JPH1199684A - 感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録装置

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JPH1199684A
JPH1199684A JP9265869A JP26586997A JPH1199684A JP H1199684 A JPH1199684 A JP H1199684A JP 9265869 A JP9265869 A JP 9265869A JP 26586997 A JP26586997 A JP 26586997A JP H1199684 A JPH1199684 A JP H1199684A
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heating elements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な制御構成でシアン、マゼンダ、イエロ
ーのカラー印字ドットの重畳量を少なくでき、色再現性
の向上が可能であるとともに、装置の小型化及び製造コ
ストの削減を図ることが可能な感熱記録装置を提供す
る。 【解決手段】 シアン(C)とマゼンダ(M)のカラー
ドット印字を副走査方向(図11中、左右方向)に各カ
ラー毎に1ライン長さL2印字すると、インクカセット
RCは、シアン(C)とマゼンダ(M)の転写開始位置
に移動後、副走査方向(図11中、右方向)にキャリッ
ジ搬送機構CHによって、シアン(C)とマゼンダ
(M)のカラードット印字のピッチP1の1/2だけ移
動し、イエロー(Y)の一列目印字を行い、以後、副走
査方向にピッチP1だけ移動毎に、イエロー(Y)の一
列印字を行い、1ライン長さL2のイエロー(Y)のカ
ラードットを印字する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドに
搭載された複数の発熱素子を選択的に発熱駆動して異な
る色インクを被印字媒体上に熱転写する感熱記録装置に
関し、特に、前記複数の発熱素子の奇数番目に対応する
各発熱素子と偶数番目に対応する各発熱素子とを時間を
ずらせて発熱駆動し、各発熱駆動毎に1の色インクを熱
転写することにより第1色インクと第2色インクとを重
畳させずに熱転写するとともに、第3色インクの熱転写
位置を各第1色インク及び第2色インクとずらせて熱転
写することにより、簡単な制御構成で各色インクの重畳
量を少なくできるため、色再現性を向上させることが可
能になるとともに、装置の小型化及び製造コストの削減
を図ることが可能な感熱記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、サーマルヘッドを用いて被印
字媒体上に異なる色インク、即ち、シアン、マゼンダ、
イエローの3色の色インクを熱転写する場合、サーマル
ヘッドの発熱素子に同一の印加エネルギを加えて、前記
3色を重ねて熱転写すると、転写効率の違いによる濃度
ムラの発生やインクの溶融不足による混色不良や定着不
良等が発生するため、これらの問題を解決するため、各
種の感熱記録装置が提案されている。
【0003】例えば、特公平3−54633号公報に記
載された熱転写記録装置では、記録紙の記録前歴を記録
画素単位で判別する回路を有し、その記録前歴に応じて
印加エネルギを制御してサーマルヘッドの発熱体個々に
印加を行う。また、印加エネルギの制御は、印加パルス
幅の制御、印加時間の制御あるいは印加電圧の制御ある
いはサーマルヘッドの温度制御等の手段により行われ
る。これにより、2回目以降の転写記録において、記録
紙に既に熱転写インクが転写されているか否かにかかわ
らず、均一な濃度の転写記録画像を得ることができる。
【0004】また、特公平3−73471号公報に記載
された多色熱転写記録装置では、2番目に重畳記録する
ときのサーマルヘッドへの印加エネルギは、1番目に記
録したときのサーマルヘッドへの印加エネルギよりも大
きくし、3番目に重畳記録するときのサーマルヘッドへ
の印加エネルギは、2番目に記録したときのサーマルヘ
ッドへの印加エネルギよりもさらに大きくするというよ
うに、n番目に重畳記録するときのサーマルヘッドへの
印加エネルギを、(n−1)番目に記録したときのサー
マルヘッドへの印加エネルギよりも大きくする手段を備
えている。これにより、重畳転写されたインクと重畳転
写前のインクとを溶融混合させることができ、インク同
士の混色性をよくすることができる。また、重畳転写さ
れたインクは、重畳転写前のインクとともに記録紙へ浸
透するするため、その定着性をよくすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
3−54633号公報に記載された熱転写記録装置及び
特公平3−73471号公報に記載された多色熱転写記
録装置においては、サーマルヘッドの発熱体個々の印加
エネルギーを熱転写毎に個々に制御しなくてはならず、
また、動作環境の温度変化により印加エネルギを替える
必要があるため、制御回路構成が複雑化、大規模化して
装置の小型化が困難であり、また製造コストが増大する
という問題がある。
【0006】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、サーマルヘッドに設け
られた複数の発熱素子の奇数番目に対応する各発熱素子
と偶数番目に対応する各発熱素子とを時間をずらせて発
熱駆動し、各発熱駆動毎に1の色インクを熱転写するこ
とにより第1色インクと第2色インクとを重畳させずに
熱転写するとともに、第3色インクの熱転写位置を各第
1色インク及び第2色インクとずらせて熱転写すること
により、簡単な制御構成で各色インクの重畳量を少なく
でき、色再現性の向上が可能であるとともに、装置の小
型化及び製造コストの削減を図ることが可能な感熱記録
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る感熱記録装置は、複数の発熱素子が設け
られたサーマルヘッドと、被印字媒体とを所定の副走査
方向に相対移動させつつ、前記発熱素子を選択的に発熱
駆動して異なる色インクを被印字媒体上に熱転写する感
熱記録装置において、前記複数の発熱素子の奇数番目に
対応する各発熱素子の発熱駆動と、偶数番目に対応する
各発熱素子の発熱駆動とを時間的にずらす手段と、各色
インクに対応した画像データが格納されるデータ記憶手
段と、前記画像データに基づいて、第1色インクを熱転
写する場合には、前記奇数番目に対応する各発熱素子と
前記偶数番目に対応する各発熱素子との一方を発熱駆動
して熱転写すると共に、前記所定の副走査方向に1印字
ピッチ分相対移動毎に前記奇数番目に対応する各発熱素
子と前記偶数番目に対応する各発熱素子との前回発熱駆
動していない他方を発熱駆動し、副走査方向における第
1色インクの転写位置と同一位置において、第2色イン
クを熱転写する場合には、第1色インクを熱転写した奇
数番目に対応する各発熱素子と偶数番目に対応する各発
