JPH0345527Y2 - - Google Patents

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JPH0345527Y2
JPH0345527Y2 JP1986037424U JP3742486U JPH0345527Y2 JP H0345527 Y2 JPH0345527 Y2 JP H0345527Y2 JP 1986037424 U JP1986037424 U JP 1986037424U JP 3742486 U JP3742486 U JP 3742486U JP H0345527 Y2 JPH0345527 Y2 JP H0345527Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はベルト繰出し式播種機の種子繰出し器
に関する。
〈従来の技術〉 この種の播種機としては、例えば実公昭57−
3371号や同57−14010号、同57−46740号、同58−
28492号などが公知であり、これらの公知考案で
はその構成上、何れもベルトカセツトの就中カセ
ツトフレームが、播種機の本体フレームへ前上が
り又は後上がりの傾斜設置姿勢として固定使用さ
れるようになつている。
そして、ホツパーから自然移載的に供給される
種子を、そのコンベアベルトの種子受け入れ凹溝
内に受容しつつ、斜め上方へ繰出し搬送すると共
に、その傾斜設置姿勢の最上段位置において、そ
のベルトが円弧状に屈曲作用する時種子を放出
し、シユートを経て地面へ自然落下させるように
なつている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところが、上記公知考案の場合コンベアベルト
による種子の放出作用が、地面から著しく高い位
置において行なわれるようになつているため、種
子の落下・転がりによる変位が大きくなり、その
結果播種精度を低下させてしまう問題がある。
特に、上記ベルトによる種子放出の間隔ピツチ
(ベルトにおける種子受け入れ凹溝の隣り合う相
互間隔寸法)が狭小であればある程、或いは又そ
のベルトの屈曲半径寸法が大きければ大きい程、
上記の問題は一層顕著に露呈することとなる。蓋
し、このような場合には上記傾斜設置姿勢の最上
段位置において、ベルトの屈曲作用により種子を
放す時に、その放出順序の同時進行や逆転現象も
伴ないやすいからである。
このような問題点を改善するための公知考案と
しては、実開昭60−49718号が見受けられるが、
その第2図のベルト繰出し式播種機によれば、ベ
ルト3′が金属やプラスチツクなどの添え付け固
定カバー5によつて、物理的に被覆されているた
め、そのカバー5とベルト3′との相互間隙を、
種子の大きさ変化に対応させることが困難であ
り、その間隙に種子が目詰まりして、ベルト3′
の回走抵抗になると共に、その種子に傷付きを与
えてしまうのである。又、実開昭57−7910号のよ
うに、ベルトの下り垂直面に別個な押えベルトを
圧接させる手段も公知であるが、これでも全く同
様な問題を生じることとなり、その結果殊更湛水
直播用のコーテイングされた種子を繰り出すこと
に使うことができない。その種子のコーテイング
被膜が破壊されてしまうからであり、何れにして
もそのベルト3′の下り傾斜面が、垂直又はこれ
に近い急角度として設置されていることに、その
根本的な原因があると言わざるを得ない。
それにもまして、上記実開昭60−49718号では
ベルト3′を捲き掛けるためのローラーが、言わ
ば播種機の機枠7と組立一体化されており、その
合計3本のローラーに対するベルト3′の掛脱・
緊張操作や交換が不可能である。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案はこのような諸問題の更なる改善を企図
しており、そのために役立つベルト繰出し式播種
機の種子繰出し器として、 播種機の本体フレーム11へ着脱自在に装填使
用されるカセツトフレーム33と、表面に種子受
け入れ凹溝49を備えた無端な種子コンベアベル
ト34とのユニツト体から成り、 上記カセツトフレーム33に急な傾斜角度の上
