JP2572480Y2 - シールド電線の端末構造 - Google Patents

シールド電線の端末構造

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JP2572480Y2
JP2572480Y2 JP1991106236U JP10623691U JP2572480Y2 JP 2572480 Y2 JP2572480 Y2 JP 2572480Y2 JP 1991106236 U JP1991106236 U JP 1991106236U JP 10623691 U JP10623691 U JP 10623691U JP 2572480 Y2 JP2572480 Y2 JP 2572480Y2
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直人 沢村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はシールド電線の端末構造
に関し、特に、シールド電線の端末より一定長さ外被
(シース)およびシールド部導線を切断除去してコア電
線を露出させ、これらコア電線の先端より露出させた芯
線に端子を接続するものにおいて、上記切断端面に露出
したシールド部導線よりシールド電線内部に浸水が生じ
ることを防止すると共に、シールド部導線を除去した部
分のコア電線のシールド効果の減少を防止するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、シールド処理が必要な回路におい
ては、図6(A)に示すシールド電線1が使用されてい
る。該シールド電線1は、通常の芯線2を絶縁被覆3で
被覆した電線からなるコア電線4の外周面に、編組状あ
るいは横巻状のシールド部導線5を被覆し、このシール
ド部導線5の外周面をビニール等の絶縁性外被(シー
ス)6で被覆した構成となっている。
【0003】上記シールド電線1をユニットへ結合する
場合、あるいは、ワイヤハーネスの分割によるコネクタ
同志の結合が必要となった場合には、図6(B)以下の
工程に示すような端末処理を施している。
【0004】即ち、シールド電線1の端末を、先端より
一定長さLで、まず、シース6を切除した後、露出した
シールド部導線5を長手方向に切り開いて擦り合わせ、
この擦り合わせたシールド部導線5をアースワイヤ等へ
の接続導線としている。
【0005】上記シールド部導線5およびシース6が切
除されてコア電線4が露出している長さLは、後工程で
コア電線4の先端に端子を圧着するために必要な作業上
の長さを最低限必要とし、この長さは150mm〜200
mmになる。
【0006】上記露出させたコア電線4は、図6(C)
に示すように、それぞれ先端部の皮剥ぎを行なって芯線
2を露出させ、ついで、図6(D)に示すように、露出
させた芯線2に端子7を圧着し、最後に、図6(E)に
示すように、端子7をコネクタ8に挿入している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記したシールド電線
の端末構造では、端末領域で一定長さLの範囲にコア電
線が露出しており、通常、露出したコア電線4がばらけ
ないように外装テープ巻きをしている。このように、露
出したコア電線4の外周にシールド部導線が配置されて
いないため、当該領域ではシールド性能が低下してい
る。このシールド性能の低下を防止するために、端子を
圧着した後、金属メッシュ状の物や、金属箔テープを露
出したコア電線に巻くこともある。この場合、切断され
たシールド部導線5と接続させて導電させる必要がある
ため、結合作業に手数がかかり、作業性が悪く、コスト
アップになる欠点があった。
【0008】また、上記のように、金属箔テープを巻い
た場合はシールド効果を保つことは出来るが、図7に示
すように、シールド部導線5の切断端で密閉されずに露
出されているため、雨水等が浸透して不具合が生じる。
即ち、雨水等がコア電線4に沿って、露出したシールド
部導線5に浸水し、さらに、シールド部導線5とシース
6の間を経て、ユニット9側に接続したコア電線4を通
って室内側に流れ込みやすい。その場合、サビの発生や
ユニット9の不具合を発生する。
【0009】上記した浸水の問題に対して、ブチル系ゴ
ムチューブあるいは熱収縮チューブなどを露出したコア
電線側より切断されたシールド部導線端面を覆うように
取り付けることがある。しかしながら、上記チューブで
は防水性能が悪く、浸水を確実に防止することができな