熱素子との一方とは異なる他方の発熱素子を発熱駆動す
る第1制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】このような特徴を有する請求項1に係る感
熱記録装置においては、サーマルヘッドに設けられた複
数の発熱素子の奇数番目に対応する各発熱素子と、偶数
番目に対応する各発熱素子とが時間的にずらされて発熱
駆動される。そして、画像データに基づいて、第1色イ
ンクを熱転写する場合には、前記奇数番目に対応する各
発熱素子と前記偶数番目に対応する各発熱素子との一方
を発熱駆動して熱転写すると共に、前記所定の副走査方
向に1印字ピッチ分相対移動毎に前記奇数番目に対応す
る各発熱素子と前記偶数番目に対応する各発熱素子との
前回発熱駆動していない他方を発熱駆動して、熱転写す
る。次に、第2色インクを熱転写する場合には、第1色
インクの転写位置と同一位置において、第1色インクを
熱転写した奇数番目に対応する各発熱素子と偶数番目に
対応する各発熱素子との一方とは異なる他方の発熱素子
を発熱駆動して、熱転写する。これにより、第1色イン
クと第2色インクとは、重畳されずに熱転写されるた
め、被印字媒体上に均一な濃度の熱転写を行うことがで
きるとともに、各発熱素子への印加エネルギを個々に制
御する必要がないため、簡単な制御構成により各第1色
インクと第2色インクとを熱転写でき、装置の小型化及
び製造コストの削減を図ることが可能になる。また、第
1色インクと第2色インクとが千鳥配列状に熱転写され
るため、加法混色による色再現性を向上させることがで
きる。さらに、サーマルヘッドの奇数番目に対応する発
熱素子と偶数番目に対応する発熱素子を交互に発熱駆動
することによって、各発熱素子への蓄熱の影響をほとん
ど無くすことができ、微小径のカラードット印字が可能
になる。
【0009】また、請求項2に係る感熱記録装置は、請
求項1に記載の感熱記録装置において、前記画像データ
に基づいて、第3色インクを熱転写する場合には、第3
色インクの転写位置が第1色インクの転写位置と同一位
置となるよう各発熱素子の発熱駆動を制御する第2制御
手段を備えたことを特徴とする。
【0010】このような特徴を有する請求項2に係る感
熱記録装置においては、請求項1に記載の感熱記録装置
において、前記画像データに基づいて、第3色インクが
第1色インクの転写位置と同一位置に熱転写されて、第
1色インクにのみ重畳されて熱転写される。これによ
り、第3色インクは第1色インクの上にのみ熱転写され
るため、濃度ムラの発生を防止することができるととも
に、簡単な制御構成により第3色インクを熱転写でき、
装置の小型化及び製造コストの削減を図ることが可能に
なる。また、サーマルヘッドの奇数番目に対応する発熱
素子と偶数番目に対応する発熱素子を交互に発熱駆動さ
せるため、各発熱素子への蓄熱の影響をほとんど無くす
ことができ、微小径のカラードット印字が可能になる。
【0011】また、請求項3に係る感熱記録装置は、請
求項1に記載の感熱記録装置において、前記画像データ
に基づいて、第3色インクを熱転写する場合には、第3
色インクの転写位置が第2色インクの転写位置と同一位
置となるよう各発熱素子の発熱駆動を制御する第3制御
手段を備えたことを特徴とする。
【0012】このような特徴を有する請求項3に係る感
熱記録装置では、請求項1に記載の感熱記録装置におい
て、前記画像データに基づいて、第3色インクが第2色
インクの転写位置と同一位置に熱転写されて、第2色イ
ンクにのみ重畳されて熱転写される。これにより、第3
色インクは第2色インクの上にのみ熱転写されるため、
濃度ムラの発生を防止することができるとともに、簡単
な制御構成により第3色インクを熱転写でき、装置の小
型化及び製造コストの削減を図ることが可能になる。ま
た、サーマルヘッドの奇数番目に対応する発熱素子と偶
数番目に対応する発熱素子を交互に発熱駆動させるた
め、各発熱素子への蓄熱の影響をほとんど無くすことが
でき、微小径のカラードット印字が可能になる。
【0013】また、請求項4に係る感熱記録装置は、請
求項1に記載の感熱記録装置において、前記サーマルヘ
ッドと被印字媒体とを第1色インク及び第2色インクの
熱転写位置から所定の主走査方向に1/2印字ドットピ
ッチ分相対移動させて第3色インクを熱転写する第1転
写位置変更手段と、前記画像データに基づいて、前記奇
数番目に対応する各発熱素子と前記偶数番目に対応する
各発熱素子との一方を発熱駆動して第3色インクを熱転
写して、前記所定の副走査方向に1印字ピッチ分相対移
動毎に、前記奇数番目に対応する各発熱素子と前記偶数
番目に対応する各発熱素子との前回発熱駆動していない
他方を発熱駆動して第3色インクを熱転写する第4制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】このような特徴を有する請求項4に係る感
熱記録装置においては、請求項1に記載の感熱記録装置
において、前記サーマルヘッドと被印字媒体とを第1色
インク及び第2色インクの熱転写位置から所定の主走査
方向に1/2印字ドットピッチ分相対移動させて、前記
画像データに基づいて、前記奇数番目に対応する各発熱
素子と前記偶数番目に対応する各発熱素子との一方を発
熱駆動して第3色インクが熱転写され、以後、前記所定
の副走査方向に1印字ピッチ分相対移動毎に、前記奇数
番目に対応する各発熱素子と前記偶数番目に対応する各
発熱素子との前回発熱駆動していない他方を発熱駆動し
て第3色インクが熱転写される。これにより、第3色イ
ンクは、主走査方向の第1色インクと第2色インクの間
に熱転写されるとともに、千鳥配列状に熱転写されるた
め、第3色インクと他の色インクとの重なりを少なくす
ることができ、より色再現性を向上させることができ
る。また、第3色インクの熱転写において、各発熱素子
への印加エネルギを個々に制御する必要がないため、簡
単な制御構成により第3色インクを熱転写でき、装置の
小型化及び製造コストの削減を図ることが可能になる。
【0015】また、請求項5に係る感熱記録装置は、請
求項1に記載の感熱記録装置において、前記サーマルヘ
ッドと被印字媒体とを第1色インク及び第2色インクの
熱転写位置から前記所定の副走査方向に1/2印字ピッ
チ分相対移動させて第3色インクを熱転写する第2転写
位置変更手段と、前記画像データに基づいて、前記奇数
番目に対応する各発熱素子と前記偶数番目に対応する各
発熱素子との一方を発熱駆動して第3色インクを熱転写
し、該熱転写後前記所定の副走査方向に1印字ピッチ分
相対移動毎に、前記奇数番目に対応する各発熱素子と前
記偶数番目に対応する各発熱素子との前回発熱駆動して
いない他方を発熱駆動して第3色インクを熱転写する第
5制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】このような特徴を有する請求項5に係る感
熱記録装置においては、請求項1に記載の感熱記録装置
において、前記サーマルヘッドと被印字媒体とを第1色
インク及び第2色インクの熱転写位置から所定の副走査
方向に1/2印字ピッチ分相対移動させて、前記画像デ
