JP2000087147A - 面内異方性および面内異方性のコイル内均一性に優れた2ピース缶用極薄鋼板の製造方法 - Google Patents

面内異方性および面内異方性のコイル内均一性に優れた2ピース缶用極薄鋼板の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面内異方性に優れ且つコイル内の全長、全幅
にわたる面内異方性の均一性に優れた2ピース缶用鋼板
を製造する。 【解決手段】 C:0.001-0.005%, Si:0.1% 以下, Mn:0.1
-1.5%, P:0.02%以下, S:0.02% 以下, sol.Al:0.02-0.15
%, N:0.005% 以下を含有する連鋳スラブを、Ar3変態点
以上の温度域で圧下率70% 以上で粗圧延して粗バーとな
し、粗バーの平坦度を矯正した後、熱間仕上圧延機の入
側において、エッジヒーターによるエッジ部のみの加熱
と、誘導加熱装置による幅方向全体の加熱とを行うこと
によって、粗バーの仕上圧延入側温度を調整した後、仕
上圧延出側温度が鋼帯先端部から後端部に至るまで895-
925 ℃となり、仕上板厚が2.3mm 以下となるように熱間
仕上圧延し、これを600-700 ℃の温度で巻取り、酸洗し
た後85-95%の圧下率で冷間圧延し焼鈍した後、調質圧延
または二次圧延して板厚0.25mm以下の鋼帯となし次いで
表面処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、面内異方性およ
び面内異方性のコイル内均一性に優れた2ピース缶用鋼
板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板の表面に錫めっき処理が施された錫
めっき鋼板または鋼板の表面に電解クロム酸処理が施さ
れたティンフリースチール(TFS)のような缶用鋼板
は、食缶や飲料缶用鋼板として多用されている。これら
の食缶や飲料缶は、その製缶方法の相違から、3ピース
缶と2ピース缶とに分類されるが、近年飲料缶を中心と
して、缶体の軽量化、製缶工程の省略、素材および製造
コストの低減等の観点より、3ピース缶から2ピース缶
への移行、更には、缶体の薄肉化が進められている。
【0003】食缶、飲料缶用の2ピース缶には、絞りお
よび再絞り加工によって製造されるDRD缶(Drawn and
redrawn can) 、缶胴部の薄肉化を伴う多段の絞り加工
によって製造されるDTR缶(Drawn-thin-redrawn can)
および絞り加工後にしごき加工が施されるDI缶(Drawn
and wall ironed can) 等があるが、その何れの場合に
おいても、製缶に際して円盤状のブランク板から絞り加
工によってカップ状の缶体を成形するか、または、カッ
プ状の缶体から再絞り加工によって更に径が小さく深さ
の深いカップ状の缶体を成形する工程が含まれている。
【0004】このような2ピース缶製缶時の際の絞り加
工時に、鋼板の加工性の面内異方性に起因して、しばし
ば、缶端部の高さまたはフランジ部の幅が円周方向に沿
って不均一になるいわゆる耳が発生する。この耳は、缶
端部のネッキング加工前にトリムして除去されるが、耳
が大きい場合にはトリム代が大きくなり、材料歩留りを
低下させる。
【0005】更に、耳は、円周方向に沿った板厚分布の
変動をもたらし、後工程のネッキング加工の際における
ネックしわの発生原因になるのみならず、成形時にパン
チから缶体を抜き取る際のパンチ抜け不良の発生原因に
もなって、材料歩留りおよび品質の低下をもたらしてい
る。
【0006】このようなことから、2ピース缶用鋼板に
対しては、製缶時における耳発生の小さい即ち面内異方
性の小さい鋼板が求められており、特に、DI缶用鋼板
およびDTR缶用鋼板に対しては、近年求められている
缶体の軽量化、製造コスト低減の観点から、薄ゲージで
あってしかも材料歩留りの向上が可能な、面内異方性が
一段と小さく、且つ、面内異方性がコイルの全長および
全幅にわたって均一な鋼板が強く望まれている。
【0007】面内異方性の小さい2ピース缶用鋼板の製
造方法としては、例えば、特開平9−241756号公
報に、冷延前の結晶粒径を30μm以上に制御し、イヤ
