JPS583150Y2 - 伝票発行装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は伝票発行装置の改良に関するものである。

近年現金を持ち歩かずにクレジットカードを利用して買
物ができるキャッシュレス社会化のＭＵが目ざましく、
このため各種用途に適合した端末装置が開発されている
。

このような端末装置においては、使用されるクレジット
カードの使用記録を残すために、プリント部で使用金額
等をプリントされた複数枚のロール紙（或は感圧紙）を
クレジットカードのエンボス部にインクローラ（或はロ
ーラ）により押付け、ロール紙上にエンボス文字（例え
ばクレジットカードの所有者名５番号１口座番号等の表
示）をインプリントし、その後下側のロール紙はカッタ
により切断して伝票（レシート）としクレジットカード
と共に利用者に返却し、上側のロール紙は巻取ロールに
控伝票（ジャーナル）として巻取る方式が一般に用いら
れている。

またこうした装置では、伝票とクレジットカードとを同
一の排出口に排出するためにクレジットカードの搬送方
向をクレジットカードの吸入方向と直角の方向に変えて
この位置でインプリントし。

この位置より伝票とともに再度装置前面の排出口の方向
へ搬送するようにしている。

しかしながら、この従来の伝票発行装置では、クレジッ
トカードは剛性を有するため搬送方向を変える際にカー
ドのスリップ等種々の障害を引き起していた。

更にはこうした伝票発行装置を有する端末装置例えばキ
ャッシュディスペンサを顧客が操作する場合。

顧客の操作ミスによりインプリント部分に位置決めされ
たカードを顧客に返却する必要が生ずる。

この場合には、カードはカード挿入口に返却すべきであ
るが、カードの搬送方向を変化する際に上記のようなカ
ードスリップ等を生じ易いために。

伝票、カード、紙弊等を排出する排出口にこのカードは
排出される。

このため顧客は次の操作に困惑する等従来の伝票発行装
置は種々の欠点を有している。

本考案は上述の欠点を除去するためのもので、簡単で小
型の機構により必要に応じて伝票を発行することができ
る伝票発行装置を提供することを目的としている。

次に図面に関連して本考案の実施例を説明する。

第１図は本考案の媒体０般送系に係る側断面図である。

図中、１はカード挿入口、２，２’、３，３’はローラ
、４，５はベルト、６はガイド、７は情報読取、書込部
、８はプリント部、９はガイドローラ。

１０は排出口である。

利用者がクレジットカードをカード挿入口１に挿入する
と、挿入口１近辺に設けられた図示しないフォトセンサ
によりこれが検知され一ローラ２゜およびローラ２に対
向するローラ２′に架設されたベルト４を回転させてガ
イド６に沿ってカードを取込む。

取込まれたカードは情報読取、書込部７においてカード
上に記録された情報を読取られ、プリント部８に送出さ
れる。

第２図はプリント部８の具体例であり、第１図のａ−ａ
’の断面図である。

図中、６１はファンホールド用紙で、裏カーボン付の２
枚の控用紙の下に１枚の伝票用紙を重ね合せて形成され
、収納容器６２内に折りたたんで収納されている。

ファンホールド用紙６１はスプロケッ）６３゜６３′に
より収納容器６２より繰出されて印字ヘッド６４と対向
する印字位置□セットされ、該印字位置で印字ヘンドロ
４により取引金額、前残高等の印字が行われる。

次に、ファンホールド用紙６１はスプロケット６３．６
３’により送出され、上２枚の控用紙６５および６６は
それぞれガイドローラ６７を経て巻取りロール６８およ
び６９にジャーナルとして巻取られ、下側の伝票用紙６
１０はカンタ６１１およびフリクションローラ６１２を
経て検知器６１３に達した時に紙送りは停止される。

上述のようにカード挿入口１から挿入されプリント部８
に送出されたカード６１５は、インクローラ６１４に対
向する位置で伝票用紙６１０の下にセットされている。

紙送りが停止すると、このカード６１５の口座番号、取
扱店等のエンボス内容はインクローラ６１４により各用
紙にインプリントされる。

これらの印字、インプリントは、利用者が一定の操作、
例えば預金、現金引出しを行うため装置前面に設けられ
る図示しないキーボードより所定のキー人力をすること
により行われる。

インプリント完了後、伝票用紙６１０はカッタ６１１に
より切断されて伝票（レシート）６３０となる。

その後カード６１５は第１図図示の挿入口１に返却され
、伝票６３０はフリクションローラ６１２に送られて伝
票排出通路６１６に進入する。

この伝票排出通路６１６の途中には伝票振分はレバ６１
７が設けられている。

伝票振分はレバ６１７は固定軸６１８を支点として回動
可能で。

図中実線で示す排出位置と５図中鎖線で示すリジェクト
位置とに選択可能に位置決めされるようになっている。

通常取引時には、伝票振分はレバー６１７は実線の排出
位置に位置決めされているので、上述のように伝票排出
通路６１６内に進入する伝票６３０は伝票振分はレバー
６１７の曲面６１７ａに案内されてガイドローラ９に達
し、該ガイドローラ９によりベルト５上の位置Ａに送ら
れる。

