JPS5814660Y2 - 絶縁電線の防水スリ−ブ - Google Patents

絶縁電線の防水スリ−ブ

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JPS5814660Y2
JPS5814660Y2 JP10475179U JP10475179U JPS5814660Y2 JP S5814660 Y2 JPS5814660 Y2 JP S5814660Y2 JP 10475179 U JP10475179 U JP 10475179U JP 10475179 U JP10475179 U JP 10475179U JP S5814660 Y2 JPS5814660 Y2 JP S5814660Y2
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JP
Japan
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insulated wire
conductor
sleeve
insertion part
moisture
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Expired
Application number
JP10475179U
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English (en)
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JPS5622925U (ja
Inventor
秀夫 小池
Original Assignee
矢崎総業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、絶縁電線の端末部を保護する防水スリーブに
関する。
近年、複数の素線(銅線)を撚り合せてなる高圧屋外絶
縁電線の応力腐蝕による断線事故が頻発している。
これは、腐蝕性物質を含んだ雨水の素線間侵入による銅
線の腐蝕が主因であることが判明している。
その対策として、電線の材料や構造の面或はその架設方
法の面から種々検討されているが、要は水の影響を受け
ぬ処置がその対策の主眼となっている。
第6図は、従来の鉄塔間に架設される絶縁電線の端末の
接続を示す説明図であり、絶縁電線aの絶縁被覆を剥ぎ
とり、鉄塔に固定された引留クランプbにより引留めて
いる。
この際、安全、防水の面から、合成樹脂製のカバーCで
露出部分を覆い、その両端をテープ巻dによって防水処
理している。
しかし、このような方法では、長期に亙る完全防水を期
待するのは難しく、前記の如く断線事故が絶えなかった
このため、絶縁電線の材料面から、高純度の銅を用いた
り、電気化学面から第三の金属を介在させたり、また構
造上から防湿混合物を充填した防蝕撚線を使用する等の
方法が提案されているが、なお不十分であり、コストの
面で実用化が困難で゛あった。
本考案は、上記の点に着目してなされたもので、内部に
防湿物を充填したスリーブを用いることによって、架空
送電線等の絶縁電線端末部の防水、防湿を図り、応力腐
蝕による断線事故を防止できるようにしたものである。
以下、本考案を図面に基いて説明すると、第1図におい
て、1は円筒状の防水スリーブであり、熱収縮性の合成
樹脂材で製作する。
このスリーブ1の内部に、絶縁電線の導体に対する小径
の導体挿入部2と、絶縁被覆に対する大径の被覆挿入部
3とを段付形威し、導体挿入部2の内壁中間に防湿混合
物を帯留させるための環状帯留溝4を凹設する。
5および5′は、環状帯留溝4および被覆挿入部3の肩
部3aに充填されるシリコーングリース等の防湿混合物
、6は被覆挿入部3の内面に塗布される粘着性のシール
剤である。
また、スリーブ1の外周には、環状帯留溝4の両側に沿
って、誤圧縮防止のための表示線7,7が刻設されてい
る。
次に使用方法について説明する。
先ず、スリーブ1の環状帯留溝4と肩部3aに、前記の
如く、防湿混合物5,5′をそれぞれ充填し、被覆挿入
部3の内面にシール剤6を塗布する。
次に、絶縁電線8の端末の絶縁被覆9を剥ぎとり、複数
の素線10 aよりなる撚線導体10を露出させ、該導
体10を被覆挿入部3側からスリーブ1に挿入する。
この際、絶縁電線8は、その絶縁被覆9の先端が肩部3
aに当接して進入が停止し、撚線導体10は導体挿入部
2より突出する。
(第2図)この状態で、被覆挿入部3の開口端側Aを、
加熱圧縮機等で加熱して収縮させ、スリーブ1と絶縁電
線8とを固定する。
次いで、導体挿入部2の表示線7,7に沿って、開口端
側B、内側Cの順に圧縮、固定し、前記環状帯留溝4に
充填した防湿混合物5の流出を固定する。
(第3図)最後に、スリーブ1の圧縮残り部D、即ち表
示線7.7間に位置する環状帯留溝4を圧縮、固定し、
スリーブ1と絶縁電線8との防湿作業が終る。
(第4図) この際、環状帯留溝4に充填された防湿混合物5は、先
に両側(B、C)圧縮によりその流出が阻止されている
ため、撚線導体10の外周より素線10a間に圧入充填
され、一種の防水防湿ダムを形成する。
したがって、皮剥ぎされた撚線導体10側から、絶縁被
覆9によって保護された絶縁電線8内部への水等の侵入
を完全に防止することができる。
一方、絶縁被覆9と被覆挿入部3との間は、前記シール
剤6および肩部3aに充填された防湿混合物5′とによ