リングを低減する方法(以下、先行技術1という)が開
示されている。
【0008】一方、板幅方向に均一な材質を有する缶用
鋼板の製造方法として、特開平10−46243号公報
には、粗圧延されたシートバーの両端部を加熱昇温する
ことにより、圧延終了温度が鋼帯の全幅にわたってAr
3 変態点未満、(Ar3 変態点−100℃)以上となる
ように熱間仕上圧延し、次いで、冷間圧延、焼鈍および
調質圧延を行う方法(以下、先行技術2という)が開示
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術1には、コイルの長手方向および幅方向の不均一性を
抑制する、換言すれば、コイルの長手方向および幅方向
の均一性を従来以上に向上させるという技術思想は含ま
れていない。従って、コイルの長手方向および幅方向端
部のイヤリング性即ち面内異方性の低下を避けることは
できず、コイル内のブランキング位置による面内異方性
のバラツキが大になって、材料歩留りの低下をもたらす
という問題は解決されていない。また、冷延前の結晶粒
径が35〜100μmと極端に粗粒化されているため
に、冷延、焼鈍後の粒径も粗粒化し、製缶時に肌荒れが
発生しやすくなる問題を有している。
【0010】先行技術2は、熱延仕上温度をAr3 変態
点未満にする技術であり、本発明の意図する技術とは本
質的に異なる技術であるが、このような技術を用いたと
しても、鋼板幅方向の材質均一性は向上するものの、鋼
板長手方向の均一性に関しては、必ずしも十分であると
は言い難い。
【0011】即ち、鋼板長手方向の均一性を向上させる
ためには、更に、シートバーを仕上圧延前に巻取り、そ
の先端と後端とを逆転させて、先行するシートバーと接
合することが必要であり、熱延工程の大幅な改造および
付帯設備の設置が必要となって、製造コストの大幅な増
大をもたらす。更に、このような技術を用いても、鋼板
長手方向の均一性に関しては、2ピース缶用鋼板に求め
られている現在の厳しい要求に十分に応えることが難し
く、一層の改善を図る必要がある。
【0012】従って、この発明の目的は、上述した従来
技術の問題点を解決し、現在の要求に十分に応え得る、
面内異方性に優れ、且つ、コイル内の全長、全幅にわた
る面内異方性のコイル内均一性に優れた2ピース缶用鋼
板の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
問題を解決し、面内異方性に優れ、且つ、コイル内の全
長、全幅にわたる面内異方性の均一性に優れた2ピース
缶用鋼板の製造方法を開発すべく鋭意研究を重ねた。
【0014】2ピース缶用鋼板のゲージダウンが進み、
最終製品の板厚が薄くなるに伴って、冷間圧延の負荷と
冷間圧延率との兼ね合いから、熱延鋼板の仕上板厚も薄
くなってきているが、熱延鋼板の薄手化により、熱間圧
延中の放熱が大きくなり、仕上圧延出側温度(FT)を
Ar3 変態点以上とすることが困難になっている。特
に、熱延鋼帯の先端部の温度低下が大きく、仕上圧延出
側温度(FT)がAr3変態点未満になりやすい。
【0015】そのために、コイル長手方向中央部では、
仕上圧延出側温度(FT)がAr3変態点以上となり、
比較的良好な面内異方性を維持することができる場合で
も、鋼帯先端部では面内異方性が大きく劣化する問題が
生ずる。
【0016】更に、近年、ゲージダウンとともに製缶加
工度も厳しくなる傾向があり、加工性の良好な極低C鋼
を適用することもあるが、極低C鋼は低C鋼に比べてA
3変態点が高温であるため、なお一層、仕上温度の確
保が困難になっている。また、従来は、単に仕上圧延出
側温度(FT)をAr3 変態点以上即ちオーステナイト
単相域で仕上圧延を終了すればよいと考えられていた
が、仕上圧延出側温度(FT)には、Ar3 変態点より
も高温の温度域に最適な温度範囲があり、この最適温度
範囲にFTを制御することによって、熱延鋼板の組織
が、適正な粒径の均一な整粒組織になり、面内異方性が
更に改善されることを見出した。
【0017】しかしながら、従来技術では、熱延鋼帯の
仕上圧延出側温度(FT)を、部分的にはそのような温
度範囲にすることができたとしても、熱延鋼帯の先端部
およびエッジ部を含めた全長、全幅にわたり、FTを高
