JPS58157837A - インフレーションフィルムの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （１）発明の目的 本発明はポリエチレン系樹脂組成物に関する。

さらにくわしくは、メルト・インデックスおよび密度が
異なる三種のエチレン系樹脂からなるポリエチレン系樹
脂組成物に関し、インフレーション成形用樹脂組成物を
提供することを目的とするものである。

０　発明の背景 従来から、高密度ポリエチレン系樹脂を成形することに
よって得られるフィルムは、耐衝撃性および引張多速度
のごとき機械的特性がすぐれているためにショッピング
バッグやゴミ袋のように多方面にわたって使用されてい
る。また、厚みが約１０ミクロンであるフィルムはいわ
ゆる極薄フィルムは規格袋として一般に広く普及してい
る。しかし、これらの原料であるポリエチレン系樹脂と
しては、ハイロード・メルトＯインデックスが０．１〜
０．８．！ｉ＋／１０分である超高分子量のポリエチレ
ン系樹脂とメルト・インデックスが２０ｇ／１０分以上
である低分子量のポリエチレン系樹脂からなる組成物が
一般に使われている。

しかし、この組成物を用いてフィルムに成形した場合、
得られるフィルムは、強度の点において縦方向と横方向
の引裂強度が均一なバランスを有するものを得ることが
困難である。また、品質の点において方向性が生じ易く
、かつインフレーション法によってフィルムを成形する
さいにバブルの安定性が劣るばか９でなく、フィルムの
厚みムラを生じ易い（偏肉精度が悪い）などの問題があ
る。

圓　発明の構成 以上のことから、本発明者らは、これらの問題点を解決
された樹脂組成物を得るために種々探索した結果、 （５）「密度が０．９４０　ｇ／ｃｒ／ｌ以下であ広か
っ「ハイロード嚇メルトーＱインデックスｊ（ＪＩＳに
−６７６０にしたがい、温度が１９０℃および荷重が２
１．６Ｋｇの条件で測定、以下「ＨＬＭＩＪと云う）が
０．１〜０．８　ｇ／　ｃｒ／ｌであるポリエチレン系
樹脂」〔以下［ポリエチレン系樹脂代と云う〕　１００
重量部、 ０「密度が少なくとも０．９４０ｇ／ｄｉであシ、かつ
「メルト・インデックスＪ　（ＪＩＳ　Ｋ−６７６０に
したがい、温度が１９０℃および荷重が２．１６初の条
件で測定、以下「Ｍ、１．Ｊと云う）が１０ｇ／１０分
以上であるポリエチレン系樹脂」〔以下「ポリエチレン
系樹脂０」と云う〕５０〜１５０重量部 および ０「密度が０．９３０〜０．９６０　ｇ／ｃｒ／ｌであ
り、かつＨＬＭＩが１．０〜２０ｇ７１０分であるポリ
エチレン系樹脂」〔以下［ポリエチレン系樹脂０と云う
〕３〜３０重量部 からなるポリエチレン系樹脂組成物がインフレーション
成形用樹脂組成物としてすぐれていること−を見出し、
本発明に到達した。

■　発明の効果 本発明によって得られるポリエチレン系樹脂組成物は下
記のごとき効果（特徴）を発揮する。

（１）　　該組成物ｔ”インフレーションフィルムに成
形した場合、得られるフィルムは縦方向と横方向の引張
強度のバランスが著しくすぐれている。

（２）このフィルムの偏肉精度が著しく向上しており、
従来のポリエチレン系樹脂またはその組成物を成形して
得られるインフレーションの偏肉精度（厚みムラ）が±
１０係が限度であったが、本発明の組成物では、偏肉精
度が±５９６以内にすることが可能となり、Ｔ−ダイフ
ィルムなみの高品質フィルムの製造が可能となる。

（３）該組成物をインフレーションフィルムに成形する
さいに大きいＢ、Ｕ、Ｒ，（膨張比）が３〜６を使用し
ても、バブルの安定性が非常に良好であり、得られるフ
ィルムにシワやクルミの発生が見ないことによって高品
質のフィルムが得られる。

（４）以上のごとく、本発明の組成物はすぐれた特徴（
効果）を有しているために、フィルム用のほかに、中空
成形用、シート成形用およびパイプ成形用として有望で
ある。

ω　発明の詳細な説明 囚　ポリエチレン系樹脂囚 本発明において用いられるポリエチレン系樹脂内の密度
は００１０ｇ／ｃｄ以下であり、０．９００〜０．９４
０　ｇ／ｃｌ＝が好ましく、特に０．９１０〜０．９４
０　、！９／ｃｒ／ｌのものが好適である。このポリエ
チレン系樹脂内の密度が０．９４０　ｇ／ｃｔ／ｌを越
えると、得られる組成物をフィルムに成形した場合、強
度が適当でないため好ましくない。

