JP2559309Y2 - バックホーのスイング角度制限構造 - Google Patents
バックホーのスイング角度制限構造Info
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- JP2559309Y2 JP2559309Y2 JP1994007506U JP750694U JP2559309Y2 JP 2559309 Y2 JP2559309 Y2 JP 2559309Y2 JP 1994007506 U JP1994007506 U JP 1994007506U JP 750694 U JP750694 U JP 750694U JP 2559309 Y2 JP2559309 Y2 JP 2559309Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、バックホーのスイング
角度制限構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、バックホーのバケット等を連結し
た掘削作業部は、旋回フレームに突設したターニングフ
レームに、掘削作業部の基端のブーム支持体を左右回動
自在に取り付け、油圧機構により掘削作業部を作動させ
て掘削作業を行うものである。 【0003】更に、ブーム支持体の側面にブームブラケ
ットを介して旋回フレームに内蔵したスイングシリンダ
ーを連結し、同スイングシリンダーにより掘削作業部を
旋回フレームに対して左右幅方向に90度近くスイング
自在に構成されており、同バックホーが進入できない袋
小路の掘削作業を行っていた。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】ところが、かかる構造
のバックホーは、掘削作業部を水平スイング作動させた
際に、同掘削作業部のブームが広角度にスイング作動す
る為に、掘削作業部または、油圧機構の送油ホースが運
転部と干渉して円滑な掘削作業を行えない欠点があっ
た。 【0005】 【課題を解決するための手段】そこで、本考案では、旋
回フレームの前端に突設したターニングフレームに、掘
削作業部の基端のブーム支持体を枢支し、同ブーム支持
体と、旋回フレームに基端を連結したスイングシリンダ
ーとをブーム支持体の側面に突設したブームブラケット
を介して連結して、上記掘削作業部を水平スイング自在
に構成したバックホーにおいて、スイングシリンダー
は、ブームブラケットに先端を連結したピストンロッド
が、同ブームブラケットに対して斜め方向より作用すべ
く配置する一方、ターニングフレームよりスイングスト
ッパーをスイングシリンダー側へ突設すると共に、同ス
イングストッパーを同スイングシリンダーの上方位置に
配設して、同スイングストッパーの先端当接面にブーム
ブラケットに形成した受面を当接させて、掘削作業部の
水平スイング角度を制限し、しかも、上記先端当接面
は、前記スイングシリンダーのピストンロッドのブーム
ブラケットへの作用方向と略平行に形成しさらに、同先
端当接面が上記受面に当接する位置は、上記ブラケット
とピストンロッドとの連結支点に近接し、かつ、ターニ
ングフレームより離隔する位置となしたことを特徴とす
るバックホーのスイング角度制限構造を提供せんとする
ものである。 【0006】 【作用】本考案では、スイングシリンダーを伸縮作動さ
せることにより、掘削作業部を左右にスイング作動させ
ることができる。 【0007】この際、スイングストッパーにより掘削作
業部の水平スイング角度を制限することができるため
に、掘削作業部が旋回フレーム上の前部に配設した運転
部と干渉するのを防止することができる。 【0008】しかも、スイングストッパーは、スイング
シリンダーの上方位置においてストッパー機能を果すよ
うにしているために、スイングシリンダーがガード部材
として機能して、スイングストッパーへの物の挾み込み
を防止することができる。 【0009】さらには、掘削作業部をスイング作動させ
た際の捩り力は、スイングストッパーで受けることにな
るが、同スイングストッパーが捩り力を受ける位置がス
イングシリンダーの上方位置であるために、スイングス
トッパーは有効に捩り力を受けて、ブーム支持体の枢支
軸に作用する捩り力を大幅に軽減させることができ、従
って、ブーム支持体による掘削作業部の枢支機能を良好