ータに基づいて、前記奇数番目に対応する各発熱素子と
前記偶数番目に対応する各発熱素子との一方を発熱駆動
して第3色インクが熱転写され、以後、前記所定の副走
査方向に1印字ピッチ分相対移動毎に、前記奇数番目に
対応する各発熱素子と前記偶数番目に対応する各発熱素
子との前回発熱駆動していない他方を発熱駆動して第3
色インクが熱転写される。これにより、第3色インク
は、副走査方向の第1色インクと第2色インクの間に熱
転写されるとともに、千鳥配列状に熱転写されるため、
第3色インクと他の色インクとの重なりを少なくするこ
とができ、より色再現性を向上させることができる。ま
た、第3色インクの熱転写において、各発熱素子への印
加エネルギを個々に制御する必要がないため、簡単な制
御構成により第3色インクを熱転写でき、装置の小型化
及び製造コストの削減を図ることが可能になる。
【0017】さらに、請求項6に係る感熱記録装置は、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の感熱記録装置
において、前記発熱素子に印加される印加エネルギ量が
予め多値化されて記憶されるエネルギ量記憶手段を備
え、前記画像データに基づいて、前記発熱素子に所定の
印加エネルギ量を印加することにより所定の階調を得る
ことを特徴とする。
【0018】このような特徴を有する請求項6に係る感
熱記録装置においては、請求項1乃至請求項5のいずれ
かに記載の感熱記録装置において、前記発熱素子に印加
される印加エネルギ量が予め多値化されてエネルギ量記
憶手段に格納されている。そして、前記画像データに基
づいて、エネルギ量記憶手段に格納されている所定の印
加エネルギ量を読み込み、該印加エネルギ量を発熱素子
に印加することにより各色インクの所定の階調の熱転写
が可能となる。これにより、各色インクの重なりが少な
いため、低階調の際における発熱素子への印加エネルギ
量が小さくても、各色インクを被印字媒体上に十分熱転
写することができて所定の階調数の記録が可能となると
ともに、良好なカラー画像を得ることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る感熱記録装置
について、第1乃至第3の実施の形態に基づき図面を参
照しつつ詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係る感
熱記録装置の構成について図1乃至図6に基づき説明す
る。図1は第1実施形態に係る感熱記録装置の斜視図で
ある。図2は第1実施形態に係る感熱記録装置の本体フ
レーム断面の正面図である。図3は第1実施形態に係る
感熱記録装置の本体フレーム断面の平面図である。図4
は第1実施形態に係る感熱記録装置の幅広被記録媒体の
印字状態を示す図であり、(a)は被記録媒体を含む側
断面図、(b)は被記録媒体を上から見た平面図であ
る。図5は第1実施形態に係る感熱記録装置のインクカ
セットの装着状態を示す正面図である。図6は第1実施
形態に係る感熱記録装置の制御構成を示すブロック図で
ある。図1に示されるように、第1実施形態に係る感熱
記録装置は、ひらがなや漢字や記号などの多数のキャラ
クタまたはマーク等を、幅広または幅狭の被記録媒体
(テープ又は普通受像紙や専用受像紙)に印字する感熱
記録装置1である。この感熱記録装置1の内部には、第
1の被記録媒体としての幅狭の被記録媒体D1を単色に
て記録するテープステーションTSと、第2の被記録媒
体としての幅広の被記録媒体D2をカラー又は単色のい
ずれかにて記録するワイドステーションWSとの2ステ
ーションが設けられている。それにより、記録終了後、
感熱記録装置1の本体フレーム2の一方向(図1中、左
方)側の側部の排出口(図示せず)から、テープステー
ションTSで単色で記録された幅狭の被記録媒体D1が
排出されるのに対し、本体フレーム2前面中央の排出口
2aから、ワイドステーションWSでカラー又は単色で
記録された幅広の被記録媒体D2が排出されるようにな
っている。
【0020】また、キーボード3上には、改行キー、ひ
らがななどのキャラクタを入力する為の複数の文字キー
やマークキー等の他に、種々のキー、例えば、実行キー
や取消しキーなどの編集キー、縦書きもしくは横書きの
設定キーなどが配設されている。そして、前記感熱記録
装置1とキーボード3との間にケーブル線4を接続する
と、このケーブル線4を介して、キーボード3上の各種
キーを介して入力されたデータ等の信号を、送受信する
ことができる。また、前記本体フレーム2の前面右方側
には、表示装置としてのディスプレイ5が設けられ、こ
のディスプレイ5は、キーボード3から入力されたキャ
ラクタやマーク等を、複数行に渡ってその画面上に表示
することができる。
【0021】その本体フレーム2の前面側部には、手前
側に開閉可能なカバーケース7が設けられ、利用者は、
このカバーケース7を開け、前記テープカセットTCま
たはワイドステーションWS時に使用されるカラー又は
単色のインクカセットRCのいずれかをキャリッジCA
上にセットして、カバーケース7を閉じることができる
(図2、図3参照)。それにより、利用者は、単色で記
録された幅狭の被記録媒体D1を、または、カラー又は
単色で記録された幅広の被記録媒体D2のいずれかを希
望するかにより、テープカセットTCまたはインクカセ
ットRCのいずれか一方を選択して、カバーケース7内
のキャリッジCA上にセットできる。尚、第1実施の形
態の感熱記録装置1では、テープステーションTSにお
いて、幅狭の被記録媒体D1に単色でのみ記録できる
が、必ずしもこの態様に限定される訳ではなく、フルー
カラーの記録ができるように変更しても良い。
【0022】ワイドステーションWSにおける幅広の被
記録媒体D2へのの印字機構について図2乃至図4に基
づいて説明する。図2及び図3に示されるように、前記
テープステーションTSとは、本体フレーム2内部に、
前後に延設された底面側シャーシHSの左側の記録領域
をいい、ワイドステーションWSとは、前記底面側シャ
ーシHSの右側の記録領域をいう。
【0023】前記ワイドステーションWSでは、シリア
ル記録モードで記録が行われる。このシリアル記録モー
ドでは、幅広の被記録媒体D2の搬送方向(即ち、図3
の上方から下方の方向、以後、主走査方向という)と交
差する方向(即ち、図2及び3の左右方向、以後、副走
査方向という)に記録ヘッドHDを搬送しながら、記録
ヘッドHDが被記録媒体D2に対して記録を行い、その
記録終了後に被記録媒体D2を主走査方向に所定量搬送
し、再び副走査方向に搬送しながら記録する。
【0024】具体的には、キャリッジ搬送機構CHが、
キャリッジCAを、幅広の被記録媒体D2の搬送方向と
交差する副走査方向に往復搬送させながら、図4(b)
に示されるように、記録ヘッドHDは被記録媒体D2の
副走査方向に記録を行い(図示のごとく「あ」「い」
「う」「え」「お」の行と「か」「き」「く」「け」の
行とを同時に記録)し、その記録終了後に、幅広の被記
録媒体D2の搬送機構QHが、図3の上方から下方に向
かう搬送方向に被記録媒体D2を所定量(多数の発熱素
