JPS5830463B2 - 大型木製パネルを使用した特殊タイル打込工法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特殊タイル打込みに適用される大型木製パネル
型枠を使用したタイル打込工法に係る。

現在、建築生産性の合理化および品質向上が呼ばれてい
る中で、外装タイル仕上げにおいて当該タイルの脱落事
故防止の上から型枠を用いてタイルをコンクリートと一
体に打込みする工法が実施されている。

従来の上述タイル打込工法は、第１図に示す如く、木枠
ａにスチロールとベース若しくハゴムベースｂｉ内張り
し、当該ベースに刻設しであるタイル嵌め込み溝Ｃ・・
・にタイルｄ・・・を−個宛嵌め込み、かかる型面の枠
組みの後、コンクリートやセルタルの流し込みを行い、
固化接着を１って枠解体を行うものと、第２図に示す如
く長手方向の両端並びに裏面に補強並びに接続用の補強
脚ｅｙｆを、さらに、表面にタイル装着用の仕切溝ｇを
それぞれ設けてなる軽金属または樹脂製のユニット組立
式型枠りに、その仕切溝ｇに軟質弾性材よりなる中くび
れ状の目地材ｉを嵌着し、次いで列状のタイルユニット
ｊを目地材ｉ間へ嵌め込み、かかる型面の枠組みの後、
コンクリートやモルタルの流し込みを行い、固化接着を
１って枠解体を行うもの等が知られているが、上述従来
工法によると前者にあっては使用タイルベースがとくに
スチロールベースであると、嵌め込み溝Ｃの縁かけが生
じ易く、唯一度しか使用に耐え得ず不経済であること、
ｌた、タイルの目地模様について目地揃えの場合と不揃
えの場合とでは別個のタイルベースを必要とすること、
さらに画一的でないタイル施工面積寸法による対応能力
がないこと等の難点がある。

また、後者にあっては縁かけはなくとも画一的なタイル
施工のみであって特殊タイルの施工に使用できないこと
、また、ユニット組立式型枠はアルミニウム若しくはそ
の合金製であるため、特に夏場に温度の影響を受けて膨
張して寸法変化し、目地精度のくるいを生じること、さ
らに、型枠が高価である為、施工費がアップする等の難
点がある。

そこで、本発明は斜上の従来工法の難点に鑑みて検討の
結果、改良されたタイル打込工法を損唱するものであっ
て、その目的とするところは、特殊タイルを簡単な施工
によって高精度にかつ経済的に打込み可能ならしめるこ
とにある。

以下、本発明を図面に基いて詳述すれば第３図、第４図
において１は本発明工法が使用の大型木製パネル型枠で
、該型枠１は任意所望の長大な縦、横寸法に形成した大
型木製パネル１ａの表面長手方向イにのみ、横断面矩形
状のスチール目地芯ｉｂ、ｉｂ・・・を予め打込みする
タイルのピッチｔに設定してネジ止め、釘止め、その他
適宜手段により装着して並設し形成されている。

２は上記大型木製パネル型枠１のスチール目地芯１ｂに
嵌着される縦目地用ベースで、例えばゴムまたは合成ゴ
ム等の軟質弾性材よりなう、隣接縦目地用ベース２，２
間に嵌め込み溝３を上記長手方向イのみに形成し、タイ
ル４を一個宛または列状のタイルユニット（図示せず）
を挟着するものである。

また、この縦目地用ベース２は、横断面略合形状とした
本体２ａの頂辺中央に、中くびれ状の突条２ｂを長手方
向へ突設して一体に形成されていて、その両側の長手方
向へ嵌め込み凹条溝２ｃを設け、該嵌め込み凹条溝２ｃ
に第３図が示す如く、タイル４の両側縁に長手方向へ設
けた嵌め込み突条４ａを嵌着するようになっていると共
に、本体２ａの底辺中央長手方向へは凹条溝２ｄが凹設
してあって、上記スチール目地芯１ｂに嵌着するもので
ある。

さらに、この縦目地用ベース２は、その本体２ａの両側
斜辺途中に段差２ｅを設けてあり、該段差２ｅを利用し
てタッカ−５により木製パネル１ａに固着される。

上記縦目地用ベース２に対して横目地用ベース６を備え
るもので、この横目地用ベース６は、上記縦目地用ベー
ス２と同様な材料で側面略逆向き台形状に形成されてい
て、その長手方向の両端は嵌め込み縁６ａとなり、該嵌
め込み縁６ａを上記嵌め込み凹条溝２ｃに嵌め込んで、
隣接縦目地用ベース２，２間へ直角に嵌め込み溝３内へ
配置される。