に確保することができる。 【0010】また、ブームブラケットに形成した受面が
当接して掘削作業部の水平スイング角度を制限するスイ
ングストッパーの先端当接面を、上記ブームブラケット
を回動作動させるスイングシリンダーのピストンロッド
のブームブラケットへの作用方向と略平行に形成してい
るために、ピストンロッドが短縮作動してブームブラケ
ットの受面がスイングストッパーの先端当接面に当接す
る際には、横方向より緩やかに接近して当接し、急激に
衝突することがなく、当接時の衝撃や損傷や騒音等の発
生を防止することができる。しかも、先端当接面が上記
受面に当接する位置は、上記ブラケットとピストンロッ
ドとの連結支点に近接し、かつ、ターニングフレームよ
り離隔する位置となしているために、スイングストッパ
ーの先端当接面が、剛性の高いブームブラケットに形成
した受面に当接した際には、荷重が受面からブームブラ
ケットへ分散し易く、スイングストッパーの破損等を防
止することができて、水平スイング角度の制限機能を良
好に確保することができる。 【0011】 【実施例】本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれ
ば、第1図に示すバックホーの全体側面図において、A
はバックホーを示しており、クローラー1を装備した走
行フレーム2の略中央に旋回基台3を立設し、同基台3
上に旋回フレーム4を左右旋回自在に連設し、同フレー
ム4の後部に原動機部5、その中央部に運転部6をそれ
ぞれ配設している。 【0012】また、同運転部6は、操作スタンド7及び
各種の操作レバー8を立設している。 【0013】なお、バックホーAは、キャビン使用も可
能としており、Sは旋回フレーム4上に設けたキャビン
の前面の仮想線を示す。 【0014】また、旋回フレーム4の前端には、ターニ
ングフレーム9が突設されており、同フレーム9は、掘
削作業部10の基端のブーム支持体11を左右回動自在に枢
支連結している。 【0015】なお、12は、旋回フレーム4に基端を連結
したスイングシリンダーであり、同シリンダー12は、掘
削作業部10のブーム支持体11と連結してブーム支持体11
を左右に90°回動させるものである。 【0016】かかる掘削作業部10は、同支持体11に後方
よりブーム13、アーム及びバケットをそれぞれ上下回動
自在に連結して各油圧機構によって掘削作業を行うもの
である。 【0017】更に、この掘削作業部10先端のバケット
は、例えば岩石を破砕するブレーカー等と換装自在に構
成されており、同ブレーカーは、バケットの油圧機構に
連通する位置に着脱自在としたPTOバルブ15を介設
し、同PTOバルブ15によりバケットとの油圧を切換え
て作動するものである。 【0018】なお、これらの作業部からの戻り油は作動
油タンクに還流されるものである。 【0019】かかるPTOバルブ15は、旋回フレーム4
前方内部に収納されており、しかも、旋回フレーム4の
前面4aには、同バルブ15から連通したブレーカー作動用
の連結パイプ16を突設している。 【0020】更に、かかるブレーカー作動用の連結パイ
プ16は、先端にカプラー17を設けており、同カプラー17
にブレーカーからの送油パイプを連結自在に構成されて
いるものである。 【0021】しかも、かかる構造のバックホーAは、掘
削作業部10の水平スイング角度を制限するためのストッ
パー部30を具備しており、同ストッパー部30により掘削
作業部10を90°スイング作動させた際に、同掘削作業
部10と旋回フレーム4の前端に突設したブレーカー作動
用の連結パイプ16とが、または、キャビン使用の場合に
おける掘削作業部10とキャビン前面Sのガラスとが干渉
しないようにしている。 【0022】すなわち、ストッパー部30は、ブーム支持
体11を枢支したターニングブーム9側面9-1 に矩形状と
したスイングストッパー18を取り付け、同ストッパー18
とブーム支持体11とを干渉させて水平回動角度を制限す
るものである。 【0023】しかも、ブーム支持体11には、同支持体11
の側面11-2に突設したブームブラケット19を介して、ス
イングシリンダー12のピストンロッド20を連結すると共
に、上記ターニングフレーム9と、ブームブラケット19
と、同ブームブラケット19に連結するスイングシリンダ
