JP3586677B2 - 畝立て局所散布機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、レタス、白菜、キャベツ等の葉菜類を栽培する畝の成形と肥料・種子・農薬の粉粒状物の散布とを行なう畝立て局所散布機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の葉菜類を栽培する畝成形作業機は、たとえば、機体にミッション装置を設け、前記機体に前記ミッション装置からの出力により回転駆動される耕耘ロータリーを設け、前記機体に前記耕耘ロータリーにて耕耘された耕耘土を畝立て成形する畝成形体を設け、前記機体に前記耕耘ロータリーの進行方向の前方の未耕地上に肥料を全面に施肥する散布装置を設けた構成、また、機体に耕耘ロータリー及び畝成形体を設けた構成において前記機体に前記耕耘ロータリーの進行方向の後方の耕耘土上に肥料を全面に施肥する散布装置を設けた構成となっている。
【0003】
また、葉菜類を栽培する畝成形作業機は、たとえば、機体に耕耘ロータリー及び畝成形体を設けた構成において前記機体に前記耕耘ロータリーにて耕耘された耕耘土上に種子を播種する散布装置を設けた構成となっている。さらに、農薬作業機では、粉粒状の農薬を施用する散布装置を設けた構成もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記畝成形作業機の肥料を全面施肥する構成では、いずれも耕耘ロータリーの進行方向の前方の未耕地上、また、耕耘ロータリーの進行方向の後方の耕耘土上に肥料を全面施肥するものであるため、施肥量を多く必要とし、畝成形体にて成形された畝の全層及び肥料を必要としない畝溝部にまで肥料が拡散した状態になり易く、施肥量に比べて施肥効率が低く、畝に植え付けた作物が有効に吸収し易い箇所に必要量の肥料が施肥されていない状態になり易く、施肥状態によっては作物の根が肥料に直接触れて作物の根が濃度障害を起こすことがある、という問題がある。
【0005】
また、前記畝成形作業機の種子を播種する構成では、畝成形体にて成形された畝に種子を散播した状態になり易いとともに、播種を必要としない畝溝部にまで種子を散播した状態になり易く、これらの状態で成長した作物を中間管理機等で管理しづらいとともに、収穫機での収穫もしづらい、という問題がある。さらに、粉粒状の農薬を施用する構成では、施用量を多く必要とし、施用量に比べて農薬効果が得られないことがある、という問題がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、畝の局所位置に被散布物を連続的に散布した状態で畝を連続的に確実に畝立て成形でき、被散布物は耕耘土の局所位置に散布する必要量でよく、また、被散布物が肥料であるときは畝に植え付けた作物が肥料を有効に吸収し易い局所に必要量を施肥でき、施肥効率が高く、作物の根が肥料に直接触れて作物の根が濃度障害を起こすことを防止でき、さらに、被散布物が種子であるときは畝の局所位置に種子を連続的に播種した状態で畝を連続的に確実に畝立て成形でき、また、被散布物が農薬であるときは十分な農薬効果が得られる畝立て局所散布機を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の畝立て局所散布機は、機体と、この機体に設けられたミッション装置と、前記機体に回転可能に設けられ前記ミッション装置からの出力により回転駆動される耕耘ロータリーと、前記機体に設けられ前記耕耘ロータリーにて耕耘された耕耘土を畝立て成形する畝成形体と、この畝成形体にて畝立て成形される耕耘土に被散布物を局所散布する散布装置とを具備し、前記散布装置は、前記機体に設けられ被散布物を収容するホッパーと、このホッパーに設けられこのホッパー内に収容された被散布物を導出する導出体と、この導出体の導出部に設けられこの導出体から導出される被散布物を前記畝成形体にて畝立て成形される耕耘土中に局所散布する散布体とを有し、前記散布体は、この散布体の下端部にこの散布体の進行方向に対して後方に向かって開口した散布口を有し、この散布口の上縁部に防土フラップを後方に向かって突出し、この散布口の下縁部に被散布物を局所散布する位置を水平状に整地する水平状の整地面を形成したものである。
【0008】
そして、機体に設けたミッション装置からの出力により機体に設けた耕耘ロータリーが回転駆動されると、この耕耘ロータリーにて圃場の土が順次耕耘されるとともに、これら耕耘土が畝成形体に向かって順次送り出される。また、耕耘ロータリーが回転駆動されるとともに、散布装置のホッパー内から導出体に被散布物が導出され、この導出体にて被散布物が導出部に導出され、この導出部に設けた散布体から被散布物が順次導出される。そして、耕耘ロータリーにて畝成形体に向かって順次送り出されてこの畝成形体にて畝立て成形される耕耘土に散布体から導出される被散布物がこの散布体にて順次局所散布され、この被散布物を局所散布した耕耘土が畝成形体にて順次畝立て成形される。したがって、散布体にて畝の局所位置に被散布物が連続的に散布された状態で畝成形体にて畝が連続的に確実に畝立て成形される。また、畝成形体にて畝立て成形される耕耘土に被散布物が連続的に局所散布されることにより、被散布物が耕耘土の局所位置に必要量だけ連続的に散布される。そして、被散布物が肥料であるときは十分な肥料効果が得られ、また、被散布物が種子であるときは畝の局所位置に種子を連続的に散布でき、被散布物が農薬であるときは十分な農薬効果が得られる。
【0009】
また、耕耘土中に散布口から被散布物を散布するとき、防土フラップにて後方に向かって開口した散布口内に耕耘土が入り込むことを防止され、この散布口内に耕耘土が詰まるようなことがなく、耕耘土中に散布口から被散布物が確実に局所散布される。
【0010】
請求項2記載の畝立て局所散布機は、請求項1記載の畝立て局所散布機において、防土フラップは、散布口の上縁部に軸支して上下方向に回動可能に突出したものである。
【0011】
