JPS5817939B2 - リ−ダ−プリンタ−における遮光装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はリーダープリンターにおける、スクリーンと露
光位置との間の遮光装置に関する。

リーダーとプリンターとが一体に構成されたリーダープ
リンターにおいては、これがプリンターとして使用され
ているときに遮蔽膜によってスクリーンを遮蔽し、スク
リーンからの光によって複写紙が露光されないように構
成することは公知である。

リーダープリンターをプリンターとして使用するには、
装置の露光台に複写紙を供給するとともに遮蔽膜を閉じ
てスクリーンを覆う必要があるが、この場合、複写紙の
露光を防止するため、複写紙が露光台に位置し始めた時
点ですでに遮蔽膜を閉じ終えていなければならず、従っ
て遮蔽膜は迅速に閉鎖動を行なう必要がある。

一方、露光後においては、複写紙が露光台から完全に排
出されるまで遮蔽膜は閉じた状態を維持しなければなら
ず、複写紙の排出後に遮蔽膜を開く必要がある。

このため従来から上記要求を満たした種々の形式のリー
ダープリンターが公知であるが、いずれも製造コストが
高いか又はリーダー状態とプリンター状態の切換時に待
ち時間が長くなるという欠点を有するものであった。

本発明は上述の遮光タイミングを確実に得ることができ
且つ従来の装置における諸欠点を除去した、リーダープ
リンターにおける遮光装置を提供しようとするものであ
り、以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、リーダープリンターの本体フレーム１
内には、回動可能に支承された反射鏡２、上部に傾斜し
て配置された固定反射鏡３、下部に固定配置された露光
台４が設けられている。

本装置がリーダーとして使用されているときは原稿５の
投影光は投影レンズ６を通り反射鏡２により第１図にお
ける上方に反射され、更に固定反射鏡３により反射され
前面に設けられたスクリーン７に投影される。

作業者はスクリーン７に投影された像により原稿５の内
容の読取を行なう。

複写時には反射鏡２が鎖線で示す位置に回動され、投影
光は反射鏡により下方に反射され、露光台４上の複写紙
上に投影される。

第２図及び第３図において、反射鏡２を固定支持するミ
ラー軸８には大歯車９が固定され、該大歯車９はフレー
ムに回動自在に支持された軸１０に固定された小歯車１
１と噛み合っている。

軸１０には遮蔽膜１２の開閉用レバー１３が固定され、
該レバー１３の端部にはワイヤープーリー１４が回転自
在に支持されている。

遮蔽膜１２はフレームに回動自在に支持された軸１５に
一端を固定され、遮蔽膜１２を開く際に該遮蔽膜１２は
軸１５に巻き込まれる。

遮蔽膜の他端は押え板１６により取付棒１７に固定され
、該取付棒１７は、軸１０及びこれと同軸の軸１０′に
回動自在に支持された２つのアーム１８により両端を支
持されている。

遮蔽膜１２を巻き付ける軸１５の端部にはワイヤードラ
ム１９が固定され、このワイヤードラム１９にはワイヤ
ー２０の一端が固定されている。

ワイヤー２０の他端はフレーム２１の長穴２２に位置調
節可能に固定されたピン２３に固定されている。

遮蔽膜１２の一端を支持するアーム１８の先端部にはね
２４が係止され、該ばね２４の他端は本体フレームに係
留され、これによってアーム１８は第２図における時計
方向に回動習性を与えられている。

アーム１８は実線で示した位置と鎖線で示した位置との
間を回動可能でありアームが鎖線の位置に至ると遮蔽膜
１２が軸１５から解かれスクリーン７（第１図）を覆い
遮光する。

反射鏡２は取付板２５を介してミラー軸８に取付けられ
、該取付板２５にはストッパ２６が固定されている。

このストッパ２６が本体フレームに設けられたストツパ
ブｒンク２７に当接することにより反射鏡２が停止する
。

この場合、反射鏡２が鎖線で示した複写位置と実線で示
したリーダー読取位置でそれぞれ停止できるように、ブ
ロック２７には２つのストッパ面２７ａ、２７ｂを有し
ている。

ブ七ツク２７の各ストッパ面部分にはリミットスイッチ
（図示せず）が配設され、反射鏡２がブロック２７に当
接した際、これらスイッチにより歯車９の駆動装置が停
止される。

本発明の作動態様は下記の通りである。

反射鏡２が実線で示すリーダー読取位置にあるときは、
ワイヤープーリー１４がワイヤー２０に掛合し、該ワイ
ヤー２０を第２図における右方に引いており、遮蔽膜１
２が軸１５に巻き込まれ、従ってアーム１８はばね２４
の引張力に抗して実線で示す読取位置に位置している。

遮蔽膜１２はスクリーン７（第１図）を覆っていないの
で、第１図に関連して先に説明したように作業者はスク
リーンの像を読取ることができる。

このとき露光台４には複写紙は存しない。

プリント釦が押されると図示していない給紙装置から複
写紙が供給され始め、これと同時に図示していない駆動
装置により大歯車９が第２図における反時計方向に回転
され、反射鏡２が回動を開始する。

