JPS5828492Y2 - 種子繰り出し用のベルトカセツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はベルト繰出式播種機用の種子繰出器な形作るベ
ルトカセットとして１人力による手押し型又は動力車に
よる牽引型などの播種機フレームから別個独立しており
、該フレームへカセット式の着脱自在に装填使用した時
に、その播種機の接地駆動力によりそのまま種子搬送用
リンクベルトを自ずと循環回走でき、これによって播種
作業は勿論、ベルト交換や播種機各部の保守点検などを
高能率に行なえるようにすると共に、殊更そのリンクベ
ルトの連結長さや屈折角度などの変化に左右されること
なく、これな適正に緊張掛架しつつ常に駆動上無理やロ
スなく循環回走させて、その種子繰出作用の円滑化な期
したものである。

以下、図示の実施態様に基き本考案の具体的構成を詳述
すると、そのベルトカセットナ表わした第１〜８図にお
いて、１は合成樹脂製カセットフレームであり、頂壁２
と左右両側壁３とから全体的に表面の矩形な断面略倒立
Ｕ字状を呈している。

４はその長手方向の一端部に突設された左右一対の取付
耳片で、外側横向きに突出する軸筒５を各各具備してい
る。

′６はこの両軸筒５の相互間へ、左右一対のビズ７によ
り遊転自由に横架されたベルト駆動ローラー用回転支軸
で、第４，７図に示すような角軸かも成り、これにはベ
ルト駆動ローラー８とベルト循環回走用人力ギヤ９とが
一体回転可能として且つ着脱自在に挿着されている。

１０は駆動ローラー８かも一体に張り出されたスプロケ
ットの左右一対であるが、その場合スプロケット１０付
きの駆動ローラー８は左右一対として２分割され且つ互
いに突き合わされて成り、その一方の端部に入力ギヤ９
が複数のビス１１で着脱自在に接合固定されている。

そして、このような駆動ローラー８０分割組立構造によ
れば、そのスプロケット１０付き駆動ローラー８並びに
入力ギヤ９な合成樹脂材から容易に成形でき、その入力
ギヤ９のギヤ比も簡便に変更できると共に。

支軸６に沿う各駆動ローラー８の僅かなスライドにより
１両スプロケット１０の相互間に生成されるベルト受は
入れ凹周溝１２の間隔幅に融通を持たせることもできる
点で、一層有益と言える。

尚。入力ギヤ９は図例のような右勝手用と左勝手用に共
用可能な２個を不可欠とせず、その使用上代れか１個あ
れば足ること勿論である。

１３は同じ（カセットフレーム１における長手方向の他
端部に位置しつつ、両側壁３の中央線上に開口された左
右一対のスライドガイド切欠であり、その内部にベルト
従動ローラー用の丸棒型固定支軸１４が貫通横架状に挿
支されており、その細長い両切欠１３に沿う長手方向へ
のスライドと挿脱の操作可能になっている。

１５はこの固定支軸１４０両端ネジ部に被着された左右
一対の角ナツト、１６は同じく固定支軸１４上へ遊転自
由に且つ着脱可能に挿着された合成樹脂製のベルト従動
ローラーで、上記スプロケット１０に対応する径太な円
形フランジ１７と、同じく駆動ローラー８の凹周溝１２
に対応するベルト受は入れ用凹周溝１８とをその中央部
に備えている。

そして、このフランジ１７を一体具備した従動ローラー
１６も、やはり分割された左右一対から突き合わされた
組立状態にある。

又、１９はベルト緊張用操作ネジ杆の左右一対で、従動
ローラー１６の固定支軸１４をスライドさせるべく、そ
の先端部が角ナツト１５の凹溝（第２図参照）内へ係脱
自在に挿入係止されている。

