JPH01172523A - 加工性に優れたブリキ原板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、加二［性に（１れたブリキ原板の製造方法に
関する。

〔従来の技術］ ３ピ一ス缶をはじめ、オーバル化、ベール化、変形缶、
ＤＩ缶等多種多様の缶が製造されているが、はとんどの
缶は胴部にフランジアップ加工と呼ばれる伸びフランジ
成形が施される。

缶用材料は板厚が薄いため、凝集した炭化物や介在物が
存在するとフランジアップ加工で割れを発生しやすい。

特に通常用いられる缶用素材は、炭素を０．０２〜０．
　］　５％程度含有しておリセメンタイトが鋼板中に多
く生成している。

このセメンタ・イトをａｍに分散させフランジアップ加
工での割れを発生し難く、するため、通常、特開昭６１
−３４１５９号公報のように６００°Ｃ以下で捲取る、
いわゆる低温１査取りが行われる。このセメンタイトの
微細分１１には塗装性の向」二ももたらすため、低温浴
取りは重要な技術である。

しかしながら、低温捲取りを行うことによる弊害が存在
する。それは時効性である。低温で捲取ると熱延板でＮ
を全￥Ａｎとして析出固定させることができず、連続焼
鈍を行い製品とした後も鋼中にＮが固溶状態で存在する
こととなり、固溶Ｎによる時効特性が顕著に現われる。

３ピ一ス缶の胴には耐フルーテイング性と呼ばれるロー
ル成形時の腰折れし難さが要求される。

またオーバル化、ベール缶、変形化等にはプレス成形ま
たはロール成形の際の耐ストレッヂャーストし・ｆン性
が要求される。さらにＤＩ缶等でも、成形の際ストレッ
ヂャーストレインは破断の起点となり好ましくない。こ
のように時効性が良好なことは非常に多くの缶に要求さ
れる特性であり、現状連続焼鈍法では固溶Ｎに起因する
時効性の問題で、良好な時効特性が要求される用途の鋼
板を製造することができない状況にある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

」二記状況を鑑み連続焼鈍法により加工性に優れたブＵ
　＝１−原板を製造する方法に関する。

〔問題点を解決するだめの手段〕

市川％で、Ｃ：　０．０２〜Ｏ，Ｉ　５．　Ｓｉ≦０．
１．Ｍｎ：０．０５〜０．５．Ｓ≦（１，０３，５ｏｌ
Ａ１．　：　０．０１〜０．１．Ｎ：０．００１〜０．
０１を含有し残部不可避的不純物及びＰｅからなる鋼板
を熱間圧延に際し、Ａｒｔ点以上で圧延を終了し、Ａｒ
、点〜（Ａｒ、点＝＋００°〔：）の温度域で５〜２０
ｓｅｃ保持し、６００°Ｃ以下の温度で＋ｒｆ、取り、
その後常法に従って、冷間圧延、連続焼鈍を行うことを
特徴とする加工性に優れたブリキ原板の製造方法である
。

〔作　　用］ 熱間圧延でのＩｆＮの析出挙動について検討を行ったと
ころ、下記に示す新規知見を得て発明を完結したもので
ある。

すなわら〔；００°Ｃ以下の低温で１在取っても、仕上
圧延を終了した後、Ａ　ｒＪ点〜（Δｒ４点−ニー１０
０°）の温度域で５〜２０ｓｅｃ保持することによって
ＡＩＮが熱延板中で十分に析出することを発見した。こ
れを常法に従って冷延、連続焼鈍したところ、ＮがＡｆ
ｆＮとしてほとんど析出固定され、きわめて耐時効性に
（Ｍれたブリキ原板が得られた。

この事実を製造方法として確立したものである。

以上に本発明を具体的に説明する。

Ｃは０．０２％より低いとＡｒ＋点が低下し、低温捲取
りを行っても粗大なセメンタイトを形成しやすくフラン
ジアップ加工中に割れを発生し易くする。このため０．
０２％以上とする。また０、１５％を超えると、炭化物
の絶対用が多くなり、やはりフランジアップ加工中に割
れを発生し易くする。

このため上限を０．１５％とする。

Ｓｌは０．１０％を超えると鋼板に錫めっき、りｌ：］
ムめっきなどの表面処理を施す際に皮膜の性状が悪化す
るため、Ｉ：　ｌｉｔ！を０．１０％とする。

Ｍｎは０．５０％を超えると加工性が低下し、フランジ
加工ができなくなるため０．５０％以下とする。

また０、０５％未満までＭｎを低減する必要はない。

Ｓは多足に含まれるとＭｎとＭｎＳを多く生成し、フラ
ンジアップ加工中に割れを発生さ・Ｕ易くする。

」二限を０．０３％とする。

Ｓｏ　Ｅ　Ａ　ｌは脱酸を完全に行うため０．０１％以
上とする。あまりに多く添加すると耐食性が劣化するた
めＯ，ｌ　（］％以下とする。

Ｎはあまりに多いと、ＮをＡｆＮとして析出固定するた
めＡ１を多く添加しなければならずコストアップとなる
ため、０．０１％以下とする。またＮが少なずぎるとＡ
ＩＮが析出し難くなり、耐時効１／［が劣化するので、
０．００１％以上とした。

