素質は不溶性で
、かかるキノリンに溶解しない成分(以下rQI、Jと
記す)を含んだままのものを炭素材料として使用すると
、製造工程時あるいは製品品質上火へな問題となる。
例えば炭素繊維を得る場合には、紡糸の際ノズルの目詰
り、糸切れの原因となるQI酸成分含まず、長時間紡糸
温度で保持しても粘度変化のない熱安定性が要求される
。また、含浸剤とする場合にも、含浸温度で長時間保持
しても粘性が上昇することのない熱安定性と含浸を阻害
するQII成分を含まず、炭化・黒鉛化した場合に炭化
歩留りが高く、易黒鉛化性が要求される。
このように、一般的に炭素材料の原料として要求される
性質は、■QI成分を含壕ないこと、■使用時に適性な
粘性を有し、かつ使用温度で長時間保持しても粘性が上
昇することのない熱安定性を有すること、■炭化・黒鉛
化した場合に炭化歩留りが高く、易黒鉛化性であり、炭
素繊維においては炭素結晶の配向性が良好であること等
である。
このような性質を得るために、従来重質瀝青物からQI
酸成分除去する方法として、溶剤配合法による方法が種
々提案されている。
例えば、特開昭53−147694号公報においては、
コールタールピッチ、コールタールに対し芳香族系溶媒
と脂肪族系溶媒とを混合調整し、生成する不溶性物質(
QI酸成分を除去している。また、特開昭52−285
01号公報および特開昭55−98285号公報におい
ては、重質油類に比重、沸点等で規定した溶剤を配合し
、不溶性成分を含有しない上層と、不溶性成分を含有す
る下層とに分けて不溶性成分を分離する方法を提案して
いる。
しかしながら、これらの方法では、重質瀝青物中の不溶
性成分であるQIの除去は可能であるが、重質瀝青物中
の炭素材用原料として最も有用な成分であるトルエン不
溶〜ピリジン可溶分(以下[TI〜PSJと略記)の回
収率は低く、好ましいものではなかった。例えば、特開
昭52−78201号の実施例1に見られるように、精
製後の重質油を減圧蒸留して得られたピッチ中のトルエ
ン不溶分は僅かに2.6%と極めて低く、炭素材用原料
としては好ましい性状とは言えなかった。
特に、近年注目されているメソフェーズピッチ系高性能
要素繊維用原料としては、上記のTI〜PS成分が極め
て有用な成分であり、従来の精製方法では品質のすぐれ
たメソフエーズピッチヲ得ルことは困難であった。
発明の目的 この発明は、従来の前記実情に鑑みてなされたもので、
重質瀝青物を水素添加して改質し、TI〜PS成分を収
率よく回収゛しつつ、効果的にQI酸成分除去する重質
瀝青物の精製方法を提案することを目的とするものであ
る。
発明の要旨 この発明に係る重質瀝青物の精製方法は、タールあるい
はピッチ等の重質瀝青物を好ましくは水添用溶剤を添加
して、固体触媒存在下で水素を添加し、この水添物に混
合液のH,/Cが0.85〜0.95となるよう炭化水
素溶剤を配合し、この溶剤配合によシ生成した不溶性沈
埒物を除去し、得られた上澄液にさらに炭化水素溶剤黍
酩金して混合液のH/Cを0.95〜1.20に調整す
ることにより生成した不溶性沈槻物を除去し、得られた
上′澄液から溶剤成分を除去することを特徴とするもの
である。
すなわち、この発明はコールタールあるいはピッチ等の
重質嬬青物を固体触媒を添加して水添改質し、jtlf
第1段目H/C= 0.85〜0.95 f ス?ツジ
化し、続いて第2段目H/C= 0.95〜1.20で
スラッジ化する2段階スラッジ化精製方法である。
重質瀝青物のM製方法としては、基本的には重質瀝青物
に溶剤を添加し、粗粒状不溶分を生成させ、これを除去
する方法がとられるが、このいわゆる1段処理では前記
した通り、重質瀝青物中の炭素材原料として最も有用な
成分であるTI〜PS成分の損失が大きい。
そこで、この発明では、コールタールあるいはピッチ等
の重質瀝青物を固体触媒の存在下で水添処理した後、先
ずその水添物に混合液のH/Cが0.85〜0.95と
なるよう溶剤を配合I7て、該混合液中に比較的粒径の
小さな不溶分粒子を生成させ、これを遠心分離等の方法
で除去する。仁の段階では、生成する不溶分粒子径がそ
れ程大きくはないので、除去後の上澄液の清澄度は完全
とけ言えないが、重質瀝青物中の不溶性成分の大部分を
除去できる。また、H/C= 0.85〜0.95の範
囲では、有効成分であるTI、PS成分の沈澱物への損
失はほとんど起こらAい。
次に、上記第1段目の処理で得られた上澄液にさらに溶
剤を4合して混合液のH/Cが0.95〜1.20とな
るように調整し、不溶性沈澱物を除去する。