大歯車９の回転は小歯車１１に伝えられ、従ってレバー
１３とワイヤプーリー１４が時計方向に回動する。

この場合、大歯車９の回転は小歯車１１に増速して伝動
され、従って反射鏡２の速度に比しレバー１３は大きな
速度で回動する。

ばね２４の作用によりアーム１８及び遮蔽膜１２は時計
方向に引張作用を受け、従って軸１５及びワイヤードラ
ム１９が時計方向に回転習性を与えられているため、レ
バー１３の回転に伴ってワイヤープーリー１４とワイヤ
ードラム１９との間隔が徐々に小さくなるにつれ、ワイ
ヤー２０はワイヤードラム１９に順次巻き込まれ、同時
にアーム１８が遮蔽位置に向けて回動する。

。レバー１３が回動を続はワイヤープーリー１４がワイ
ヤー２０から離れると、ワイヤー２０は鎖線で示すよう
にワイヤードラム１９とピン２３との間に張られ、この
ときアーム１８は鎖線で示す遮蔽位置に至り、遮蔽膜１
２がスクリーン７を覆う。

次いで複写紙２８（第１図）が露光台４上に位置し始め
るが、このときスクリーン１２は遮蔽されているため複
写紙がスクリーンからの光によつて露光されることはな
い。

小歯車１１は増速回転されるので遮蔽膜の遮蔽動作は迅
速に行なわれ複写紙が露光台に至った後に遮蔽が行なわ
れることは回避される。

反射鏡２が鎖線で示す複写位置に至り、ストッパ２６が
ブロック２７に当接すると、図示していないスイッチが
作動され大歯車９の駆動装置が停止する。

このときレバー１３は鎖線で示す位置に至っており、複
写紙２８は露光台４上の所定位置に位置している。

複写動作が終了すると、駆動装置が逆転起動され、反射
鏡２は時計方向にレバー１３は鎖線の位置から反時計方
向に回転され、遮蔽膜１２と反射鏡２がリーダー読取位
置に回動される。

この場合、レバー１３は所定角度を回転した後、ワイヤ
ー２０と接触し、従ってこの間は遮蔽膜１２は閉鎖状態
を維持する。

この間に露光済複写紙２８が露光台４から排出され、従
ってこの複写紙にスクリーンからの光が露光されること
はない。

ワイヤープーリー１４がワイヤー２０を引き始めると軸
１５が回転され遮蔽膜１２は開き始め、反射鏡２がブロ
ック２７に設けられたスイッチにより停止されたとき、
軸１５による遮蔽膜の巻き取りが終わる。

リーダープリンターの不使用時に電源がＯＦＦされ駆動
装置と大歯車９との間に設けられたクラッチ（図示せず
）が除勢されると、フリー状態となった反射鏡２はばね
２４の作用により鎖線の位置、従って下向きの位置に傾
動される。

このため反射鏡２の表面にちりその他の障害物が付着す
ることはなく、反射鏡の表面を保護することができる。

以上詳述したように本発明によれば、複写紙の給排紙と
遮蔽膜の開閉の適切なタイミング動作を確実に得ること
ができ、スクリーンからの光による複写紙の露光を完全
に防止することができる。

しかも従来の装置における諸欠点は完全に解消された。

また遮蔽膜の開閉動はその初期と終期において、比較的
低速であるため、小歯車を増速させ遮蔽膜が高速で作動
されるようにしても、動作は円滑に行なわれる。

【図面の簡単な説明】

第１図はリーダープリンターの概略縦断面図、第２図は
本発明に係る遮光装置の側面図、第３図は本発明に係る
遮光装置の平面図である。 ２・・・反射鏡、１２・・・遮蔽膜、１３・・・レバー
、１５・・・軸、１８・・・アーム、１９・・・ワイヤ
ードラム、２０・・・ワイヤー、２４・・・引張る手段
（ばね）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 本体フレーム内に一定角度回転可能に配置され光源
   から原稿並に投影レンズを経て来た投影光を反射するた
   めの反射鏡と、この反射鏡の１つの回転位置にて反射さ
   れた投影光を投影されるスクリーンと、該反射鏡の他の
   回転位置にて反射された投影光を投影される複写用露光
   台とを有するリーダープリンターに於て、該反射鏡の回
   転と同期して回動されるレバーと、該レバーに掛合され
   得るワイヤーと、本体フレームに回動自在に支持され該
   ワイヤーを巻き込むワイヤードラムと、このワイヤード
   ラムと回転駆動結合されワイヤーが前記レバーにより引
   かれることによって回転する軸と、該軸に巻き込まれ得
   る遮蔽膜と、該遮蔽膜の△端を固定し本体フレームに回
   動可能に取付けられたアームと、遮蔽膜を軸から解きほ
   どく方向にアームを引張る手段とを具備し、前記レバー
   の回動により前記ワイヤーを掛合してこれを引き、これ
   によって前記軸を回転させ、軸に遮蔽膜が巻き込まれる
   ように構成され、前記アームを引張る手段により遮蔽膜
   が前記軸から解かれ、前記レバーは所望の遮光タイミン
   グに合わせてワイヤーと掛合し又は離脱するように構成
   され、且つ前記アームを前記反射鏡よりも速く回動させ
   る機構を設けたことを特徴とする遮光装置。 ２、特許請求の範囲第１項に記載の遮光装置において、
   反射鏡がクラッチを介して駆動され、リーダープリンタ
   ーの不使用時にクラッチが切られ、反射鏡が上記アーム
   を引張る手段の作用によりその反射面を下方に向は得る
   ように構成されたことを特徴とする前記遮光装置。