子の配列分L1(図4(a)参照))だけ搬送する。そ
して、キャリッジ搬送機構CHが、再び被記録媒体D2
の副走査方向にキャリッジCAを搬送することにより、
記録ヘッドHDは被記録媒体D2に記録し(図示のごと
くを「さ」「し」「す」「せ」「そ」の行を記録)、更
に同様の態様を繰り返す。
【0025】このキャリッジ搬送機構CHは、本体フレ
ーム2内部の右側端部に設置されたステップモータSM
と、このモータSMの駆動軸SM1の上方側に歯合する
ように取り付けられた小径の駆動ギヤ部SM2(図2参
照)と、このギヤ部SM2と歯合する大径の駆動ギヤ部
SM3(図3参照)と、このギヤ部SM3と一体的に回
動するタイミングベルト用の駆動プーリSP2と、本体
フレーム2内部の左側端部に設けられたタイミングベル
ト用の従動プーリSP1と、これら両プーリSP1、S
P2間を掛け渡されるとともに、キャリッジCAの後端
部CA1と連結されたタイミングベルトTBと、キャリ
ッジCAの後端支持部CA2を貫通して本体フレーム2
内部に架け渡されるキャリッジCA支持用のガイド軸G
Dとを備えている。
【0026】それにより、ステップモータSMが正転ま
たは逆転駆動すると、前記駆動軸SM1及び駆動ギヤ部
SM2、SM3を介して、駆動プーリSP2が一方向ま
たは反対方向に回転し、タイミングベルトTBを一方向
または反対方向に移動させる。そのため、タイミングベ
ルトTBの移動に伴って、記録ヘッドHDを搭載するキ
ャリッジCAは、従来技術のようなヘッド回転機構を使
用することなく、前記両プーリSP1、SP2間をガイ
ド軸GDに沿って、図2及び3の左右方向にステップ送
りされるので、図2、3の実線で示されるごとく、テー
プステーションTSに配置されたり、あるいは図2、3
の二点鎖線で示されるごとく、ワイドステーションWS
の記録領域を往復移動する。尚、前記ステップモータS
Mの制御パルス量と、タイミングベルトTBの送り量と
は、正確に対応しているので、図6に示される制御装置
CPが、ステップモータSMにその制御パルスを所定量
だけ送れば、タイミングベルトTBが所定量だけ送られ
て、キャリッジCAは、正確に搬送制御されることにな
る。
【0027】前記幅広の被記録媒体D2の搬送機構QH
は、本体フレーム2内部の後方側に戴置された巻装状態
の被記録媒体D2を支持する支持用突起ST1、ST2
と、被記録媒体D2の副走査方向にその順番に所定距離
だけ離して並設された用紙送りローラ部JR1、JR2
とを備える。具体的には、前記シャーシKS及び長辺側
シャーシHS1の間には、支持用突起ST2、ST1が
シャーシKS及び長辺側シャーシHS1にそれぞれ取り
付けられ、これら支持用突起ST1、ST2は、巻装さ
れた被記録媒体D2の中軸空間部D2aに両側から挿入
されて、該被記録媒体D2を支持する。尚、図4の二点
鎖線で示されるカセットケースHS0に巻装状態の被記
録媒体D2が収納されている。
【0028】この場合、底面側シャーシHS側の支持用
突起ST1には、圧縮スプリングABが、突起ST1を
前記シャーシKSに向かって付勢するように、取り付け
られている。一方、シャーシKS側の支持用突起ST2
は、被記録媒体D2の用紙幅に対応するように、底面側
シャーシHS側の支持用突起ST1側に向かって移動可
能となっているので、例えば、図3の実線もしくは二点
鎖線で示されるごとく、被記録媒体D2の用紙幅が異な
っても、両支持用突起ST1、ST2は、被記録媒体D
2を確実に巻装状態に保って、被記録媒体D2の先端側
を用紙送りローラ部JR1、JR2方向に送り出すこと
ができる。
【0029】これらローラ部JR1、JR2は、前記底
面側シャーシHS内の長辺側シャーシHS2と、ワイド
ステーションWS側のシャーシKSとの間にそれぞれ回
動可能に架設されている。また、前記底面側シャーシH
S内の短辺側シャーシHS1のテープステーションTS
側には、ステップモータSNが固着されている。そのた
め、このモータSNの正転または逆転の駆動力が、前記
長辺側シャーシHS2に沿って並設された用紙送り用の
ギヤトレインGYを構成するギヤY1〜Y7、ST3、
ST4等を介して伝達することにより、前記支持用突起
ST1、ローラ部JR1、JR2が時計回りまたは反時
計回り方向に回動する。
【0030】前記ローラ部JR1、JR2は、上下一対
のローラ軸JR1a、JR2aに複数の用紙送りローラ
JR1b、JR2bをそれぞれ取り付けてなる。そのた
め、これらローラJR1b、JR2bが相互に圧着され
た状態で、それらローラJR1b、JR2b間に、巻装
された被記録媒体D2の先端部が挟み込まれて、ローラ
JR1b、JR2bが回転すると、被記録媒体D2は引
き出されるように前方側に向かって搬送されたり、もし
くは巻戻されるように後方側に向かって搬送される。
【0031】また、用紙送りローラ部JR1、JR2間
の記録ヘッドHDが通過する底面側には、第2のプラテ
ンP2が設けられており、このプラテンP2は、被記録
媒体D2を支持する面が、ほぼ平板状に形成されてい
る。
【0032】このプラテンP2の側方(図3左側)の上
面には、センサ用マークSXが設けられており、このマ
ークSXは、記録ヘッドHDが左右方向に往復移動する
際に、ワイドステーションWS側における記録ヘッドH
Dの移動用原点を検出するために使用される。即ち、制
御装置CPがステップモータSMに制御パルスを所定量
だけ送って、記録ヘッドHDを副走査方向に往動しなが
ら記録させる際、そのマークSXによるワイドステーシ
ョンWS側の移動用原点は、記録ヘッドHDの位置制御
の基準となる。
【0033】具体的には、そのマークSXは、反射領域
と非反射領域を交互に有する2パターンからなってい
て、キャリッジCA上に搭載された反射型センサ(図示
せず)が、プラテンP2上に貼り付けられたターゲット
としての前記マークSXを検出する。そして、前記反射
型センサが、反射状態から非反射状態に変化する変化点
を2回検出した位置を、制御装置CPが前記原点と判断
する。
【0034】また、ローラ部JR2の下流側の近傍に
は、被記録媒体D2の先端を検出する検出センサSWが
設けられており、このセンサSWの出力信号に基づい
て、被記録媒体D2の搬送制御が行われる。例えば、利
用者が被記録媒体D2を本体フレーム2内部の後方側の
所定位置にセットし、その先端側を用紙送りローラ部J
R1、JR2方向に送り出して、用紙送り可能な状態と
なる。そして、ステップモータSNの正転駆動を、前記
ギヤトレインGYを介して伝達し、前記両ローラ部JR
1、JR2及び支持用突起ST1を回転させるが、前記
制御装置CPは、前記センサSWが被記録媒体D2の先
端を検出するまで、ステップモータSNを駆動する。
尚、前記ステップモータSNの制御パルス量と、被記録
媒体D2の送り量とは、蛇行等の送りエラーが無い限
り、正確に対応しているので、制御装置CPが、ステッ
プモータSNにその制御パルスを所定量だけ送れば、被
記録媒体D2の搬送制御が行われることになる。
【0035】また、ローラ部JR2の下流側には、被記
録媒体D2をカットするカッタ装置KCが設けられてお
