JPS5929090B2 - フェライト系ステンレス鋼板の製造方法 - Google Patents
フェライト系ステンレス鋼板の製造方法Info
- Publication number
- JPS5929090B2 JPS5929090B2 JP54048540A JP4854079A JPS5929090B2 JP S5929090 B2 JPS5929090 B2 JP S5929090B2 JP 54048540 A JP54048540 A JP 54048540A JP 4854079 A JP4854079 A JP 4854079A JP S5929090 B2 JPS5929090 B2 JP S5929090B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- ferritic stainless
- annealing
- manufacturing
- steel sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/02—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips
- C21D8/04—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips to produce plates or strips for deep-drawing
- C21D8/0405—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips to produce plates or strips for deep-drawing of ferrous alloys
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はＡＡ添加フェライト系ステンレス鋼板の製造
方法に関するもので、製造工程を連続化および簡略化す
ることを目的とする。
方法に関するもので、製造工程を連続化および簡略化す
ることを目的とする。
従来、フェライト系ステンレス鋼板（ＳＵＳ４３０）
は製品が深絞り加工等比較的厳しい加工用に供される場
合、熱間圧延鋼帯を８００〜８５０℃で２時間以上の長
時間バッチ焼鈍をしたのち、中間板厚まで１段冷間圧延
を行い、中間焼鈍を行って最終製品板厚まで２段冷間圧
延を行い最終焼鈍を行う方法（以下この工程を２ＣＲと
記す）で製造されている。
は製品が深絞り加工等比較的厳しい加工用に供される場
合、熱間圧延鋼帯を８００〜８５０℃で２時間以上の長
時間バッチ焼鈍をしたのち、中間板厚まで１段冷間圧延
を行い、中間焼鈍を行って最終製品板厚まで２段冷間圧
延を行い最終焼鈍を行う方法（以下この工程を２ＣＲと
記す）で製造されている。
中間焼鈍を省略すると製品を深絞り加工した場合に激し
いりツジングが発生しまた深絞り加工性を支配するＴ値
が劣化して、深絞り加工が出来なくなるなどの問題が発
生し実用化されていない。 本発明は、フェライト系ス
テンレス鋼の熱延鋼帯を連続焼鈍後、製品板厚に至るま
での中間の板厚において中間焼鈍を行うことなしに冷間
圧延し、最終焼鈍を行う方法（以下この工程をＩＣＲと
記す）によっても、従来の２ＣＲ製造材と同等以上の材
質を有するフェライト系ステンレス鋼板ヲ簡略化された
連続焼鈍による製造工程によって得られることを確めた
ものである。
いりツジングが発生しまた深絞り加工性を支配するＴ値
が劣化して、深絞り加工が出来なくなるなどの問題が発
生し実用化されていない。 本発明は、フェライト系ス
テンレス鋼の熱延鋼帯を連続焼鈍後、製品板厚に至るま
での中間の板厚において中間焼鈍を行うことなしに冷間
圧延し、最終焼鈍を行う方法（以下この工程をＩＣＲと
記す）によっても、従来の２ＣＲ製造材と同等以上の材
質を有するフェライト系ステンレス鋼板ヲ簡略化された
連続焼鈍による製造工程によって得られることを確めた
ものである。
本発明はＡ７を含有したフェライト系ステンレス鋼の
熱間圧延鋼帯を、９５０℃以上１１００°Ｃ以下の温度
範囲で加熱すること、引続いて７５０℃以上８５０℃以
