JPS5822686Y2 - 電気掃除機のフイルタ保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電気掃除機のフィルタ保持装置に関するもの
である。

従来、この種の電気掃除機のフィルタ保持装置において
は種々のものがあるが、その代表的なものを挙げれば第
１図ないし第３図に示すものが存する。

すなわち、１は本体ケースで、この本体ケース１は集塵
室２と吸込口３とが形成された集塵ケース４と、電動室
５と排出口（図示せず）とが形成された電動ケース６と
が、クランプ７により係脱自在に係合されたものである
。

前記電動室５には電動送風機８が収納され、前記集塵室
２にはフィルタユニット９が収納されている。

前記フィルタユニット９は、スポンジによるフィルタ１
０及び濾紙によるフィルタ１１と、これらの周面を囲撓
しつつ保持するフィルタ枠１２と、さらに、前記フィル
タ１０の前面を覆うネットフィルタ１３とにより形成さ
れ、このネットフィルタ１３はその外枠部１４を軟質部
材にて形成するとともに前記フィルタ枠１２の外周面に
嵌合されている。

この嵌合は、前記フィルタ枠１２の外周面の上面部と下
面部とにそれぞれ突出形成された突部１５，１６と、前
記外枠部１４に形成された穴部１７．１８との係合によ
り固定されている。

また、前記外枠部１４の上面部の先端には、前記ネット
フィルタ１３を係脱させる際に操作する係脱操作片１９
が斜め上方に突出して形成されている。

なお、前記フィルタユニット９は、前記フィルタ枠１２
のフランジ１２ ａに嵌合されたフィルタバッキング２
０と前記集塵室２の内周面との接合により、集塵室２内
の所定の位置に集塵室２内の気密を保ちつつ保持されて
いる。

このように、ネットフィルタ１３の外枠部１４がフィル
タ枠１２の外周面に嵌合して、この外枠部１４が全周に
わたりフィルタ枠１２に対して突出部２１を形成し、し
かもその突出部２１が排気側に向いて形成されているた
め吸込側にごみが落ちにくくその突出部２１にごみが付
着しやすく、さらに、係脱操作片１９は突出する量がよ
り大きいため特にごみが付着しやすい。

したがって、フィルタユニット９の掃除等のためフィル
タユニット９を集塵室２から外した際に、突出部２１等
に付着しているごみが外部にこは゛れ落ちるという欠点
を有している。

この考案は、上述のような欠点を解消しうる電気掃除機
のフィルタ保持装置を得ることを目的とするものである
。

この考案は、電動送風機が収納される電動室と吸込口と
に連通ずる集塵室に、フィルタを収納保持するフィルタ
枠とこのフィルタ枠の吸込側゛に位置するネットフィル
タとよりなるフィルタユニットを着脱自在に収納し、前
記ネットフィルタに前記フィルタ枠の内周面に着脱自在
に嵌合される突出部を形成し、この突出部と前記フィル
タ枠の内面との嵌合部に互いに係脱自在に嵌合する係止
部を形成するとともに前記フィルタ枠に外部より前記突
出部を内方に撓ませる操作開口を設けたことを特徴とす
るものである。

したがって、ネットフィルタの突出部をフィルタ枠の内
面に着脱自在に嵌合させたことにより、フィルタ枠の外
部に突出する部材をなくしてフィルタ枠の外部にごみが
付着することを防止し、フィルタユニットを集塵室から
外した際にごみが外部にこぼれ落ちることを防止しうる
ように構成したものである。

この考案の一実施例を第４図ないし第６図に基づいて説
明する。

なお、第１図ないし第３図に基づいて説明した部分と同
一部分は同一符号を用い、説明も省略する。

ネットフィルタ１３の突出部である外枠部１４ａは軟質
部材により形成され、その外周面をフィルタ枠１２の内
周面に挿入されて嵌合されている。

この嵌合は、前記フィルタ枠１２の上面部にフランジ１
２ ａ側に近づけて形成された係止部である穴部２２．
２３及び下面部に形成された穴部２４と、前記外枠部１
４ａの上面部に形成された係止部である突部２５．２６
及び下面部に形成された突部２７との保合により固定さ
れている。