り、このカッタ装置KCが、前記被記録媒体D2の搬送
制御の下に、所定のタイミングで作動することにより、
被記録媒体D2を切断する。そのカッタ装置KCは、例
えば、カッタの刃部KC1(図4参照)が、被記録媒体
D2の幅方向(図3の左右方向)に往復動して切断する
タイプのものであっても良いし、それ以外に、刃部KC
1の刃渡りが被記録媒体D2の幅分だけあって、上下動
して切断するタイプのものであっても良く、要は被記録
媒体D2を切断できればよい。
【0036】次に、キャリッジCAの構造について説明
する。そのキャリッジCAの表面(載置面)側には、幅
狭の被記録媒体D1及びインクリボンIR等を収納した
テープカセットTC(図2、3参照)、もしくは、イン
クリボンIRのみを収納したインクカセットRC(図8
参照)を選択的に戴置することができるのに対し、その
裏面側には、ステップモータSL(図3参照)を搭載し
ている。そのステップモータSLは、キャリッジCA上
にセットされるインクカセットRC内のインクリボンI
R等のテープ送りのために使用される他、ワイドステー
ションWS時における記録ヘッドHD及び幅広の被記録
媒体D2間の圧接及び離間のために使用される。このよ
うに二つの用途に駆動源としてのステップモータSLを
利用する理由は、ステップモータSLの駆動力を有効に
活用するためである。
【0037】キャリッジCAの下方側には、記録ヘッド
HDが取り付けられ、この記録ヘッドHDの記録面側に
は、1ドット単位で発熱可能な発熱素子が、多数一ライ
ン状に所定距離(印刷幅L1(図4参照))分だけ配設
されている。そして、ステップモータSL等の駆動力を
使用するテープ送り機構が、キャリッジCA上に戴置さ
れた前記インクカセットRC内のインクリボンIRを、
前記発熱素子の配列方向に交差しながら、記録ヘッドH
Dの記録面側に搬送するので、発熱素子の発熱がインク
リボンIRのインクを溶かして、そのインクを1ドット
単位で被記録媒体D2の記録面D2bに付着することが
できる。
【0038】インクカセットRCは、図5に示されるよ
うに、ワイドステーションWS時に使用する幅狭のイン
クリボンIRを、ほぼ矩形状のカセットケース内に収納
したものである。
【0039】該インクカセットRCは、ワイドステーシ
ョンWS時に、幅広の被記録媒体D2の記録面D2bに
印字を施すため(図4参照)、インクリボンIRの両先
端部を、未使用インクリボン巻取り用のリールRC1、
使用済みインクリボン巻取り用のリールRC2に巻回し
て収納したものである。そして、後述するリボン巻取り
の態様により、前記リールRC2が回転することによっ
て、前記リールRC1から引き出されたインクリボンI
Rは、終端検出用または色検出用の一対のセンサSEを
通過した後、ガイド部材RB1(図5参照)を経由し
て、インクカセットRCの開口部RC3を通過し、更
に、ガイド部材RB2を経由して、前記リールRC2に
巻回される。
【0040】前記インクカセットRC内のインクリボン
IRは、カラーの場合、例えば、シアン(C)、マゼン
タ(M)、イエロー(Y)等からなる複数のインクを、
順番に一定長さ分ずつ、即ち1ラインL2分(図4
(b)参照)の記録範囲分ずつその長さ方向に塗布して
いる。これは、記録ヘッドHDを被記録媒体D2の副走
査方向に搬送させながら、記録ヘッドHDがマゼンタ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)のいずれか一色
の1ライン分のインクリボンIRを介して、被記録媒体
D2に1ラインL2分記録する他に、これらインクを混
ぜ合わせた色で1ラインL2分記録するためである。
(尚、図4(b)のクロスラインは、記録ヘッドHDが
副走査して1ラインL2分記録した範囲を示してい
る)。この場合、後述するようにマゼンタ、シアン、イ
エロのいずれか一色を前記記録ヘッドHDの奇数番目に
対応する発熱素子の発熱駆動後、別の色のいずれか一色
を該記録ヘッドHDの偶数番目に対応する発熱素子を発
熱駆動して記録し、更に必要があれば、別の色で前記発
熱素子の奇数番目又は偶数番目に対応する発熱素子を発
熱駆動して記録することにより、シアン(C)、マゼン
タ(M)、イエロー(Y)を混ぜた色、例えば、赤、青
等で記録できる。尚、インクカセットRCが単色用の場
合は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)
等の3色のインクは不要である。
【0041】また、インクカセットRCに装着されてい
るインク媒体の種類を区別するため、インクカセットR
Cの右側上部には、複数(例えば、5個)の標識部RC
6が設けられており、これら標識部RC6が、凹部とな
っているか、あるいは、凹部になっていないかによっ
て、例えば、耐性用インク媒体と高精細用インク媒体と
の区別、更には、単色かカラーかの種類を示している。
そして、図5に示されるように、この標識部RC6に配
置される検出センサSQが、標識部RC6の凹部の有無
を検出することによって、制御装置CPは、インクカセ
ットRCのインク媒体の種類、単色かカラーか等を識別
することができる。
【0042】また、前記センサSEは、インクリボンI
Rのイエロー・インクを検出できるように設定されてい
るので、イエロー・インクがセンサSEに搬送される
と、制御装置CPは、イエロー・インクであることを判
別できる。これは、カラー記録の場合に、イエロー・イ
ンクの先端を検出して、制御装置CPが、一定長さL2
分ずつ有する各シアン、マゼンタ、イエローのリボンを
正しく搬送制御して、記録ヘッドHDが間違った色で記
録しないようにするためである。一方、インクリボンI
Rが単色の場合、例えば、黒色等の一色のインクが基材
全面に塗布されているが、その終端部に検出用のマーク
(図示せず)を設けているので、センサSEが検出用の
マークを検出し、その検出信号を制御装置CPに出力す
ることにより、制御装置CPはインクリボンIRの終端
を判別することができる。
【0043】次に、感熱記録装置1の制御系について図
6に基づいて説明する。図6において、感熱記録装置1
の制御装置CPは、中央制御装置(以下CPUという)
を中核として構成されており、そのCPUには、読み出
し専用メモリ(以下ROMという)及び読み書き自在メ
モリ(以下RAMという)が内蔵されている。ROMに
は、モータSL、SM、SNの駆動制御プログラム、キ
ーボード3の各キーを介して入力された文字等をディス
プレイ5に表示させる表示プログラム、アルファベット
文字や記号等のキャラクタを印字するための多数のキャ
ラクタの各々に関して、印字用ドットパターンデータ
が、書体(ゴシック系書体、明朝体書体等)毎に分類さ
れ、各書体毎に6種類(16、24、32、48、6
4、96のドットサイズ)の印字文字サイズ分、コード
データに対応させて格納されている。また、階調表現を
含むグラフィック画像を印字するためのグラフィックパ
ターンデータも記憶されており、その他感熱記録装置1
の操作上必要な各種のプログラム等が記憶されている。
尚、前記CPUに接続されるCG−ROMは、文字等の
