JPS5824459Y2 - 電気部品装着基板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気部品装着基板の構造に係り、その目的とす
るところは基板の両面に配線パターンを持ち、チップ部
品（抵抗、コンテ゛ンサ等）とリード端子を持つ電気部
品（コイル、トリマーコンデンサ等の調整部品）とを装
着した基板を小型化すると共に各電気部品の基板への挿
入作業を自動化可能とし、且つ信頼性の高いものを提供
することにある。

従来の電気部品装着基板は第１図に示したように１１は
片面に配線パターン１１ ａを持つ基板で、該基板１１
にはリード付部品４のリード端子を挿入する孔１１ ｂ
を設けである。

２は円板形あるいは円筒形をしたチップ部品である。

基板１１への各電気部品の装着作業を説明すると、基板
１１の配線パターンのある側の必要個所に熱硬化性接着
剤１３を印刷し、該接着剤１３の上にチップ部品２を載
せてから加熱することにより基板１１ヘチップ部品２を
固定する。

チップ部品２は基板１１に対して平行に配置される。

それからリード付部品４を基板１１の配線パターン１１
ａのない側から基板１１に装着する。

次に、チップ部品２およびリード付部品４を装着した基
板１１の配線パターン１１ ａ面側を自動半田テ゛イブ
装置等により半田付けを行ない（第１図参照）電気部品
の基板への装着作業は終る。

このようにして作られた電気部品装着基板は平面的にチ
ップ部品を取付けるために小型化ができず、また、基板
が熱等により彎曲することがあってチップ部品の性能に
悪影響を及ぼすことがあった。

更にチップ部品とリード付部品とは半田付は作業上の限
定により基板の異なる側に取付けなければならないため
に厚さ方向の寸法が大きくなっていた。

それから、基板の配線パターンがある面にチップ部品を
取付けるために熱硬化性の接着剤を印刷により塗布する
ので印刷ズレあるいは接着剤の硬化時の流れ等により配
線パターン上に接着剤が付着し、半田付けを阻害するよ
うな問題もあった。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、２枚の基板を
接着剤により貼合せて一体とした基板にチップ部品を厚
さ方向に装着することで前記問題点を解消したものであ
る。

以下、本考案の１実施例を図面により説明すると、６は
絶縁基板で、該絶縁基板６にはチップ部品を挿入するた
めの孔６ｂを複数個設けると共にトリマーコンデンサ等
の調整部品を挿入する大きな孔６Ｃを設けてあり、−面
に配線パターン６ａを形成しである。

７も同じく絶縁基板であり、前記孔６ｂと対応する位置
に孔７ｂを、前記大きな孔６Ｃと対応する位置にリード
端子挿入用の小さな孔７Ｃを設けてあり、−面に配線パ
ターン７ａを形威しである。

基板６と基板７とは熱硬化性接着剤シート８により接着
され、該接着剤シート８には前記基板６，７に形成した
孔６ｂ、７ｂと一致する位置に適宜手段により切れ目あ
るいは小さな孔８ａを設けである。

２は略円形をしたチップ部品で、該チップ部品２は前記
基板６，７の孔６ｂ、７ｂ内に配置される。

４は部品装着後に何らかの調整を必要とするリード端子
を持つ電気部品であり、例えばトリマーコンデンサであ
る。

該トリマーコンデンサ４は前記基板６の大きな孔６Ｃ内
に位置させる。

次に、本考案に係る電気部品装着基板の製造方法につい
て簡単に説明すると、２枚の基板６，７を接着剤シート
８により貼合せ、該基板６の孔６ｂ内に一方向からチッ
プ部品２を挿入すると、該チップ部品２は基板６，７の
孔６ｂ、７ｂ内に位置する接着剤シート８の端縁により
仮保持される。

次に、チップ部品２を装着した基板ごと加熱炉内を通過
させて、熱硬化性接着剤シート８を硬化させ、２枚の基
板６，７を一体化する。

それから、基板６側のみを自動半田デイツプ装置により
半田付けを行ない配線パターン６ａとチップ部品２の電
極部２ａとを接続する。

なお、半田付けの不要な部分には適宜レジスト等を塗布
しておき、半田付けされないようにしである。

それから、リード端子を持つトノマーコンデンサ４の部
品本体下部を基板６の大きな孔６Ｃ内に位置させると共
に、トリマーコンデンサ４のリード端子を基板７の小さ
な孔７Ｃに貫通・挿入する。

この際、基板６の大きな孔６Ｃには、トリマーコンテ゛
ンサ４取付時の挿入位置案内となる。

次に基板７側を自動半田テ゛イツプ装置により半田付け
を行ない配線パターン７ａとチップ部品２の電極部２ｂ
とを接続すると共に、トリマーコンデンサ４のリード端
子と配線パターン７ａとを接続する。

こうして基板にチップ部品２およびトリマーコンテ゛ン
サ４が固着される。

叙上の通り、本考案の電気部品装着基板は２枚の基板か
らなりチップ部品を厚さ方向に装着するものであり、両
面に配線パターンがあるので基板の小型化が可能である
と共に基板内にチップ部品が位置することになるので厚
み方向の寸法が小さくなる。

また、２枚の基板を合せであるのでそれぞれの基板の熱
等による彎曲が打ち消され、はとんど変形することがな
く良好な基板を得ることができ、更に、配線パターン面
に電気部品を仮止めするための接着剤を塗布する必要が
ないので接着剤が半田付は作業を阻害するということが
ない等の実用上きわめて顕著な作用効果を奏するもので
ある。

又、一方の基板にはリード端子を持つ電気部品を位置さ
せる大きな孔を設けたので、この大きな孔が電気部品取
付は時の挿入・案内部として機能し、電気部品の取付け
が確実・容易となる。

加えて、電気部品の部品本体の下部が大きな孔内に埋ま
ることとなるので、電気部品の取付は信頼性が高くなり
、部品本体下部のリード端子導出部が脆弱な、例えばト
ランジスタ、コンテ゛ンサ等の部品においては、リード
端子根本部の曲り、折れを防止できてその効果は顕著で
ある上、基板−枝分の厚さだけで゛あるが、スペースフ
ァクターも向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気部品装着基板を示す要部断側面図、
第２図、第３図は本考案の１実施例を示し、第２図は基
板６，７の形状を示す要部断側面図、第３図は基板にチ
ップ部品２、トリマーコンテ゛ンサ４を装着した状態を
示す要部断側面図である。 ２・・・・・・チップ部品、２ａ、２ｂ・・・・・・電
極部、４・・・・・・トノマーコンデンサ、６，７・・
・・・・基板、５ａ、７ａ・・・・・・配線パターン、
６ ｂ 、７ ｂ・・・・・・孔、６Ｃ・・・・・・大
きな孔、７Ｃ・・・・・・小さな孔、８・・・・・・接
着剤シート、８ａ・・・・・・孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 片面に配線パターンを形成した基板にチップ部品を挿入
   する孔を複数個設け、該基板を接着シートを間に挾むよ
   うに２枚配置すると共に配線パターンを両面に位置させ
   、前記接着剤シートには基板の孔の位置に対応して切れ
   目あるいは穴を形成し、チップ部品を接着剤シートによ
   り基板の孔内に保持し、且つ一方の基板にはリード端子
   を持つ電気部品を位置させる大きな孔を設け、他方の基
   板には前記リード端子を挿通する小さな孔を設けたこと
   を特徴とする電気部品装着基板。