り傾斜面yと、これよりも緩やかな傾斜角度の下
り傾斜面zとを造形し、 その両傾斜面y,zの境界部をなす最上段位置
には、上記ベルト34のテンシヨンローラ43又
は中間ガイドローラー63を、残る下段位置の一
方にはベルト34の原動ローラー40を、同じく
下段位置の他方にはベルト34の従動ローラー3
7を、各々水平な横架状態に軸支させ、 その平行な合計3本のローラー37,40,4
3,63へ上記ベルト34を循環回走可能に、且
つ各ローラー37,40,43,63の軸支点を
頂点とする全体的な三角形に捲き掛け、 上記最上段位置に配したテンシヨンローラー4
3又は中間ガイドローラー63の軸支点を通る垂
直線に沿つて、進退自在に昇降し得る左右一対の
操作ネジハンドル47を、上記カセツトフレーム
33に取付けて、そのネジハンドル47を進退操
作することにより、ベルト34の掛脱と緊張を行
なえるように定める一方、 上記カセツトフレーム33の上り傾斜面yに、
種子収容ホツパー56を係脱自在に係止固定させ
て、そのホツパー56の傾斜底面に開口する種子
供給口57を、ベルト34の表面に臨ませると共
に、 上記ベルト34を捲き掛けたカセツトフレーム
33を、播種機の本体フレーム11へ装填使用し
た時、その播種機の接地駆動輪16から回転駆動
力を受けるベルト原動ローラー40により、ベル
ト34を一方向へ循環回走させて、 上記ホツパー56内の種子をカセツトフレーム
33の上り傾斜面yに沿つて一旦上方へ繰り出
し、引き続き下り傾斜面zに沿い下方へ搬送し
て、地面に接近する低い位置から放出させ得るよ
うに設定したことを特徴とするものである。
〈実施例〉 以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的構
成を詳述すると、第1〜6図は手押し操作型のベ
ルト繰出し式播種機を表わしており、11は播種
機の本体フレームであつて、一定間隔を保つて向
かい合う左右一対の金属板から成る。12はその
本体フレーム11から立設された種子放出シユー
トであり、両金属板の内部に固定一体化されてい
る。13はそのシユート12へ下方からの連通開
口状態に圧入された種子落下ノズル、14はその
ノズル13へ昇降可能に抱き付けられた鋤型作溝
器であり、その昇降高さ(作溝深さ)がボルト1
5によつて調整操作されるようになつている。
16は本体フレーム11の前端部に軸支され
て、圃場を転動する前輪兼用の接地駆動輪、17
は同じく本体フレーム11の側面外部に位置しつ
つ、前後方向へ延在するように架設された伝動用
カウンター軸であり、傘歯車18,19の噛合を
介して、接地駆動輪16により回転される。20
はそのカウンター軸17と別な傘歯車21,22
を介して噛合連動する中間回転軸であつて、本体
フレーム11の後部途中に貫通横架されている。
23はその中間回転軸20上に一体回転するよう
固設されたPTOギヤであり、後述する種子繰出
し用ベルトカセツトCのベルト循環回走用入力ギ
ヤと噛合回転するように対応されている。
24は作溝器14の直後位置に臨む左右一対の
ヘラ型覆土板であり、その各個が本体フレーム1
1の前部途中に止着されている枢軸25を中心と
して、独立に前後方向へ起伏する如く揺動できる
ようになつている。26は本体フレーム11の後
端部に軸支された後輪兼用の鎮圧輪、27は本体
フレーム11の山型中途部から後上方へ派出され
た手押し操作ハンドルであり、作業者はこれを握
り持つて、播種機を手押し使用することになる。
又、28は上記シユート12の近傍位置に臨む
よう、本体フレーム11の側面内部に起立固定さ
れた左右一対の前側カセツトホルダーであり、ベ
ルトカセツトCのフレーム前端部を下方から支持
するものとして、側面視のほぼフツク型又は二叉
フオーク型を呈している。29は同じくベルトカ
セツトCのフレーム後端部を下方から安定良く支
承する左右一対の後側カセツトホルダーであつ
て、やはりフツク型又は二叉フオーク型をなして
いると共に、上記PTOギヤ23付き中間回転軸
20の直上位置において、本体フレーム11の側
面内部に固定立設されている。30は上記両カセ