表示時や印字時にそのイメージデータを発生するための
キャラクタジェネレータである。一方、RAMには、テ
キストメモリ、印字バッファ、カウンタ等が設けられて
おり、テキストメモリには、キーボード3から入力され
た文書データ等が格納される。印字バッファには、複数
の文字や記号等の印字用ドットパターンがドットパター
ンデータとして格納され、記録ヘッドHDはかかる印字
バッファに記憶されているドットパターンデータに従っ
てドット印字を行う。カウンタには、階調制御処理にお
いて各発熱素子に対応してカウントされるカウント値N
が格納される。
【0044】また、モータ駆動回路SLk、SMk、S
Nkは、前記ステップモータSL、SM、SNを駆動す
るための回路である。更に、上述した各種センサSQ、
SE、SW等は、既述したごとく、インクカセットRC
の装着の有無、インクリボンIRの種類、被記録媒体D
2の種類、存在の有無等を検出し、その信号をCPUに
送出する。また、記録ヘッドHDは、記述した如く、列
状に形成された多数の発熱素子を有しおり、CPUを介
して各発熱素子を選択的に発熱駆動することによりイン
クリボンIRを介して被記録媒体D2上に文字等の印字
を行うことができる。
【0045】次に、前記制御装置CPのカラー記録につ
いて図7に基づいて詳細に説明する。図7は第1実施形
態に係る被記録媒体D2上のカラー記録の一例を示す平
面図である。先ず、キーボード3の文字キー等が操作さ
れて階調表現を含むグラフィック画像混じりの文章が作
成されると、その文章データがRAMのテキストメモリ
に格納される。そして、キーボード3の印字キーが押さ
れ印字開始が指令されると、テキストメモリに格納され
ている文書データとROMの印字用ドットパターンデー
タ及びグラフィックパターンデータとに基づいて、印字
データが作成され、印字バッファに格納される。そし
て、この印字データに基づいて記録ヘッドHDの選択さ
れた各発熱素子へ印加するための階調制御処理が開始さ
れて、カラードット印字が開始される。尚、カラーのイ
ンクリボンIRには、シアン(C)、マゼンダ(M)、
イエロー(Y)の順番にカラーインクが塗布されてい
る。
【0046】次に、記録ヘッドHDの各発熱素子の発熱
駆動について、図7に基づいて詳細に説明する。第1実
施形態の発熱素子は説明の便宜上、印刷幅L1に10個
の発熱素子が所定の間隔で被記録媒体D2の搬送方向
(以下、主走査方向という)に一列に設けられている。
先ず、CPUは、検出センサSQを介してキャリッジC
AにインクカセットRCが載置されていることを検出す
ると、キャリッジ搬送機構CHによってキャリッジCA
を副走査方向(図7中、右方向)に1印字ピッチ分ずつ
移動毎に、前記印字バッファのデータに基づいて、先
ず、シアン(C)の印字ドットに対する前記発熱素子を
発熱駆動して、カラーのインクリボンIRを介して、主
走査方向(図7中、上下方向)に一列分ずつ(印刷幅L
1分ずつ)被記録媒体D2の記録面D2bに熱転写し、
1ライン長さL2(図4参照)のシアン(C)のカラー
ドットを印字する。次に、キャリッジCAを転写開始位
置に移動させ(図7中、左方向)、同様にして各マゼン
ダ(M)、イエロー(Y)のカラードットを順次印字す
る。次に、各シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー
(Y)を印字する場合の各発熱素子の発熱駆動の順番に
ついて説明する。先ず、記録ヘッドHDの発熱素子に対
応する位置にカラーのインクリボンIRのシアン(C)
をセットし、記録ヘッドHDを該インクリボンIRに押
し当て、奇数番目の各ドットデータに対応する各発熱素
子(1、3、5、7、9番目)に各階調に対するパルス
列を印加し、該インクリボンIRを介してシアン(C)
(図7中、○印)を熱転写する。 次に、二列目におい
ては、記録ヘッドHDを副走査方向(図7中、右方向)
に一列分移動させ、記録ヘッドHDの発熱素子に対応す
る位置にカラーのインクリボンIRのシアン(C)をセ
ットし、記録ヘッドHDを該インクリボンIRに押し当
て、偶数番目の各ドットデータに対応する各発熱素子
(2、4、6、8、10番目)に各階調に対するパルス
列を印加し、該インクリボンIRを介してシアン(C)
(図7中、○印)を熱転写する。次に、三列目において
は、記録ヘッドHDを副走査方向(図7中、右方向)に
一列分移動させ、記録ヘッドHDの発熱素子に対応する
位置にカラーのインクリボンIRのシアン(C)をセッ
トし、記録ヘッドHDを該インクリボンIRに押し当
て、奇数番目の各ドットデータに対応する各発熱素子
(1、3、5、7、9番目)に各階調に対するパルス列
を印加し、該インクリボンIRを介してシアン(C)
(図7中、○印)を熱転写する。以下同様に、発熱素子
に対応する位置にシアン(C)のカラーインクをセット
し、記録ヘッドHDの奇数番目に対応する発熱素子と偶
数番目に対応する発熱素子を副走査方向へ1印字ピッチ
分移動毎に交互に発熱駆動させ、RAMの印字バッファ
の1ライン長さL2(図4参照)の全てのシアン(C)
の印字データを印字する。
【0047】次に、記録ヘッドHDを転写開始位置に移
動させる(図7中、左方向)。そして、該発熱素子に対
応する位置にカラーのインクリボンIRのマゼンダ
(M)をセットし、記録ヘッドHDを該インクリボンI
Rに押し当て、偶数番目の各ドットデータに対応する各
発熱素子(2、4、6、8、10番目)に各階調に対す
るパルス列を印加し、該インクリボンIRを介してマゼ
ンダ(M)(図7中、×印)を熱転写する。次に、二列
目においては、記録ヘッドHDを副走査方向(図7中、
右方向)に一列分移動させ、該発熱素子に対応する位置
にカラーのインクリボンIRのマゼンダ(M)をセット
し、記録ヘッドHDを該インクリボンIRに押し当て、
奇数番目の各ドットデータに対応する各発熱素子(1、
3、5、7、9番目)に各階調に対するパルス列を印加
し、該インクリボンIRを介してマゼンダ(M)(図7
中、×印)を熱転写する。次に、三列目においては、記
録ヘッドHDを副走査方向(図7中、右方向)に一列分
移動させ、該発熱素子に対応する位置にカラーのインク
リボンIRのマゼンダ(M)をセットし、記録ヘッドH
Dを該インクリボンIRに押し当て、偶数番目の各ドッ
トデータに対応する各発熱素子(2、4、6、8、10
番目)に各階調に対するパルス列を印加し、該インクリ
ボンIRを介してマゼンダ(M)(図7中、×印)を熱
転写する。以下同様に、発熱素子に対応する位置にマゼ
ンダ(M)のカラーインクをセットし、記録ヘッドHD
の偶数番目に対応する発熱素子と奇数番目に対応する発
熱素子を副走査方向へ1印字ピッチ分移動毎に交互に発
熱駆動させ、RAMの印字バッファの1ライン長さL2
(図4参照)の全てのマゼンダ(M)の印字データを印
字する。
【0048】次に、記録ヘッドHDを転写開始位置に移
動させる(図7中、左方向)。そして、該発熱素子に対
応する位置にカラーのインクリボンIRのイエロー
(Y)をセットし、記録ヘッドHDを該インクリボンI
Rに押し当て、奇数番目の各ドットデータに対応する各
