JPS5831297B2 - フエノ−ル樹脂積層板の製造法 - Google Patents

フエノ−ル樹脂積層板の製造法

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JPS5831297B2
JPS5831297B2 JP51111037A JP11103776A JPS5831297B2 JP S5831297 B2 JPS5831297 B2 JP S5831297B2 JP 51111037 A JP51111037 A JP 51111037A JP 11103776 A JP11103776 A JP 11103776A JP S5831297 B2 JPS5831297 B2 JP S5831297B2
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JP
Japan
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metacresol
eleostearate
glycerin
tung oil
triα
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JP51111037A
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JPS5336505A (en
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興平 安沢
幸雄 吉村
進 古新居
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Resonac Corp
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は打ち抜き加工性にすぐれ、なおかつ耐熱性、耐
溶剤性、寸法安定性等の特性に優れたフェノール樹脂積
層板の製造法に関する。
最近絶縁材料特に通信機および電子機器に使用される積
層板および銅張り積層板は加工設備の自動化、省力化等
の観点から、常温または常温付近の比較的低温での打抜
加工性の優れたものを要求されている。
このため乾性油特に桐油で変性したフェノールホルムア
ルデヒド樹脂組成物が利用されている。
しかしながら桐油等による変性のため硬化速度が遅く、
架橋密度も低下するため積層物中の樹脂は硬化不足にな
りやすく耐熱性、耐溶剤性、寸法安定性等の特性が低下
する。
また打抜加工の際には架橋密度が低いため層間はくりお
よび機械的強度の低下が起りやすい。
本発明は、以上述べたような種々の欠点を改良するため
になされたもので、新規物質を原料としたフェノールホ
ルムアルデヒド樹脂を利用することで、種々の欠点を全
面的に解決することを可能にしたものである。
なる化学式で示される化合物CI)とフェノール類とホ
ルムアルデヒドを反応させて得られるフェノール樹脂ワ
ニスを紙基材に含浸して乾燥せしめ、これを所定板数重
ね合わせ、加熱圧着して、積層板を製造することを特徴
とする。
グリセリントリα−エレオステアレート1モルに対して
メタクレゾール4モルを付加させた化合物CI)はグリ
セリントリα−エレオステレートに対して比較的多量の
クレゾールが付加しており、さらにグリセリントリα−
エレオステアレートの重合物(高分子)がなく、グリセ
リントンα−エレオステアレート−メタクレゾール付加
物のみの単一組成であるためホルムアルデヒドとの反応
活性は大きく、従って硬化速度も速く、架橋密度も高く
なる。
従って積層物中の樹脂の硬化不足あるいは架橋密度低下
は防止でき耐熱性、耐溶剤性、寸法安定性、機械的強度
等の低下は抑制される。
ここで用いられる化合物(1)は実施例に示す方法で製
造する。
化合物CI)と共に反応させるフェノール類としてはフ
ェノール、クレゾール、バラク−シャリブチルフェノー
ル等が用いられる。
化合物〔I〕とフェノール類とホルムアルデヒドはアル
カリ触媒の存在下で加熱反応を行ない、脱水してフェノ
ール樹脂とし、これを溶剤に溶かしてフェノール樹脂ワ
ニスとする。
このフェノール樹脂ワニスを用いて通常に行われている
方法で積層板を製造する。
以下本発明について実施例により、さらに詳細に説明す
る。
実施例 メタクレゾール800g、桐油200g、パラトルエン
スルホン酸0.5gを混合し110℃で1時間反応させ
る。
得られた反応物はグリセリントリα−エレオステアレー
ト−メタクレゾール付加物と未反応のメタクレゾールの