そして、耕耘土中の所定の深さ位置に散布体を埋入するとき、この散布体の散布口の上縁部に軸支した防土フラップが土圧を受けて支軸を中心として上方に向かって回動することにより、この防土フラップが耕耘土中の所定の深さ位置に散布体を埋入する抵抗になることが少なく、耕耘土中の所定の深さ位置に散布体が容易に埋入される。また、耕耘土中に散布口から被散布物を散布するとき、防土フラップが土圧を受けて支軸を中心として下方に向かって回動され散布口の上縁部に後方に向かって突出した状態でこの防土フラップにて後方に向かって開口した散布口内に耕耘土が入り込むことを防止され、この散布口内に耕耘土が詰まるようなことがなく、耕耘土中に散布口から被散布物が確実に局所散布される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1において、1は畝立て局所散布機で、この畝立て局所散布機1は、機体2と、この機体2に設けられたミッション装置3と、前記機体2に回転可能に設けられ前記ミッション装置3からの出力により回転駆動される耕耘ロータリー4と、前記機体2に設けられ前記耕耘ロータリー4にて耕耘された耕耘土を畝立て成形する畝成形体5と、この畝成形体5にて畝立て成形される耕耘土に被散布物を局所散布する散布装置6とを具備している。
【0014】
そして、前記機体2は、前記畝立て局所散布機1の進行方向に対して左右方向に長手方向を有した中空パイプ状の主フレーム7を有し、この主フレーム7の両側部に前後方向に長手方向を有した連結フレーム8の中間部がそれぞれ相対して固定され、これら連結フレーム8の前端部にロワピン9がそれぞれ突出されている。
【0015】
また、前記両側部の連結フレーム8の後端部に連結機体10がそれぞれ取り付けられ、これら連結機体10に連結板11がそれぞれ固定されている。そして、前記両側部の連結機体10の連結板11間に後述するように前記畝成形体5が連結されるようになっている。
【0016】
また、前記主フレーム7の中間部に前記ミッション装置3が設けられている。このミッション装置3は、前記主フレーム7の中間部に固定されたミッションケース12を有し、このミッションケース12にこのミッションケース12に設けた軸受13にて前後方向に長手方向を有した入力軸14が回転可能に軸支されているとともに、前記ミッションケース12及び前記主フレーム7内に出力軸15が回転可能に軸支され、前記ミッションケース12内に位置して前記入力軸14の回転を前記出力軸15に伝達する図示しない歯車機構が設けられている。
【0017】
さらに、前記ミッションケース12上に支持フレーム16が固定され、この支持フレーム16の上端部に前後方向に長手方向を有して連結片17が略水平状に固定され、この連結片17の前端部に連結ピン18が挿脱可能に取り付けられている。
【0018】
そして、前記両側部の連結フレーム8の前端部のロワピン9と前記連結片17の前端部の連結ピン18とによりトラクタの三点連結部に着脱可能に連結され、前記入力軸14にトラクタのPTO軸が動力伝達軸を介して連結されるようになっている。
【0019】
また、前記支持フレーム16の上端部に支持アーム19が固定され、この支持アーム19に前記畝立て局所散布機1の進行方向に対して左右方向に長手方向を有した角パイブ状の取付フレーム20が水平状に固定されている。
【0020】
さらに、前記主フレーム7の両端部に上下方向に長手方向を有した伝動ケース21及び図示しない支持側板がそれぞれ相対して固定され、この伝動ケース21と図示しない支持側板の下端部間にこれらの下端部に設けられた軸受22にて前記耕耘ロータリー4が回転可能に軸支されている。また、前記伝動ケース21の上端部内に前記出力軸15の軸端部が回転可能に突出されている。
【0021】
つぎに、前記耕耘ロータリー4は、前記伝動ケース21と図示しない支持側板の下端部に設けた軸受22にて回転可能に軸支され前記畝立て局所散布機1の進行方向に対して左右方向に長手方向を有したロータリー軸23と、このロータリー軸23の周面にこのロータリー軸23の軸方向に間隔をおいて突出された複数の爪ホルダー24と、これに各爪ホルダー24に着脱可能に取り付けられて前記ロータリー軸23の周面に突出された耕耘爪25とを有している。
【0022】
また、前記伝動ケース21の下端部内に前記ロータリー軸23の一端部が回転可能に突出され、このロータリー軸23の一端部にスプロケット26が固定され、前記伝動ケース21の上端部内に回転可能に突出された前記出力軸15の軸端部にスプロケット27が固定され、この出力軸15の軸端部に固定したスプロケット27と前記ロータリー軸23の一端部に固定したスプロケット26との間に無端チェーン28が掛け回されている。
【0023】
そして、前記ミッション装置3の出力軸15から出力により前記スプロケット26,27及び無端チェーン28を介して前記耕耘ロータリー4が図1矢印方向の反時計方向に向かって回転駆動されるようになっている。
【0024】
また、前記伝動ケース21と図示しない支持側板の上部間に前記耕耘ロータリー4の上方部分を被覆した固定カバー体29が固定されている。この固定カバー体29は、前記耕耘ロータリー4の上方部を被覆した天板部30と、この天板部30の両側端部に連続して形成され前記耕耘ロータリー4の側方部を被覆した側板部31とを有している。
【0025】
また、前記天板部30の後端部にゴム板等の弾性部材にて形成された可動カバー板32が固定され、この可動カバー板32は前記耕耘ロータリー4の後方に位置してこの耕耘ロータリー4に対向する状態で垂設されている。
【0026】
つぎに、前記機体2の両側部の連結機体10に固定した連結板11間に前記畝成形体5を支持する支持機構33が連結されている。前記支持機構33は、図2及び図3に示すように、前記連結機体10の連結板11間に固定された固定支枠34と、この固定支枠34に固定された支持フレーム35と、この支持フレーム35に支持する前記畝成形体5と、前記支持フレーム35の両端側にそれぞれ回転可能に軸架されたゲージ輪36とを有している。
【0027】
そして、前記固定支枠34は、前記連結機体10の連結板11間に連結され前記畝立て局所散布機1の進行方向に対して左右方向に長手方向を有した角パイプ状の固定部材37を有し、この固定部材37の両端部に支持アーム38が平行に突出され、これら支持アーム38に前記支持フレーム35が水平状に支持固定されている。
【0028】
また、前記支持フレーム35は、前記畝立て局所散布機1の進行方向に対して左右方向に長手方向を有した中空角パイプにて形成され、この支持フレーム35の両端側にそれぞれ支持側板39がそれぞれ固定され、これら支持側板39に固定した支軸40に回動アーム41がそれぞれ上下方向に回動可能に軸支されている。
【0029】
