JPS5810410Y2 - 田植機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、−軸状に配置した走行車輪の前後に前部フロ
ートと後部フロートを配備した田植機に関する。

この田植機は、前後のフロートの共働作用にて機体を支
持するが故に１機体が車輪軸心周りに前後に揺動するの
を防止して、適正姿勢に維持し易い利点があるが、圃場
内での後進時に次に述べる問題があった。

すなわち、機体を後進させるべく泥中に入り込んだ車輪
を回転させると、車輪が泥から受ける反力によって、機
体が相対的に車輪軸心を中心に前方に回動する傾向とな
るため、前部フロートが泥中に深く沈み込んだ状態で後
進することにな勺、このフロートの後端面にて泥を多量
に側方に押し流して圃場面を乱してしまう虞れがあると
ともに、機体の移動に大きな抵抗が与えられる問題があ
った。

本考案は、上記問題を解消せんとするものであって、冒
記した構造の田植機において、前部フロートの後端面を
後端側はど後方上方に向かう傾斜面に構成しであること
な特徴とする。

すなわち、前部フロートの後端面が後端側はど後方上方
に向かう傾斜面に構成されているから、後進時に前部フ
ロートが泥中にｑ＜沈み込んでも、泥を多量に押し流し
六−ジ、機体の移動に大きな抵抗が与えられるのを極力
防止し得ることが可能となった。

以下本考案の実施例を例示図に基づいて詳述する。

第１図は、前部エンジン１、後部苗植付装置２、及びこ
の苗植付装置２近くから後方上方に延出される操縦・・
ンドル３等からなる機体を、硬盤に接地する一軸状に配
置された左右一対の推進車輪４゜４と、この車輪４，４
の前側であって左右方向中央箇所に配備される前部フロ
ート５及び前記車輪４．４の後側に左右方向に適当間隔
を隔てて配置される一対の後部フロート６．６からなる
フロート群との共働作用により、機体を圃場面適当高さ
に支持しながら進行する田植機を示す。

前記菌種付装置２ば、一定ストロークで横往復移動する
傾斜醒のせ台Ｔ、この苗のせ台７の下端と泥中とに亘っ
て上下に循環作動する横方向に並置された３つの植付爪
８・・・、及び爪牙方向に沿って出退駆動される苗押出
し具９・・等から構成されるものであって、前記苗のせ
台γ上の菌群の下端部列に沿って順次−株分づつの苗ブ
ロックを取出し、爪先端と押出し具９・・・との共働作
用により下方に持ち込んだ後爪先端側に突出移行する押
出し具９・・・にて爪８・・・より苗ブロックを押出し
離脱させながら、後部両フロート６．６にて均平された
圃場並びに後部両フロート６．６０間であって、前部フ
ロート５にて均平された圃場に順次３条の范を植付ける
べく構成されている。

又、前記前部フロート５は、第１図に示す如くその後端
面Ｔが後方下方に向かう傾斜面に構成されており、機体
後進時に機体が車輪軸心を中心に前方へ回動される傾向
になって泥中に深く沈み込んでも、泥を横側方に多量に
押し流したり、機体の移動に大きな抵抗を与えることが
ないものとなっている。

冑、本案を実施するに、例示図に示す如く、前部フロー
ト５の前端側を機枠に横軸心周りに回動自在に枢支し、
後端側を二つ折れリンク機構１０を介して上下に相対移
動できる状態に連結しておぐ等により、フロート５を前
端側を中心に上下揺動できるように構成しておけば、機
体後進時に前部フロート５の沈中への沈み込みが少なく
なってよい。

又、本案は、車輪４０前後に１個づつフロート５．６を
配備した形態のものや、車輪４０前後に複数個づつ配備
した形態のものにも適用できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る田植機の実施例を示し、第１図は全
体側面図、第２図は概略平面図である。 ４・・・・・・車輪、５・・・・・・前部フロート、６
・・・・・・後部フロート、Ｔ・・・・・・後端面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ −軸状に配置した走行車輪４０前後に前部フロート
   ５と後部フロート６を配備した走行型田植機にトいて、
   前部フロート５の後端面Ｔを後端側はど後方上方に向か
   う傾斜面に構威しであることを特徴とする田植機。 ■ 前部フロート５は左右中央箇所に１側設けられ、後
   部フロート６は左右方向適当間隔を隔てて一対設けられ
   ている実用新案登録請求の範囲第■項記載の田植機。 ■ 前部フロート５を、前端側を中心に上下揺動自在に
   構成しである実用新案登録請求の範囲第■項又は第０項
   記載の田植機。