ー12とで、空間Qを形成している。 【0024】かかる構造により、スイングシリンダー12
でもってブーム支持体11を回動させた際に、同ブーム支
持体11のブームブラケット19の一側面が上記空間Q内
で、ターニングフレーム9の側面に突設したスイングス
トッパー18に当接し、ブーム支持体11の水平回動角度を
制限するものである。 【0025】かかるブームブラケット19は、平面視幅広
状に形成され、同ブラケット19の後端部に立上り状の受
面21を設けて、ブーム支持体11を回動した際に、同ブラ
ケット19の受面21がターニングフレーム9のスイングス
トッパー18の先端当接面18-1に、スインングシリンダー
12の上方位置において当接するようにしている。 【0026】また、かかる構造のスイングストッパー18
は、略三角形状の連結板22の略中央に突設したストッパ
ー体23により構成されている。 【0027】さらに、連結板22は、周縁に複数の連結孔
25を穿設し、同孔25を介してスイングストッパー18をタ
ーニングフレーム9の側面にボルトにより着脱自在に固
定するものである。 【0028】また、スイングストッパー18は、連結板22
に突設したストッパー体23の長さが異なった数種類のも
のを用意して、掘削作業部10のスイング角度に合わせて
取替えることができるように構成されている。しかも、
先端当接面が上記受面に当接する位置は、上記ブラケッ
トとピストンロッドとの連結支点に近接し、かつ、ター
ニングフレームより離隔する位置となしている。 【0029】かかる構造により、掘削作業部10のスイン
グ作動は、穿設フレーム4中のスイングシリンダー12の
伸縮作動によって行われるものである。 【0030】その際に、同シリンダー12と連結したブー
ム支持体11の側面のブームブラケット19の後端に設けた
受面21は、前述した空間Q内において、ターニングフレ
ーム9の側面9-1 に取り付けたスイングストッパー18の
先端当接面18-1に当接し、掘削作業部10の水平スイング
角度を制限するものである。 【0031】そして、かかる掘削作業部10は、旋回フレ
ーム4前端に突出したブレーカー作動用の連結パイプ16
との干渉を回避して同パイプ16の損傷による油漏れを防
止する。 【0032】従って、油漏れを防止した連結パイプ16
は、換装するブレーカー作動時に、油圧ポンプからの油
圧をブレーカーに円滑に送油することができるものであ
る。 【0033】また、キャビン使用とした場合、かかるス
イングストッパー18によって掘削作業部10とキャビンの
前面Sのガラスとの干渉を回避し、同掘削作業部10の作
動を円滑に行うことができる。また、ターニングフレー
ム廻りのレイアウトをシンプル、かつ、合理的なものと
することができると共に、スインングストッパー18と受
面21を、上記したような閉じられた空間Q内に設けてい
るので、人が手を挾んだりする事故を防止することがで
き、極めて安全な構造とすることができる。 【0034】 【考案の効果】従って、本考案によれば、スイングシリ
ンダーの上方位置にストッパー部を配設形成しているた
めに、同ストッパー部により、掘削作業部を一定のスイ
ング角度で固定でき、かかる状態において、安定した掘
削作業を行うことができると共に、掘削作業部の水平ス
イング角度が制限されることになり、運転部との干渉を
回避して、掘削作業部を円滑に作動させることができ
る。特に、キャノピー仕様の運転部の場合、運転部に着
座して操作しているオペレーターの足元が開放されてい
るが、この場合の足元の安全性を良好に確保することが
できる。 【0035】また、従来デッドスペースとなっていたス
イングシリンダーの上方位置の空間を有効利用すること
ができて、ターニングフレーム廻りのレイアウトをシン
プル、かつ、合理的なものとすることができる。 【0036】しかも、スイングシリンダーがガード部材
として機能するために、ストッパー部に人が手を挾んだ
りする事故を防止することができ、極めて安全な構造と
することができる。 【0037】さらには、ピストンロッドが短縮作動し
て、ブームブラケットの受面がスイングストッパーの先
端当接面に当接する際には、横方向より緩やかに接近し
て当接するために、急激に衝突することがなく、当接時
の衝撃や損傷や騒音等の発生の防止が図れる。そして、
スイングストッパーの先端当接面が、剛性の高いブーム