いと共に、前記したシールド効果を保持する機能はない
欠点があった。
【0010】本考案は上記したシールド電線端末におけ
るコア電線の露出部分におけるシールド性能の低下およ
び、切断されたシールド部導線からの浸水の両方を確実
に防止することが出来、シールド性能が良く、かつ防水
機能を有するシールド電線端末構造を提供するものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、シールド部導線および外被を切除してコ
ア電線を露出させたシールド電線端末において、上記シ
ールド部導線および外被の切断面の近傍外周より露出さ
せたコア電線先端の端子圧着部の近傍まで、導電性充填
材を封入した絶縁製チューブを被せ、該絶縁製チューブ
の一端を上記シールド電線の外被にテープ巻き固定する
と共に他端を上記コア電線の端子圧着部近傍にテープ巻
き固定して、絶縁製チューブ内を密閉していることを特
徴とするシールド電線の端末構造を提供するものであ
る。
【0012】また、本考案は、シールド部導線および外
被を切除してコア電線を露出させたシールド電線端末に
おいて、上記シールド部導線および外被の切断面の近傍
外周より露出させたコア電線先端の端子圧着部の近傍ま
で、導電性ゲルを貼付した絶縁性シートを、上記露出し
たコア電線の外周に上記導電性ゲルが密着するように巻
き付けて被覆し、該絶縁性シートの一端を上記シールド
電線の外被にテープ巻き固定すると共に他端を上記コア
電線の端子圧着部近傍にテープ巻き固定していることを
特徴とするシールド電線の端末構造を提供するものであ
る。
【0013】
【0014】上記導電性充填材は、少なくとも取付時に
はゲル状態で、露出したコア電線の外周面および露出し
たシールド部導線および外被の切断端面に密着するもの
である。該導電性ゲルとしては、例えば、アクリル系含
水ゲル、ウレタン系含水ゲル、シリコン、パラフィン、
あるいはエポキシ樹脂に、高分子電解質繊維、金属薄片
や金属粉、あるいはカーボンを混入したものが用いられ
る。尚、絶縁チューブ内への注入時はゲル状態であるこ
とが必要であるが、経時後はゲル状態から固体状態に変
化するものでも良い。
【0015】
【作用】上記したように、シールド電線端末のコア電線
が露出した部分を、導電性充填材を封入した絶縁性被覆
材で密閉するため、上記シールド部導線を除去した領域
でのシールド性能の低下を防止出来る。同時に、シール
ド部導線およびシースの切断面が導電性充填材を封入し
た絶縁性被覆材で密閉されるため、防水を確実に図るこ
とが出来る。
【0016】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例により詳細
に説明する。尚、前記した従来例と同一部材は同一符号
を付して、説明を省略する。図1から図4は第1実施例
を示すもので、シールド線1は、その端末においてシー
ルド部導線5とシース6が切除されて2本のコア電線4
が露出している。この露出させた2本のコア電線4の先
端には夫々端子7を圧着している。
【0017】上記コア電線4が露出した領域には、可撓
性を有する両端開口の円筒形状とした絶縁性チューブ1
0を被せている。該絶縁性チューブ10の長さ方向の一
端は、シールド部導線5とシース6の切断端面近傍の外
周面に密着するように被せ、また、他端は全てのコア電
線4の端子圧着部近傍まで被せている。
【0018】上記した絶縁性チューブ10の内部には導
電性ゲル11を封入しており、該導電性ゲル11を封入
した状態で、絶縁性チューブ10の両端開口をテープ1
2A、12Bを巻き付けて密封している。
【0019】上記したシールド線端末構造は、図4(A)
〜(D)に示す工程で行っている。即ち、従来工程の図6
(A)〜(D)までに示すシールド線1の端末で露出させた
コア電線4の先端に端子7を圧着する工程までは同一で
ある。上記した図4(A)の状態より、図4(B)に示すよ
うに絶縁性チューブ10を被せる。ついで、絶縁性チュ
ーブ10のコア電線先端側の開口より、導電性ゲル11
を絶縁性チューブ10の内部に注入していく。
【0020】上記導電性ゲル11として、本実施例で
は、粘度1000〜5000(cP)程度のシリコンにカ
ーボンブラックを混入したものを使用している。
【0021】その後、絶縁性チューブ10の一端をテー
プ12Aによりシールド線1の外被6に巻き付けて固定
すると共に、他端をテープ12Bによりコア電線4に巻
き付けて固定している。よって、この両端テープ巻きに