温で狭い温度範囲に制御することは困難であった。
【0018】そこで、本発明者らは、熱延鋼帯の全長、
全幅にわたり、FTを最適温度範囲に制御する方法につ
いて研究を重ねた結果、仕上圧延前の粗バーの幅方向全
体を誘導加熱装置により加熱して、仕上圧延入側温度を
調整することにより、FTを狭い範囲で制御することが
可能になり、極薄鋼板を、その全長、全幅にわたり、良
好且つ均一な面内異方性となし得ることを見出した。
【0019】図1は、0.002wt.%のCを含有する鋼
板の仕上圧延出側温度(FT)とイヤリング率との関係
を示した図であり、図2は、その仕上圧延出側温度(F
T)と表面性状との関係を示した図である。図1から明
らかなように、FTがAr3変態点を下回るとイヤリン
グ性は大きく劣化し、一方、FTがAr3 変態点直上よ
りも更に高温の895℃以上になるとイヤリング性は改
善される。しかし、FTが925℃を超える高温になる
と、イヤリング性は逆に劣化する傾向が生ずる。
【0020】また、図2に示すように、FTが925℃
を超える高温になると、スケール性欠陥によって、鋼板
の表面性状が劣化し、熱延組織の過度の粗粒化に伴っ
て、冷間圧延し焼鈍した後の組織も粗粒化するために、
絞り成形時に肌荒れが発生するようになる。
【0021】図3は、0.002wt.%C−0.0012
%B鋼板の仕上圧延出側温度(FT)に対する粗バーの
全体加熱効果を調べた結果を示す図であり、図4は、イ
ヤリング率のコイル内均一性に対する粗バー全体加熱効
果を示す図である。
【0022】即ち、転炉で溶製し連続鋳造された、0.
002wt.%C−0.0012%B鋼の連続鋳造スラブ
を、Ar3 変態点以上の温度域において、82%の圧下
率で粗圧延し、厚さ40mmの粗バーとなし、この粗バー
の平坦度をレベラーによって矯正した後、エッジヒータ
ーによるエッジ部のみの加熱と、誘導加熱装置による幅
方向全体の加熱を行い、次いで、熱間仕上圧延して厚さ
1.7mmの熱延鋼板とした。
【0023】面内異方性は、熱間圧延鋼板を酸洗し89
%の圧下率により冷間圧延し、次いで、連続焼鈍、調質
圧延を行い、板厚0.18mmに仕上げた後、錫めっき
を施した鋼板のイヤリング率を測定し評価した。イヤリ
ング率は、図1および図3ともに、絞り比1.8で深絞
り成形したときの耳高さを測定し、耳の最大値と最小値
との差を耳全周の平均値で割った百分率で表した。
【0024】図3および図4から明らかなように、粗バ
ー加熱を行わなかった場合は、全長にわたりFT<Ar
3 となり、イヤリング率が大きい。特に、熱延鋼帯の先
端部(図のT部)およびエッジ部における仕上圧延出側
温度(FT)の低下が大きくイヤリング率の劣化も大き
い。
【0025】エッジヒーターによって粗バーのエッジ部
近傍のみを加熱した場合には、エッジ部におけるFTの
低下は若干抑制され、エッジヒーター加熱を行わなかっ
た場合に比べ、エッジ部のイヤリング率は若干改善され
るが、幅中央部、エッジ部共にFTはAr3 変態点未満
となり、イヤリング率の劣化を回避することができな
い。
【0026】これに対して、エッジヒーターによって粗
バーのエッジ部を加熱した後、その全体を加熱した場合
には、長手方向先端部のエッジ部を含めた全長および全
幅にわたり、仕上圧延出側温度(FT)をAr3 変態点
以上で、且つ、895〜925℃の範囲内で均一な温度
とすることができ、先端部またはエッジ部でのイヤリン
グ率の劣化も認められず、面内異方性のコイル内均一性
は非常に良好になる。
【0027】このように、面内異方性および面内異方性
のコイル内均一性に優れた2ピース缶用鋼板を製造する
ためには、熱間圧延工程の仕上圧延出側温度(FT)を
最適範囲に制御して熱延組織を適正化することが重要で
あり、そのためには、粗バーのエッジ部を加熱した後、
その幅方向全体を加熱し、仕上圧延入側温度を調整する
ことが有効であることがわかった。
【0028】この発明は、上記知見に基づいてなされた
ものであって、本願の請求項1に記載の発明は、C:
0.001〜0.005wt.%、Si:0.1wt.%以下、
Mn:0.1〜1.5wt.%、P:0.02wt.%以下、
S:0.02wt.%以下、sol.Al:0.02〜0.