ブラケットに形成した受面に当接した際には、先端当接
面が上記受面に当接する位置は、上記ブラケットとピス
トンロッドとの連結支点に近接し、かつ、ターニングフ
レームより離隔する位置となしているために、荷重が受
面からブームブラケットへ分散し易く、スイングストッ
パーの破損等を防止することができて、水平スイング角
度の制限機能を良好に確保することができる。
角度制限構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、バックホーのバケット等を連結し
た掘削作業部は、旋回フレームに突設したターニングフ
レームに、掘削作業部の基端のブーム支持体を左右回動
自在に取り付け、油圧機構により掘削作業部を作動させ
て掘削作業を行うものである。 【0003】更に、ブーム支持体の側面にブームブラケ
ットを介して旋回フレームに内蔵したスイングシリンダ
ーを連結し、同スイングシリンダーにより掘削作業部を
旋回フレームに対して左右幅方向に90度近くスイング
自在に構成されており、同バックホーが進入できない袋
小路の掘削作業を行っていた。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】ところが、かかる構造
のバックホーは、掘削作業部を水平スイング作動させた
際に、同掘削作業部のブームが広角度にスイング作動す
る為に、掘削作業部または、油圧機構の送油ホースが運
転部と干渉して円滑な掘削作業を行えない欠点があっ
た。 【0005】 【課題を解決するための手段】そこで、本考案では、旋
回フレームの前端に突設したターニングフレームに、掘
削作業部の基端のブーム支持体を枢支し、同ブーム支持
体と、旋回フレームに基端を連結したスイングシリンダ
ーとをブーム支持体の側面に突設したブームブラケット
を介して連結して、上記掘削作業部を水平スイング自在
に構成したバックホーにおいて、スイングシリンダー
は、ブームブラケットに先端を連結したピストンロッド
が、同ブームブラケットに対して斜め方向より作用すべ
く配置する一方、ターニングフレームよりスイングスト
ッパーをスイングシリンダー側へ突設すると共に、同ス
イングストッパーを同スイングシリンダーの上方位置に
配設して、同スイングストッパーの先端当接面にブーム
ブラケットに形成した受面を当接させて、掘削作業部の
水平スイング角度を制限し、しかも、上記先端当接面
は、前記スイングシリンダーのピストンロッドのブーム
ブラケットへの作用方向と略平行に形成しさらに、同先
端当接面が上記受面に当接する位置は、上記ブラケット
とピストンロッドとの連結支点に近接し、かつ、ターニ
ングフレームより離隔する位置となしたことを特徴とす
るバックホーのスイング角度制限構造を提供せんとする
ものである。 【0006】 【作用】本考案では、スイングシリンダーを伸縮作動さ
せることにより、掘削作業部を左右にスイング作動させ
ることができる。 【0007】この際、スイングストッパーにより掘削作
業部の水平スイング角度を制限することができるため
に、掘削作業部が旋回フレーム上の前部に配設した運転
部と干渉するのを防止することができる。 【0008】しかも、スイングストッパーは、スイング
シリンダーの上方位置においてストッパー機能を果すよ
うにしているために、スイングシリンダーがガード部材
として機能して、スイングストッパーへの物の挾み込み
を防止することができる。 【0009】さらには、掘削作業部をスイング作動させ
た際の捩り力は、スイングストッパーで受けることにな
るが、同スイングストッパーが捩り力を受ける位置がス
イングシリンダーの上方位置であるために、スイングス
トッパーは有効に捩り力を受けて、ブーム支持体の枢支
軸に作用する捩り力を大幅に軽減させることができ、従
って、ブーム支持体による掘削作業部の枢支機能を良好
に確保することができる。 【0010】また、ブームブラケットに形成した受面が
当接して掘削作業部の水平スイング角度を制限するスイ
ングストッパーの先端当接面を、上記ブームブラケット
を回動作動させるスイングシリンダーのピストンロッド
のブームブラケットへの作用方向と略平行に形成してい
るために、ピストンロッドが短縮作動してブームブラケ
ットの受面がスイングストッパーの先端当接面に当接す
る際には、横方向より緩やかに接近して当接し、急激に
衝突することがなく、当接時の衝撃や損傷や騒音等の発