次に熱延条件を述べる。

イト１−圧延はＡｒ＝点以上で終了するものとする。

ＡｒＪ点以下では熱延板に粗大粒が発生し、成形中肌荒
れを発生し表面性状が劣化する。

次にＡｒ３点〜（Ａｒ３点−１００°Ｃ）の温度域で５
〜２０ｓｅｃ保持する理由を述べる。ＡＩ！、Ｎの折　
、１ｉ４１ｒ、点以下（八ｒ３−１００°Ｃ）以−りで
非常に〒く、この温度域を空冷等することによってかな
りのＡｆＮが熱延板で析出する。温度が低くなるとＡＩ
Ｎの析出は著しく遅延し、十分な川の八ＩＮが析出しな
い。連続焼鈍後ＮがＡＩＮとしてほとんど析出し耐時効
性を良好にするためには、（ＡｒＪ点−１００°Ｃ）以
上で保持することが必要である。また、保持温度が高い
ほど耐時効性は良好となるので好ましい。好ましくはＣ
Ａｒｘ点−５ｆ）　’Ｃ）以−にである。

次に保持時間について述べる。あまりに短いと十分なｈ
」のＡｆｆＮが熱延板で析出しない。５　ｓｅｃ以」−
であれば連続焼鈍後ＮがＡｆｆｉＮとしてほとんど析出
し、顕著な耐時効性向」二効果が得られる。

保持時間の上限は２０ｓｅｃとする。それ以上保持する
ことは好ましいが、現状ランナウトテーブルの長ざから
あえて」−限を決めた。

保持とは空冷以下、すなわち冷却速度で２０°Ｃ／ｓｅ
ｃ以下の冷却速度を指すものとする。また保持中の温度
ａ（下を小さくし、できるだけ高い温度で保１、Ｙする
ため、電気、ガス等を用いたヒーターや断熱材等を用い
た保温カバーなどをすることは耐時効性を向上させるた
め好ましい。

隈取り温度は６００°Ｃ以下とする。それ以上で隈取る
と冷延焼鈍後セメンタイトのザイズが大となり、フラン
ジアップ加工中に割れが発ｉＬＬやすくなる。

次にその他の製造条件について述べる。

鋳造は連続Ｓ）ｉ造とする。熱延スラブ加熱温度は１０
００〜■３００°（：程度で良好な材質が得られる。加
熱燃料コスト・の点で１１５０″Ｃ以下の温度とするこ
とが望ましい。また、鋳造後の直送圧延等でも良好な［
オ質が得られる。

冷間圧延は７０〜９５％程度が良い。

連続焼鈍の焼鈍温度は再結晶温度以上であれば良い。

連続焼鈍後の２次圧延は固溶Ｃによるストレッチャース
１．レイン発生を防１１−するため、および鋼板の強変
向上のためになされるものである。１．０〜５０％程度
の迎常の２次圧延率でよい。

〔実施例〕

連続鋳造によって２４５ｍ１ｎ厚さのスラブとなした後
、１１５０°（：で１．５１ぼスラブを加熱し、熱間圧
延を行いホン［二１イルとなした。その後常法に従って
酸洗を行い、９０％の冷間圧延を施こした後、６８０°
Ｃで６０秒間の連続焼鈍を行った。その際の冷）４１速
度はｌ（じＣ／ｓａｃであった。その後２次圧辻を５％
行いブリニド原板となした。

かかるブリキ原板をＩｏｏｏＣで１時間の時効熱処理を
施し、引張試験およびフランジアップ試験を行った。引
張試験は圧延方向から試験片を切り出した。試験片はＪ
ＩＳ　２２２０１の５号試験片を用い、引張速度１０　
＋＋ｕｎ　／　ｍｉｎで引張り降伏点伸びを測定し、耐
時効性を調べた。フランジアップ試験は圧延方向が缶胴
の軸方向となるように板取りし、直径５ｃｍの筒状にロ
ール成形し、筒端から割れを生ずることなくフランジア
ップできる長さでフランジアップ加工性を調べた。

第１表は試験に用いた鋼の化学成分を示す。

第２表に示すごとく本発明範囲内の化学成分で、本発明
範囲内の熱延条件で製造したブリキ原板は、耐時効性、
フランジアップ加工性ともに優れたものである。

〔発明の効果］ かくすることにより、加工性に優れたブリキ原１反を製
造することができる。

（し人下党１丁）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　重量％で、 Ｃ：０．０２〜０．１５、Ｓｉ≦０．１、 Ｍｎ：０．０５〜０．５、Ｓ≦０．０３、 ＳｏｌＡｌ：０．０１〜０．１０、Ｎ：０．００１〜０
   ．０１、を含有し残部不可避的不純物およびＦｅからな
   る鋼を熱間圧延に際し、Ａｒ＿３点以上で仕上圧延を終
   了し、Ａｒ＿３点〜（Ａｒ＿３点−１００℃）の温度域
   において５ｓｅｃ〜２０ｓｅｃ保持した後６００℃以下
   の温度で捲取り、その後常法に従って冷間圧延、連続焼
   鈍することを特徴とする加工性に優れたブリキ原板の製
   造方法。