下の温度範囲で２分以上保持すること、その温度より室
温までを１０℃／ｓｅｃ以上の冷却速度で急速冷却する
ことからなる連続焼鈍を施した後、製品板厚までを中間
焼鈍することなく冷間圧延し、次いで再結晶焼鈍するこ
とを特徴とするフェライト系ステンレス鋼板の製造方法
を要旨とする。
熱間圧延鋼帯を、９５０℃以上１１００°Ｃ以下の温度
範囲で加熱すること、引続いて７５０℃以上８５０℃以
下の温度範囲で２分以上保持すること、その温度より室
温までを１０℃／ｓｅｃ以上の冷却速度で急速冷却する
ことからなる連続焼鈍を施した後、製品板厚までを中間
焼鈍することなく冷間圧延し、次いで再結晶焼鈍するこ
とを特徴とするフェライト系ステンレス鋼板の製造方法
を要旨とする。
本発明においては、まず通常の方法で製造されたＡ［
添加フェライト系ステンレス鋼の熱延鋼帯を、例えば加
熱帯、均熱帯、冷却帯等からなる連続焼鈍設備に通板し
、９５０℃以上１１００℃以下の温度に加熱し、ＡｌＮ
を固溶させるとともに再結晶を進めてリツジング性を改
善し、ついで直ちに７５０℃以上８５０℃以下の温度範
囲で保持し、この間にＡＡＮを微細に分散析出させる。
添加フェライト系ステンレス鋼の熱延鋼帯を、例えば加
熱帯、均熱帯、冷却帯等からなる連続焼鈍設備に通板し
、９５０℃以上１１００℃以下の温度に加熱し、ＡｌＮ
を固溶させるとともに再結晶を進めてリツジング性を改
善し、ついで直ちに７５０℃以上８５０℃以下の温度範
囲で保持し、この間にＡＡＮを微細に分散析出させる。
この８００℃附近での析出処理後は室温までを１０゜Ｃ
／ｓｅｃ以上の冷却速度で急速冷却する。これは、粒界
にＣｒ炭化物が析出しＣｒ欠乏層が生成して、その後の
硝ふつ酸酸洗で粒界腐食が発生するのを防止するためで
ある。このようにしてＡＡＮが微細に分散析出した状態
の熱間圧延鋼帯を冷間圧延し、再結晶焼鈍すると、ＩＣ
Ｒによっても従来法の２ＣＲ製造材と同等以上の深絞り
性およびリッジング性を有する製品が得られる。連続焼
鈍に際しル加熱温度が９５０゜Ｃより低いときは、Ａ７
Ｎの固溶が不充分となり、又１１００℃より高いときは
、結晶粒が粗大化し、何れの場合も製品の深絞り性、リ
ツジング性が劣化する。
／ｓｅｃ以上の冷却速度で急速冷却する。これは、粒界
にＣｒ炭化物が析出しＣｒ欠乏層が生成して、その後の
硝ふつ酸酸洗で粒界腐食が発生するのを防止するためで
ある。このようにしてＡＡＮが微細に分散析出した状態
の熱間圧延鋼帯を冷間圧延し、再結晶焼鈍すると、ＩＣ
Ｒによっても従来法の２ＣＲ製造材と同等以上の深絞り
性およびリッジング性を有する製品が得られる。連続焼
鈍に際しル加熱温度が９５０゜Ｃより低いときは、Ａ７
Ｎの固溶が不充分となり、又１１００℃より高いときは
、結晶粒が粗大化し、何れの場合も製品の深絞り性、リ
ツジング性が劣化する。
７５０〜８５０℃での保持時間は第１図に示すようにＡ
Ａ添加量に依存し、ＡＡ量の増加につれて短時間側に移
行するが２分程度は必要である。
Ａ添加量に依存し、ＡＡ量の増加につれて短時間側に移
行するが２分程度は必要である。
なお、本発明の基本である二段熱処理においてＡｌ添加
は必要条件であって同じく第１図に示すようにＡＡ添加
してない材料においては８００゜Ｃ附近に長時間保持し
てもｒ値は全く改善されない。保持温度は８００℃が最
も望ましく、それは第２図に示すようにＡｌＮはフエラ
イト系ステンレス鋼においても８００ＮＣに析出のノー
ズが存在するためである。したがって８５０℃より高い
場合は析出が不充分となり、製品の深絞り性が劣化する
。７５０℃より低い場合は析出が不充分にな一一る他に
第３図に示すように粒界にＣｒ炭化物が析出してＣｒ欠
乏層が発生し、その後の硝ふつ酸酸洗において粒界腐食
が生じてコールドダスト（ＧＯＩｄＤｕｓｔ）キズの原
因となるために望ましくない。
は必要条件であって同じく第１図に示すようにＡＡ添加
してない材料においては８００゜Ｃ附近に長時間保持し
てもｒ値は全く改善されない。保持温度は８００℃が最
も望ましく、それは第２図に示すようにＡｌＮはフエラ
イト系ステンレス鋼においても８００ＮＣに析出のノー
ズが存在するためである。したがって８５０℃より高い