生を防止することができる。しかも、先端当接面が上記
受面に当接する位置は、上記ブラケットとピストンロッ
ドとの連結支点に近接し、かつ、ターニングフレームよ
り離隔する位置となしているために、スイングストッパ
ーの先端当接面が、剛性の高いブームブラケットに形成
した受面に当接した際には、荷重が受面からブームブラ
ケットへ分散し易く、スイングストッパーの破損等を防
止することができて、水平スイング角度の制限機能を良
好に確保することができる。 【0011】 【実施例】本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれ
ば、第1図に示すバックホーの全体側面図において、A
はバックホーを示しており、クローラー1を装備した走
行フレーム2の略中央に旋回基台3を立設し、同基台3
上に旋回フレーム4を左右旋回自在に連設し、同フレー
ム4の後部に原動機部5、その中央部に運転部6をそれ
ぞれ配設している。 【0012】また、同運転部6は、操作スタンド7及び
各種の操作レバー8を立設している。 【0013】なお、バックホーAは、キャビン使用も可
能としており、Sは旋回フレーム4上に設けたキャビン
の前面の仮想線を示す。 【0014】また、旋回フレーム4の前端には、ターニ
ングフレーム9が突設されており、同フレーム9は、掘
削作業部10の基端のブーム支持体11を左右回動自在に枢
支連結している。 【0015】なお、12は、旋回フレーム4に基端を連結
したスイングシリンダーであり、同シリンダー12は、掘
削作業部10のブーム支持体11と連結してブーム支持体11
を左右に90°回動させるものである。 【0016】かかる掘削作業部10は、同支持体11に後方
よりブーム13、アーム及びバケットをそれぞれ上下回動
自在に連結して各油圧機構によって掘削作業を行うもの
である。 【0017】更に、この掘削作業部10先端のバケット
は、例えば岩石を破砕するブレーカー等と換装自在に構
成されており、同ブレーカーは、バケットの油圧機構に
連通する位置に着脱自在としたPTOバルブ15を介設
し、同PTOバルブ15によりバケットとの油圧を切換え
て作動するものである。 【0018】なお、これらの作業部からの戻り油は作動
油タンクに還流されるものである。 【0019】かかるPTOバルブ15は、旋回フレーム4
前方内部に収納されており、しかも、旋回フレーム4の
前面4aには、同バルブ15から連通したブレーカー作動用
の連結パイプ16を突設している。 【0020】更に、かかるブレーカー作動用の連結パイ
プ16は、先端にカプラー17を設けており、同カプラー17
にブレーカーからの送油パイプを連結自在に構成されて
いるものである。 【0021】しかも、かかる構造のバックホーAは、掘
削作業部10の水平スイング角度を制限するためのストッ
パー部30を具備しており、同ストッパー部30により掘削
作業部10を90°スイング作動させた際に、同掘削作業
部10と旋回フレーム4の前端に突設したブレーカー作動
用の連結パイプ16とが、または、キャビン使用の場合に
おける掘削作業部10とキャビン前面Sのガラスとが干渉
しないようにしている。 【0022】すなわち、ストッパー部30は、ブーム支持
体11を枢支したターニングブーム9側面9-1 に矩形状と
したスイングストッパー18を取り付け、同ストッパー18
とブーム支持体11とを干渉させて水平回動角度を制限す
るものである。 【0023】しかも、ブーム支持体11には、同支持体11
の側面11-2に突設したブームブラケット19を介して、ス
イングシリンダー12のピストンロッド20を連結すると共
に、上記ターニングフレーム9と、ブームブラケット19
と、同ブームブラケット19に連結するスイングシリンダ
ー12とで、空間Qを形成している。 【0024】かかる構造により、スイングシリンダー12
でもってブーム支持体11を回動させた際に、同ブーム支
持体11のブームブラケット19の一側面が上記空間Q内
で、ターニングフレーム9の側面に突設したスイングス
トッパー18に当接し、ブーム支持体11の水平回動角度を
制限するものである。 【0025】かかるブームブラケット19は、平面視幅広
状に形成され、同ブラケット19の後端部に立上り状の受
面21を設けて、ブーム支持体11を回動した際に、同ブラ