２０はネジ杆１９を受は入れるＬ字型支持片の左右一対
で、カセットフレーム１０両側壁３へ単一の枢支ボルト
２１により、起伏回動の操作可能に止着されている。

つまり、その枢支ボルト２１を若干緩めて支持片２０を
回動させれば、これに保持されたネジ杆１９が角ナツト
１５に対して係脱し、従って予じめロックナツト２２で
ネジ杆１９を位置決め固定することにより、後は−々ネ
ジ杆１９を進退操作しなくとも良い。

２３は枢支ボルト２１の固定ナツト、２４は支持片２０
の不慮な自然落下的回動な規制するストッパー壁で。

カセットフレーム１０両側壁３かも一部一体に張り出さ
れたものである。

２５はベルト従動ローラー１６の存在するフレーム他端
側に位置しつつ。

その両側壁３のレール状をなす下縁一部に世人形成され
た左右一対の取付切欠であり、ベルトカセットを後述の
ように播種機へ固定支持させることに働く。

２６は左右一対のホッパー用位置決めストッパーで、駆
動ローラー８の存在するフレーム一端側に位置しつつ、
その頂壁２かも一体突出されており、その倒立「ハ」の
字型配列によりホッパーに対する組合せ上の芯合わせ乃
至位置ズレ防止な期している。

２７は同じく一対のホッパー用係止フックで、カセット
フレーム１の他端部においてやはり頂壁２かも突設され
ており、ホッパー〇係脱自在な吊り持ちを可能に定めて
いる。

つまり、本考案のベルトカセットはその使用に当って、
そのフレーム１上へ合成樹脂製種子供給ホッパー２８を
定着保持できるよう構成されているわけで、そのために
供されるホッパー２８としては第８，９図から示唆され
るように、カセットフレーム１の頂壁２と密着する傾斜
状底壁面に種子供給用帯状開口２９と、上記係止フック
２７へ係脱自在に係止する係止孔３０の左右一対とが各
々具備された略三角箱型の特殊形態を用意している。

尚、３１は帯状開口２９０周辺に添着されたゴムなどの
弾性シールで、これがベルト表面の縁部へ弾接すること
により、種子洩れの含入すな完全防止が果されている。

カセットフレーム１とホッパー２８は使用上、更に図外
の掛は金具で結合固定される。

更に、３２はカセットフレーム１における頂壁２の中央
部に凹入された長手方向に走る一条のベルト回走案内用
帯溝であり、ホッパー２８の帯状開口２９と適合する開
口幅な持つ。

３３はこの帯溝３２内へ複数のビス３４により着脱自在
に固定された合成樹脂製の平滑な底板で、ベルト裏面を
支持しつつ、ホッパー２８からの種子受は入れ帯或にお
けるベルトの撓み防止並びにそのベルト表面をホッパー
２８の帯状開口２９付き底壁面と常に密接的平行状態に
整合させることに働く。

３５は上記駆動ローラー８と従動ローラー１６との相互
間に張架される種子搬送用のリンクベルトであり１合成
樹脂製リンク単体３６の複数が着脱自在に、且つ屈折可
能に枢支連結されることによって、無端状に形作られて
いる。

３７は隣り合うリンク単体３６の相互屈折支点をなす一
対の突子で、図例から明白な通り平盤状リンク単体３６
から横向き水平に突設されている。

３８はリンク単体３６に形成された種子受は入れ凹溝で
あり。

主に大豆、スィートコーンなとで代表される大粒な種子
用として、比較的大きく開口している。

そして、上記両ローラー８，１６に捲き掛けられた時に
は、その無端なリンクベルト３５の屈折支点突子３７が
第１，４図から明白なようにカセットフレーム１の一端
部において、駆動ローラー８のスプロケット１０へ駆動
可能なかみ合い状態に係止され、同じくフレーム１の他
端部では第５，６゜８図のように、従動ローラー１６０
円形フランジ１７によって、非かみ合い状態として自由
に屈折する如くベルト裏面側から支承案内されるように
なっている。