場合は析出が不充分となり、製品の深絞り性が劣化する
。７５０℃より低い場合は析出が不充分にな一一る他に
第３図に示すように粒界にＣｒ炭化物が析出してＣｒ欠
乏層が発生し、その後の硝ふつ酸酸洗において粒界腐食
が生じてコールドダスト（ＧＯＩｄＤｕｓｔ）キズの原
因となるために望ましくない。
以下実施例により本発明を詳細説明する。表１のＡに示
す．１添加フエライト系ステンレス鋼の３．８ｍｍ厚の
熱延板を連続焼鈍設備に通板し、１０００℃で１分加熱
後、引続いて８００備Ｃで２分保持して、８００℃より
１０゜Ｃ／Ｓｅｃの冷却速度で室温まで急速冷却した。
す．１添加フエライト系ステンレス鋼の３．８ｍｍ厚の
熱延板を連続焼鈍設備に通板し、１０００℃で１分加熱
後、引続いて８００備Ｃで２分保持して、８００℃より
１０゜Ｃ／Ｓｅｃの冷却速度で室温まで急速冷却した。
熱処理後、脱スケールしてＩＣＲで中間焼鈍することな
（０．７ｍｍまで冷間圧延し、８３０℃で２分間の再結
晶焼鈍をした。又比較例として表１のＢに示す通常成分
の３．８龍厚のＳＵＳ４３Ｏ熱延板を通常のボックス焼
鈍条件である８１５℃で２時間焼鈍後、ＩＣＲおよび２
ＣＲ（中間焼鈍は２．０ｍｍ厚で８３０分間）でそれぞ
れ０．７ｍｍまで冷間圧延し８３０ＣＣで２分間の再結
晶焼鈍した。これら０．７ｍｍ厚の薄板製品の材質を表
２に示す。
（０．７ｍｍまで冷間圧延し、８３０℃で２分間の再結
晶焼鈍をした。又比較例として表１のＢに示す通常成分
の３．８龍厚のＳＵＳ４３Ｏ熱延板を通常のボックス焼
鈍条件である８１５℃で２時間焼鈍後、ＩＣＲおよび２
ＣＲ（中間焼鈍は２．０ｍｍ厚で８３０分間）でそれぞ
れ０．７ｍｍまで冷間圧延し８３０ＣＣで２分間の再結
晶焼鈍した。これら０．７ｍｍ厚の薄板製品の材質を表
２に示す。
本発明の熱処理を行ったＡｄ添加フエライト系ステンレ
ス鋼のＩＣＲ材は比較材のＳＵＳ４３ＯのＩＣＲ材に比
べて引張特性、深絞り性の指標である７・値およびリツ
ジング性についてすぐれている。比較材のＳＵＳ４３Ｏ
の２ＣＲ材に比べても引張特性、下値およびリツジング
性において全く同等もしくはそれ以上である。Ａｌ添加
量は下限としてＮ含有量の２倍が望ましい。
ス鋼のＩＣＲ材は比較材のＳＵＳ４３ＯのＩＣＲ材に比
べて引張特性、深絞り性の指標である７・値およびリツ
ジング性についてすぐれている。比較材のＳＵＳ４３Ｏ
の２ＣＲ材に比べても引張特性、下値およびリツジング
性において全く同等もしくはそれ以上である。Ａｌ添加
量は下限としてＮ含有量の２倍が望ましい。
上限はＣ量によってことなり、通常のＣ＝０．０５％附
近であれば、特願昭５０一１００６３０でわれわれが規
制したような材質上の影響により０．２％以下であるこ
とが望ましいが、Ｃ≦０．０１％であれば材質上の制約
は大巾にかんわされ２％程度まで添加しても材質は劣化
しない。以上述べたごとく、本発明に従えばＩＣＲで従
来の２ＣＲ材と同等もしくはそれ以上の引張特性、深絞
り性およびリツジング性を有するフエライト系ステンレ
ス鋼板が得られる。本発明の効果は熱延板の焼鈍を従来
法のように長時間かけて行うボックス焼鈍工程の代りに
、短時間の連続焼鈍を行い、冷間圧延における中間焼鈍
工程を省略し、深絞り用途に用いられるフエライト系ス
テンレス鋼板の製造工程を簡略化および連続化しうる点
にあり、従って本発明は産業界に稗益するところが極め
て犬である。
近であれば、特願昭５０一１００６３０でわれわれが規
制したような材質上の影響により０．２％以下であるこ
とが望ましいが、Ｃ≦０．０１％であれば材質上の制約
は大巾にかんわされ２％程度まで添加しても材質は劣化
しない。以上述べたごとく、本発明に従えばＩＣＲで従
来の２ＣＲ材と同等もしくはそれ以上の引張特性、深絞
り性およびリツジング性を有するフエライト系ステンレ
ス鋼板が得られる。本発明の効果は熱延板の焼鈍を従来
法のように長時間かけて行うボックス焼鈍工程の代りに
、短時間の連続焼鈍を行い、冷間圧延における中間焼鈍
工程を省略し、深絞り用途に用いられるフエライト系ス
テンレス鋼板の製造工程を簡略化および連続化しうる点
にあり、従って本発明は産業界に稗益するところが極め