また、前記両端側の支持側板39に軸支した前記回動アーム41の一端部に車軸42がそれぞれ固定され、これら車軸42に前記ゲージ輪36がそれぞれ回転可能に軸架され、前記回動アーム41の他端部に操作ハンドル43を有する調節杆44が回動可能に取り付けられている。
【0030】
さらに、前記連結部材57の両端部に前記調節杆44を調整した位置に支持する調節杆支持体45がそれぞれ固定され、これら調節杆支持体45に前記調節杆44がそれぞれ回動可能に支持されいる。前記調節杆支持体45は雌ねじ孔を有し、前記調節杆44は前記調節杆支持体45の雌ねじ孔内に螺合した雄ねじ軸部を有している。
【0031】
そして、前記操作ハンドル43を回動操作することにより、この調節杆44が前記調節杆支持体45に対して進退されるとともに、この調節杆44にて前記支軸40を中心として前記回動アーム41が回動され、この回動アーム41にて前記ゲージ輪36がそれぞれ高さ調節されるようになっている。
【0032】
つぎに、前記耕耘ロータリー4の後方に位置して前記支持フレーム35に2畝を成形する前記畝成形体5がそれぞれ並設されている。
【0033】
前記畝成形体5は、前記耕耘ロータリー4にて耕耘された耕耘土を畝立て成形して下方に向かって拡開傾斜した畝の法面を成形する両側の法面成形板46と、この両側の法面成形板46の上端部間に上下方向に位置調節可能に固定され前記耕耘ロータリー4にて耕耘された耕耘土を畝立て成形して水平状の畝の上面を成形する上面成形板47と、前記両側の法面成形板46にそれぞれ固着されこの両側の法面成形板46を前記支持フレーム35に位置調節可能に固定する固定部材48とを有し、この固定部材48にて前記畝成形体5が前記支持フレーム35に固定されている。
【0034】
そして、前記両側の法面成形板46は前端側に前方に向かって突出され耕耘土をこの両側の法面成形板46間に誘導する誘導板部49をそれぞれ有している。また、前記両側の法面成形板46は前記上面成形板47を上下方向に位置調節可能に固定する図示しない調節固定手段を有している。
【0035】
また、前記上面成形板47は前記両側の法面成形板46に対して上下方向に位置調節して所定の位置に固定することにより、この上面成形板47の位置により耕耘土を畝立て成形する畝の上面、すなわち畝が所定の高さに成形されるようになっている。
【0036】
そして、前記両側の法面成形板46と前記上面成形板47とにより1畝が所定の高さに成形されるようになっている。そうして、1畝を成形する前記両側の法面成形板46と前記上面成形板47とを一組とした二組が前記支持フレーム35に並設されて2畝を同時に成形するようになっている。また、前記隣接する法面成形板46の間に2畝間の畝溝が成形されるようになっている。
【0037】
さらに、前記支持フレーム35の両端側に前記耕耘ロータリー4にて耕耘された耕耘土を前記2畝用の前記畝成形体5に向かって誘導する土誘導体50がそれぞれ固定されている。
【0038】
前記土誘導体50は、前記畝成形体5より前方に向かって突出された本体51をそれぞれ有し、これら本体51の内側面に前記畝成形体5の外側の法面成形板46の前端側から前方に向かって拡開傾斜し耕耘土を前記畝成形体5に向かって誘導する土誘導面52がそれぞれ形成されている。
【0039】
また、前記本体51の後端側にこれら本体51を前記支持フレーム35に固定する固定部材53をそれぞれ有し、この固定部材53にて前記土誘導体50が前記支持フレーム35の両端側にそれぞれ固定されている。
【0040】
つぎに、前記散布装置6は、図1に示すように、前記機体2に設けられ被散布物を収容するホッパー54と、このホッパー54に設けられこのホッパー54内に収容された被散布物を導出する導出体55と、この導出体55の導出部に設けられこの導出体55から導出される被散布物を前記畝成形体5にて畝立て成形される耕耘土に散布する散布体56とを有し、この散布体56は、前記畝成形体5側に設けられ被散布物を前記畝成形体5にて畝立て成形される耕耘土中に所定の深さに局所散布するようになっている。
【0041】
そして、前記ホッパー54は、前記2畝を成形する畝成形体5のそれぞれに対応して1畝を成形する畝成形体5毎に2個のホッパー54を一組として前記取付フレーム20に連結部材57にてそれぞれ位置調節可能に並設固定されている。
【0042】
また、1畝を成形する畝成形体5毎の一組の2個のホッパー54は、同種の被散布物または異種の被散布物を収容し、これら被散布物は1畝の幅方向の両側に間隔をおいて1畝の長さ方向に2条がそれぞれ線状に局所散布されるようになっている。
【0043】
前記各ホッパー54は、上面に収容口を開口し被散布物を収容するホッパー本体58と、このホッパー本体58の収容口を開閉する蓋体59と、前記ホッパー本体58の下部に形成され被散布物を繰り出す繰出部60と、この繰出部60の下端部に前記導出体55の上端部を繰出部60に連通した状態に連結した連結部61とをそれぞれ有し、前記各繰出部60内に被散布物を繰り出す回転可能な繰出機構62がそれぞれ設けられ、これら繰出機構62は図示しない駆動源にて回転駆動されるようになっている。
【0044】
また、前記各導出体55は、図1及び図4に示すように、フレキシブルチューブ等の可撓性の中空導出管にてそれぞれ形成され、これら中空導出管の上端部が前記連結部61に前記繰出部60に連通した状態にそれぞれ連結され、これら中空導出管の下端部にこの中空導出管に連通した状態で前記散布体56がそれぞれ嵌合固定されている。
【0045】
また、前記各散布体56は、図4及び図5に示すように、中空パイプにてそれぞれ形成され、これら散布体56は、この散布体56の下端部にこの散布体56の進行方向に対して後方に向かって開口した散布口63をそれぞれ有し、これら散布口63の上縁部に防土フラップ64が後方に向かってそれぞれ突出されている。
【0046】
そして、前記各散布口63は、後方に向かって開口した矩形状にそれぞれ形成され、これら矩形状の散布口63の上縁部にこの散布口63の上面を被覆する状態で前記防土フラップ64が後方に向かってそれぞれ突出され、これら矩形状の散布口63の下縁部に被散布物を局所散布する位置を水平状に整地する水平状の整地面65がそれぞれ形成されている。
【0047】
また、前記防土フラップ64は、前記矩形状の散布口63の上縁部に固定されて後方に向かってそれぞれ突出されている。
【0048】