また、この横目地用ベース６は、縦目地用ベース２の長
手方向の自由な位置に上述のようにして嵌め込み可能で
あって、タイルの目地模様について、目地揃いの場合と
、不揃いの場合に対応できるようになっていると共に、
型枠１の枠組みに用いられるセパレータ孔６ｂが貫通し
である。

さらに、上記縦、横両目地用ベース２，６は押出し成形
されたものが用いられる。

本発明に用いる型枠１は以上の如き構成であるから、大
型木製パネル１ａの組立時点で縦目地用ベース２はスチ
ール目地芯２ｄに嵌着してタッカ−５により簡単にして
精度良く装着できること、また大型木製パネル１ａと縦
目地用ベース２の密着度が大きくなる為、施工精度が高
いこと、さらに、従来のゴムベース若しくは金属製型枠
では夏場に起こる膨張でもって、目地精度の狂いを生じ
るが、かかる温度による膨張弊害のほとんどない木材を
素材とした木製パネル１ａに対してスチール目地芯１ｂ
を装着しているので強制することができること、さらに
またコンクリート打込み後、脱型の際起こる縦、横両目
地用ベース２，６の脱落が容易に補修できること、また
縦、横両目地用ベース２，６は押出し成形によって安価
に形成されると共に木製パネルを用いる為、従来工法に
比べて施工費が低いこと、そして、縦目地用ベース２に
対して横目地用ベース６は自由に摺動調整が可能であり
、タイル模様を目地揃い若しくは目地不揃いの何れとす
ることができること、そして、また横目地用ベース６の
セパレータ孔６ｂによってタイルにセパレータ孔を加工
する必要なく枠組みの迅速化を図り得るものである。

斯くして本発明は、大型木製パネル１ａにスチール目地
芯１ｂをタイルピッチに装着し、このスチール目地芯１
ｂに沿って縦目地用ベース２・・・を嵌め込みした後、
タッカ−５で固定し、当該縦目地用ベース２，２間へ、
それら突条２ａ、２ａの嵌め込み凹条溝２ｃに嵌め込み
突条４ａを嵌着してタイル４を一個宛若しくは列状のユ
ニットタイルを嵌め込み、しかる後、隣接縦目地用ベー
ス２゜２間へ、それらと直角配置に横目地用ベース６を
嵌め込んで型枠１へのタイル装着を完了し、以後は型枠
１の組立てを行ってからコンクリートやモルタルを流し
込み、固化接着後型枠解体を行ってタイル打込みを終了
するものである。

以上説明したように本発明に係るタイル打込工法によれ
ば、上述構成とした大型木製パネル型枠１を用いるので
、従来のゴムベースや軽金属型枠を用いる経済的な無駄
を生じることはなく、大型木製パネル型枠組立時点で縦
、横両目地用ベース２．６の装着を簡単、かつ施工精度
良く行うことができて、タイル打込み精度の向上と、作
業の簡易化を図り得ると共に、木製パネル１ａに対し、
スチール目地芯１ｂをして縦目地用ベース２の装着位置
設定ならびに当該目地用ベース２の長手方向への自由な
横目地用ベース６の摺動調整によって画一的でない多種
の特殊タイルの打込みをタイル模様の目地揃え筐たは不
揃えの何れにも簡易になし得て頗る便利であって、かつ
、経済性にも優れる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来工法におけるゴムベースを用いた型枠のタ
イル装着態様を示す縦断面図、第２図は従来工法におけ
るアルミニウム製型枠のタイル装着態様を示す縦断面図
、第３図は本発明工法が用いる大型木製パネル型枠にお
けるタイル装着態様を示す斜視図、第４図は第３図にお
けるＩＶ−ＩＶ線矢視断面図である。 符号の簡単な説明、１・・・大型木製パネル型枠、１ｂ
・・・スチール目地芯、２・・・縦目地用ベース、２ａ
・・・本体、２ｂ・・・突条、４・・・タイル、６・・
・横目地用ベース。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 表面の長手方向へスチール目地芯を任意のタイルピ
   ッチに、かつ、並行に装着して形成した大型木製パネル
   型枠に、そのスチール目地芯に軟質弾性材よりなって端
   面略台形状とした本体の頂辺に中くびれ状の突条を延設
   した縦目地用ベースを嵌着し、さらに該各縦目地用ベー
   ス間へ直角配置に軟質弾性材よりなる側面略逆向き台形
   状としたセパレータ孔貫設の横目地用ベースを嵌着し、
   次いで、タイルを上記各縦目地用ベース間へ嵌め込んで
   型枠へのタイル装着をなし、当該型枠を常法により枠組
   みし、しかる後、コンクリートやモルタルの流し込みを
   行うことを特徴とする大型木製パネルを使用した特殊タ
   イル打込工法。