て犬である。
第１図は製品板のｒ値に及ぼす熱延板熱処理条件の影響
を熱処理パターンと共に示す図、第２図はＡｌ添加フエ
ライト系ステンレス鋼中のＡＡＮの析出挙動を示す図、
第３図は粒界腐食感受性に及ぼす熱処理条件の影響を示
す図である。
を熱処理パターンと共に示す図、第２図はＡｌ添加フエ
ライト系ステンレス鋼中のＡＡＮの析出挙動を示す図、
第３図は粒界腐食感受性に及ぼす熱処理条件の影響を示
す図である。
Claims (1)
- １ Ａｌを含有したフェライト系ステンレス鋼の熱間圧
延鋼帯を、９５０℃以上１１００℃以下の温度範囲で加
熱すること、引続いて７５０℃以上８５０℃以下の温度
範囲で２分以上保持すること、その温度より室温までを
１０℃／ｓｅｃ以上の冷却速度で急速冷却することから
なる連続焼鈍を施した後、製品板厚までを中間焼鈍する
ことなく冷間圧延し、次いで再結晶焼鈍することを特徴
とするフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP54048540A JPS5929090B2 (ja) | 1979-04-21 | 1979-04-21 | フェライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP54048540A JPS5929090B2 (ja) | 1979-04-21 | 1979-04-21 | フェライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55141523A JPS55141523A (en) | 1980-11-05 |
| JPS5929090B2 true JPS5929090B2 (ja) | 1984-07-18 |
Family
ID=12806192
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP54048540A Expired JPS5929090B2 (ja) | 1979-04-21 | 1979-04-21 | フェライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5929090B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02110974U (ja) * | 1989-02-22 | 1990-09-05 | ||
| KR101575699B1 (ko) * | 2015-11-02 | 2015-12-08 | 정재억 | 복합악취 제거설비 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5340625A (en) * | 1976-09-28 | 1978-04-13 | Nippon Steel Corp | Production of ferritic stainless steel sheet |
| JPS5929091A (ja) * | 1982-08-11 | 1984-02-16 | Fuji Electric Co Ltd | 嫌気性消化槽 |
-
1979
- 1979-04-21 JP JP54048540A patent/JPS5929090B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5340625A (en) * | 1976-09-28 | 1978-04-13 | Nippon Steel Corp | Production of ferritic stainless steel sheet |
| JPS5929091A (ja) * | 1982-08-11 | 1984-02-16 | Fuji Electric Co Ltd | 嫌気性消化槽 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55141523A (en) | 1980-11-05 |
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