15wt.%、および、N:0.005wt.%以下を含有する
化学成分組成を有する連続鋳造スラブを調製し、前記ス
ラブを、Ar3 変態点以上の温度域において圧下率70
%以上で粗圧延して粗バーとなし、次いで、前記粗バー
の平坦度を矯正し、平坦度の矯正された前記粗バーに対
し、熱間仕上圧延機の入側において、エッジヒーターに
よるエッジ部のみの加熱と、誘導加熱装置による幅方向
全体の加熱とを行うことによって、前記粗バーの仕上圧
延入側温度を調整し、次いで、仕上圧延入側温度が調整
された前記粗バーを、仕上圧延出側温度が鋼帯の先端部
から後端部に至るまで全長にわたり895〜925℃と
なり、そして、仕上板厚が2.3mm以下となるように熱
間仕上圧延して熱延鋼帯を調製し、得られた熱延鋼帯を
600〜700℃の温度でコイルに巻取り次いで酸洗し
た後、85〜95%の圧下率で冷間圧延し、得られた冷
延鋼帯を焼鈍し次いで調質圧延または二次圧延を施し
て、板厚0.25mm以下の鋼帯となし、次いで、前記鋼
帯に対し表面処理を施すことにより、面内異方性および
面内異方性のコイル内均一性に優れた2ピース缶用極薄
鋼板を製造することに特徴を有するものである。
【0029】請求項2に記載の発明は、前記連続鋳造ス
ラブが、B:0.0003〜0.005wt.%,Nb:
0.005〜0.05wt.%およびTi:0.005〜
0.05wt.%のうちの少なくとも1種を更に含有してい
ることに特徴を有するものでる。
【0030】請求項3に記載の発明は、前記熱延鋼帯先
端部の仕上圧延出側温度と、後端部の仕上圧延出側温度
との差を20℃以下とすることに特徴を有するものであ
る。請求項4に記載の発明は、前記粗バーの少なくとも
長手方向先端部を、その幅方向全体にわたり加熱し、前
記先端部の表面温度を45℃以上昇温させることに特徴
を有するものである。
【0031】
【発明の実施の形態】この発明の方法において、鋼の化
学成分組成を、上述した範囲に限定した理由について以
下に述べる。
【0032】C:C含有量が0.001wt.%未満の場合
には、熱延板組織が過度に粗粒化し且つ混粒となり、熱
延段階での組織の均一性が低下すると共に、冷間圧延、
焼鈍後の粒径も大きくなりやすく、製缶時に肌荒れが発
生しやすくなる。一方、C含有量が0.005wt.%を超
えると、フェライト粒内の固溶C量が増加し、深絞り
性、耐時効性が劣化するため、製缶時における加工が厳
しい場合には、製缶不良の発生が多くなり、高加工の2
ピース缶用途には適さない。従って、この発明において
は、C含有量を0.001〜0.005wt.%の範囲内に
限定する。
【0033】Si:Siは、これを意図的に添加しない
場合でも、不純物成分として鋼中に残留し、鋼板を脆化
させ耐食性を劣化させる元素である。また、TFSの下
地鋼板として使用する場合には、金属Crの電析に対し
ても悪影響を与える。従って、Si含有量は少ないほど
望ましく、上記悪影響を回避し得る0.1wt.%以下に限
定する。
【0034】Mn:Mnは、鋼中のSをMnSとして析
出させることにより、スラブの熱間割れを防止すると共
に、2ピース缶としての缶体強度が不足する場合に、固
溶強化元素として適正量を添加することにより、鋼板を
高強度化させる作用を有している。更に、極低C化に伴
う熱延鋼板組織の過度の粗粒化、混粒化を抑制し、均一
且つ整粒組織とする上で有効な元素である。
【0035】本発明においては、Sを析出固定するため
の下限としてMnを0.1wt.%含有させる。上述した鋼
板の高強度化および組織の均一化を図るためには、Mn
を0.5wt.%以上含有させることが有効である。一方、
多量のMnを含有させると素材強度を高め、組織の均一
化を図るためには有効であるが、深絞り性、面内異方性
の劣化を招く。従って、Mn含有量の上限を1.5wt.%
に限定する。
【0036】P:PもMnと同様に置換型固溶元素であ
り、Mn以上に大きな強化能を有し、鋼板の高強度化を
図るために有効な元素であるが、同時にフェライト粒界
に偏析して、粒界脆化を引き起こす。更に、Pが多量に
含有されていると、粒界偏析による製缶時の破断等をも
たらし、また耐食性の劣化を招く。従って、P含有量は