さらに、1畝を成形する畝成形体5毎の一組の2個のホッパー54に設けて1畝の幅方向の両側に間隔をおいて1畝の長さ方向に被散布物を2条に局所散布する前記各散布体56は、前記畝成形体5側にこの畝成形体5の進行方向に対して左右方向と上下方向との少なくとも一方に位置調節可能に設けられている。
【0049】
すなわち、図2及び図4に示すように、前記支持フレーム35に固定した各畝成形体5の上面成形板47の上方に位置して前記支持フレーム35に散布体支持機構66がこの支持フレーム35に対して上下方向にそれぞれ位置調節可能に取り付けられ、これら上下方向に位置調節可能な散布体支持機構66に前記各散布体56を支持したホルダー67がこの散布体支持機構66に対して左右方向にそれぞれ位置調節可能に取り付けられている。
【0050】
前記散布体支持機構66は、ブラケット68と、当接板69と、複数のボルト・ナット70と、前記ホルダー67とを有している。
【0051】
そして、前記ブラケット68は、矩形状の基板71を有し、この基板71の一端部に前記支持フレーム35の一面側に当接する第1の調節板72が上方に向かって垂直状に一体に突出され、この第1の調節板72に上下方向に間隔をおいて左右一対の複数のボルト挿通孔73がそれぞれ形成されている。また、前記基板71の他端部に前記ホルダー67を取り付ける第2の調節板74が上方に向かって垂直状に一体に突出され、この第2の調節板74に左右方向に間隔をおいて複数のボルト挿通孔75がそれぞれ形成されている。
【0052】
また、前記当接板69は、前記支持フレーム35の他面側に当接するもので矩形状に形成され、この当接板69に上下に前記第1の調節板72の左右一対の複数のボルト挿通孔73に連通する左右一対のボルト挿通孔76がそれぞれ形成されている。
【0053】
さらに、前記ホルダー67は、前記散布体56を挿通する筒状本体77を有し、この筒状本体77にこの筒状本体77の内径を開閉可能に突出した締付板78が相対して形成され、この相対する締付板78を締め付け固定するボルト・ナット79が設けられている。
【0054】
また、前記筒状本体77に前記第2の調節板74に当接する多角形状の当接部80が固定され、この当接部80に前記第2の調節板74に形成した複数のボルト挿通孔75の選択した一つに挿通するボルト81が突出され、このボルト81にナット82が螺着されるようになっている。
【0055】
そして、前記支持フレーム35の一面側に前記ブラケット68の第1の調節板72を上下方向に位置を調節して当接するとともに、前記支持フレーム35の他面側に前記当接板69を当接し、この当接板69の各ボルト挿通孔76から第1の調節板72の選択した位置の各ボルト挿通孔73に前記複数のボルト・ナット70の各ボルト81を挿通し、これら各ボルト81にナット82をそれぞれ締め付けることにより、前記支持フレーム35に前記ブラケット68が上下方向に調節設定した位置で固定される。
【0056】
また、前記支持フレーム35に前記ブラケット68が上下方向に位置が調節されることにより、このブラケット68に設けた各ホルダー67に支持される前記各散布体56が上下方向に位置が調節され、前記支持フレーム35に前記ブラケット68が位置固定されるとともに、ブラケット68に設けた各ホルダー67に支持される前記各散布体56が位置固定され、この各散布体56にて被散布物が耕耘土中に所定の深さに線状に局所散布されるようになっている。
【0057】
また、前記ブラケット68の第2の調節板74の選択した位置のボルト挿通孔75に前記所定の間隔をおいて離間した各ホルダー67のボルト81をそれぞれ挿通し、これらボルト81にナット82をそれぞれ締め付けることにより、第2の調節板74に各ホルダー67がそれぞれ左右方向に調節設定した位置で固定される。
【0058】
また、各ホルダー67が所定の間隔をおいて離間した状態で左右方向に位置が調節されることにより、これらホルダー67に支持された前記各散布体56が左右方向に位置が調節され、第2の調節板74に各ホルダー67がそれぞれ位置固定されることにより、これらホルダー67に支持された前記各散布体56がそれぞれ位置固定され、この各散布体56にて被散布物が耕耘土中に所定の間隔でかつ所定の深さに局所散布されるようになっている。
【0059】
なお、各散布体56は前記畝成形体5の進行方向に対して必要に応じて左右方向と上下方向とにそれぞれ設定位置を調節し、また、各散布体56は前記畝成形体5の進行方向に対して必要に応じて左右方向と上下方向との一方に設定位置を調節してもよく、さらに、各散布体56のうちの一方の散布体56を必要に応じて左右方向と上下方向とにそれぞれ設定位置を調節し、また、その一方の散布体56を左右方向と上下方向との一方に設定位置を調節してもよい。
【0060】
また、各ホルダー67の筒状本体77内に前記散布体56がそれぞれ挿通された状態で相対する締付板78がボルト・ナット79にて締め付け固定され、各ホルダー67の筒状本体77内に前記散布体56がそれぞれ固定され、この各ホルダー67の筒状本体77にて前記散布体56がそれぞれ支持されている。そして、この状態で各散布体56が前記畝成形体5の進行方向に対して左右方向と上下方向との少なくとも一方に設定位置が調節されるようになっている。
【0061】
前記被散布物は、粉状肥料、粒状肥料、各種作物の種子、粉状薬剤、粒状薬剤、土壌改良剤などで畝成形体5にて畝立て成形される耕耘土中に局所散布し、作物の生産性の向上に寄与できるものである。
【0062】
つぎに、前記実施の形態の作用を説明する。
【0063】
トラクタの左右のロワリンクに機体2の左右のロワピン9を連結し、トラクタのトップリンクに機体2の連結片17を連結ピン18にて連結し、トラクタのPTO軸に動力伝達軸を介して機体2に設けたミッション装置3の入力軸14をスプライン嵌合により連結する。
【0064】
また、1畝を成形する畝成形体5毎の一組の2個のホッパー54内に同種の被散布物または異種の被散布物を収容する。また、被散布物の種類等に応じて畝成形体5側に設けた散布体56を畝成形体5の進行方向に対して左右方向または上下方向に位置調節してこの散布体56の散布口63を畝成形体5にて畝立て成形される耕耘土の所定の位置または耕耘土中に所定の深さ位置に設定した上でこれら散布体56を支持フレーム35に固定する。
【0065】
また、各畝成形体5の上面成形板47を上下方向に位置調節してこの上面成形板47を畝成形体5の両側の法面成形板46の所定の位置に固定することにより、これら両側の法面成形板46と上面成形板47とにより所定の形態の畝を成形する畝成形体5が形成される。
