JPS5832217B2 - 成形性のよいフエライト系ステンレス鋼板の製造方法 - Google Patents
成形性のよいフエライト系ステンレス鋼板の製造方法Info
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- JPS5832217B2 JPS5832217B2 JP1268776A JP1268776A JPS5832217B2 JP S5832217 B2 JPS5832217 B2 JP S5832217B2 JP 1268776 A JP1268776 A JP 1268776A JP 1268776 A JP1268776 A JP 1268776A JP S5832217 B2 JPS5832217 B2 JP S5832217B2
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- stainless steel
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- ferritic stainless
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D9/00—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
- C21D9/46—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for sheet metals
- C21D9/48—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for sheet metals deep-drawing sheets
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は成形性のよいフェライト系ステンレス鋼板を高
い生産性をもって安価に製造する方法に関する。
い生産性をもって安価に製造する方法に関する。
従来より、成形用に供するステンレス鋼板としては、安
価なフェライト系で、耐食性をそこなうことなく、良好
な加工性が得られるC0.12%以下、Mn1%以下、
Cr10〜30%、Si1%以下を含有し、残部は実質
的にFeからなるフェライト系ステンレス鋼板が用いら
れており、これを製造するに際しては、素材を熱間圧延
してストリップとし、通常700〜800℃でコイルに
巻取った後、放冷し、次にバッチ焼鈍炉で810〜85
0℃までの昇温、保持及び冷却等数日間にわたる焼鈍処
理をして軟化すると共にその組織を均一化し、更に酸洗
、冷間圧延および連続焼鈍をしている。
価なフェライト系で、耐食性をそこなうことなく、良好
な加工性が得られるC0.12%以下、Mn1%以下、
Cr10〜30%、Si1%以下を含有し、残部は実質
的にFeからなるフェライト系ステンレス鋼板が用いら
れており、これを製造するに際しては、素材を熱間圧延
してストリップとし、通常700〜800℃でコイルに
巻取った後、放冷し、次にバッチ焼鈍炉で810〜85
0℃までの昇温、保持及び冷却等数日間にわたる焼鈍処
理をして軟化すると共にその組織を均一化し、更に酸洗
、冷間圧延および連続焼鈍をしている。
このような従来の製造方法においては、冷間圧延の前に
行う焼鈍処理に長時間を要するために生産能率が悪く、
シたがって製造コストが高くなるという欠点があった。
行う焼鈍処理に長時間を要するために生産能率が悪く、
シたがって製造コストが高くなるという欠点があった。
この発明は、このような欠点を除くもので冷間圧延の前
に行う焼鈍処理を省略しても、十分な成形性をもつフェ
ライト系ステンレス鋼板が得られる方法であって、前記
鋼板を製造するに際して、熱間圧延時に850〜950
℃の高温でストリップをコイルに巻き取って放冷し、引
続き酸洗、冷間圧延および連続焼鈍を行うことからなる
製造方法を提供する。
に行う焼鈍処理を省略しても、十分な成形性をもつフェ
ライト系ステンレス鋼板が得られる方法であって、前記
鋼板を製造するに際して、熱間圧延時に850〜950
℃の高温でストリップをコイルに巻き取って放冷し、引
続き酸洗、冷間圧延および連続焼鈍を行うことからなる
製造方法を提供する。
すでに説明したように、この発明によれは、従来の方法
における熱間圧延時のストリップの巻取温度が700〜
800℃であったのを、850〜950’Cの高温にす
ることにより、この温度からのコイルの放冷中に、素材
の軟化および、その組織の均一化が行われるため、冷間
圧延の前に行う焼鈍処理を省略あるいは時間短縮しても
、従来の方法によって製造したものと同等の成形性をも