少ないほど望ましく、上記悪影響を回避し得る0.02
wt.%以下に限定する。
【0037】S:Sは、スラブの熱間割れを防止する観
点からその含有量は極力少ない方が望ましく、0.02
wt.%以下に限定する。 sol.Al:sol.Alは、鋼中のNをAlNとして析出させる
作用を有している。しかしながら、sol.Alが0.02w
t.%未満では、上記作用を発揮させることができず、一
方、sol.Al含有量が0.15wt.%を超えると、 Al2O3
介在物が残留し、製缶時に介在物に起因する割れが発生
しやすくなり、加工性の劣化を招く。従って、sol.Al含
有量を、0.02〜0.15wt.%の範囲内に限定する。
【0038】N:N含有量は極力少ない方が望ましく、
0.005wt.%を超えると、固溶N量が増大して、深絞
り性が劣化する。従って、N含有量を0.005wt.%以
下に限定する。
【0039】上述した元素のほか、必要に応じて、下記
に示すB,NbおよびTiのうちの少なくとも1つの元
素を、更に付加的に含有させてもよい。 B:Bは、鋼中のNと結合してBNを形成し、固溶N量
を低減させ、深絞り性を向上させる作用を有している。
また、オーステナイトの過度の粗粒化を抑制することに
より、板厚方向の組織の均一化を高めると共に、鋼中の
Nを、AlNとなる前にBNとして析出させることによ
り、巻取り後の熱延鋼板の幅方向、長手方向の組織の均
一化性を高める作用を有している。
【0040】しかしながら、B含有量が0.0003w
t.%未満では上記作用を発揮させることができず、一
方、B含有量が0.005wt.%を超えると、上記作用が
飽和するのみならず逆に固溶Bが増加して深絞り性の劣
化を招く。従って、Bを含有させる場合には、その含有
量を0.0003〜0.005wt.%の範囲内に限定す
る。
【0041】Nb,Ti:Nb,Tiは、炭窒化物を形
成することにより、固溶C量を低減し、深絞り性を向上
させる作用を有している。また、熱延鋼板の組織の過度
の粗粒化を抑制し、均一な組織とするうえで有用な元素
である。しかしながら、Nb,Tiの各含有量が0.0
05wt.%未満では上記作用を発揮させることができず、
一方、その含有量が0.05wt.%を超えると、再結晶温
度が上昇し、780℃を超える高温焼鈍が必要になる。
従って、Nb,Tiを含有させる場合には、各々の含有
量を0.005〜0.05wt.%の範囲内に限定する。
【0042】次に、この発明における、鋼板の製造条件
について以下に述べる。この発明においては、上述した
成分組成の鋼を転炉において溶製し、溶製された鋼を連
続鋳造する。得られた連続鋳造スラブを再加熱せずに粗
圧延するか、または、連続鋳造スラブをいったん冷却
し、加熱炉において再加熱した後、Ar3 変態点以上の
温度域において70%以上の圧下率で粗圧延し、所定厚
さの粗バーとする。
【0043】連続鋳造スラブは、粗大な凝固組織を呈し
ており、また、再加熱されたスラブも粗大なオーステナ
イト粒を呈しているので、これらを直接に仕上圧延した
場合には、仕上圧延後の熱延鋼板のフェライト粒も過度
に粗粒化し不均一な組織になる。そこで、オーステナイ
トの細粒化をはかり、仕上圧延前の組織を適正化し、仕
上圧延後の熱延鋼板の組織を適性な粒径の均一な整粒組
織とするために、Ar 3 変態点以上の温度域において7
0%以上の圧下率で粗圧延を行う。
【0044】オーステナイトの動的再結晶により細粒化
をはかるために、オーステナイト単相域のAr3 変態点
以上の温度域において、70%以上の圧下率による粗圧
延を行うことが必要である。粗圧延は、スラブから粗バ
ーにする過程での総圧下率が70%以上であれば、連続
圧延やリバース圧延等の複数パスの圧延であってもよ
い。
【0045】粗圧延された粗バーの厚さは、20〜60
mmであることが望ましい。粗バーの厚さが20mm未満で
はその温度低下が大きくなり、後工程における粗バー全
体加熱時の昇温量を大きくする必要が生ずる。一方、粗
バーの厚さが60mmを超えると、均一な温度分布とする
ために、粗バー全体加熱の加熱時間を長くする必要が生
ずる。
【0046】上述したようにして粗圧延された粗バーに