従動ローラー１６の支軸１４は操作ネジ杆１９との係脱
によって、フレーム１のガイド切欠１３に沿うスライド
とその挿脱を行なえること上記の通りであるため、その
リンクベルト３５の緊張並びに両ローラー８，１６に対
する担税も可能なこと、言うまでもない。

本考案に係るベルトカセットの実際使用に当っては、第
９図に示す通りカセットフレーム１の一端部におけるベ
ルト駆動ローラニ８の軸筒５を。

播種機フレーム３９に予じめ対応形成された左右一対の
フック型カセットホルダー４０内へ、工具不要な装填式
として挿入係止させる一方、同じくカセットフレーム１
の他端側に設けられた取付切欠２５を、播種機の種子落
下シュート４にインサート成形されて横向きに突出する
左右一対の支持ボルト４２へ挿入係止させて後、そのボ
ルト４２に対し螺ナツト４６を締付けて、カセットフレ
ーム１０両側壁３をそのナツト４３とシュート４１の張
り出し筒４４との相互で挟圧固定すれば良い。

そうすれば、ベルトカセットの入力ギヤ９が播種機側の
ＰＴＯギヤ４５と自動的に噛合連動されるので、播種機
の接地駆動力によって種子コンベヤベルト３５が循環回
走され、ベルトカセット上のホッパー２８から自重によ
り受は入れた種子をシュート４１へ繰り出せることにな
る。

この場合、第９図では手押し型播種機な示し、そのフレ
ーム３９へ種子の繰り上げ可能な傾斜姿勢に設置したベ
ルトカセットを表わしているけれども、勿論これに限ら
ない。

尚、同図中その他の符号４６は接地駆動輪、４７は伝動
回転軸、４８は作溝器。

４９は覆土板、５０は鎮圧輪である。

以上のように、本考案の種子繰出し用ベルトカセットは
播種機側から別個独立しており、その播種機フレーム３
９へ種子の繰出し可能なカセット式の着脱自在に装填使
用されるユニット体として、カセットフレーム１のベル
ト駆動ローラー８と同じく従動ローラー１６の相互間に
１種子搬送用リンクベルト３５が捲き掛けられていると
共に、その装填により播種機のＰＴＯギヤ４５と自動的
に噛合しつつ、ベルト３５を循環回走させる入力ギヤ９
も軸支されているため、その播種機を一切工具類の必要
なく、直ちにベルト繰出式として組立使用でき、その播
種の現場作業性に著しく優れると共に、その取りはずし
による別なカセットとの交換が可能であって、そのたび
毎のベルト担税作業手数が不要になり、又その取りはず
しにより播種機各部の保守点検や清掃なども高能率に行
なえる。

勿論、そのカセットからベルト３５のみを担税すること
も容易に行なえる。

つまり、ベルト従動ローラー１６はカセットフレーム１
に対してスライドと挿脱操作が可能であり、しかもその
ベルト３５自身複数のリンク単体３６から着脱自在に枢
支連結されて成るため、各種異なる種子受は入れ凹溝３
８を備えた別なリンクベルト３５との交換や、そのベル
ト３５の連結長さ調整、同じくベルト３５の適度なテン
ション操作なども著しく簡便に行なえ、互換性に富む。

更に、そのベルト３５の捲き掛は使用状態は本考案の場
合、カセットフレーム１の一端部において駆動ローラー
８のスプロケット１０に対し、ベルト３５の屈折支点突
子３７がその駆動可能なかみ合い状態に係止されており
、同じくフレーム１の他端部ではその屈折支点突子３７
が、従動ローラー１６かも張り出す円形なフランジ１７
により。

非かみ合いのフリー状態としてベルト裏面側から支承さ
れているため、リンクベルト３５の連結長さや屈折角度
などの変化又はバラツキに左右されることなく、常にそ
の駆動上無理やロスなくベルト３５を掛架して正しく循
環回走させることができ、その両ローラー８，１６０中
間帯域において。