より絶縁性チューブ10の両端開口が密閉された状態と
なっている。
【0022】上記構造とした場合、シールド線1のシー
ルド部導線5および外被6より露出させたコア電線4の
外周部に導電性充填材11が配されるため、シールド効
果の保持あるいは向上を図ることが出来る。同時に、シ
ールド部導線5および外被6の切断面が導電性充填材1
1を封入した絶縁性チューブ10の内部に位置し、該絶
縁性チューブ11が密閉されることにより、上記切断面
への浸水を確実に防止することが出来る。
【0023】図5は本考案の第2実施例であり、上記絶
縁性チューブ10に代えて、肉厚な絶縁テープやpvc
シートからなる絶縁性シート10'を設け、図5(A)
に示すように、該絶縁性シート10'の上面に予め図示
のように導電性ゲル11を貼付している。
【0024】上記導電性ゲル11を貼付している絶縁性
シート10'を、露出しているコア電線4の領域に巻き
付けると、第1実施例と同様となる。その際、導電性ゲ
ル11がコア電線4の外周部に密着するようにまきつけ
ている。かつ、上記絶縁性シート10'を巻き付けた
後、第1実施例と同様に長手方向の両端をテープ巻きに
よりシールド電線およびコア電線に固定している。上記
第2実施例の作用効果は第1実施例と同様である。
【0025】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
によれば、導電性ゲル等からなる導電性充填材を封入し
た絶縁性被覆材(絶縁性チューブあるいは絶縁性シー
ト)で、シールド電線の端末より露出させたコア電線を
被覆し、かつ、切断されたシールド部導線および外被を
密閉しているため、シールド効果の保持と防水とを同時
に図ることが出来る。
【0026】このように、シールド効果を保持するため
の処理と防水処理とを別個に行なう必要がないため、作
業工程が少なくなり、コストの低下を図ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 図1のIII−III線断面図である。
【図4】 (A),(B),(C),(D)は第1実施例の端末構
造とするための工程を順次示す図面である。
【図5】 (A),(B)は第2実施例を示す斜視図であ
る。
【図6】 (A),(B),(C),(D),(E)は従来の端末処理
工程を示す図面である。
【図7】 従来の問題点を示す概略図である。
【符号の説明】
1 シールド電線 4 コア電線 5 シールド部導線 6 外被(シース) 7 端子 10 絶縁性チューブ 10' 絶縁性シート 11 導電性ゲル 12A,12B テープ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド部導線および外被を切除してコ
    ア電線を露出させたシールド電線端末において、上記シ
    ールド部導線および外被の切断面の近傍外周より露出さ
    せたコア電線先端の端子圧着部の近傍まで、導電性充填
    材を封入した絶縁製チューブを被せ、該絶縁製チューブ
    の一端を上記シールド電線の外被にテープ巻き固定する
    と共に他端を上記コア電線の端子圧着部近傍にテープ巻
    き固定して、絶縁製チューブ内を密閉していることを特
    徴とするシールド電線の端末構造。
  2. 【請求項2】 上記導電性充填材は、少なくとも取付時
    にはゲル状態で、露出したコア電線の外周面および露出
    したシールド部導線および外被の切断端面に密着してい
    るものである請求項1に記載のシールド電線の端末構
    造。
  3. 【請求項3】 シールド部導線および外被を切除してコ
    ア電線を露出させたシールド電線端末において、上記シ
    ールド部導線および外被の切断面の近傍外周より露出さ
    せたコア電線先端の端子圧着部の近傍まで、導電性ゲル
    を貼付した絶縁性シートを、上記露出したコア電線の外
    周に上記導電性ゲルが密着するように巻き付けて被覆
    し、該絶縁性シートの一端を上記シールド電線の外被に
    テープ巻き固定すると共に他端を上記コア電線の端子圧
    着部近傍にテープ巻き固定していることを特徴とするシ
    ールド電線の端末構造。
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JPH0553161U JPH0553161U (ja) 1993-07-13
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