対し、その平坦度を矯正することが必要である。粗バー
の平坦度が劣っていると、次工程である、前記粗バーに
対するエッジ部加熱および全体加熱の際に、粗バーを、
その表裏面、幅方向および長手方向に均一に加熱するこ
とができず、温度分布の不均一をもたらし、仕上圧延後
における熱延鋼板の熱延組織の不均一を誘発して、最終
製品の面内異方性の不均一をもたらすことになる。粗バ
ーに対する平坦度の矯正手段は、特に限定されるもので
はなく、通常のレベラー等を採用することができる。
【0047】このようにして平坦度の矯正された粗バー
に対し、エッジヒータによってそのエッジ部のみを加熱
し、次いで、熱間仕上圧延機の入側に配置された誘導加
熱装置によって、粗バーの幅方向全体を加熱し、仕上圧
延入側温度を調整する。上記粗バーの幅方向全体に対す
る加熱装置としては、制御応答性が良好で、非接触で且
つ短時間に急速加熱を行うことが可能な誘導加熱方式の
加熱装置を使用する。
【0048】図3および図4に示したように、エッジヒ
ーターによるエッジ部近傍のみの加熱では、本発明の目
的とする極薄の缶用鋼板の母材となる、板厚2.3mm以
下の薄手熱延鋼板の場合に、鋼板の全長、全幅、特に先
端部における仕上圧延出側温度(FT)をAr3 変態点
以上の895〜925℃とすることが困難になる。従っ
て、エッジヒーターによる粗バーエッジ部の加熱に併せ
て、粗バーの幅方向全体を加熱することが必要である。
【0049】従来は、仕上圧延出側温度(FT)をこの
ような高温で狭い温度範囲に制御することは事実上不可
能であったが、エッジヒーターによる粗バーエッジ部の
加熱に加えて、誘導加熱装置により粗バーの幅方向全体
を加熱することによって、仕上圧延出側温度(FT)を
鋼帯の全長、全幅にわたり、895〜925℃の範囲内
に制御することが可能になり、これによって、缶用鋼板
の面内異方性の均一性を良好に保つことが可能になっ
た。
【0050】即ち、図1に示したように、仕上圧延出側
温度(FT)を895℃以上とすることによって、従来
よりもイヤリング率を低減することができる。一方、仕
上圧延出側温度(FT)が925℃を超えて高温になる
と、熱延鋼板の組織が過度に粗粒化して面内異方性が劣
化する傾向が生じ、更に、冷間圧延し焼鈍した後の鋼板
の結晶粒も大きくなる結果、図2に示したように、製缶
時に肌荒れが発生しやすくなる上、仕上圧延中の二次ス
ケールによる表面性状の低下も顕著になる。従って、仕
上圧延出側温度(FT)は895℃〜925℃の範囲内
に限定すべきである。
【0051】特に熱延鋼帯の全長、全幅にわたりFTを
上記の温度範囲制御することが必要であり、これによっ
て、最終製品の面内異方性のコイル内均一性を良好に保
つことができる。更に、熱延鋼帯の先端部と後端部との
仕上圧延出側温度(FT)の差が20℃以下となるよう
に制御することが一層望ましい。このように熱延鋼帯の
先端部と後端部とのFTの差が20℃以下となるように
制御するためには、粗バーの少なくとも長手方向先端部
の幅方向全体を加熱し、先端部の表面温度を45℃以上
昇温させることが有効である。
【0052】熱間仕上圧延された熱延鋼帯の巻取り温度
は、600〜700℃の範囲内とすることが必要であ
る。鋼帯巻取り温度が600℃未満では、熱延鋼板の粒
成長が不十分であり、細粒組織となって面内異方性が劣
化しやすくなる。一方、巻取り温度が700℃を超える
と、熱延鋼板の組織の一部が過度に粒成長し、粗大粒が
発生して混粒になりやすくなり、面内異方性および面内
異方性の均一性の劣化を引き起こす。また、酸洗性が低
下して、表面性状が劣化すると共に、製缶時に肌荒れが
発生するおそれも生ずる。熱延鋼帯のより好ましい巻取
り温度は620〜680℃である。
【0053】上述した条件で熱間仕上圧延が行われコイ
ルに巻き取られた熱延鋼帯は、酸洗後、冷間圧延され
る。熱延鋼帯の冷間圧延時における圧下率は、85〜9
5%とすることが必要である。圧下率が85%未満で
は、0度、90度方向の耳が大きくなりやすくなり、一
方、圧下率が95%を超えると、45度方向の耳が大き
くなりやすくなる。これらの耳発生を抑制し、安定して