ツトホルダー28,29の中間位置において、そ
の本体フレーム11からやはり一体的に立設され
た左右一対の中間カセツトホルダーであり、その
各上端部にはネジ杆31が内向き水平に突設され
ている。32はそのネジ杆31に各々螺着された
蝶ナツトである。
上記播種機の本体フレーム11に対しては、次
のような予じめのユニツト体をなす種子繰出し用
ベルトカセツトCが、着脱自在に装填使用される
ようになつており、その装填によつて播種機自身
が種子のベルト繰出し式に仕上げられるのであ
る。
即ち、ベルトカセツトCは播種機の種子繰出し
器を形作るものであり、第4〜6図に抽出する通
り、そのカセツトフレーム33に種子コンベアベ
ルト34が予じめ循環回走できる状態に捲き掛け
セツトされたユニツト体である。そのカセツトフ
レーム33は合成樹脂材から側面視の全体的なほ
ぼ三角形として、且つその三辺をなすベルト掛架
用周囲壁面と、左右両側壁面とを備えた断面ほぼ
倒立U字型に一体成形されている。そして、その
三辺の最も長い底辺が使用上底面xとなるよう
に、又同じく残る二辺が前方への上り傾斜面y並
びに前方への下り傾斜面zとして、上記本体フレ
ーム11へ装填されるようになつている。その場
合、第1,3,4図から明白なように、カセツト
フレーム33の上り傾斜面yは急な傾斜角度とし
て、同じく下り傾斜面zはこれよりも緩やかな傾
斜角度として、特に一定の相違変化が与えられて
もいる。尚、そのカセツトフレーム33が播種機
の本体フレーム11における両金属板の内部へ、
言わば嵌まり込む帯幅寸法を備えていること勿論
である。
35はカセツトフレーム33の前端部から外方
へ横向き水平に突設された左右一対の軸筒であ
り、これが上記本体フレーム11の前側カセツト
ホルダー28によつて支持されるようになつてい
る。36はその両軸筒35内に貫通横架された従
動ローラー支軸であり、これにはベルト従動ロー
ラー37が遊転自在に嵌合されている。他方、カ
セツトフレーム33の後端部からも左右一対の軸
筒38が、やはり外向き水平に一体突出されてお
り、上記本体フレーム11の後側カセツトホルダ
ー29によつて支承されるようになつている。3
9はその両軸筒38内に貫通横架された原動ロー
ラー支軸であり、これにはベルト原動ローラー4
0とベルト循環回走用の入力ギヤ41が遊嵌され
ている。その入力ギヤ41と原動ローラー40
は、一体に回転し得るよう組付けられている。
又、42はカセツトフレーム33における左右
両側壁面の途中部に、下向き開口するよう切り欠
かれた一対の係止切欠であつて、上記本体フレー
ム11における中間カセツトホルダー30のネジ
杆31を受け入れる如く、該ネジ杆31と係合す
るようになつている。つまり、その係止切欠42
をネジ杆31による下方からの支持状態に係合さ
せた上、そのネジ杆31に対して蝶ナツト32を
締め付けることによつて、カセツトフレーム33
をガタツキなく固定保持できるようになつている
わけである。
更に、43はベルトテンシヨンローラーであつ
て、上記カセツトフレーム33における前方への
上り傾斜面yと、前方への下り傾斜面zとが言わ
ば交叉する頂点位置に配設されている。即ち、そ
の頂点位置ではカセツトフレーム33の左右両側
壁面に、一対の昇降ガイド切欠44が開設されて
いると共に、その両切欠44内に亘つてテンシヨ
ンローラー支軸45が、昇降操作できるように貫
通横架されているのであり、そのローラー支軸4
5にテンシヨンローラー43が遊嵌されている。
一対の昇降ガイド切欠44が、テンシヨンロー
ラー支軸45を通る垂直線に沿う細長い開口形態
として切り欠かれているわけであり、そのガイド
切欠44内をローラー支軸45が昇降するように
なつている。
46はそのテンシヨンローラー支軸45の直下
位置において、カセツトフレーム33の左右両側
壁面に止着された一対の支持ブラケツトであり、
これに各々支持された操作ネジハンドル47の上
端部が、上記ローラー支軸45の外端部を受け止
めている。つまり、上記ローラー支軸45による
ベルトテンシヨンローラー43の軸支点を通る垂
