JPS5822787B2

JPS5822787B2 - 券発行装置

Info

Publication number: JPS5822787B2
Application number: JP2640680A
Authority: JP
Inventors: 須田好武; 千葉純一
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1980-03-03
Filing date: 1980-03-03
Publication date: 1983-05-11
Also published as: JPS55134495A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、サーマル印刷方式を用いて乗車券、入場券、
利用券、証券、領収書等各種の券を発行する券発行装置
の改良に関する。

近年、駅業務の省力化に伴い、たとえば自動券売機が太
いに利用されるようになった。

従来の自動券売機はその印刷方式に印版等を用いる機械
的な印刷装置が利用されていたが、この機械的な印刷方
式にあっては、運賃改正等の際、１台毎に印版を取換え
なければならないという不便な事情がある。

さらに、重大な欠点は券紙を受は取った客がその手を印
刷インキで汚してしまうということである。

このようなことから最近の自動券売機には感熱用紙を用
いて熱的に印刷する、サーマル印刷方式を利用すること
が考えられている。

確かに、このサーマル印刷方式を用いれば上記問題点を
解決することができるが、新たに次のような問題が起る
。

すなわち、サーマル印刷方式は用紙とサーマルヘッドと
の間の熱的現象を利用するため、加熱してやる時間があ
る程度必要である。

しかし、この反応時間が相当に必要なことは、発券時間
の短縮化が図れなくなり、最近、発券時間の短縮化が要
望されている現況に逆行する。

本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは、サーマル印刷方式を用いるにも拘わら
ず発券処理時間の短縮化を図り得るとともに制御方式の
簡略化を図った券発行装置を提供することにある。

以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図中１はたとえば自動券売機のサーマル印刷部を示
すものであり、このサーマル印刷部１には、搬送路２に
よって感熱紙からなる帯状の用紙３が搬送されてくるよ
うになっている。

上記帯状の用紙３は給紙部４においてロール状に巻かれ
ている。

搬送路２は、搬送ローラ５・・・およびガイド板６等か
らなり、用紙３を必要量に応じて繰り出し搬送するよう
になっている。

また、サーマル印刷部１には上記搬送路２の搬送面に対
向するようにサーマルヘッド７が設けられている。

このサーマルヘッド７には個別的に発熱動作する複数の
発熱体素子８・・・が設けられておリ、各発熱体素子８
・・・は用紙３の走行方向に対し直角な方向へ並べられ
ている。

しかして、各発熱体素子８・・・は後述するような駆動
制御部により印刷データに応じて瞬間的に発熱１駆動さ
れて、走行する用紙３に対して加熱印刷するようになっ
ている。

なお、９，１０はサーマル印刷部１において用紙３を受
けてその用紙３を搬送する複写部ローラである。

サーマル印刷部１の手前には、上記用紙３を券紙Ａの長
さ１１に切断するカッタ１１が設けられている。

また、サーマル印刷部１の先方における搬送路２の途中
には、券却λの詰り現象を検出する検出器１２が設けら
れている。

一方、第４図は印刷し終った券紙Ａの表面を示すもので
、その券面の半分の前方の券面部分Ａ１には各券紙Ａに
共通に定められた項目１３が印刷されており、残る券面
部分Ａ２には各券紙Ａごとに定まる個別的な項目１４が
印刷されている。

また、上記カッタ１１の切断位置とサーマル印２刷部１
の発熱体素子８との距離は第１図から明らかなように券
紙Ａの長さ１１より短かくかつ券面の全印刷領域の長さ
１２より長く設定されている。

そして、上記給紙部４側から搬送路２に繰り出される帯
状の用紙の繰出し動作とサーマル印刷部２１での印刷送
りは連動し、等速で行なわれるようになっている。

次に、上記実施例の印刷動作を第５図のフローチャート
にもとづいて説明する。

まず、１駅員が自動券売機の給紙部４にロール状の用紙
３を装填す５る。

この用紙３の装填作業を終った後、装填作業が正しく行
なわれたか否かを確認するため、用紙送り用のスタート
信号を送り出し、用給紙部４から用紙３を繰り出す。

すなわち、用紙３は、搬送路２によって繰り出され、所
定の券紙Ａの異なる環３目１４を印刷する部分に相当す
る長さに達するまで繰り出しをつづける。

そして、所定の長さに達したとき、カッタ１１も作動し
用紙３の先端部分が所定の券紙Ａの長さ１１に切断さ
れる。

そして、発行された券紙Ａの詰りかないかどうかを検出
器４１２によって確認し、さらに券紙Ａが機体外へ排出
されたか否かを確認する。

もし、ここで券紙Ａが詰り現象を起すと、エラーとして
「エラー」表示や「発売中止」の表示を行なうとともに
、それに応じた処理を行なう。

正常に発行された場合は用紙３の券面の印刷領域の長き
、つまり第４図中１２に相当する部分の先端が、第１図
で示す状態、つまりサーマルヘッド７の発熱体素子８・
・・の直前に位置して停止する。