発熱素子(1、3、5番目)に各階調に対するパルス列
を印加し、該インクリボンIRを介してイエロー(Y)
(図7中、三角印)を熱転写して、一列目のカラードッ
トを熱転写する。次に、二列目においては、記録ヘッド
HDを副走査方向(図7中、右方向)に一列分移動さ
せ、該発熱素子に対応する位置にカラーのインクリボン
IRのイエロー(Y)をセットし、記録ヘッドHDを該
インクリボンIRに押し当て、偶数番目の各ドットデー
タに対応する各発熱素子(2、4、10番目)に各階調
に対するパルス列を印加し、該インクリボンIRを介し
てイエロー(Y)(図7中、三角印)を熱転写して、二
列目のカラードットを熱転写する。次に、三列目におい
ては、記録ヘッドHDを副走査方向(図7中、右方向)
に一列分移動させ、該発熱素子に対応する位置にカラー
のインクリボンIRのイエロー(Y)をセットし、記録
ヘッドHDを該インクリボンIRに押し当て、奇数番目
の各ドットデータに対応する各発熱素子(1、3、5番
目)に各階調に対するパルス列を印加し、該インクリボ
ンIRを介してイエロー(Y)(図7中、三角印)を熱
転写して、三列目のカラードットを熱転写する。以下同
様に、発熱素子に対応する位置にイエロー(Y)のカラ
ーインクをセットし、記録ヘッドHDの偶数番目に対応
する発熱素子と奇数番目に対応する発熱素子を副走査方
向へ1印字ピッチ分移動毎に交互に発熱駆動させ、RA
Mの印字バッファの1ライン長さL2(図4参照)の全
てのイエロー(Y)の印字データを印字する。以下同様
に、被記録媒体D2を主走査方向に印刷幅L1分搬送毎
に、発熱素子に対する位置にシアン(C)、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)のカラーインクを順番にセット
し、記録ヘッドHDの奇数番目に対応する発熱素子と偶
数番目に対応する発熱素子を交互に発熱駆動させ、RA
Mの印字バッファの全ての印字データを印字する。尚、
最初に奇数番目に対応する発熱素子から発熱駆動させた
が、偶数番目に対応する発熱素子から発熱駆動させて、
前記カラーインクの順番で印字してもよい。
【0049】次に、各ドット印字における階調制御処理
について図8乃至図10に基づいて詳細に説明する。図
8は第1実施形態に係る制御装置CPにおいて行われる
ドット印字の階調制御処理のフローチャートである。図
9は第1実施形態に係る印字ドットの階調に対応するパ
ルス列のパルス数のデータテーブルを示す図である。図
10は第1実施形態におけるドット印字処理の63パル
ス印加する場合のタイムチャートである。図8に示すよ
うに、第1実施形態に係る階調制御処理においては、先
ず、ROMに格納されているデータテーブル10(図9
参照)から印字データに基づいて各発熱素子の印字ドッ
トの階調に対応するパルス数を読み出し、各発熱素子に
対応させてパルス数NをRAMのカウンタに格納する
(S1)。ここで、データテーブル10を図9に基づい
て説明する。本実施形態の階調数は8階調であり、各階
調に対する印加パルス数Nは、階調が1のときは2パル
ス、階調が2のときは4パルス、階調が3のときは6パ
ルス、階調が4のときは8パルス、階調が5のときは1
2パルス、階調が6のときは20パルス、階調が7のと
きは32パルス、階調が8のときは63パルスに設定さ
れている。このように、上記データテーブル10では、
パルスの増加率が低階調では小さく、高階調では大きく
なるように設定されている。
【0050】次に、記録ヘッドHDの選択された各発熱
素子への印加パルスがONになり、発熱素子が発熱を開
始する(S2)。
【0051】次に、CPUに内蔵されているタイマーを
スタートさせる(S3)。次に、ROMに格納されてい
る第1番目のパルスの印加時間T1(図10参照)を読
み出し、該タイマーのカウント時間がT1になる迄待ち
(S4:NO)、タイマーのカウント時間がT1になる
と(S4:YES)、選択された各発熱素子への印加パ
ルスをOFFにするとともに、タイマーを停止させ、カ
ウント時間を0にした後に、再度、タイマーをスタート
させる(S5)。
【0052】次に、ROMに格納されている印加パルス
のOFF時間Toff(図10参照)を読み出し、前記
タイマーのカウント時間がToffになる迄待ち(S
6:NO)、該タイマーのカウント時間がToffにな
ると、タイマーを停止させ、カウント時間を0にした後
に、再度、タイマーをスタートさせる(S6:YE
S)。
【0053】次に、選択された各発熱素子のパルス数N
をRAMのカウンタから読み出し、該パルス数Nから1
引き算し、再度、各発熱素子に対応させて前記カウンタ
に格納する(S7)。次に、記録ヘッドHDの選択され
た各発熱素子への印加パルスをONにする(S8)。
【0054】次に、ROMに格納されている第2番目以
降のパルスの印加時間T2(図10参照)を読み出し、
タイマーのカウント時間がT2になる迄待ち(S9:N
O)、該タイマーのカウント時間がT2になると(S
9:YES)、選択された各発熱素子への印加パルスを
OFFにするとともに、タイマーを停止させ、カウント
時間を0にした後に、再度、タイマーをスタートさせる
(S10)。ここで、第2番目以降のパルスの印加時間
T2は、第1番目のパルスの印加時間T1よりも短い時
間に設定されている。
【0055】次に、ROMに格納されている印加パルス
のOFF時間Toffを読み出し、前記タイマーのカウ
ント時間がToffになる迄待ち(S11:NO)、該
タイマーのカウント時間がToffになると、タイマー
を停止させ、カウント時間を0にした後に、再度、タイ
マーをスタートさせる(S11:YES)。
【0056】次に、選択された各発熱素子のパルス数N
をRAMのカウンタから読み出し、該パルス数Nから1
引き算し、再度、各発熱素子に対応させて該カウンタに
格納する(S12)。
【0057】次に、選択された各発熱素子のパルス数N
をカウンタから読み出し、該パルス数Nが、0でなけれ
ば(S13:NO)、記録ヘッドHDの選択された各発
熱素子への印加パルスをONにして(S8)、パルス数
Nが0になるまでS8以降の処理を繰り返す。
【0058】また、該パルス数Nが0であれば(S1
3:YES)、この発熱素子へのパルスの印加は終了す
る。
【0059】次に、以上の階調制御における発熱素子の
温度上昇変化の一例を図10に基づいて説明する。図1
0は、発熱素子の階調が8、即ち、印加パルス数Nが6
3パルスのときの時間に対する発熱素子の温度上昇を示
した図である。第1番目の印加パルスは時間T1であ
り、このとき発熱素子の温度上昇曲線11は、ほぼ予定
発熱温度まで上昇している。そして、時間Toffの間
印加パルスがOFFになり、発熱素子の温度は少し下が
るが、再度、時間T2の間印加されるので発熱し、温度
が上昇する。そして、時間Toffの停止と時間T2の
印加をRAMのカウンタに記憶されているパルス数Nが
N=0になる迄繰り返す。これにより、発熱素子は、第
1番目の印加パルスによって、所定温度に予熱され、第
2番目以降から第63番目迄の印加パルスによってほぼ
一定の発熱温度に(T2×62+Toff×62)の間
