JPS5817807Y2 - 掘削作業車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、縦軸芯周りで取付角度変更自在に掘削作業用
アームを設けた旋回台を、走行装置を装備した走行車体
に設けると共に、流体圧モータとポンプとを接続する流
路に介装した制御弁の切換え操作により、前記モータを
駆動させて旋回台を縦軸芯周りで左右駆動回転自在に旋
回すべく構成した掘削作業車に関する。

この種の作業車では、側溝掘りをするのに、旋回台に対
して作業用アームの取付角度を所定角度変更させると共
に旋回台を車体に対して旋回させ、作業用アームを車体
横側部で車体前後方向に向けて行っている。

しかし、このような場合、一般に、作業用アームを機体
に対して所定角度変更した状態で検定しており、掘削土
砂を運搬車等に落下放出するのに、旋回台の旋回により
パケットを掘削個所から放出個所まで移動させるように
している。

そのため、家屋や壁体等の建造物近くでは、掘削土砂を
放出個所へ運搬するのに旋回台を旋回するに際して、旋
回台の後部が不測に建造物に衝突する問題があった。

本考案は、簡単な構造の改良でもって、他物との衝突を
防止して、従来の旋回用の制御弁の操作を行うだけの単
純な操作でもって旋回台の所定角範囲の旋回を行えるよ
うにすることを目的とする。

次に、本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

クローラ走行装置１を装備する走行車体に、旋回台２を
縦軸芯２１周りで左右旋１回自在に設け、前記旋回台２
に運転キャビン３を配設すると共に旋回台２の前部に基
台４を縦軸芯２１周りで回動自在に設け、前記基台４に
作業用アーム５を上下揺動並びに屈伸自在に枢支連結す
ると共に、作業用アーム５の先端にパケット６を揺動自
在に枢支連結し、前記旋回台２を流体圧形式の一例とし
ての油圧モータ７により駆動旋回するべく構成すると共
に、前記車体と基台４間に介装のシリンダ８、前記基台
４と作業用アーム５間、作業用アーム４屈伸用、及び作
業用アーム４とパケット６間のシリンダ９，１０．１１
を油圧駆動するべく構威してあり、もって、側溝掘りを
もできるように対地掘削作業用の作業車を構成しである
。

前記油圧モータ７への圧油供給は、第２図に示すように
、エンジン１２に直結のポンプ１３からの流路Ｂに三位
置制御弁１４を介して圧油を給排して行うように構成し
である。

前記制御弁１４から油圧モータ７への圧油給排路途中に
戻り路Ｃを接続すると共に、戻り路Ｃ途中に排油弁１５
を介装し、この排油弁１５をその切換により前記ポンプ
１３の吐出側流路にのみタンク２０に連通すべく構成し
である。

前記旋回台２の後部所定個所に揺動ロッド１６を横軸芯
周りで揺動自在に枢支連結し、下端に遊転ローラ１７を
軸架すると共に、その下端を車体上面近くに位置するべ
く延設し、他方、上端と前記排油弁１５のスプール１８
とを、スプリング２６による緩衝機構を備えたロッド１
９を介して連動連結してあり、前記揺動ロッド１６の揺
動に伴って、前記排油弁１５を作動し、油圧モータ７へ
の供給圧油をタンク２０に戻し、旋回台２の旋回を停止
できるように構成しである。

他方、車体の後部上面所定個所には、前記揺動ロッド１
６に作用するべく、車体上面より突出させて接当体２１
を、旋回中心とする仮想円周に沿う円弧状のガイド２２
を介して位置変更及び固定自在に設けてあり、もって、
旋回台２の旋回時にその旋回に伴って、揺動ロッド１６
が接当体２１に接当して揺動し、排油弁１５を作動して
旋回台２の旋回を停止するべく旋回停止装置幻を構威し
である。

図中２４は、戻り路Ｃの排油弁１５下流側に設けたロッ
クバルブで、前記排油弁１５の作動によっても旋回台２
の旋回を停止できないようにするもので、全旋回作業時
、は前記ロックバルブ２４を閉じておくものである。

以上の構成により、建造物に近接位置して側溝掘りを行
うに際し、掘削土砂放出のために旋回台２を・旋回する
時に、通常時の状態から旋回台２の後部が車体横側方に
突出位置して建造物に近接する状態までの旋回角度を特
定位相角に設定し、その特定位相角相当個所に前記接当
体２１を固定位置させ、旋回台２の後部が建造物に近接
すると自動的に旋回台２を停止できるのである。