混合物であるので、水、メチルアルコール混合溶剤を使
って数回洗浄し、未反応のメタクレゾールを除去する。
ついで各種のアセトンタノールの混合溶剤(配合比2/
1〜1/2)を使って数回洗浄し、グリセリントリα−
エレオステアレート重合物を除去する。
次に減圧乾燥にてアセトンメタノールを留去し、グリセ
リントリα−エレオステアレート−ヌククレゾール付加
物を得る。
こうして得た化合物の液体クロマト、赤外分光、核磁気
共鳴の測定結果を第1図、第2図、第3図に示す。
第1図は本発明のグリセリントリα−エレオステアレー
ト−メタクレゾール付加反応物および原料であるメタク
レゾール、桐油の液体クロマトの測定チャートであり、
横軸は分子量を示す。
なお分子量の目盛は分子量の解った各種標準化合物の液
体クロマトチャートなり、溶出量(カウント数)と分子
量の関係を求め、目盛ったものである。
第2図は本発明のグリセリントリα−エレオステアレー
ト−メタクレゾール付加反応物と桐油の赤外チャートを
比較したものである。
第3図はグリセリントリα−エレオステアレート−メタ
クレゾール付加反応物と桐油の核磁気共鳴測定チャート
である。
第4図は比較例の桐油とメタクレゾールの付加反応物の
液体クロマト測定チャートである。
なお、液体クロマト、赤外吸収、核磁気共鳴吸収の測定
条件は次の通りである。
液体クロマト:東洋曹達製HLC−801型を使い、G
3000H62本、G2000H64本なるカラム配列
でテトラヒドロフランを溶媒として測定した。
なお、試料濃度は2.2%、流速1、5 ml/min
テ測定シタ。
赤外吸収:日立製285型を用い塗膜法で測定した。
核磁気共鳴吸収:日立製R−24型を用い重水素クロロ
ホルムを溶剤として試料濃度30〜40多、標準物質と
してテトラメチルシランを使い 中速度2H2/sec
で測定した。
なお試料は常法にしたがいアセチル化を行った。
図中の符号を説明すると第1図において、1はメタクレ
ゾールのピーク、2は桐油のピーク、3はグリセリント
リα−エレオステアレートメタクレゾール付加反応物の
ピークである。
第2図において、5は桐油の赤外スペクトル吸収6はグ
リセリントリα−エレオステアレートメタクレゾール付
加反応物の赤外スペクトル吸収7はグリセリントリα−
エレオステアレートの共役二重結合による吸収である。
第3図において、8は桐油の核磁気共鳴スペクトル、9
はグリセリントリα−エレオステアレート−ヌククレゾ
ール付加反応物の核磁気共鳴スペクトル、10はメタク
レゾールのベンゼン環プロトンによるピーク 11はグ
リセリントリα−エレオステアレートのグリセリン基の
プロトンによるピークである。
第4図において、13はメタクレゾールのピク、14は
桐油−メタクレゾール反応物のピーク、15はグリセリ
ントリα−エレオステアレート−メタクレゾール付加物
のピーク、16はグリセリントリα−エレオステアレー
トニ量体のピーク、17はグリセリントリα−エレオス
テアレート三重体のピーク、18はグリセリントリα−
エレオステアレート四量体のピークある。
以上の結果を解析すると、まず液体クロマトチャートよ
り単一ピークであることおよび分子量(実測値)が13
00程度となり、グリセリントリα−エレオステアレー
ト(分子量873)にメタクレゾール(分子量108)
4モルが反応した時の分子量(理論計算値)1301に
良く一致する。
また赤外分光、核磁気共鳴によりグリセリントリα−エ
レオステアレートの共役二重結合量が元の4/6に減少
していることがわかった。
また核磁気共鳴によりメタクレゾールのベンゼン環プロ
トンの吸収がみられることにより桐油とメタクレゾール
が反応していることさらに赤外および核磁気共鳴吸収よ
りフェノール性−〇H基が確認されると、グリセリント
リα−エレオステアレート−メタクレゾール付加反応物
を常法により、アセチル化すると一〇H基の吸収が消え
、新たに一0COCH3のプロントの吸収が生ずること
により0)(基は桐油との反応に関与していないことが
確認された。
ざらにメタクレゾールのベンゼン環プロトン(ピークi
o )数とグリセリントリα−エレオステアレートの
グリセリン基のプロトン(ピーク11)数の比が12=
5であり、グリセリントリα−エレオステアレート1モ
ルに対してメタクレゾールが4モル付加していることが
確認された。
また反応時の桐油の消費量およびメタクレゾールの消費
量を液体クロマトにより定量したが、同様にグリセリン
トリα−エレオステアレート1モルに対してメタクレゾ
ール4モルが反応することが確認された。