【0066】
さらに、操作ハンドル43にて調節杆44を回動操作すると、この調節杆44が調節杆支持体45に対して進退動されるとともに、この調節杆44にて回動アーム41が支軸40を中心として上下方向に回動され、この回動アーム41の車軸42に軸架したゲージ輪36が上下動される。
【0067】
そして、このゲージ輪36にて機体2の連結機体10に上下動可能に連結した支持機構33の支持フレーム35に設けた各畝成形体5が所定の高さの畝を成形する位置にそれぞれ高さ規制されるとともに、支持フレーム35の両端側に設けた土誘導体50がそれぞれ高さ規制される。
【0068】
つぎに、トラクタにて畝立て局所散布機1が牽引されて進行されるとともに、このトラクタのPTO軸からの出力により動力伝達軸を介して機体2に設けたミッション装置3の入力軸14が回転されると、この入力軸14の回転で歯車機構を介して出力軸15が回転される。
【0069】
そして、この出力軸15の回転により伝動ケース21内に設けたスプロケット26,27及び無端チェーン28を介して耕耘ロータリー4が図1矢印方向の反時計方向に向かって回転駆動されながら進行され、この耕耘ロータリー4の各耕耘爪25にて圃場の土が順次耕耘されるとともに、これら耕耘土が各畝成形体5に向かって順次送り出される。
【0070】
また、耕耘ロータリー4が回転駆動されるとともに、散布装置6の各ホッパー54の繰出部60内に設けた繰出機構62が駆動源にてそれぞれ回転され、これら繰出機構62にてそれぞれのホッパー54内に収容した被散布物が繰出部60内から導出体55に順次導出され、これら導出体55にて被散布物がそれぞれ導出部に導出され、これら導出部に設けた散布体56から被散布物が順次導出される。
【0071】
そして、耕耘ロータリー4の各耕耘爪25にて各畝成形体5に向かって順次送り出される耕耘土が支持フレーム35の両端側に設けた土誘導体50の土誘導面52にて各畝成形体5に向かって誘導される。
【0072】
また、各畝成形体5にて畝立て成形される耕耘土に各散布体56の散布口63から導出される被散布物がこれら散布体56にて順次局所散布され、この被散布物を局所散布した耕耘土が各畝成形体5にて順次畝立て成形される。すなわち、これら各畝成形体5の両側部の法面成形板46にて下方に向かって拡開傾斜した状態に成形された法面及び上面成形板47にて水平状に成形された上面を有する所定の高さの2畝が同時に成形される。
【0073】
このとき、各散布体56が、図6に示すように、各畝成形体5にて畝立て成形される耕耘土中に所定の深さに挿入された状態で進行されることにより、これら散布体56の散布口63の整地面65にて耕耘土が水平状に順次整地されるとともに、これら耕耘土中に整地された水平状の2条の整地部上に各散布口63から被散布物がそれぞれ所定の深さに確実に局所散布される。
【0074】
また、耕耘土中に整地された整地部上に被散布物がそれぞれ所定の深さに局所散布され、これら被散布物を局所散布した耕耘土が各畝成形体5にて順次畝立て成形されることにより、被散布物が畝立て成形された畝の土中に所定の深さに連続的に局所散布された状態で安定し、これら被散布物が風等によって飛散されることを防止される。
【0075】
そして、被散布物が肥料であるときは畝の土中に所定の深さで十分な肥料効果が得られる状態で畝が連続的に確実に畝立て成形され、また、被散布物が種子であるときは畝の土中の発芽し易い位置に種子を連続的に局所散布した状態で畝が連続的に確実に畝立て成形され、さらに、被散布物が農薬であるときは十分な農薬効果が得られる状態で畝が連続的に確実に畝立て成形される。
【0076】
また、1畝において、図6に示すように、2本の散布体56が1畝の幅方向の両側に所定の間隔をおいて耕耘土中に所定の深さに挿入された状態で進行されることにより、この2本の散布体56の散布口63から被散布物が畝の幅方向の両側の土中に所定の深さで局所散布される。
【0077】
そして、2本の散布体56の散布口63から局所散布される被散布物が肥料であるときは、これら肥料を避けた畝の位置に種子を播種したり作物の苗を植え付けることにより、これら種子または作物の苗の根が肥料に直接触れることがなく、種子または作物の苗の根が肥料に直接触れて濃度障害を起こすことを防止できる。
【0078】
また、2本の散布体56の散布口63から散布される被散布物が種子であるときは、この2本の散布体56の散布口63から種子が畝の幅方向の両側の土中に所定の深さで局所散布される。また、2本の散布体56の散布口63から散布される被散布物が農薬であるときは、この2本の散布体56の散布口63から農薬が畝の幅方向の両側の土中に所定の深さで局所散布される。
【0079】
さらに、各散布体56は、これら散布体56の下端部にこれら散布体56の進行方向に対して後方に向かって開口した散布口63をそれぞれ有し、これら散布口63の上縁部に防土フラップ64がそれぞれ後方に向かって突出されていることにより、耕耘土中に各散布口63から被散布物を局所散布するとき、各防土フラップ64にて後方に向かって開口したそれぞれの散布口63内に耕耘土が入り込むことを防止され、これら散布口63内に耕耘土が詰まるようなことがなく、耕耘土中に各散布口63から被散布物が確実に局所散布される。
【0080】
したがって、各散布体56の散布口63にて畝の局所位置に被散布物が連続的に局所散布された状態で各畝成形体5にて2畝がそれぞれ連続的に確実に畝立て成形される。そして、各畝成形体5にて畝立て成形される耕耘土に被散布物が連続的に局所散布されることにより、被散布物が耕耘土の所定の位置に必要量だけ連続的に局所散布される。
【0081】
つぎに、1畝を成形する畝成形体5毎の一組の2個のホッパー54内に同種の被散布物を収容した場合において、これら2個のホッパー54に導出体55を介して連通接続した散布体56にてホッパー54内の被散布物を、畝成形体5にて1畝を成形される耕耘土にまたは耕耘土中に所定の深さに1畝の幅方向の両側に間隔をおいて2条局所散布する場合について説明したが、これに限らず、被散布物の種類等によっては、被散布物は畝成形体5にて1畝を成形される耕耘土にまたは耕耘土中に所定の深さに1条局所散布するようにしてもよい。
【0082】