面内異方性を小さくするために、上述した85〜95%
の圧下率とすることが必要である。
【0054】上述した圧下率で冷間圧延された冷延鋼帯
は、次いで焼鈍される。焼鈍は、バッチ焼鈍でも連続焼
鈍でもよいが、生産性の観点からは連続焼鈍の方が好ま
しい。焼鈍温度は、再結晶温度〜780℃の範囲内とす
ることが好ましい。焼鈍温度が再結晶温度未満では面内
異方性が劣化し、一方、焼鈍温度が780℃を超える
と、本発明のように、最終製品板厚が0.25mm以下の
極薄鋼板の場合には、連続焼鈍炉の通板時における通板
性が著しく劣化し、板破断、形状不良等のトラブルが発
生しやすくなり、生産性が低下する。また、結晶粒が粗
粒化し製缶時に肌荒れが発生するおそれが生じる。
【0055】連続焼鈍の場合の過時効処理は、これを行
ってもまた行わなくても本発明の効果に変わりはない。
過時効処理を行う場合には、連続焼鈍炉内のインライン
過時効処理または連続焼鈍後の箱焼鈍によるバッチ過時
効処理の何れの方法で実施してもよい。
【0056】上述のようにして焼鈍された鋼帯に対し、
調質圧延または二次圧延を施して、板厚0.25mm以下
の鋼帯に仕上げる。本発明においては、近年のゲージダ
ウンニーズに合致した極薄の2ピース缶用鋼板を対象と
しているので、最終製品板厚を0.25mm以下に限定す
る。調質圧延の際の伸長率は0.5%以上とすることが
望ましい。伸長率が0.5%未満では、形状制御が困難
になる。また、二次圧延を行う場合の圧下率は、45%
以下とすることが望ましい。二次圧延圧下率が45%を
超えると、過度の硬質化および深絞り性の劣化を招き、
製缶時に破断等のトラブルが誘発されるおそれが生ず
る。
【0057】調質圧延または二次圧延された鋼帯に対
し、錫めっき、極薄錫めっき、錫−ニッケルめっき、ニ
ッケルめっき、クロムめっき等の各種の表面処理が施さ
れる。特に、DI缶用鋼板の場合には、ノーリフローの
錫めっき鋼板が望ましく、DTR缶用のフィルムラミネ
ート鋼板、プレコート鋼板の下地鋼板として使用する場
合には、加工密着性の観点から、電解クロム酸処理鋼板
即ちティンフリースチール(TFS)が最も望ましい。
これらの表面処理鋼板は、鋼板単独のまま、または、ポ
リエステル等の樹脂フィルムをラミネートしたフィルム
ラミネート鋼板、エポキシ等の塗料をコーティングした
プレコート鋼板としても使用することができる。
【0058】
【実施例】次に、この発明を実施例により比較例と対比
しながら説明する。表1に示す、本発明の範囲内の化学
成分組成を有する鋼を転炉にて溶製し、次いで、連続鋳
造することによってスラブを調製した。このスラブを、
Ar3 変態点以上の温度域において、粗圧延および平坦
度矯正を行った後、表2に示す条件で圧延し焼鈍した。
熱延鋼帯の巻取り温度は640℃とし、焼鈍は、鋼符号
A,B,C,Dについては均熱温度670℃、鋼符号
E,Fについては均熱温度750℃の連続焼鈍とした。
次いで、調質圧延または二次圧延によって所定の板厚に
仕上げた後、電解クロム酸処理を施し、表2に示す2ピ
ース缶用電解クロム酸処理極薄鋼板の供試体No. 1〜2
7を調製した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】表2において、供試体No. 1、2、5、
6、10、11、15、16、20、21、24、25
は、熱間圧延前に粗バーに対する幅方向全体の加熱を行
わなかった比較例であり、その他の供試体は本発明例で
ある。このような、本発明例および比較例の供試体に対
し、コイル長手方向中央部の幅中央部とコイル長手方向
先端部の幅中央部およびエッジ部のイヤリング率を測定
し、その測定結果を表2に併せて示した。なお、イヤリ
ング率は、絞り比1.8で深絞り成形後に耳高さを測定
し、耳の最大値と最小値との差を耳全周の平均値で割っ
た百分率で表し、これによって面内異方性を評価した。
【0062】表2から明らかなように、本発明例の場合
には比較例に比べてコイル長手方向中央部のみならず、
コイル先端部の幅中央部およびエッジ部のイヤリング率
も小さく、面内異方性が良好であり、且つ、コイル内均