（第４図参照） 前記旋回台２が停止された後に、前記戻り路Ｃの他方は
閉じられているから、制御弁１４の切換操作により逆旋
回させるのである。

本考案の特徴とする構成は、冒頭に記した掘削作業車に
おいて、車体に対する前記旋回台２の特定位相角を検出
する装置塁を設けると共に、前記制御弁１４と前記モー
タ７との間の流路Ｂに、モータ７に並列に接続の排油弁
１５を介装した戻り路Ｃを接続し、前記排油弁１５はそ
の切換により前記ポンプ１３の吐出側流路においてのみ
前記戻り路Ｃを連通させるべく構成すると共に、前記検
出装置２５による特定位相角検出に連係して連動する揺
動杆１９により前記排油弁１５が自動的に切換作動すべ
く構成し、前記揺動杆１９に緩衝機構２６を備えた点に
あり、かかる構成から次の作用効果を奏する。

■ 前記検出装置型を設けて、旋回台２の旋回切換用の
制御弁１４から前記モータと並列接続した前記排油弁１
５を戻り路Ｃに介装するだけの簡単な構造でありながら
、掘削土砂の運搬に際して旋回台２が車体に対して特定
位相角まで旋回すると、検出装置量の検出に連係して、
排油弁１５を通してポンプ１３の吐出流をタンク２０に
逃がして、旋回台２の旋回を自動的に停止させることが
でき、これによって、他物への衝突を回避でき、所定位
置で掘削作業を行うことができ、さらに、掘削土砂等の
運搬で旋回台２を前記所定位置から逆方に旋回させると
きは、前記検出装置外による検出によって、排油弁１５
が前記切換え位置にあるにかかわらず、作業者は旋回切
換用の制御弁１４を操作するだけの極めて単純な操作で
旋回台２を旋回させることができる利点があり、側溝掘
作業等を安全でかつ良く行える利点か゛ある。

■ 排油弁１５の切換によりポンプ１３からの吐出流を
直接タンクに戻しであるので、ポンプ１３に高負荷がか
からず、ポンプ１３の性能にとっても有利である。

■ 前記検出装置通の検出により排油弁１５を切換える
に、前記揺動杆１９を介して切換え作動させるという極
めて簡単な構造で構成することができ、さらに、その揺
動杆１９に緩衝機構２６を備えであるので、旋回台２の
慣性による停止までの移動を、吸収することができ、機
械的な弁操作機構でありながら前記排油弁１５に衝撃力
を与えることなく、確実に弁の自動切換え操作を行える
ことができた。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る掘削作業車の実施例を示し、第１図
は全体側面図、第２図は油圧回路図、第３図は要部の背
面図、第４図は作用説明図である。 １・・・・・・走行装置、２・・・・・・旋回台、５・
・・・・・掘削作業用アーム、７・・・・・・流体圧モ
ータ、１３・・・・・・ポンプ、１４・・・・・・制御
弁、１５・・・・・・排油弁、１９・・・・・・揺動杆
、過・・・・・・検出装置、２６・・・・・・緩衝機構
、Ｐｌ、Ｐ２・・・・・・縦軸芯、Ｂ・・・・・・流路
、Ｃ・・・・・・戻り路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦軸芯２２周りで取付角度変更自在に掘削作業用アーム
   ５を設けた旋回台２を、走行装置１を装備した走行車体
   に設けると共に、流体圧モータ７とポンプ１３とを接続
   する流路Ｂに介装した制御弁１４の切換え操作により、
   前記モータ７を駆動させて旋回台２を縦軸芯２１周りで
   左右駆動回転自在に旋回すべく構成した掘削作業車にお
   いて、車体に対する前記旋回台２の特定位相角を検出す
   る装置型を設けると共に、前記制御弁１４と前記モータ
   ７との間の流路Ｂに、モータ７に並列に接続の排油弁１
   ５を介装した戻り路Ｃを接続し、前記排油弁１５はその
   切換により前記ポンプ１３の吐出側流路においてのみ前
   記戻り路Ｃを連通させるべく構成すると共に、前記検出
   装置２５による特定位相角検出に連係して連動する揺動
   杆１９により前記排油弁１５が自動的に切換作動すべく
   構成し、前記揺動杆１９に緩衝機構２６を備えであるこ
   とを特徴とする掘削作業車。