仁の段階で用いる添加溶剤としては、第1段目と同じ溶
剤であってもよく、異なった溶剤を用いてもよい。この
段階では、沈澱物粒径が十分大きくなるため、遠心分離
等により不溶性成分をほぼ完全に除去できる。またこの
場合、第1段目ですでに不溶性成分の大部分を除去して
いるので、清澄度の良好な上澄を得るのに必要な沈澱物
の発生量も少ないだめ、TI、PS成分の損失も少ない
。従って、第1段目と第2段目を合せたTI〜Ps成分
の損失量は、従来の1段処理の場合と比べて大巾に低減
でき、上記有効成分の多い上澄液が得られる。このよう
にして得られた上澄液は、最終的に蒸留等により水添溶
剤、精製用溶剤を除去する。
発明の具体例 この発明における重質瀝青物とは、石炭乾留時に副生ず
る高温タールや低温タールのようなコールタール類、ま
たはコールタ−iv類の加熱過程で留出する油分を除去
したロードタールやピッチ、石油の接触分解残油、スチ
ームクラッキング残油等の石油系タール・ピッチ等であ
り、これらの混合物も使用できる。これらの瀝青物を固
体触媒存在下で水素添加を行なうが、水素添加の目的は
水素化分解による重質瀝青物の低分子化ではなく、重質
瀝青物分子のもつベンゼン縮金環の部分水素化、つまり
ナフテン化であり、熱安定性にすぐれた重質瀝青物に改
質するだめである。水素添加に用いる触媒としては、鉄
系触媒が最も好ましい。
鉄系触媒は高炉ダスト、転炉ダスト、鉄鉱石、赤泥等の
鉄元素の酸化物、あるいは硫化物から成り、これらを粉
砕し硫黄粉末と共に用いるか、まだは粉砕した鉄系触媒
を硫化処理して用いる。高価なGo −Mo、Ni −
Mo等の触媒は水素化効率は良いが、高粘性の重質成分
のためすぐに被毒され触媒活性が低下してしまうので、
低価格で使い捨て状態で使用できる鉄系触媒が望ましい
。また、鉄系触媒を多量((使用することによりQIの
比重が大きくなり、QIの分離が容易になる。
ここで、水添時アントラセン油のような多環芳香族油あ
るいけその水素付加物を水添用溶剤として添加した方が
、水添速度が大となること、コーキングが抑制されるこ
と、また水添物の粘度が低下し不溶性成分の分離が容易
となることから好ましい。添加溶剤としては3環以上の
溶剤の方が重質梼青物に対する溶解度が大であるため好
ましい。
タールやピッチ等の重質瀝青物を好ましくは水添用溶剤
を添加して、固体触媒存在下で水素添加して得られた水
添物のH/Cは通常0.7〜0.85の範囲にある。こ
の発明では上記水添物に炭化水素溶剤を配合し、H/C
を0.85〜o、95に調整する。この調整に用いる炭
化水素溶剤としては、ベンゼン、トルエン、メチルナフ
タレン等の芳香族溶剤、シクロヘキサン、テトラジン等
の環状脂肪族溶剤、n−へプリン等の脂肪族溶剤、ある
いはこれらの混合物を使用できる。
ここで、上相混合液のH/Cを0.85〜0.95に限
定l−たのは、H/Cが0.85以下では不溶性成分の
分離が十分に行なわれず、H/Cが0.95以上では不
溶性成分は十分に除去されるが、TI−PS成分の損失
が極めて多くなるためである。
次に、上記範囲のH/Cに調整された混合液は、遠心分
離等の方法により、触媒粒子・フリーカーボンの濃縮さ
れた沈澱物と、これら不純物の少ない上澄液とに分離さ
れる。この場合、沈澱物側に奪われる有効成分(TI〜
PS成分)の量は極めて少ない。また、上澄液中の不純
物量け1/1o〜1/100程度に低減する。続いて、
この上澄液にさらに炭化水素溶剤を添加して該混合液の
H/Cを0.95〜1.20に調整する。この段階で、
新たに高分子量成分(ガム状粘着物)が析出して、残存
する不溶性成分を完全に取込んだ粗粒状の粒子が生成す
る。この粒子は第1段のスラッジ化処理で生じた粒状物
より粒径が大きいため、遠心分離等により容易に除去可
能で、これにより不溶性成分をほとんど含まない上澄液
が得られる。この場合、第1段階で不溶性成分量t/′
i著しく低下しているので、残存する不溶性成分を粗粒
化させるのに必要な高分子量成分の析出は少量でよく、
従って2段階の分離工程で失なわれるTI、PS成分の
量は大巾に減少する。
なお、第2段目のスラッジ化精製処理において、混合液
のH/Cが0.95以下では不溶分粒径が十分大きくな
らず、清澄度の良好々上澄液が得られない。
また、H/Cが1.20以−ヒでは不溶分粒子の生成量
が著しく増し、J−、澄液の清澄度は良好であるが、T
I〜PS成分の損失量が増加する。従って、この発明で
は第2段目のスラッジ化精製処理におけるH/Cを0.