りシールされるので、絶縁被覆9から撚線導体10への
雨水等の進入も完全に防止される。
次いで、撚線導体10を前記引留クランプb(第6図参
照)に接続し、スリーブ1にゴムバッキング等を介して
カバーCを覆着すれば、絶縁電線8の接続端部の防水、
防湿作業は完了する。
第5図は本考案の他の実施態様を示すもので、防水スリ
ーブ1′は、その外周に導体挿入部2′と被覆挿入部3
′にまたがる軸方向の開口部11を開設してC字状に形
威し、この開口部11に断面弧状の蓋体12を嵌着する
ように”したものである。
すなわち、開口部11の両側の側縁13には、その導体
挿入部側および被覆挿入部側の下面に、それぞれ蓋体1
2を挿し込み係止するための凹部14および15が形威
されている。
一方、蓋体12の内面には、導体挿入部2′の環状帯留
溝4′に対応する帯留溝4″を凹設すると共に、その両
側縁に前記凹部14,15に嵌合する凸部16゜17が
突設されている。
而して、蓋体12の幅E即ち開口部11の幅は、前記絶
縁電線8の撚線導体10の外径より僅かに大きくとり、
開口部11から前記撚線導体10をスリーブ1′に挿入
できるようにする。
このように、スリーブ1′を開口部を設けてC字状に形
威した場合には、この開口部11から撚線導体10を挿
入したのち蓋体12を嵌着し、スリーブ1′を絶縁電線
8の絶縁被覆9側に引き寄せれば、第2図と同様の状態
になる。
次いで、第3.第4図の手順に従って圧縮作業を行うこ
とにより、絶縁電線8の防水処理を行うことができる。
すなわち、絶縁電線8のスリーブ1′への挿着が簡単に
なるうえに、撚線導体10が開口部11から挿入される
ので、絶縁電線8の端末部をいちいち切断することなく
、その中間部分を所望の長さだけ皮剥ぎすればよく、前
記引留クランプbの接続による架空送電線間の接続不良
を未然に防止できる。
以上は防水スリーブを熱収縮性の合成樹脂材で形成した
例について説明したが、アルミニウム等の錆びにくい金
属材料を使用してもよく、また、被覆挿入部内面にも環
状帯留溝を設けて防水力を強化することができる。
本考案は以上説明したように、筒体の内部に、絶縁電線
の撚線導体と絶縁被覆に対する導体挿入部と被覆挿入部
とを段付形成すると共に、導体挿入部の中間部に防湿混
合物を充填するための環状帯留溝を凹設した構成である
から、絶縁電線の端末接続に使用することにより、防水
スリーブとの間に一種の防水防湿ダムを形威し、撚線導
体および絶縁被覆へ外部から水分や湿気が侵入するのを
阻止し、仮に侵入しても防湿混合物により撥水する効果
を有し、絶縁電線が長期に亙って防湿、防水され、従来
のような応力腐蝕による断線事故を未然に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案防水スリーブの一実施例を示す一部断面
側面図、第2図乃至第4図はその使用方法を示す説明図
、第5図は本考案の他の実施態様を示す斜視図、第6図
は従来の架空絶縁電線の端末部の接続を示す説明図であ
る。 1.1’・・・・・防水スリーブ、2・・・・・・導体
挿入部、3゜3′・・・・・・被覆挿入部、4.4’、
4”・・・・・・環状帯留溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒体の内部に、絶縁電線の撚線導体と絶縁被覆に対する
    導体挿入部と被覆挿入部とを段付形成すると共に、導体
    挿入部の中間部に防湿混合物を充填するための環状帯留
    溝を凹設してなる絶縁電線の防水スリーブ。
JP10475179U 1979-07-31 1979-07-31 絶縁電線の防水スリ−ブ Expired JPS5814660Y2 (ja)

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JP10475179U JPS5814660Y2 (ja) 1979-07-31 1979-07-31 絶縁電線の防水スリ−ブ

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JPS5622925U JPS5622925U (ja) 1981-02-28
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JP10475179U Expired JPS5814660Y2 (ja) 1979-07-31 1979-07-31 絶縁電線の防水スリ−ブ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59140747U (ja) * 1983-03-11 1984-09-20 東京ヘルス・ケミフア株式会社 ラドン発生装置
JPS6055968A (ja) * 1983-09-03 1985-04-01 富永 静男 家庭用ラドン泉用窯焼素子およびラドン気化装置
JPS6148743U (ja) * 1984-09-04 1986-04-01
JP5075356B2 (ja) * 2006-05-25 2012-11-21 矢崎総業株式会社 シールド電線の止水治具

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JPS5622925U (ja) 1981-02-28

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