ケット19の受面21がターニングフレーム9のスイングス
トッパー18の先端当接面18-1に、スインングシリンダー
12の上方位置において当接するようにしている。 【0026】また、かかる構造のスイングストッパー18
は、略三角形状の連結板22の略中央に突設したストッパ
ー体23により構成されている。 【0027】さらに、連結板22は、周縁に複数の連結孔
25を穿設し、同孔25を介してスイングストッパー18をタ
ーニングフレーム9の側面にボルトにより着脱自在に固
定するものである。 【0028】また、スイングストッパー18は、連結板22
に突設したストッパー体23の長さが異なった数種類のも
のを用意して、掘削作業部10のスイング角度に合わせて
取替えることができるように構成されている。しかも、
先端当接面が上記受面に当接する位置は、上記ブラケッ
トとピストンロッドとの連結支点に近接し、かつ、ター
ニングフレームより離隔する位置となしている。 【0029】かかる構造により、掘削作業部10のスイン
グ作動は、穿設フレーム4中のスイングシリンダー12の
伸縮作動によって行われるものである。 【0030】その際に、同シリンダー12と連結したブー
ム支持体11の側面のブームブラケット19の後端に設けた
受面21は、前述した空間Q内において、ターニングフレ
ーム9の側面9-1 に取り付けたスイングストッパー18の
先端当接面18-1に当接し、掘削作業部10の水平スイング
角度を制限するものである。 【0031】そして、かかる掘削作業部10は、旋回フレ
ーム4前端に突出したブレーカー作動用の連結パイプ16
との干渉を回避して同パイプ16の損傷による油漏れを防
止する。 【0032】従って、油漏れを防止した連結パイプ16
は、換装するブレーカー作動時に、油圧ポンプからの油
圧をブレーカーに円滑に送油することができるものであ
る。 【0033】また、キャビン使用とした場合、かかるス
イングストッパー18によって掘削作業部10とキャビンの
前面Sのガラスとの干渉を回避し、同掘削作業部10の作
動を円滑に行うことができる。また、ターニングフレー
ム廻りのレイアウトをシンプル、かつ、合理的なものと
することができると共に、スインングストッパー18と受
面21を、上記したような閉じられた空間Q内に設けてい
るので、人が手を挾んだりする事故を防止することがで
き、極めて安全な構造とすることができる。 【0034】 【考案の効果】従って、本考案によれば、スイングシリ
ンダーの上方位置にストッパー部を配設形成しているた
めに、同ストッパー部により、掘削作業部を一定のスイ
ング角度で固定でき、かかる状態において、安定した掘
削作業を行うことができると共に、掘削作業部の水平ス
イング角度が制限されることになり、運転部との干渉を
回避して、掘削作業部を円滑に作動させることができ
る。特に、キャノピー仕様の運転部の場合、運転部に着
座して操作しているオペレーターの足元が開放されてい
るが、この場合の足元の安全性を良好に確保することが
できる。 【0035】また、従来デッドスペースとなっていたス
イングシリンダーの上方位置の空間を有効利用すること
ができて、ターニングフレーム廻りのレイアウトをシン
プル、かつ、合理的なものとすることができる。 【0036】しかも、スイングシリンダーがガード部材
として機能するために、ストッパー部に人が手を挾んだ
りする事故を防止することができ、極めて安全な構造と
することができる。 【0037】さらには、ピストンロッドが短縮作動し
て、ブームブラケットの受面がスイングストッパーの先
端当接面に当接する際には、横方向より緩やかに接近し
て当接するために、急激に衝突することがなく、当接時
の衝撃や損傷や騒音等の発生の防止が図れる。そして、
スイングストッパーの先端当接面が、剛性の高いブーム
ブラケットに形成した受面に当接した際には、先端当接
面が上記受面に当接する位置は、上記ブラケットとピス
トンロッドとの連結支点に近接し、かつ、ターニングフ
レームより離隔する位置となしているために、荷重が受
面からブームブラケットへ分散し易く、スイングストッ
パーの破損等を防止することができて、水平スイング角
度の制限機能を良好に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のバックホーの全体側面図。
【図2】掘削作業部の枢支部の平面図。