95〜1.20に限定した。
第2段目のスラッジ化精製処理を経て得られた上澄液は
、蒸留等の操作釦より溶剤成分を除去して最終処理を終
える。
このよう圧して精製されたl歴青物は、TINPs成分
を多く含み、かっQI成分を含まない良質のものである
。従って、この発明法により精製された辱青物は、高級
炭素材原料としてすぐれた特性を有する。
例えば、この発明法により精製されたピッチを400℃
以上の温度で哄処理してメソフェーズピッチを得、これ
を常法により一紡糸・不融化・焼成すれば高性能炭素a
mが得られる。
また、この発明法により得られた瀬青物はニードルコー
クス用原料としてもすぐれた特性を有することは当然の
ととである。
以下、この発明の実施例について説明する。
実施例1 コールタールを釜温430℃、真空度10mmHgで5
分間熱処理して得られたピッチA 5009を、アント
ラセン油1000F1転炉ダス) 10g、単体硫黄6
fとともに、内容積51!のオートクレーブに仕込み、
水素初圧100孕/d、反応温度380℃で2時間反応
させて水素化し、水添物Bを得た。ピッチAと水添物B
の性状を第1表に示す。
第 1 表 ついで、水添物B100部(重量比)にベンゼン90東
量部を添加し、H/Cを0.882に調整し、10分1
111攪拌後、遠心分離効率900Gで2分間遠心分離
し、−、i/ff液と沈澱物とに分離した。この上澄液
は、0.1%のQIを含んでいた。また、沈澱物側に奪
われたTI−PS成分量は0.2%であり、水添物中の
TI、PS成分量(= 8.5%)に対する損失率は2
.4%であった。
次に、この1:澄液にシクロヘキサンを添加し、H/C
を0.99に調整して10分間攪拌後、遠心分離効率9
00Gで2分間遠心分離し、E澄液と沈澱物とに分離し
た。その結果、上澄液はQIを全く含んでおらず、清澄
度が良好なことが確認された。また、沈澱物側に(褌わ
れだTI〜PS成分量は水添物中のTI〜PS成分量に
対して25.0%で、第1段目の4n失率と合わせると
27.4%の損失であった。
最後に、ヒ記ヒl登液を常圧換算カットポイント420
℃で減圧蒸留したところ、第2表に示す性状のピッチC
が得られた。
第 2 表 なお、本実施例におけるQI測測定、50fのサンプル
を7Qccのキノリンにより80℃で30分抽出後、遠
心分離し、しかる後100ccの常温のキノリンで2回
洗浄・遠心分離を繰返し、さらにアセトンで2回洗浄・
遠心分離を行なった後、110℃で1時間乾燥して測定
したもので、測定誤差は0.005%以下であった。
続いて、ピッチCを蒸留装置に仕込み、釜温400℃、
真空度lmHgで5分間蒸留してピッチDを得た。ピッ
チDのピッチCに対する収率は71%で、ピッチDを顕
微鏡観察したところ、メソフェース。
の発生は確認されなかった。このピッチDを大気中N2
雰囲気下、430℃で4詩間加熱し、ピッチEを得た。
ピッチEの性状を第3表に示す。
第 3 表 壷1:ポイントカウント法により測定 秦2:フローテスターにより測定 このピッチEを0.5φノズル(L10=3)を有する
固定ノズル紡糸機で紡糸したところ、紡糸温度330℃
で直径12μのピッチ糸が500m/分の紡糸速度で6
0分以上の長時間糸切れなく安定して紡糸できた。この
ピッチ糸を空気中(ガス線速度1〜2■/5ec)、昇
温速度1℃/分で、100℃から280℃まで加熱し、
30分保持後冷却して不融化した。次に、この不融化糸
をAr中昇温速度10°C/分で、1000℃、200
0℃まで昇温後、それぞれ5分間保持し、冷却して得ら
れた炭素繊維の物性を第4表に示す。
第 4 表 第4表より、本発明法によシ得た原料から高性能炭素繊
維が製造できることがわかる。
比較例1 実施例1で得られた水添物B100重量部に、ベンゼン
90重量部を添加後、シクロヘキサンの添加率を種々変
更して、H/Cの異なる混合液を得、これらを10分間
攪拌後、遠心分離効率900Gで2分間遠心分離し、上
澄液と沈澱物とに分離した。この上澄液のQIと、沈澱
物側に奪われたTI−PS成分の損失率を第1図に示す
第1図より、実施例1と同じH/C:0.99では、Q
I=0の上澄液は得られず、QI=0とするためKはH