第３図はこの状態を示している。

ここで伝票６３０は第４図に示す矢印Ｂ、「方向に進退
可能な移動部材６２１により矢印Ｂ方向（第１図の右方
）に送られ、ローラ３，３′の間に噛み込まれてベルト
５により排出口１０に搬送され排出される。

リジェクト時（エラープリント、残高不足等の場合）に
は、伝票用紙６１０を切断する前に伝票振分はレバー６
１７を鎖線のりジエクト位置に位置決めしておく。

この場合は、伝票排出通路６１６内に進入する伝票６３
０は伝票振分げレバー６１７の背面６１７ｂに案内され
てリジェクト通路６１９に進入し、リジェクトボックス
６２０に収納される。

これらのカード、伝票の移送経路を第５図に斜視図で示
した。

図中、６４０はカード搬送経路。６４１は正常伝票搬送
経路、６４２は伝票リジェクト経路である。

カード６１５は黒塗りをしない矢印線方向に移送され、
正常な伝票６３０は黒塗り矢印線で示すようにカード移
送方向と直角方向に送られ−たん下降してカード搬送経
路６４０の下に送られて正常伝票搬送経路６４１を通り
排出口１０に排出される。

また、リジェクト伝票６３０は黒塗りしない点線矢印線
で示すように伝票リジェクト経路６４２を通り下方のり
ジエクトボックスに収納される。

なお、挿入されたカード６１５を取り込む必要のある場
合（偽造カード等の場合）は、第５図に示すようにカー
ド搬送経路６４０の前方に設けられた湾曲傾斜路６４３
よりリジェクトボックス６２０内に落下させて増り込む
ようにする。

以上述べたように１本考案によれば、カードはローラ２
、２’−ベルト４よりなるカード搬送手段により挿入
口から記録部（インプリント部）へ直線的に搬送されか
つ記録部から挿入口へ返却されるとともに５通路変更力
咄在な伝票のみが、ブーＩＪ ３ 、３’とベルト５よ
りなりカードを返却する搬送方向と同一方向に排出口（
伝票取出口）まで伝票を搬送する第１の伝票搬送手段と
、フリクションローラ６１２、ガイドローラ９および移
動部材６２１よりなりインプリント後切断された伝票を
記録部から第１の伝票搬送手段まで搬送する第２の伝票
搬送手段とにより記録部から排出口に返却されるように
なっている。

従って、従来カードを伝票とともに同一の排出口に返却
していた場合に問題となっていたカード搬送方向の変更
（スリップ等の原因となる）を必要とせず、構造がきわ
めて簡単でかつ小型化されるのみた６ｆ、動作の確実化
を図ることができるという各種の優れた効果を奏するこ
とが可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る伝票発行装置の実施例を示すもので
、第１図は搬送系の概要を示す側面図。 第２図は第１図のａ−ａ’断面詳細図、第３図は第２の
伝票搬送手段から第１の伝票搬送手段に対する伝票受は
渡し要領を示す斜視図、第４図は同側面図、第５図はカ
ード、伝票の搬送系路を示す斜視図である。 図中、１はカード挿入口、２．２’、３．３’はローラ
、４，５はベルト ６はガイド、７．は情報読取、書込
部、８はプリント部、９はガイドローラ。 １０は排出口、６１はファンホールド用紙、６３゜６３
′はスプロケット ６４は印字ヘッド−６５゜６６は控
用紙＋ ６８．６９は巻取りロール、６１０は伝票用紙
、６１１はカッタ、６１２はフリクションローラ、６１
３は検知器、６１４はインクローラ、６１５はカード−
６１６は伝票排出通路。 ６１７は伝票振分はレバー、６１７ａは曲面。 ６１７ｂは背面、６１９はリジェクト通路、６２０はリ
ジェクトボックス、６３０は伝票である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定の文字或いは符号がエンボス部として形成されるカ
   ードを使用し、挿入口に挿入されたカードを直線的に往
   復搬送するカード搬送手段と、該カード搬送手段と交叉
   し、該カート搬送手段によって搬送されてきたカード上
   のエンボス部に伝票を重ね、エンボス部を伝票上に転写
   記録する記録部と、該カード搬送手段によるカードの搬
   送方向と並行に配置され、該転写記録された伝票を放出
   口に搬送する第１の伝票搬送手段と、該記録部において
   、該カード搬送手段の搬送方向と交叉する方向から供給
   されて転写記録された伝票を、該伝票の供給方向と一致
   した方向から取り出し該第１の伝票搬送手段に、該第１
   の伝票搬送手段による伝票の搬送方向と交叉する方向で
   あって該記録部に伝票を供給する方向と並行な方向から
   供給する第２の伝票搬送手段とを備えてなる事を特徴と
   する伝票発行装置。