直線に沿つて、左右一対の操作ネジハンドル47
が進退自在に昇降するようになつているわけであ
り、そのためそのハンドル47を進退操作すれ
ば、ベルトテンシヨンローラー43が昇降運動す
ることとなり、その結果ベルトの掛脱操作とその
緊張操作を軽快に行なえるのである。48はその
ハンドル47に螺着されたロツクナツトである。
種子コンベアベルト34は、その表面に多数の
種子受け入れ凹溝49を備えた無端帯として、ゴ
ム又は合成樹脂材から成形されており、上記カセ
ツトフレーム33の原動ローラー40と従動ロー
ラー37並びにテンシヨンローラー43の合計3
本へ捲き掛けられている。つまり、その合計3本
のローラー37,40,43における各軸支点を
頂点とする側面視の全体的な三角形に、無端なベ
ルト34が捲き掛けられているわけである。但
し、そのベルト34としては第7図のように、ゴ
ム又は合成樹脂材から成る多数のベルト素子50
を用意し、これを枢支ピン51の廻りに屈折し得
るよう且つ係脱自在に係止連結して、全体的に無
端化させた形態も用いることができる。この場
合、上記3本のローラー37,40,43と枢支
ピン51とを係合作用させて、そのベルトコンベ
アベルト34を循環回走させることができるよう
に、そのローラー37,40,41のうち、少な
くとも原動ローラー40をスプロケツトホイール
型に形成する。
上記ベルト34の捲き掛け上、カセツトフレー
ム33の三辺をなす周囲壁面の中央部には、その
ベルト受け入れ案内用の帯溝52が長手方向(前
後方向)に沿つて区画形成されている。53はそ
の帯溝52内を横断する複数の小さな遊転ガイド
ローラーであり、これによつてベルト34の裏面
を垂れ下がらぬように安定良く支持する。54は
カセツトフレーム33における上り傾斜面yの上
部位置から突設された左右一対のホツパー吊持フ
ツク、55は同じく上り傾斜面yの下部位置から
突出された左右一対のホツパー係止ストツパーで
あり、何れも種子収容ホツパー56を固定保持す
ることに奉仕する。
つまり、上記ベルトカセツトCはその使用に当
つて、カセツトフレーム33の上り傾斜面yにホ
ツパー56を直接定着セツトできるように構成さ
れているわけであり、そのホツパー56は第1,
3,6図から明白なように、合成樹脂材から全体
的なほぼ三角箱型に形成されている。57は上記
前方への上り傾斜面yと密着するホツパー56の
傾斜底面に開口された帯状の種子供給口であり、
上記帯溝52内を走るベルト34に正しく臨んで
いる。58はその供給口57の周辺に添着された
ゴム製シールプレートであり、ベルト34と弾力
的に接触して種子洩れを防ぐ。59は同じくホツ
パー56の傾斜底面に開口された左右一対の係止
孔であり、上記カセツトフレーム33の吊持フツ
ク54へ係脱自在に係止されるようになつてい
る。その場合、ホツパー56は上記のように、カ
セツトフレーム33の急角度な上り傾斜面yへ定
着セツトされることになるため、その一層大きな
滑り落下力を、カセツトフレーム33に対するホ
ツパー56の係止力として増強することができる
と共に、そのホツパー56からベルト34へ供給
される種子の繰出し余分量を、その急な傾斜角度
により自づと効果的に滑り落し除去させることが
できる。60はホツパー56からベルト34に向
かつて派出された調量ブラシ、61はカセツトフ
レーム33とホツパー56との係止用ラツチ金具
である。尚、上記ホツパー56に対してはこれを
メイン側として、更に別個な合成樹脂製のサブホ
ツパー62を組み合わせて使用することもでき
る。
〈作用〉 上記の構成を備えた手押し操作型の播種機に基
いて、本考案の使用法を説明すると、次の通りで
ある。
先づ、種子繰出し用ベルトカセツトCにおける
カセツトフレーム33の前方に向かう上り傾斜面
yへ、種子収容ホツパー56を固定セツトし、こ
れと相前後してそのベルトカセツトCを播種機の
本体フレーム11へ装填する。つまり、カセツト
フレーム33の前端部では、そのベルト従動ロー
ラー37の軸支点に係る軸筒35を、本体フレー
ム11の前側カセツトホルダー28へ上方から挿
入係止し、同じくカセツトフレーム33の後端部