また、ＨＬＭＩはｏ、ｉ〜０．８ｇ／１０分である。

このポリエチレン系樹脂のＨＬＭＩが０．１ｇ／１０分
未満では、他のポリエチレン系樹脂との分散性が悪くな
り、したがって得られる組成物をフィルムに成形した場
合、フィルムにフィッシュアイやゲルが多発するために
好ましくない。一方、０．８ｇ／１０分をｉえると、フ
ィルムの強度が低下するため望ましくない。

■　ポリエチレン系樹脂０ また、本発明において使用されるポリエチレン系樹脂０
の密度は少なくとも０．９４０ｇ／ｃＪであり、０．９
４０〜０．９７０　ｇ／ｃｒｉｌが好ましく、殊に０９
４５〜０．９７１／ｉが好適である。このポリエチレン
系樹脂の密度が０．９４０　ｆ！／ｃＡ未満では、得ら
れるフィルムが軟らかくなり過ぎるために好ましくない
。

また、Ｍ、Ｉ。は１０９／１０分以上であり、１５〜１
００ｇ７１０分が望ましく、特に２０〜８０Ｉ／１０分
が好適である。このポリエチレン系樹脂ａのＭ、Ｉ。が
１０ｇ／１０分未満では、組成物の加工性が著しく低下
するために好ましくない。

Ｏポリエチレン系樹脂０ さらに、本発明において使われるポリエチレン系樹脂０
の密度は０．９３０〜０．９６０　ｇ／ｃｄであり、０
．９３０〜０．９５５　Ｆ！　／ｃｒｄのものが好まし
く、とりわけ０．９３５〜０．９５５ｇ／ｄのものが好
適である。このポリエチレン系樹脂Ｏの密度が０．９３
０，９／−未満のものを使うと、得られるフィルムの強
度、と９わけ横方向の引裂強度が低いため好ましくない
。

一方、０．９６０　ｇ／　ｃｒｉｌを越えた場合、得ら
れるフィルムの縦方狗の引裂強度が低いため望ましくな
い。

また、ＨＬＭＩは１．０〜２０ｇ７１０分であり、１．
５〜１５ｇ／１０分のものが好ましく、特に２．０〜１
０ｇ／１０分のものが好適である。ＨＬＭＩが０．８ｇ
／１０分未満のポリエチレン系樹脂をポリエチレン系樹
脂◎として使用すると、流動性が不充分であシ、フィル
ムの偏肉精度が悪くなって好ましくなく、一方２０．！
ｉ／／１０分を越えたポリエチレン系樹脂を用いると、
フィルム成形時にバブルが不安定となるために適当では
ない。

以上のポリエチレン系樹脂囚、ポリエチレン系樹脂■お
よびポリエチレン系樹脂０は、いずれも遷移金属化合物
（たとえば、チタン含有化合物）もしくは担体（たとえ
ば、マグネシウム含有化合物）に担持された遷移金属化
合物と有機金属化合物（たとえば、有機アルミニウム化
合物）とから得られる触媒系（すなわち、チーグラー触
媒）または担体（たとえば、シリカ、シリカ−アルミナ
）に拍持されたクロム含有化合物（たとえば、三酸化ク
ロム）を少なくとも使用することによって得られる触媒
系（すなわち、フィリップス触媒）を用いてエチレンを
単独重合あるいはエチレンとα−オレフィン（炭素数は
３〜１２個）とを共重合することによって得ることがで
きる。一般に、α−オレフィンの共重合割合が増加する
にともない、得られるポリエチレン系樹脂の密度が低下
する。

また、単独型′合または哄重合のさいに分子量調節剤（
たとえば、水素）の使用量を増加させるにともない、得
られるポリエチレン系樹脂の分子量が低下する。したが
って、本発明を実施するときに前記のＨＬＭＩまたはＭ
、１．の範囲であシ、かつ前記の密度の範囲を有するポ
リエチレン系樹脂を選択する必要がある。

Ｄ　組成割合 １００重量部のポリエチレン系樹脂代に対するポリエチ
レン系樹脂０の組成割合は５０〜１５０重量部であり、
５０〜１３０重量部が好ましく、特に６０〜１２０重量
部が好適である。１００重量部のポリエチレン系樹脂（
２）に対するポリエチレン系樹脂０の組成割合が５０重
量部未満では、得られる組成物の加工性が著しく低下す
る。一方、１５０重量部を越えると、フィルムの強度が
低下するため好ましくない。

また、１００重量部のポリエチレン系樹脂へに対するポ
リエチレン系樹脂０の組成割合は３〜３０、重量部であ
り、５〜３０重量部が望ましく、とりわけ５〜２０重量
部が好適である。１００重量部のポリエチレン系樹脂（
２）に対するポリエチレン系樹脂の組成割合が３重量部
未満では、未分な改良効果が認められない。一方、３０
重量部を越えると、得られるフィルムの横方向の引裂強
度が低下するのみならず、フィルムの衝撃強度も低下を
生じるため望ましくない。