この場合は、図7(a) に示すように、1畝を成形する畝成形体5毎の一組の2個のホッパー54のうち一方のホッパー54の繰出機構62の作動を停止し、他方のホッパー54の繰出機構62のみを作動する。これにより、他方のホッパー54の繰出機構62から繰り出される被散布物が散布体56にて畝成形体5により1畝を成形される耕耘土にまたは耕耘土中に所定の深さに1条局所散布される。
【0083】
また、1畝を成形する畝成形体5側の一組の2個のホッパー54内には同種の被散布物を収容し、他の1畝を成形する畝成形体5側の一組の2個のホッパー54内には前記1畝を成形する畝成形体5側の2個のホッパー54内に収容する被散布物とは異なる異種の被散布物を収容した場合において、これら互いに異なる同種の被散布物と異種の被散布物とを他の畝側に分配し、畝成形体5にて1畝を成形される耕耘土にまたは耕耘土中に所定の深さに1畝の幅方向に間隔をおいて互いに異なる被散布物を2条局所散布するようにしてもよい。
【0084】
この場合、図7(b) に示すように、1畝側の2個のホッパー54のうちの1個のホッパー54内の被散布物を局所散布する散布体56は他の1畝側の散布体支持機構66のブラケット68に取り付け、これと逆に、他の1畝側の2個のホッパー54のうちの1個のホッパー54内の被散布物を局所散布する散布体56は1畝側の散布体支持機構66のブラケット68に取り付ける。
【0085】
これにより、互いに異なる同種の被散布物と異種の被散布物とが他の畝側に分配され、畝成形体5にて1畝を成形される耕耘土にまたは耕耘土中に所定の深さに1畝の幅方向に間隔をおいて互いに異なる被散布物が2条局所散布される。
【0086】
この場合、1畝側の2個のホッパー54には、たとえば、被散布物となる肥料を収容し、他の1畝側の2個のホッパー54には、被散布物となる作物の種子を収容することにより、畝成形体5にて1畝を成形される耕耘土にまたは耕耘土中に所定の深さに1畝の幅方向の両側に肥料と種子が同時に局所散布される。
【0087】
また、肥料と種子に限らず、1畝側の2個のホッパー54と他の1畝側の2個のホッパー54とには、たとえば、異なる肥料等、異なる作物の種子等をそれぞれ収容するようにしてもよい。
【0088】
さらに、1畝を成形する畝成形体5側の一組の2個のホッパー54内に収容した被散布物は、畝成形体5にて1畝を成形される耕耘土にまたは耕耘土中に所定の深さで互いに異なる位置に局所散布するようにしてもよい。
【0089】
この場合は、図7(c) に示すように、1畝を成形する畝成形体5側の一組の2個のホッパー54に導出体55を介して連通接続した2本の散布体56は、それぞれのホルダー67に対してそれぞれの散布口63の位置が互いに異なる散布位置となるように上下方向に位置調節してそれぞれのホルダー67に固定する。
【0090】
そして、畝成形体5にて1畝を成形される耕耘土にまたは耕耘土中に所定の深さで互いに異なる散布位置に2本の散布体56にて被散布物が局所散布される。この場合、被散布物は同種でも異種でもよく、また、被散布物が肥料であるときは同種の肥料でも異種の肥料でもよく、即効性肥料と遅効性肥料とであってもよく、さらに、被散布物が種子であるときは同種の種子でも異種の種子でもよく、収穫時期が同期でも異なる時期の作物の種子であってもよく、また、被散布物が農薬であるときは同種の農薬でも異種の農薬でもよい。
【0091】
つぎに、前記実施の形態では、各散布体56の散布口63の上縁部に防土フラップ64を後方に向かって突出固定した場合について説明したが、これに限らず、防土フラップ64は各散布体56の散布口63の上縁部に軸支して上下方向に回動可能に突出した構成としてもよい。
【0092】
この場合は、図8に示すように、各散布体56の散布口63の上縁部にこの散布口63の幅方向に長手方向を有した支軸83を軸支し、この支軸83の下方で前記散布口63の上部に位置して前記散布口63の開口縁部に前記防土フラップ64のストッパー84を固定し、前記支軸83にこの支軸83を中心として前記防土フラップ64を上下方向に回動可能に軸支し、前記ストッパー84に当接して下方に向かって傾斜した状態に軸支させた状態で防土フラップ64を散布口63の上縁部に上下方向に回動可能に後方に向かって突出した構成とする。
【0093】
その他の構成は前記実施の形態の場合と同様であるから前記実施の形態と同一構成については前記実施の形態の説明に用いた符号を記入してその説明を省略する。
【0094】
このように構成することにより、耕耘土中の所定の深さ位置に各散布体56を埋入するとき、これら散布体56の散布口63の上縁部に支軸83にて軸支した防土フラップ64が土圧を受けて支軸83を中心として上方に向かって回動することにより、これら防土フラップ64が耕耘土中の所定の深さ位置に各散布体56を埋入する抵抗になることが少なく、耕耘土中の所定の深さ位置に各散布体56が容易に埋入される。
【0095】
また、耕耘土中に各散布体56の散布口63から被散布物を局所散布するとき、各防土フラップ64が土圧を受けて支軸83を中心として下方に向かって回動されてストッパー84に当接して支持され、これら防土フラップ64がそれぞれの散布口63の上縁部に後方に向かって突出した状態でこれら防土フラップ64にて後方に向かって開口した散布口63内に耕耘土が入り込むことを防止され、これら散布口63内に耕耘土が詰まるようなことがなく、耕耘土中に各散布口63から被散布物が確実に局所散布される。
【0096】
つぎに、図9乃至図11に示す実施の形態は、前記実施の形態において、前記畝成形体5にて畝立て成形した畝Aの表面にこの畝Aの表面を被覆するフィルムFを供給するフィルム供給体85を設けて畝立てマルチ作業機86を構成したものである。
【0097】
前記畝立てマルチ作業機86は、図9に示すように、前記機体2の連結機体10に連結された作業機本体87を有し、この作業機本体87に前記畝成形体5にて畝立て成形した畝Aの表面にこの畝Aの表面を被覆するフィルムFを供給するフィルム供給体85が設けられ、このフィルム供給体85の後方に位置して前記作業機本体87に畝Aの表面を被覆したフィルムFを押さえるフィルム押え輪88が回転可能に設けられている。
【0098】
また、前記2畝成形用の畝成形体5の間の畝溝部Bに対応した位置に位置して前記作業機本体87に前記耕耘ロータリー4にて耕耘された耕耘土の一部を搬入して後上方に向かって搬送するコンベヤ装置89が設けられ、このコンベヤ装置89にこのコンベヤ装置89から搬出される耕耘土を畝Aの表面を被覆したフィルムF上に落下させるシュート90が設けられ、前記畝溝部Bの土を切削して掻き集める集土体91が上下方向に回動可能に設けられ、前記ミッション装置3からの出力を前記コンベヤ装置89に伝達してこのコンベヤ装置89を駆動させる駆動手段92が設けられている。