では、そのベルト原動ローラー40の軸支点であ
る軸筒38を、本体フレーム11の後側カセツト
ホルダー29へやはり上方から挿入係止する。そ
して、そのカセツトフレーム33の係止切欠42
内へ、中間カセツトホルダー30のネジ杆31を
挿入係止すると共に、そのネジ杆31に対し蝶ナ
ツト32を締め付けることにより、カセツトフレ
ーム33を本体フレーム11へ固定保持させるの
である。
そうすれば、ベルトカセツトCの入力ギヤ41
が本体フレーム11のPTOギヤ23と自動的に
噛合回転し得る状態となり、他方ホツパー56の
傾斜底面は、その帯状の種子供給口57とコンベ
アベルト34との適合状態を介して、そのベルト
34による言わば可動の傾斜床として形作られる
ことになるため、操作ハンドル27により播種機
を手押しすれば、圃場を転動走行する接地駆動輪
16により、ベルト34が強制的に循環回走され
るのであり、ホツパー56内の種子が定量づつ前
上方へ自動連続的に繰り出され、引き続き前下方
へ搬送されて、シユート12並びに落下ノズル1
3を経て、先に作溝器14により生成された播種
溝内へ放出されることになる。その後、種子は覆
土板24による覆土作用と、鎮圧輪26による鎮
圧作用とを順次受けることは言うまでもない。
この使用状態にあつては、種子がベルトカセツ
トCの急角度な上り傾斜面yに沿つて、一旦前上
方へ繰り出されるようになつているため、その繰
り出し余分量は循環回走するベルト34の平滑表
面を自重で自然に滑り落ち、従いホツパー56の
調量ブラシ60により念入りに均斎化されること
とも相俟つて、種子受け入れ凹溝49内には常に
正確な繰出し量の種子が滞溜されることになり、
しかも種子を傷付けるおそれがない。
又、上記のようにして定量化された種子は、引
き続きベルトカセツトCの下り傾斜面zに沿つ
て、前下方へ搬送されることにより、地面に接近
した低い位置においてベルト34から放出され、
シユート12並びにノズル13を経て落下される
ようになつているため、その種子放出の順序が逆
転せず、ベルト34の回走に連れて整然と放出さ
れることになると共に、地面(播種溝)での転が
りによる変位も起り難く、その結果播種精度を著
しく向上させることができるのである。その場
合、ベルトカセツトCの下り傾斜面zは上記した
通り、上り傾斜面yよりも緩やかな傾斜角度に設
定されているため、その下り傾斜面zを別個なカ
バーケースで被覆したり、或いは別個な押えカバ
ーベルトを圧接させたりする必要なく、そのまま
で種子をベルト34の受け入れ凹溝49内に安定
良く捕足しつつ、地面に接近した低い位置まで搬
送できるのである。
もつとも、その種子繰出し器としてのベルトカ
セツトCは、それ自身の全体的に播種機の本体フ
レーム11へ、着脱自在に装填使用されるように
なつているため、その上り傾斜面yと下り傾斜面
zとの両傾斜角度につき、上記のような前者の急
で、後者の緩やかと云う一定の相違変化が与えら
れる限りにおいて、その傾斜角度の具体的数値が
異なる各種のカセツトフレーム33を予じめ作成
用意しておき、これを互換的に播種機の本体フレ
ーム11へ装填使用することにより、そのベルト
34による種子の繰出し量や、地面への播種ピツ
チなどを適宜に変更調整することができる。
次に、第8図は第3図に対応する種子繰出し用
ベルトカセツトCの変形例を示しており、これで
はその構成上カセツトフレーム33の上り傾斜面
yと下り傾斜面zとが交叉する頂点位置に、ベル
ト従動ローラー37と同様なベルト34の中間ガ
イドローラー63を遊転自在に軸支すると共に、
ベルトテンシヨンローラー43をカセツトフレー
ム33の底面方向から、ベルト34を言わば押し
上げるように軸支している。その操作ネジハンド
ル47やこれの支持ブラケツト46、ベルトテン
シヨンローラー43の支軸45を昇降案内するガ
イド切欠44などは、上記第1〜6図の基本例と
実質的に同一である。
つまり、この変形例の構成にあつても詳細を図
示省略してあるが、一対の昇降ガイド切欠44は
カセツトフレーム33の左右両側壁面に開設され
ていると共に、その三角形の頂点位置にある中間
ガイドローラー63の軸支点を通る垂直線に沿つ