■　組成物の製造 本発明の組成物を製造には、以上のポリエチレン系樹脂
囚、ポリエチレン系樹脂０およびポリエチレン系樹脂Ｏ
を均一に混合することによってその目的を達成すること
ができるが、組成物の使用目的に応じて、一般にポリエ
チレン系樹脂の分野に応じて配合されている酸素、光（
紫外線）および熱に対する安定剤、難燃化剤、充填剤、
滑剤、加工性改良剤および帯電防止剤のごとき添加剤を
本発明の組成物が有する前記の特徴（効果）がそこなわ
れない範囲ならば添加してもよい。

本発明の組成物を製造する方法としては、ポリエチレン
系樹脂の分野において一般に使われているドラムタンブ
ラ−およびヘンシェルミキサーのごとき混合機を用いて
トライブレンドする方法ならびに押出機、ミキシングロ
ール、ニーダ−、ロールミル、バンバリーミキサ−およ
び連続ミキサーのごとき混合機を使用して溶融混練シす
る方法があげられる。さらに、あらかじめトライブレン
ドすることによって得られる混合物を溶融混練りするこ
とによって一層均一友組成物を得ることができる（たと
えば、ヘンシェルミキサーを用いてトライブレンドし、
得られる混合物を押出機を使用して溶融混線シする）。

■　成形方法 このようにして得られた組成物はポリエチレン系樹脂の
分野において一般に行なわれている押出成形法、中空成
形法および射出成形法のごとき加工方法によってフィル
ム状、シート状、容器状などの形状を有する成形物に成
形され、多方面にわたって利用される。

前記の組成物を製造するさいに溶融混練りするときの混
練り温度、および該加工方法によって成形物を製造する
場合の成形温度は、いずれも組成成分であるポリエチレ
ン系樹脂の軟化点以上である。しかし、これらの温度が
高い温度で実施するならば、用いられるポリエチレン系
樹脂が熱劣化を生じる。これらのことから、これらの温
度は通常１８０〜２３０℃である。

（至）実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
。

なお、実施例および比較例において、フィルムの衝撃強
度は振９子式インパクトテスターを使用し、衝撃子に１
インチの半球を使って測定した。

また、引裂強度はＪＩＳ　Ｚ−１７０２にしたがって測
定した。

実施例　１〜５、比較例　１〜１１ １００重量部のポリエチレン系樹脂囚に対して第１表に
配合量を示すポリエチレン系樹脂０およびポリエチレン
系樹脂０（それぞれの密度およびＨＬＭＩ″ｉｉたはＭ
、Ｉ＆第１表に表わす）ならびに酸化防止剤をあらかじ
めへンシエルミキサーを使つて１０分間トライブレンド
を得なった。得られた各混合物を押出機（径　４０　ｍ
　）を用いて混練しながら（樹脂温度　２００℃）ペレ
ットを製造した。

このようにして得られたそれぞれのペレットを押出機（
６５ｗＩ＋）を使用し、径が１００簡のダイスでＢ、Ｕ
、Ｒ，が４，０であり、樹脂温度が１９０℃条件で厚さ
が２０ミクロンのフィルムを製造した。このようにして
製造された各フィルムの衝撃強度、引裂強度（エルメン
ドルフ）、および偏肉精度を測定した。それらの結果お
よびフィルム成形時のバブル安定性を第２表に示す。な
お、第２表のバブル安定性の項において、下記のように
表わす。

◎はバブルが安定して全く振動しない状態である。

○はバブルが若干振動しているが、実際上支障のない状
態である。

△はかなりバブルが振動してフィルムの巻き姿（耳揃い
）が不良のものである。

×はバブルが激しく上下左右に振動して安定成形が不可
態のものである。

以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られるポリエチレン系樹脂組成物は、インフレーショ
ン法によってフィルムを製造するさい、バブル安定性が
すぐれているばかりでなく、得られるフィルムの耐衝撃
性も良好であり、横方向および縦方向の引裂強度もすぐ
れおり、かつ偏肉精度も良好であることは明らかである
。

特許出願人　　昭和電工株式会社 代理人　弁理士菊地精−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 囚　密度が０．９４０９／ａ／ｌ以下であり、かつハイ
   ロード・メルト・インデックスが０．１〜０．８９７１
   ０分であるポリエチレン系樹脂　１００重量部 ■　密度が少なくとも０．９４０９Ａ−であシ、かつメ
   ルト・インデックスが１０９／１０分以上であるポリエ
   チレン系樹脂　５０〜１５０重量部Ｏ密置部０．９３０
   〜０．９６０　ｆｉ／１！であり、がっハイロード・メ
   ルト・インデックスが１．０〜２０ｇ／１０分であるポ
   リエチレン系樹脂　３〜３０重量部 からなるポリエチレン系樹脂組成物。