以上の分析結果により、ここで得た化合物の構造はたと
えば であることが確認された。
この化合物130.1,9.メタクレゾール71.41
1パラターシヤリ−ブチルフェノール40gにパラホル
ムアルデヒド50.!9.28%アンモニア水5gを反
応容器に攪拌下に80℃で2時間反応させた。
つぎに反応液を減圧下で水を除去する。脱水が進むにつ
れて液温は除々に上昇し70℃になると反応物は透明に
なる。
引続き脱水を行い、液温か80℃になった時、脱水を止
め急冷し、メタノール、アセトン1:2の混合溶剤にと
かして50重量饅の樹脂ワニスを製造した。
予め下塗り用水溶性フェノールホルムアルデヒドワニス
で下塗りをほどこしたコツトンリンク−紙に上記ワニス
を含浸し、これを乾燥して樹脂付着分45重量斜の樹脂
含浸基材を製造した。
このものを所定枚数重ね合わせ、160〜165℃。
80Kp/iの積層条件で50分間加熱圧着して厚さ1
.6mmの樹脂積層板を製造した。
なお、本出願で記載した化合物は次のような方法によっ
ても合成可能である。
即ちメタクレゾール1900g、桐油100g、パラト
ルエンスルホン酸1gを実施例1と同様に混合し、70
〜80°Cに昇温しで5〜10分反応させ、反応停止剤
として多量の水を投入する。
この際生成物は主として付加反応物であり、重合物はあ
まり生成していない。
この混合物を実施例1と同様に溶剤で洗浄して目的とす
る物質を得る。
比較例 桐油87.3g、メタクレゾール114.2g、パラド
ルエンスルホン酸0.1gを混合し110℃で1時間反
応させる。
得られた反応物は桐油−メタクレゾール付加物、桐油の
重合物、未反応メタクレゾール等の混合物であり、平均
するとグリセリントリαエレオステアレート1モルに対
して3.5モルのメタクレゾールが反応した反応生成物
であることが確認された。
(図−4参照)この反応物にパラターシャリ−ブチルフ
ェノール40g、パラホルムアルデヒド50g、28%
アンモニア水5gを反応容器に入れ、攪拌下に90℃で
2時間反応させた。
ついで実施例と同様に減圧下で水を** 除去し50重量φの樹脂ワニスを製造した。
このワニスを使って実施例と全く同一な方法で樹脂積層
板を製造した。
以上実施flI、比較例に記述した樹脂積層板の緒特性
を比較のため表に示す。
なお、前述の実施例および比較例に示した樹脂ワニスを
含浸させようとする紙基材としてはコツトンリンク−紙
に限られたものではなく、電気絶縁用材料製造に使用さ
れるクラフト紙その他の紙基材も例外なく使用すること
ができる。
以上記述したように本発明のグリセリンl−IJαエレ
オステアレート−メタクレゾール付加物を使って製造さ
れた積層板は、加熱減量が少なく耐熱性、耐溶剤性に優
れ、寸法安定性も非常に良好である。
さらにすぐれた機械加工性を持ち常温において亀裂、膨
れを生ずることなく打抜加工が可能であり、従来技術に
よる積層板に比べて特性上大きな特長を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のグリセリントリα−エレオステアレー
ト−メタクレゾール付加反応物および原料であるメタク
レゾール、桐油の液体クロマトの測定チャート、第2図
は本発明に用いられるグリセリントリα−エレオステア
レート−メタクレゾール付加反応物と桐油の赤外チャー
ト、第3図はグリセリントリαエレオステアレート−メ
タクレゾール付加反応物と桐油の核磁気共鳴測定チャー
ト、第4図は比較例の桐油とメタクレゾールの付加反応
物の液体クロマト測定チャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. なる化学式で示される化合物とフェノール類とホルムア
    ルデヒドを反応させて得られるフェノール樹脂ワニスを
    紙基材に含浸して乾燥せしめ、これを所定枚数重ね合わ
    せ、加熱圧着することを特徴とするフェノール樹脂積層
    板の製造法。
JP51111037A 1976-09-16 1976-09-16 フエノ−ル樹脂積層板の製造法 Expired JPS5831297B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH0213646A (ja) * 1988-06-29 1990-01-18 De-A Gaisou Kk 防水床の形成方法および防水床
JPH0419138Y2 (ja) * 1985-10-03 1992-04-30

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