て、操作ネジハンドル47が進退自在に昇降し得
るように配置されており、その進退操作によりベ
ルトテンシヨンローラー43を昇降運動させて、
そのベルト34の掛脱と緊張を行なえるようにな
つていることに変りはない。
尚、何れにしても図示の実施例では、種子を前
方へ繰り出し搬送するものとして説明したが、そ
の種子を一旦上方へ繰り出し、その後引き続いて
下方へ搬送する限り、その方向性は逆な後方に向
かうものとしても勿論良い。
又、ベルト繰出し式の播種機である限り、手押
し操作型のみならず、小型トラクターなどの各種
動力本機に装着する牽引型としても、本考案を適
用することができる。
〈考案の効果〉 以上のように、本考案はベルト繰出し式播種機
の種子繰出し器として、播種機の本体フレーム1
1へ着脱自在に装填使用されるカセツトフレーム
33と、表面に種子受け入れ凹溝49を備えた無
端な種子コンベアベルト34とのユニツト体から
成り、上記カセツトフレーム33に急な傾斜角度
の上り傾斜面yと、これよりも緩やかな傾斜角度
の下り傾斜面zとを造形し、その両傾斜面y,z
の境界部をなす最上段位置には、上記ベルト34
のテンシヨンローラー43又は中間ガイドローラ
ー63を、残る下段位置の一方にはベルト34の
原動ローラー40を、同じく下段位置の他方には
ベルト34の従動ローラー37を、各々水平な横
架状態に軸支させ、その平行な合計3本のローラ
ー37,40,43,63へ上記ベルト34を循
環回走可能に、且つ各ローラー37,40,4
3,63の軸支点を頂点とする全体的な三角形に
捲き掛け、上記最上段位置に配したテンシヨンロ
ーラー43又は中間ガイドローラー63の軸支点
を通る垂直線に沿つて、進退自在に昇降し得る左
右一対の操作ネジハンドル47を、上記カセツト
フレーム33に取付けて、そのネジハンドル47
を進退操作することにより、ベルト34の掛脱と
緊張を行なえるように定める一方、上記カセツト
フレーム33の上り傾斜面yに、種子収容ホツパ
ー56を係脱自在に係止固定させて、そのホツパ
ー56の傾斜底面に開口する種子供給口57を、
ベルト34の表面に臨ませると共に、上記ベルト
34を捲き掛けたカセツトフレーム33を、播種
機の本体フレーム11へ装填使用した時、その播
種機の接地駆動輪16から回転駆動力を受けるベ
ルト原動ローラー40により、ベルト34を一方
向へ循環回走させて、上記ホツパー56内の種子
をカセツトフレーム33の上り傾斜面yに沿つて
一旦上方へ繰り出し、引き続き下り傾斜面zに沿
い下方へ搬送して、地面に接近する低い位置から
放出させ得るように設定してあるため、冒頭に述
べた従来技術の諸問題を悉く改善できる効果があ
る。
即ち、本考案では無端な種子コンベアベルト3
4が、種子繰出し用ベルトカセツトCのカセツト
フレーム33に軸支された合計3本のローラー3
7,40,43,63へ、その各軸支点を頂点と
する全体的な三角形として捲き掛けられているけ
れども、冒頭に述べた実開昭60−49718号と異な
つて、カセツトフレーム33の急な傾斜角度を有
する上り傾斜面yに、種子収容ホツパー56が定
着セツトされており、これによつて一旦最上段位
置へ繰り出した種子を、その上り傾斜面yよりも
緩やかな傾斜角度の下り傾斜面zに沿つて、引き
続きベルト34により種子を地面と接近する低い
位置まで搬送するようになつている。
そのため、カセツトフレーム33へ係脱自在に
係止されるホツパー56を、その上り傾斜面yの
急角度による大きな落下力のもとで、一層安定良
く強固にカセツトフレーム33へ係止させること
ができ、又その急角度の上り傾斜面yに沿うベル
ト34から、種子の繰出し余分量も自づと効果的
に滑り落し除去し得るのである。
他方、下り傾斜面yは緩やかな傾斜角度に定め
られているので、これに沿つて回走するベルト3
4を実開昭60−49718号のような別なカバー材の
添え付け固定により、物理的に被覆したり、或い
は実開昭57−7910号のような別の押えベルトによ
り、ベルト34を圧接したりしなくとも、そのベ
ルト34の種子受け入れ凹溝49から種子が不慮
に脱落せず、まして種子の目詰まりや傷付きを生