【0099】
そして、前記作業機本体87は、前記連結機体10に連結された連結枠体93を有し、この連結枠体93に前後方向に長手方向を有した複数の支持フレーム94が固定され、これら支持フレーム94に支持杆95が水平状に固定され、この支持杆95の前側に固定された上下方向に長手方向を有した第1の支持アーム96に前記フィルム供給体85が支持されている。また、前記支持杆95の後側に固定された上下方向に長手方向を有した第2の支持アーム97に前記フィルム押え輪88が回転可能に軸架されている。
【0100】
また、前記フィルム供給体85は、前記第1の支持アーム96に支持されたコ字形状の支持枠98を有し、この支持枠98に繰出軸99が回転可能に軸支され、この繰出軸99にフィルムFを巻回したフィルムロール100 が軸支され、この繰出軸99の回転でフィルムロール100 からフィルムFが巻き戻されて畝Aの表面に向かって繰り出されるようになっている。
【0101】
また、前記コンベヤ装置89は、前記作業機本体87に後上方に向かって傾斜して配置固定されたコンベヤフレーム101 を有し、このコンベヤフレーム101 の下端部に従動輪102 が回転可能に軸支され、前記コンベヤフレーム101 の上端部に駆動輪103 を固定した駆動軸104 が回転可能に軸支され、前記従動輪102 と駆動軸104 との間に耕耘土を搬入して搬送する無端搬送体105 が回行可能に掛け回されている。
【0102】
さらに、前記集土体91は、図10及び図11に示すように、前記支持フレーム35の両端側の前記ゲージ輪36が走行する畝溝部Bに対応した位置に位置して前記支軸40にそれぞれ上下方向に回動可能に軸支され、この両端側の集土体91は連動杆106 の両端部に固定された固定板107 に連結固定されている。また、前記2畝成形用の畝成形体5の間の畝溝部Bに対応した位置に位置して前記連動杆106 に集土体91が上下方向に回動可能に軸支されている。
【0103】
前記支持フレーム35の両端側の集土体91は、図11に示すように、前記支軸40に上下方向に回動可能に軸支された集土アーム108 と、この集土アーム108 の先端部に固定され畝溝部Bを切削する切削刃109 とを有している。また、前記支軸40に軸支された前記回動アーム41に下方に向かって取付片110 が突出され、この取付片110 と前記集土アーム108 の先端部との間にコイルスプリング111 が張設されている。
【0104】
また、前記駆動手段92は、前記固定カバー体29上に固定された第1の伝動ケース112 を有し、この第1の伝動ケース112 の下端部内に前記入力軸14に固定された駆動プーリ113 が設けられ、この第1の伝動ケース112 の上端部内に連動プーリ114 を固定した出力軸115 が回転可能に軸支され、前記駆動プーリ113 と連動プーリ114 との間に無端ベルト116 が掛け回されている。
【0105】
また、前記出力軸115 に第2の伝動ケース117 内に回転可能に軸支された連動軸118 の一端部がユニバーサルジョイント119 にて連結され、この連動軸118 の他端部にユニバーサルジョイント120 にて前記コンベヤ装置89の駆動軸104 の一端部が連結されている。
【0106】
その他の構成は前記実施の形態の場合と同様であるから前記実施の形態と同一構成については前記実施の形態の説明に用いた符号を記入してそれらの説明を省略する。
【0107】
このように構成することにより、前記実施の形態の場合と同様に圃場の土が耕耘ロータリー4にて耕耘され、この耕耘土に散布装置6の散布体56にて被散布物が順次局所散布され、この被散布物を局所散布した耕耘土が各畝成形体5にて畝立て成形される。
【0108】
また、耕耘ロータリー4が回転駆動されるとともに、この耕耘ロータリー4に出力した入力軸の回転で駆動プーリ113 、連動プーリ114 及び無端ベルト116 を介して出力軸115 が回転され、この出力軸115 にて連動軸118 が回転されるとともに、この連動軸118 の連結したコンベヤ装置89の駆動軸104 が回転駆動され、この駆動軸104 にてコンベヤ装置89の無端搬送体105 の搬送面が後上方に向かって回行される。
【0109】
また、畝成形体5にて畝立て成形されるとともに、これら畝Aの畝溝部Bが各集土体91の切削刃109 にて順次切削されて集土され、この集土量が所定量に盛り上がると、この集土塊の抵抗により各集土体91がコイルスプリング111 に抗して支軸40を中心として上方に向かって回動され、各集土体91の切削刃109 が集土塊を乗り越えるとともに、コイルスプリング111 の復帰力により各集土体91が支軸40を中心として下方に向かって回動され、この各集土体91の切削刃109 にて再び畝溝部Bが順次切削されて集土される。そして、これらの動作を各集土体91が繰り返し、各畝溝部Bには所定の間隔で集土塊が順次形成される。
【0110】
また、各畝成形体5にて畝立て成形されるとともに、これら畝Aの表面及び各畝溝部Bの表面にフィルム供給体85から繰出されるフィルムFが順次供給され、このフィルムFにて各畝Aの表面及び各畝溝部Bの表面が被覆されるとともに、このフィルムFが各畝溝部Bにおいて各フィルム押え輪88にて順次押さえ付けられる。
【0111】
さらに、耕耘ロータリー4にて耕耘されて耕耘土の一部がコンベヤ装置89の無端搬送体105 の搬送面上に順次搬入されるとともに、この無端搬送体105 の搬送面にて後上方に向かって順次搬送され、これら搬送面上の耕耘土がコンベヤ装置89の搬出部に設けた貯留体に貯留され、この貯留体に所定量の耕耘土が貯留されると、この貯留体を作動させてこの貯留体に貯留された所定量の耕耘土が所定の大きさの土塊Cとしてシュート90にて各畝溝部Bを被覆した位置のフィルムF上に順次断続的に落下される。
【0112】
そして、これら土塊Cにて畝Aの表面及び各畝溝部Bの表面を被覆したフィルムFが押さえ付けられ、このフィルムFが風雨等によって畝Aの表面からめくりとられることを防止できる。また、フィルムFに被覆された各畝溝部Bにて所定の間隔で集土塊が形成されていることにより、これら集土塊にてフィルムF上に落下された土塊Cが雨水等によって流れ出すことを防止できる。
【0113】