すなわち、サーマル印刷位置に位置して待機する。

なお、券紙Ａの長さ１１は前述したようにカッタ１１
の切断位置とサーマル印刷部１の発熱体素子８との距離
より長いため、第１図で示すように券フ紙Ａの最先端部
分は通常その発熱体素子８よりわずかに突き出している
。

この後、用紙３の移送が開始され、サーマル印刷部１は
制御部の駆動によって作動し、券紙Ａの券面における先
端側半分の券面部分Ａ１に各券紙Ａに共通な項目１３
が印刷１される。

なお、この印刷方式は個別的に発熱動作をする複数の発
熱体素子８・・・により移送中の用紙３の表面に対し、
制御部の印刷データによって印刷するため、印刷ビット
に対応するカウンタが設けられていて、このカウンタは
その共通な項目′１３の印刷が終るまで印刷データの転
送と印刷の繰り返しを行なう。

このようにして用紙３の先端側の券面部分Ａ、には、共
通な項目１３の印刷が行なわれる。

この印刷が終了すると、その用紙３は第２図で示す状態
で停止し、印刷の最終チェックが行なわれる。

これにより発券の準備が完了し、利用者の利用を待つこ
とになる。

次に、利用者が利用した場合の動作を説明する。

まず、利用者が硬貨を投入すると、これがチェックされ
るとともに、行先選定釦のチェックが行な□われる。

また、券紙の設定確認が行なわれる。そして、投入され
た硬貨の金額と行先の料金とを比較して発券してもよい
という条件になれば用紙３の移送が開始されるとともに
、サーマル印刷部１が感熱印刷動作を開始し、各券紙Ａ
によって異なる項目１４の印刷を行なう。

この場合、カウンタによりその項目１４の印刷データの
転送が行なわれて、これがチェックされることは前述し
た印刷動作と同様である。

そして、最終的に券紙Ａの詰りかなく、機体外へ排出さ
れたことの確認が行なわれる。

正常に発行された場合は、その確認信号を受けて再びカ
ッタ１１を作動し、券紙Ａの長さに用紙３を切断した後
、前述したと同様にその用紙３の移送とサーマル印刷部
１の動作を行なわせて共通な項目１３の印刷をする。

そして、通常は次の利用が行なわれないので、第２図で
示す位置に停止し、次の利用まで待機する。

すなわち、券紙Ａの前方の券面部分Ａ１にあらかじめ
共通な項目１３を印刷して次の利用者が利用するまで待
機するのである。

また、その共通項目１３の印刷は！その待機時間を利用
して行なわれる。

しかして、通常、自動券売機を利用する場合には、利用
者が券紙Ａの取出し、釣銭の取出し、または前の利用者
と次の利用者との交替などにおいて充分時間があり、こ
の時間が上記待機時間を吸。

収するので、利用者にとっては発行時間の短縮という印
象を与える。

以上説明したように本発明は帯状の用紙の繰出し動作と
サーマル印刷部での位刷送りを連動させるとともに、カ
ッタの切断位置とサーマル印刷部。

の発熱体素子との距離を族１枚の長さより短かく、かつ
券面の全印刷領域の長さより長く設定しであるので、１
枚の券紙の印刷が終ると次の券紙の印刷情報の書出し開
始位置がサーマル印刷部の発熱印刷位置に位置して待機
する。

したがって、印刷ごとにカッタで切断したのち、サーマ
ル印刷部までその券紙を搬送するものとは異なり、発券
指令により直ちに搬送とともに印刷を開始させることが
できるので、券紙の発行時間の損失がなく、発券処理時
間の短縮化を図ることができる。

また、印刷送りと同時に用紙を繰り出すので、これらを
１つの制御で容易に行なうことができ、制御方式の簡略
化を図り得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は印刷部
の構成図、第２図および第３図はそれぞれの異なる動作
状態を示す構成図、第４図は券紙の表面図、第５図はそ
のフローチャートである。Ａ・・・・・・券紙、１・・・・・・サーマル印刷部、
２・・・・・・搬送路、３・・・・・・用紙、４・・・
・・・給紙部、７・・・・・・サーマルヘッド、８・・
・・・・発熱体素子、１１・・・・・・券紙の長さ、１
２・・・・・・全印刷領域の長さ。

Claims

【特許請求の範囲】

１サーマル印刷方式を用いた券発行装置において、用
紙の搬送路と、この用紙の搬送路の途中に用紙の搬送方
向と直角な方向に並べられた複数の発熱体素子を有する
サーマル印刷部と、このサーマル印刷部によって印刷さ
れるべくこの搬送路に繰り出される帯状の用紙を券の大
きさに切断するカッタとを備え、上記帯状の用紙を繰出
す動作とサーマル印刷部での印刷送りを連動させるとと
もに、上記カッタの切断位置とサーマル印刷部の発熱体
素子との距離を券１枚の長さより短かくかつ券面の全印
刷領域の長さより長く設定したことを特徴とする券発行
装置。