ずるおそれが全然ない。その結果、特に湛水直播
用のコーテイングされた種子を繰出す上で効果的
である。又、このような構成により、却つて種子
の大きさや形状が各種変化しても、これに容易に
対応し得ることとなり、汎用性にも著しく優れ
る。
更に、本考案の種子繰出し器はベルトカセツト
Cとして、播種機の本体フレーム11へカセツト
式又はカートリツジ式の着脱自在に装填使用され
るようになつており、そのカセツトフレーム33
へ合計3本のローラー37,40,43,63を
軸支させるに当つても、そのベルト34のテンシ
ヨンローラー43又は中間ガイドローラー63
が、上り傾斜面yと下り傾斜面zとの境界部をな
す最上段位置に、同じくベルト34の原動ローラ
ー40と従動ローラー37が、両傾斜面y,zと
底面xとの境界部をなす両下段位置に、各々振り
分け配設されている。
しかも、その最上段位置に配設されたテンシヨ
ンローラー43又は中間ガイドローラー63の軸
支点を通る垂直線に沿つて、進退自在に昇降し得
る左右一対の操作ネジハンドル47が、上記カセ
ツトフレーム33の両側壁面に取付け支持されて
おり、そのネジハンドル47の進退操作によつ
て、合計3本のローラー37,40,43,63
に対するベルト34の掛脱と、その緊張とを行な
えるようになつている。
そのため、カセツトフレーム33へ軸支された
合計3本のローラー37,40,43,63に対
して、その三角形に捲き掛けられるベルト34の
言わば内部空間(デツドスペース)を有効に活用
しつつ、その操作ネジハンドル47を合理的に付
属装備させることができることは勿論、これを進
退操作して、ベルト34の緊張度を調整したとし
ても、上記上り傾斜面yと下り傾斜面zとの傾斜
角度につき、その相違変化の比率は一定不変に保
たれることになり、従つて所期する種子の繰出し
作用を常に安定良く営ませることができる。
又、最上段位置に配設されたテンシヨンローラ
ー43又は中間ガイドローラー63の軸支点を通
る垂直線に沿つて、その操作ネジハンドル47を
昇降させるようになつているため、これにより緊
張したベルト34に対して、効果的に突つ張り対
抗することができると共に、原動ローラー40と
従動ローラー37の軸支点も一切位置ズレしない
ので、ベルトカセツトCを播種機の本体フレーム
11へ、支障なく安定・確固に装填使用できるの
である。
この点、冒頭に述べた実開昭60−49718号では、
その合計3本のローラーに全体的な三角形とし
て、ベルト3′が捲き掛けられているとしても、
その最上段に位置するローラーが言わば原動ロー
ラーとして、播種機の接地駆動輪1と、無端なチ
エン8により伝動連結されているため、上記のよ
うな本考案の効果を期待することができない。
更に、ベルト繰出し式播種機において、その播
種機の本体フレーム11へ着脱自在に装填使用さ
れるカセツトフレーム33と、表面に種子受け入
れ凹溝49を備えた無端な種子コンベアベルト3
4とのユニツト体から成る種子繰出し器は、冒頭
に述べた実公昭57−3371号や同57−14010号、同
57−46740号、同58−28492号などに見られる通
り、その公知であると雖も、これら公知考案のよ
うに従動ローラーを、原動ローラーに対して進退
操作することにより、ベルトの掛脱と緊張を行な
う構成では、これをそのまま本考案に適用した場
合、その原動ローラー40と従動ローラー37の
軸支点が爾後的に位置ズレ変化することになるの
で、ベルトカセツトCをもはや播種機の本体フレ
ーム11へ、装填使用することができない。又、
上り傾斜面yに対して下り傾斜面zの傾斜角度だ
けが変る如く、その両傾斜角度の当初一定に相違
する比率が、爾後的のアツト・ランダムに狂うこ
ととなり、その所期する安定な種子繰出し作用を
営なませることができない。
つまり、本考案においてカセツトフレーム33
が、急な傾斜角度の上り傾斜面yと緩やかな傾斜
角度の下り傾斜面zを備えた三角形に造形された
ことと、その最上段位置にベルト34のテンシヨ
ンローラー43又は中間ガイドローラー63が軸
支されたこと、並びにその軸支点を通る垂直線に