つ製品が得られることを、発明者らは種々研究の結果知
見した。
における熱間圧延時のストリップの巻取温度が700〜
800℃であったのを、850〜950’Cの高温にす
ることにより、この温度からのコイルの放冷中に、素材
の軟化および、その組織の均一化が行われるため、冷間
圧延の前に行う焼鈍処理を省略あるいは時間短縮しても
、従来の方法によって製造したものと同等の成形性をも
つ製品が得られることを、発明者らは種々研究の結果知
見した。
つぎにこの発明を実施例について説明する。
実施例
(1)試験材成分
(2)
(3)
熱間圧延条件
圧延後の寸法 巾914MX厚さ3.2 mコイルの巻
取温度 800℃〜950℃の範囲で25℃きざみの温
度 冷間圧延の前に行う焼鈍条件 (4)冷間圧延条件 圧延後の寸法 巾914wIX厚さ0.8 M冷間圧延
率 75% (5) 冷間圧延後の仕上焼鈍条件 保持温度 830℃ 保持時間 l紡 使用炉 連続焼鈍炉 以上のような製造条件による試験材についての機械試験
の結果を第1図、第2図および第3図に示す。
取温度 800℃〜950℃の範囲で25℃きざみの温
度 冷間圧延の前に行う焼鈍条件 (4)冷間圧延条件 圧延後の寸法 巾914wIX厚さ0.8 M冷間圧延
率 75% (5) 冷間圧延後の仕上焼鈍条件 保持温度 830℃ 保持時間 l紡 使用炉 連続焼鈍炉 以上のような製造条件による試験材についての機械試験
の結果を第1図、第2図および第3図に示す。
これらは冷間圧延前の焼鈍条件をABおよびCとした場
合の、熱間圧延時の巻取温度と試験材の機械的性質との
関係を示すもので、第1図は巻取温度−降伏点線図、第
2図は巻取温度−伸び線図、第3図は巻取温度−CCV
線図である。
合の、熱間圧延時の巻取温度と試験材の機械的性質との
関係を示すもので、第1図は巻取温度−降伏点線図、第
2図は巻取温度−伸び線図、第3図は巻取温度−CCV
線図である。
これらの線図より明らかなように、比較例の試験材は熱
間圧延時の巻取温度のいかんにかかわらず降伏点35
Kg /ynin、伸び30%、CCV4omを示して
いるが、本発明による冷間圧延の前に焼鈍処理を全くし
なかった試験材および連続焼鈍炉(ζて1分間の焼鈍を
した試験材は、850℃以上で巻取ったものについては
比較例と同じ成形性を示している。
間圧延時の巻取温度のいかんにかかわらず降伏点35
Kg /ynin、伸び30%、CCV4omを示して
いるが、本発明による冷間圧延の前に焼鈍処理を全くし
なかった試験材および連続焼鈍炉(ζて1分間の焼鈍を
した試験材は、850℃以上で巻取ったものについては
比較例と同じ成形性を示している。
本発明においては熱間圧延時に850〜950℃の高温
でストリップを巻取り、冷間圧延の前の焼鈍を全くしな
いこととしたが、巻取後、冷間圧延前に810〜850
℃で30秒〜30分程度の連続焼鈍をすれば、従来の方
法によって製造した製品よりもコイルの全長および金山
にわたって均質な製品が得られる。
でストリップを巻取り、冷間圧延の前の焼鈍を全くしな
いこととしたが、巻取後、冷間圧延前に810〜850
℃で30秒〜30分程度の連続焼鈍をすれば、従来の方
法によって製造した製品よりもコイルの全長および金山
にわたって均質な製品が得られる。
本発明においてフェライト系ステンレス鋼の成分を限定
した理由をのべる。
した理由をのべる。
CrはFeの不動態化に最も必要な元素で充分な耐食性
をうるためには10%以上が必要であり、成形性の面か
らは少い方がよく、30%以下にする必要がある。
をうるためには10%以上が必要であり、成形性の面か
らは少い方がよく、30%以下にする必要がある。
Cは耐食性および成形性の面から少いほどよく、製造原
価と関連するが、0.12%以下にする必要がある。
価と関連するが、0.12%以下にする必要がある。
MnおよびSiは耐食性には関係はなく、成形性の面か
ら少いほどよく夫々1%以下にする必要がある。
ら少いほどよく夫々1%以下にする必要がある。
次に、本発明において熱間圧延時の巻取温度を850〜
950℃に限定した理由を述べる。
950℃に限定した理由を述べる。
まず下限の温度を850℃としたのは、もし850℃未
満であると、巻取られたコイルの放冷中における素材の
軟化と組織の均一化が十分行なわれず、そのため鋼板は
良好な成形性が得られなくなるからである。
満であると、巻取られたコイルの放冷中における素材の
軟化と組織の均一化が十分行なわれず、そのため鋼板は
良好な成形性が得られなくなるからである。
そして上限の温度を950℃としたことについては、9
50℃を越える温度で巻取っても鋼板の成形性には問題
はないが、省エネルギーやスケールロスの減少を図る観
点から、熱間圧延時のスラブの加熱温度は1300℃を