その連結されたベルト３５の裏面が帯溝３２内に沿いつ
、つ底板３３で支承されていることも相伴ない１種子繰
出作用の円滑化を達成することができる。

特に、その入力ギヤ９と一体回転するベルト駆動ローラ
ー８は、カセットフレーム１の一端部において固定状態
に軸支されており、これにベルト３５とかみ合うスプロ
ケット１０が設けられていると共に、ベルト３５をただ
単にフリー状態として支承し、その屈折を案内させる円
形フランジ１７は、フレーム１の他端部においてスライ
ド自在に軸支された従動ローラー１６に形成されている
ので、そのスライドによるベルト３５のテンション操作
並びに従動ローラー１６に対するベルト３５の担税を至
極円滑に行なえるばかりでなく。

その操作ネジ杆１９による従動ローラー支軸１４の抑圧
作用が、左右両側において例えば均等でないような場合
にも、支承なくベルト３５を屈折回走させ乍も、シュー
ト４１へ種子を搬送できるのであり、何れにしてもリン
クベルト３５による種子繰出器を形作るカセットとして
、実益大の考案と言える。

【図面の簡単な説明】 第１〜８図は本考案に係るリンクベルト用のカセットを
示しており、そのうち第１図は平面図、第２図は側面図
、第３図は底面図、第４図は第１図のＡ−Ａ線断面図、
第５図は同じ＜Ｂ−Ｂ線断面図、第６図はＣ−Ｃ線断面
図、第７図は第３図のＤ−Ｄ線断面図、第８図はホッパ
ーとの組合せ状態を示す平面図、第９図は播種機への装
填使用状態を示す側面図である。 １・・・・・・カセットフレーム、８・・・・・・ベル
ト駆動ローラー ９・・・・・・入力ギヤ、１６・・・
・・・ベルト従動ローラー、２６・・・・・・位置決め
ストツバ−２７・・・・・・係止フック、２８・・・・
・・ホッパー、２９・・・・・・帯状開口、３２・・・
・・・帯溝、３４・・・・・・遊転ローラー３６・・・
・・・調整底板、３８・・・・・・コンベヤベルト。 ３９・・・・・・播種機フレーム、４０・・・・・・カ
セットホルダー ４５・・・・・・ＰＴＯギヤ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 播種機フレームへ種子の繰出し可能としてカセット
   式の着脱自在に装填使用されるユニット体であって、表
   面に種子供給ホッパーの係止突起とベルト回走案内用帯
   溝とを備えたカセットフレームと、そのカセットフレー
   ムの一端部へ遊転自在に軸支されたベルト駆動ローラー
   と。 同じく一端部へその駆動ローラーと一体回転可能に且つ
   装填使用時に播種機フレームのＰＴＯギヤと自動的に噛
   合回転するものとして軸支されたベルト循環回走用人力
   ギヤと、更にカセットフレームの他端部へその長手方向
   へのスライドと挿脱操作の可能に軸支されたベルト従動
   ローラーと、リンク単体の複数から着脱自在に且つ屈折
   可能に枢支連結された無端状の種子搬送用リンクベルト
   とから成ると共に、そのベルトを上記の両ローラーへ捲
   き掛けるに当り、駆動ローラーに設けたスフロケットへ
   ベルトの屈折支点突子をかみ合い状態に係止させる一方
   、そのスプロケットと対応するよう従動ローラーから張
   り出した円形フランジにより、同じく屈折支点突子なベ
   ルト裏面側から非かみ合いのフリー状態に支承したこと
   を特徴とする種子繰り出し用のベルトカセット。 ２ リンクベルトの駆動ローラーと従動ローラーとな、
   各々スプロケットと円形フランジを備えたものとして、
   何れも左右一対に分割形成して組み合わせると共に、そ
   の駆動ローラーにベルト循環回走用人力ギヤを着脱自在
   に固定一体化したことを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の種子繰り出し用のベルトカセット。