したがって、葉菜類等の作物をマルチ栽培する畝が連続的に畝立て成形され、これら畝により葉菜類等の作物をマルチ栽培することができる。
【0114】
なお、この実施の形態の場合も各散布体56にて局所散布される被散布物は前記実施の形態の場合と同様である。
【0115】
また、前記各実施の形態において被散布物は、粉状肥料、粒状肥料、各種作物の種子、粉状薬剤、粒状薬剤、土壌改良剤の外に液体肥料、薬液などであって、これらが畝成形体5にて畝立て成形される耕耘土中に局所散布されることにより、作物の生産性の向上に寄与できるものである。
【0116】
なお、被散布物の局所散布は、被散布物を全面散播するものと区別するもので、間断なく連続的に線状に局所散布する場合に限らず、断続的に線状に局所散布するようにしてもよい。
【0117】
また、前記各実施の形態では、畝成形体5に畝立て成形される畝に対して2本の散布体56を用いる場合について説明したが、これに限らず、畝成形体5に畝立て成形される畝に対して1本の散布体56を用いて被散布物を局所散布してもよく、畝成形体5に畝立て成形される畝の幅によっては畝成形体5側に3本以上の散布体56を用いて被散布物を局所散布するようにしてもよい。
【0118】
また、前記各実施の形態では、支持機構33の支持フレーム35に2畝を畝立て成形する畝成形体5を並設する場合について説明したが、これに限らず、支持機構33の支持フレーム35に1畝を畝立て成形する畝成形体5を設けるようにしてもよく、また、支持機構33の支持フレーム35に3畝以上の畝を畝立て成形する複数の畝成形体5を並設するようにしてもよい。これらの場合は、1畝を畝立て成形する畝成形体5側に1本または複数本の散布体56を設ける。
【0119】
さらに、前記各実施の形態において、1畝に異種の被散布物を局所散布する場合は1個のホッパー54内を異種の被散布物を収容可能に仕切板にて仕切り、これら仕切板にて仕切られた収容部内に異種の被散布物をそれぞれ収容し、これら収容部内から導出し被散布物を散布体56にて局所散布するようにしてもよい。
【0120】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、散布体にて畝の所定の位置に被散布物を連続的に局所散布した状態で畝成形体にて畝を連続的に確実に畝立て成形することができ、また、畝成形体にて畝立て成形される耕耘土に被散布物を連続的に局所散布することにより、被散布物は耕耘土の所定の位置に必要量だけ局所散布すればよく、散布効率を向上することができる。また、被散布物が肥料であるときは畝に植え付けた作物が肥料を有効に吸収し易い局所位置に確実に施肥でき、十分な肥料効果が得られ、作物の根が肥料に直接触れて作物の根が濃度障害を起こすことを防止でき、また、被散布物が種子であるときは畝の局所位置に種子を確実に播種でき、さらに、被散布物が農薬であるときは十分な農薬効果が得られる。さらに、散布装置の構成が簡単で、この散布装置を耕耘ロータリー及び畝成形体を備えた既存の畝立て作業機に設けて畝立て局所散布機とすることも容易である。また、耕耘土中に散布口から被散布物を局所散布するとき、防土フラップにて後方に向かって開口した散布口内に耕耘土が入り込むことを防止でき、この散布口内に耕耘土が詰まるようなことがなく、耕耘土中に散布口から被散布物を所定の位置に確実に局所散布できる。
【0121】
請求項2の発明によれば、耕耘土中の所定の深さ位置に散布体を埋入するとき、防土フラップが耕耘土中の所定の深さ位置に散布体を埋入する抵抗になることが少なく、耕耘土中の所定の深さ位置に散布体を容易に埋入することができる。また、耕耘土中に散布口から被散布物を局所散布するとき、防土フラップが散布口の上縁部に後方に向かって突出した状態でこの防土フラップにて後方に向かって開口した散布口内に耕耘土が入り込むことを防止でき、この散布口内に耕耘土が詰まるようなことがなく、耕耘土中に散布口から被散布物を所定の深さ位置に確実に局所散布できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す畝立て局所散布機の側面図である。
【図2】同上畝成形体を支持した支持機構を示す拡大平面図である。
【図3】同上側面図である。
【図4】同上散布体を支持した散布体支持機構を示す拡大斜視図である。
【図5】同上散布体の一部を示す拡大斜視図である。
【図6】同上畝立て成形状態を示す畝の拡大断面図である。
【図7】同上(a) は1畝に1条局所散布する状態を示す説明図、(b) は異種の被散布物を分配して1畝に異種の被散布物を2条局所散布する状態を示す説明図、(c) は局所散布位置を上下に異ならせて1畝に2条局所散布する状態を示す説明図である。
【図8】他の実施の形態を示す散布体の一部を示す拡大斜視図である。
【図9】更に他の実施の形態を示す畝立て局所散布機の側面図である。
【図10】同上畝成形体を支持した支持機構を示す拡大平面図である。
【図11】同上側面図である。
【符号の説明】
2 機体
3 ミッション装置
4 耕耘ロータリー
5 畝成形体
6 散布装置
54 ホッパー
55 導出体
56 散布体
63 散布口
64 防土フラップ
Claims (2)
- 機体と、この機体に設けられたミッション装置と、前記機体に回転可能に設けられ前記ミッション装置からの出力により回転駆動される耕耘ロータリーと、前記機体に設けられ前記耕耘ロータリーにて耕耘された耕耘土を畝立て成形する畝成形体と、この畝成形体にて畝立て成形される耕耘土に被散布物を局所散布する散布装置とを具備し、
前記散布装置は、前記機体に設けられ被散布物を収容するホッパーと、このホッパーに設けられこのホッパー内に収容された被散布物を導出する導出体と、この導出体の導出部に設けられこの導出体から導出される被散布物を前記畝成形体にて畝立て成形される耕耘土中に局所散布する散布体とを有し、
前記散布体は、この散布体の下端部にこの散布体の進行方向に対して後方に向かって開口した散布口を有し、この散布口の上縁部に防土フラップを後方に向かって突出し、この散布口の下縁部に被散布物を局所散布する位置を水平状に整地する水平状の整地面を形成した
ことを特徴とする畝立て局所散布機。 - 防土フラップは、散布口の上縁部に軸支して上下方向に回動可能に突出した
ことを特徴とする請求項1記載の畝立て局所散布機。
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