【図3】掘削作業部の枢支部の拡大側面図。
【図4】スイングストッパーの全体側面図。
【符号の説明】
4 旋回フレーム
9 ターニングフレーム
10 掘削作業部
11 ブーム支持体
12 スイングシリンダー
18 スイングストッパー
19 ブームブラケット
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 1.旋回フレーム(4) の前端に突設したターニングフレ
ーム(9)に、掘削作業部(10)の基端のブーム支持体(11)
を枢支し、同ブーム支持体(11)と、旋回フレーム(4) に
基端を連結したスイングシリンダー(12)とをブーム支持
体(11)の側面に突設したブームブラケット(19)を介して
連結して、上記掘削作業部(10)を水平スイング自在に構
成したバックホーにおいて、 スイングシリンダー(12)は、ブームブラケット(19)に先
端を連結したピストンロッド(20)が、同ブームブラケッ
ト(19)に対して斜め方向より作用すべく配置する一方、ターニングフレーム(9) よりスイングストッパー(18)を
スイングシリンダー(12)側へ突設すると共に、同スイン
グストッパー(18)を 同スイングシリンダー(12)の上方位
置に配設して、同スイングストッパー(18)の先端当接面
(18-1)にブームブラケット(19)に形成した受面(21)を当
接させて、掘削作業部(10)の水平スイング角度を制限
し、 しかも、上記先端当接面(18-1)は、前記スイングシリン
ダー(12)のピストンロッド(20)のブームブラケット(19)
への作用方向と略平行に形成し、 さらに、同先端当接面(18-1)が上記受面(21)に当接する
位置は、上記ブラケット(19)とピストンロッド(20)との
連結支点に近接し、かつ、ターニングフレーム(9) より
離隔する位置となし たことを特徴とするバックホーのス
イング角度制限構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994007506U JP2559309Y2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | バックホーのスイング角度制限構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994007506U JP2559309Y2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | バックホーのスイング角度制限構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687443U JPH0687443U (ja) | 1994-12-22 |
JP2559309Y2 true JP2559309Y2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=18528063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994007506U Expired - Lifetime JP2559309Y2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | バックホーのスイング角度制限構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559309Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5610455Y2 (ja) * | 1976-09-30 | 1981-03-09 | ||
JP2562274Y2 (ja) * | 1991-08-01 | 1998-02-10 | 株式会社神戸製鋼所 | 建設機械におけるキャビンの制振装置 |
-
1994
- 1994-06-24 JP JP1994007506U patent/JP2559309Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0687443U (ja) | 1994-12-22 |
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