越えないようにするのが通常であり、そのような温度の
スラブを圧延してストIJツブとした時の巻取温度は9
50℃を越えるようなことがないからである。
50℃を越える温度で巻取っても鋼板の成形性には問題
はないが、省エネルギーやスケールロスの減少を図る観
点から、熱間圧延時のスラブの加熱温度は1300℃を
越えないようにするのが通常であり、そのような温度の
スラブを圧延してストIJツブとした時の巻取温度は9
50℃を越えるようなことがないからである。
以上の如く本発明の方法は、従来の方法と比較して、冷
間圧延の前に行う焼鈍処理の工程を省略あるいは時間短
縮することにより、製造時間の短縮、人員の削減、焼鈍
設備の削減、材料取扱い疵の減少等による製造原価の低
減が得られる。
間圧延の前に行う焼鈍処理の工程を省略あるいは時間短
縮することにより、製造時間の短縮、人員の削減、焼鈍
設備の削減、材料取扱い疵の減少等による製造原価の低
減が得られる。
第1図、第2図および第3図は冷間圧延前の焼鈍条件を
A、BおよびCとした場合の熱間圧延時の巻取温度と試
験材の機械的性質との関係を示すもので、第1図は巻取
温度−降伏点線図、第2図は巻取温度−伸び線図、第3
図は巻取温度−CCV線図である。
A、BおよびCとした場合の熱間圧延時の巻取温度と試
験材の機械的性質との関係を示すもので、第1図は巻取
温度−降伏点線図、第2図は巻取温度−伸び線図、第3
図は巻取温度−CCV線図である。
Claims (1)
- IC二〇、12%以下、Mn : 1%以下、Cr:1
0〜30%、Si二1%以下を含有し、残部は実質的に
Feからなるフェライト系ステンレス鋼を熱間圧延する
際に、850〜950℃の高温でストリップをコイルに
巻取って放冷した後、引続き酸洗、冷間圧延および連続
焼鈍を行なうことを特徴とする成形性のよいフェライト
系ステンレス鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1268776A JPS5832217B2 (ja) | 1976-02-06 | 1976-02-06 | 成形性のよいフエライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1268776A JPS5832217B2 (ja) | 1976-02-06 | 1976-02-06 | 成形性のよいフエライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5295527A JPS5295527A (en) | 1977-08-11 |
JPS5832217B2 true JPS5832217B2 (ja) | 1983-07-12 |
Family
ID=11812276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1268776A Expired JPS5832217B2 (ja) | 1976-02-06 | 1976-02-06 | 成形性のよいフエライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5832217B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5841327B2 (ja) * | 1980-10-20 | 1983-09-12 | 新日本製鐵株式会社 | 加工性のすぐれたフェライト系ステンレス薄鋼板の製造法 |
JPS5937332B2 (ja) * | 1980-10-20 | 1984-09-08 | 新日本製鐵株式会社 | 加工性のすぐれたフェライト系ステンレス薄鋼板の製造法 |
JPS57155327A (en) * | 1981-03-23 | 1982-09-25 | Nippon Steel Corp | Production of ferritic stainless steel sheet having little ridging and excellent in surface property |
JPS59153830A (ja) * | 1983-02-19 | 1984-09-01 | Nippon Stainless Steel Co Ltd | マルテンサイトステンレス鋼の熱延鋼帯の熱処理法 |
-
1976
- 1976-02-06 JP JP1268776A patent/JPS5832217B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5295527A (en) | 1977-08-11 |
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