また、前記フィルタ枠１２の上面部には操作開口２８が
形成され、この操作開口２８と対応する部分の外枠部１
４ａに着脱用つまみ２９が形成されている。

このような構成において、ネットフィルタ１３をフィル
タ枠１２に嵌合させると、穴部２４と突部２７とが弾発
的に係合し、突部２５，２６と穴部２３．２４とが弾発
的に係合する。

これにより、ネットフィルタ１３とフィルタ枠１２との
組立が完了する。

また、ネットフィルタ１３をフィルタ枠１２から外すと
きは、着脱用つまみ２９を押下げて外枠部１４ａを撓ま
せ、突部２５．２６と穴部２２．２３との係合を外した
後、このネットフィルタ１３を突部２７と穴部２４との
係合部を中心に回動させて外すものである。

このようにネットフィルタ１３を、その外枠部１４ ａ
をフィルタ枠１２の内側に挿入して嵌合させたことによ
り、その嵌合部に広範囲にわたり、しかも、排気口に向
いてフィルタ枠１２の外部に突出する部分が形成されな
いので、フィルタ枠１２の外側にごみが付着することを
防止して、フィルタユニット９を外したときにごみが外
部にこぼれ落ちることを防止することができ、突部２５
，２６を外枠部１４ａの根本から離してフランジ１２
ａ側に位置させたため、外枠部１４ ａを少し撓ませる
だけで穴部２２．２３に係合させることができ、したが
って、外枠部１４ ａの材料に硬質部材を使用すること
ができ、これにより、ネットフィルタ１３の枠やネット
面を頑丈にするとともにフィルタ枠１２の補強をするこ
とができ、硬質部材を含めた広い範囲から材料の選定を
行なうことができるため安価なものを製作することがで
き、また、着脱用つまみ２９への着脱時の付勢が下方向
への押圧式であるため、軽い力で簡単に着脱させること
ができ、嵌合部にフィルタ枠１２の外部に突出する部分
が形成されないので外観の体裁をよくすることができる
。

この考案は上述のように構成したので、ネットフィルタ
をその突出部をフィルタ枠の内周面に嵌合させて、フィ
ルタ枠から外部に突出する部材を無くしたことにより、
ごみがフィルタ枠の外側に付着することを防止すること
ができ、フィルタユニットを集塵室外に取外した際にご
みがこぼれ落ちることを防止することができる等の効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は従来の一例を示すもので、第１図は
一部分を断面した側面図、第２図はフィルタユニットの
斜視図、第３図はその縦断側面図、第４図乃至第６図は
この考案の一実施例を示すもので、第４図はフィルタユ
ニットの斜視図、第５図は第４図におけるＡ−Ａ線部の
縦断側面図、第６図は第４図におけるＢ−Ｂ線部の一部
の縦断側面図である。 ２・・・・・・集塵室、３・・・・・・吸込口、５・・
・・・・電動室、８・・・・・・電動送風機、９・・・
・・・フィルタユニット、１０〜１１・・・・・・フィ
ルタ、１２・・・・・・フィルタ枠、１３・・・・・・
ネットフィルタ、１４ａ・・・・・・外枠部（突出部）
、２２〜２４・・・・・・穴部（係止部）、２５〜２７
・・・・・・突部（係止部）、２８・・・・・・操作開
口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機が収納される電動室と吸込口とに連通ずる集
   塵室に、フィルタを収納保持するフィルタ枠とこのフィ
   ルタ枠の吸込側に位置するネットフィルタとよりなるフ
   ィルタユニットを着脱自在に収納し、前記ネットフィル
   タに前記フィルタ枠の内周面に着脱自在に嵌合される突
   出部を形成し、この突出部と前記フィルタ枠の内面との
   嵌合部に互いに係脱自在に係合する係止部を形成すると
   ともに、前記フィルタ枠に外部より前記突出部を内方に
   撓ませる操作開口を設けたことを特徴とする電気掃除機
   のフィルタ保持装置。