/C= 1.06とすることが必要である。しかし、H
/Cを1.06とすると、有効成分であるTI−PS成
分の損失率が約80%と極めて高くなる。この結果よ勺
、本発明の2段処理は有効成分の損失率が低く、QI=
0の重質油を得るのに有効であることがわかる。
比較例2 比較例1のH/C= 0.99、H/C= 1.06の
条件で処理して得られた上澄液を、それぞれ常圧換算カ
ットポイント420℃で蒸留した後、実施例1と同様、
温度400℃、真空度1++mHfで5分間蒸留してピ
ッチとし、該ピッチをN2雰囲気下430℃で熱処理し
テメソフエーズ含有率94%のピッチを調製した。
得られたピッチの性状を第5表に永す。
第 5 表 熱処理時間:430℃でメソフェーズ含有率94%のピ
ッチが生成するのに 要した時間 次に、上記光1.2のピッチを紡糸したところ、紡糸性
は第6表の通りであった。
第 6 表 第6表より、上澄液中にQIが存在するNQ、1、およ
びQIは皆無であるが有効成分であるTl〜PS成分の
損失率が大きい&2のいずれも紡糸性が悪く、本発明法
の2段分離法と比べ、1段分離法で得られるメソフェー
ズピッチは紡糸性が劣ることがわかる。
実施例2 実施例1で得られた水添物Bに、キシレンを添加しH/
Cを0.93に調整し、1o分間攪拌後、遠心分離効率
900Gで2分間遠心分離し、上澄液と沈澱物とに分離
した。この上澄液は0.15%の。■を含み、またTI
〜PS成分の損失率は3.0%であった。
続いて、この上澄液にさらにキシレンを添加し、H/C
を1.15に調整し、1o分間攪拌後、遠心分離効率9
00Gで2分間遠心分離し、上澄液と沈澱物とに分離し
た。この上澄液はQlを全く含まず、またTI、PS成
分の損失率は30%で、2段階処理によるT■〜PS成
分の損失率は33%であった。
この上澄液を常圧換算カットポイント538℃で蒸留し
たところ、第7表に示す性状のピッチEが得られた。
第7表 次に、このピッチEを、N2雰囲気中470℃で30分
間熱処理したところ、メソフェーズ含有率100%のピ
ッチが得られた。このピッチの粘度は340℃で110
ポアズであり、実施例11と同じ紡糸機で紡糸したとこ
ろ、340℃で直径10μのピッチ糸が60分以上糸切
れがなく紡糸できた。続いて、得られたピッチ糸を空気
中Cガス線、速度1〜2m/sec、昇温速度3℃/分
で270℃まで加熱し、この温度に60分間保持後冷却
して不融化した。次に、この不融化糸をN2雰囲気中で
1000℃まで昇温後10分間保持して冷却した。そし
て、この膨化糸をAr雰囲気中で’Fl−温速度30°
C/分で2000℃まで加熱し、5分間保持後冷却して
黒鉛化し、得られた炭素繊維の物性を第8表に示す。
第 8 表 第8表より、本実施例知おいても、本発明法によシ得ら
れた原料から高性能炭素U&雌が得られることがわかる
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の比較例1における混合液のH/Cと
bat液のQIおよびTI〜PS成分の損失率との関係
を示す図表である。 出願人 住友金属工業株式会社 第1図 沸合液のH/c

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. クールあるいはピッチ等の重質瀝青物を好ましくは水添
    用溶剤を添加して、固体触媒存在下で水素を添加し、こ
    の水添物に混合液のH/Cが0.85〜0.95となる
    よう炭化水素溶剤をIll会合、この溶剤配合により生
    成1−だ不溶性沈澱物を除去し、得られた上lケ液にさ
    らに炭化水素溶剤を配合して混合液ノ、[−I / C
    を0.95〜1.20 KAIltルコトK 、1: 
    り生成した不溶性沈澱物を除去し、得られた上7び液か
    ら溶剤成分を除去することを特徴とする爪質瀝Iイ物の
    精製方法。
JP21517183A 1983-11-15 1983-11-15 重質瀝青物の精製方法 Pending JPS60106882A (ja)

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