沿つて進退自在に昇降する操作ネジハンドル47
が、カセツトフレーム33に付属装備されたこと
は、その全体として有機的に作用し、このような
構成により初めて、上記した特有の効果を達成で
きるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の全体側面図、第2図はその種
子繰出し器を取りはずして示す全体平面図、第3
図は種子繰出し器を取付けた状態として示す第2
図の−線断面図、第4図はその種子繰出し器
を抽出した拡大側面図、第5図は第4図の一部切
欠き平面図、第6図はそのホツパーを取付けた状
態として示す一部切欠き平面図、第7図は種子コ
ンベアベルトの変形例を示す第5図と対応する一
部切欠き平面図、第8図は種子繰出し器の変形例
を示す側断面図である。 C……ベルトカセツト(種子繰出し器)、x…
…底面、y……上り傾斜面、z……下り傾斜面、
11……播種機本体フレーム、12……シユー
ト、14……作溝器、16……接地駆動輪、23
……PTOギヤ、33……カセツトフレーム、3
4……種子コンベアベルト、41……入力ギヤ、
49……種子受け入れ凹溝、56……ホツパー、
57……種子供給口。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 播種機の本体フレーム11へ着脱自在に装填使
    用されるカセツトフレーム33と、表面に種子受
    け入れ凹溝49を備えた無端な種子コンベアベル
    ト34とのユニツト体から成り、 上記カセツトフレーム33に急な傾斜角度の上
    り傾斜面yと、これよりも緩やかな傾斜角度の下
    り傾斜面zとを造形し、 その両傾斜面y,zの境界部をなす最上段位置
    には、上記ベルト34のテンシヨンローラ43又
    は中間ガイドローラー63を、残る下段位置の一
    方にはベルト34の原動ローラー40を、同じく
    下段位置の他方にはベルト34の従動ローラー3
    7を、各々水平な横架状態に軸支させ、 その平行な合計3本のローラー37,40,4
    3,63へ上記ベルト34を循環回走可能に、且
    つ各ローラー37,40,43,63の軸支点を
    頂点とする全体的な三角形に捲き掛け、 上記最上段位置に配したテンシヨンローラー4
    3又は中間ガイドローラー63の軸支点を通る垂
    直線に沿つて、進退自在に昇降し得る左右一対の
    操作ネジハンドル47を、上記カセツトフレーム
    33に取付けて、そのネジハンドル47を進退操
    作することにより、ベルト34の掛脱と緊張を行
    なえるように定める一方、 上記カセツトフレーム33の上り傾斜面yに、
    種子収容ホツパー56を係脱自在に係止固定させ
    て、そのホツパー56の傾斜底面に開口する種子
    供給口57を、ベルト34の表面に臨ませると共
    に、 上記ベルト34を捲き掛けたカセツトフレーム
    33を、播種機の本体フレーム11へ装填使用し
    た時、その播種機の接地駆動輪16から回転駆動
    力を受けるベルト原動ローラー40により、ベル
    ト34を一方向へ循環回走させて、 上記ホツパー56内の種子をカセツトフレーム
    33の上り傾斜面yに沿つて一旦上方へ繰り出
    し、引き続き下り傾斜面zに沿い下方へ搬送し
    て、地面に接近する低い位置から放出させ得るよ
    うに設定したことを特徴とするベルト繰出し式播
    種機の種子繰出し器。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6049718B2 (ja) * 1983-08-12 1985-11-05 旭硝子株式会社 塩化アルカリ電解槽

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JPS6049718B2 (ja) * 1983-08-12 1985-11-05 旭硝子株式会社 塩化アルカリ電解槽

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