一性にも優れていた。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
コイルの全長、全幅の全域において、面内異方性が小さ
く、且つ、面内異方性のコイル内均一性に優れた2ピー
ス缶用極薄鋼板を製造することができ、DRD缶、DI
缶、DTR缶のような2ピース缶を製造する際の耳発生
による歩留り低下が小さくなり、その製造コストを低減
することができる等、工業上有用な効果がもたらされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】イヤリング性に対する仕上圧延出側温度(F
T)の影響を示す図である。
【図2】表面性状に対する仕上圧延出側温度(FT)の
影響を示す図である。
【図3】熱延鋼帯の長手方向、幅方向の仕上出側温度
(FT)の変動に対する粗バー全体の加熱効果を示す図
である。
【図4】イヤリング率のコイル内均一性に対する粗バー
全体加熱効果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/06 C22C 38/06 (72)発明者 沖本 一生 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K037 EA01 EA02 EA04 EA15 EA18 EA19 EA23 EA25 EA27 EA31 EB01 EB02 EB06 FB04 FB06 FB10 FC04 FE02 FE03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.001〜0.005wt.%、S
    i:0.1wt.%以下、Mn:0.1〜1.5wt.%、P:
    0.02wt.%以下、S:0.02wt.%以下、sol.A
    l:0.02〜0.15wt.%、および、N:0.005
    wt.%以下を含有する化学成分組成を有する連続鋳造スラ
    ブを調製し、 前記スラブを、Ar3 変態点以上の温度域において圧下
    率70%以上で粗圧延して粗バーとなし、次いで、前記
    粗バーの平坦度を矯正し、 平坦度の矯正された前記粗バーに対し、熱間仕上圧延機
    の入側において、エッジヒーターによるエッジ部のみの
    加熱と、誘導加熱装置による幅方向全体の加熱とを行う
    ことによって、前記粗バーの仕上圧延入側温度を調整
    し、 次いで、仕上圧延入側温度が調整された前記粗バーを、
    仕上圧延出側温度が鋼帯の先端部から後端部に至るまで
    全長にわたり895〜925℃となり、そして、仕上板
    厚が2.3mm以下となるように熱間仕上圧延して熱延鋼
    帯を調製し、 得られた熱延鋼帯を600〜700℃の温度でコイルに
    巻取り次いで酸洗した後、85〜95%の圧下率で冷間
    圧延し、 得られた冷延鋼帯を焼鈍し次いで調質圧延または二次圧
    延を施して、板厚0.25mm以下の鋼帯となし、次い
    で、前記鋼帯に対し表面処理を施すことを特徴とする、
    面内異方性および面内異方性のコイル内均一性に優れた
    2ピース缶用極薄鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記連続鋳造スラブは、B:0.000
    3〜0.005wt.%,Nb:0.005〜0.05wt.%
    およびTi:0.005〜0.05wt.%のうちの少なく
    とも1種を更に含有している請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記熱延鋼帯先端部の仕上圧延出側温度
    と、後端部の仕上圧延出側温度との差を20℃以下とす
    る、請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記粗バーの少なくとも長手方向先端部
    を、その幅方向全体にわたり加熱し、前記先端部の表面
    温度を45℃以上昇温させる、請求項1〜3の何れか1
    つに記載の方法。
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