保持され、階調8のカラードットが被記録媒体D2の記
録面D2bに印字される。また、同様にして、階調1の
ドットは、印加パルス数が2パルスのパルス列により印
字され、階調2のドットは、印加パルス数が4パルスの
パルス列により印字され、階調3のドットは、印加パル
ス数が6パルスのパルス列により印字され、階調4のド
ットは、印加パルス数が8パルスのパルス列により印字
され、階調5のドットは、印加パルス数が12パルスの
パルス列により印字され、階調6のドットは、印加パル
ス数が20パルスのパルス列により印字され、さらに、
階調7のドットは、印加パルス数が32パルスのパルス
列により印字される。
【0060】以上詳細に説明した通り、第1実施形態の
感熱記録装置1においては、キーボード3の文字キー等
が操作されて階調表現を含むグラフィック画像混じりの
文章が作成されると、制御装置CPの制御によって、そ
の文章データがRAMのテキストメモリに格納される。
そして、キーボード3の印字キーが押され印字開始が指
令されると、テキストメモリに格納されている文書デー
タとROMの印字用ドットパターンデータ及びグラフィ
ックパターンデータとに基づいて、印字データが作成さ
れ、RAMの印字バッファに格納される。そして、この
印字データに基づいて記録ヘッドHDの選択された各発
熱素子へ印加するための階調制御処理が開始されて、カ
ラー印字が開始される。この、カラー印字における、各
発熱素子の発熱駆動制御は、発熱素子に対する位置にシ
アン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各カラ
ーインクを副走査方向に1ライン長さL2印字毎に順番
にセットし、記録ヘッドHDの奇数番目に対応する発熱
素子と偶数番目に対応する発熱素子とを交互に発熱駆動
させ、また、各カラーインク毎に転写開始時の奇数番目
に対応する発熱素子と偶数番目に対応する発熱素子とを
交互に入れ替えて発熱駆動させ、RAMの印字バッファ
の全ての印字データを印字する。また、制御装置CPの
階調制御処理によって、記録ヘッドHDの各発熱素子に
印加されるパルス列の第1番目のパルスの印加パルス幅
はT1に設定され、該第1番目の印加パルスにより発熱
素子が所定発熱温度に予熱される。次に、パルス印加は
時間Toffの間OFFになり、次に、パルス列の第2
番目の印加パルス幅が時間T2に設定され、印加され
る。そして、所定回数になる迄、時間ToffのOFF
と時間T2の印加を繰り返し、所定階調濃度のカラー印
字が行われる。したがって、シアン(C)とマゼンダ
(M)とは、重畳されずに熱転写されるため、被記録媒
体D2の記録面D2bに均一なカラー濃度の熱転写を行
うことができるとともに、各発熱素子への印加エネルギ
を個々に制御する必要がないため、簡単な制御構成によ
り各シアン(C)とマゼンダ(M)とを熱転写でき、感
熱記録装置1の小型化及び製造コストの削減を図ること
が可能になる。また、シアン(C)とマゼンダ(M)と
が千鳥配列状に熱転写されるため、加法混色による青色
再現性を向上させることができる。また、記録ヘッドの
奇数番目に対応する発熱素子と偶数番目に対応する発熱
素子を交互に発熱駆動することによって、各発熱素子へ
の蓄熱の影響をほとんど無くすことができ、微小径のカ
ラードット印字が可能になる。また、イエロー(Y)は
シアン(C)の上にのみ熱転写されるため、濃度ムラの
発生を防止することができるとともに、簡単な制御構成
によりイエロー(Y)を熱転写でき、感熱記録装置1の
小型化及び製造コストの削減を図ることが可能になる。
尚、イエロー(Y)をマゼンダ(M)の上にのみ熱転写
しても、同様に、濃度ムラの発生を防止することができ
るとともに、簡単な制御構成によりイエロー(Y)を熱
転写でき、感熱記録装置1の小型化及び製造コストの削
減を図ることが可能になる。さらに、各色インクの重な
りが少ないため、低階調の際における発熱素子への印加
エネルギ量が小さくても、各色インクを被印字媒体上に
十分熱転写することができて所定の階調数の記録が可能
となるとともに、良好なカラー画像を得ることが可能と
なる。
【0061】次に、第2実施形態に係る感熱記録装置つ
いて説明する。第2実施形態に係る感熱記録装置1及び
制御装置CPの構成は、第1実施形態の構成とほぼ同じ
構成であり、カラードット印字も第1実施形態と同様に
RAMの印字バッファの印字データが順次読み出されて
各カラードットが印字されるが、図11に示されるよう
に、イエロー(Y)の印字位置が第1実施形態のカラー
ドット印字と異なっている。尚、制御装置CPによる階
調制御処理も第1実施形態とほぼ同じ階調制御処理であ
る。
【0062】次に、第2実施形態に係る制御装置CPの
カラー記録について図11に基づいて詳細に説明する。
図11は第2実施形態に係る被記録媒体D2の記録面D
2b上のカラー記録の一例を示す平面図である。図11
において、記録ヘッドHDは、シアン(C)とマゼンダ
(M)のカラードット印字を副走査方向(図11中、左
右方向)に第1実施形態と同様に1ライン長さL2(図
4参照)印字すると、シアン(C)とマゼンダ(M)の
転写開始位置に移動後、副走査方向(図11中、右方
向)にキャリッジ搬送機構CHによって、シアン(C)
とマゼンダ(M)のカラードット印字の副走査方向のピ
ッチP1の1/2だけ移動され、イエロー(Y)の一列
印字を行い、以後、記録ヘッドHDが、キャリッジ搬送
機構CHによって、副走査方向にピッチP1移動毎に、
イエロー(Y)の一列印字を行い、1ライン長さL2の
カラードットを印字する。
【0063】次に、各シアン(C)、マゼンダ(M)、
イエロー(Y)を印字する場合の各発熱素子の発熱駆動
の順番について説明する。先ず、記録ヘッドHDの発熱
素子に対応する位置にカラーのインクリボンIRのシア
ン(C)をセットし、記録ヘッドHDを該インクリボン
IRに押し当て、奇数番目の各ドットデータに対応する
各発熱素子(1、3、5、7、9番目)に各階調に対す
るパルス列を印加し、該インクリボンIRを介してシア
ン(C)(図11中、○印)を熱転写する。次に、二列
目においては、記録ヘッドHDを副走査方向(図11
中、右方向)に一列分移動させ、記録ヘッドHDの発熱
素子に対応する位置にカラーのインクリボンIRのシア
ン(C)をセットし、記録ヘッドHDを該インクリボン
IRに押し当て、偶数番目の各ドットデータに対応する
各発熱素子(2、4、6、8、10番目)に各階調に対
するパルス列を印加し、該インクリボンIRを介してシ
アン(C)(図11中、○印)を熱転写する。次に、三
列目においては、記録ヘッドHDを副走査方向(図11
中、右方向)に一列分移動させ、記録ヘッドHDの発熱
素子に対応する位置にカラーのインクリボンIRのシア
ン(C)をセットし、記録ヘッドHDを該インクリボン
IRに押し当て、奇数番目の各ドットデータに対応する
各発熱素子(1、3、5、7、9番目)に各階調に対す
るパルス列を印加し、該インクリボンIRを介してシア
ン(C)(図11中、○印)を熱転写する。以下同様
に、発熱素子に対応する位置にシアン(C)のカラーイ
ンクをセットし、記録ヘッドHDの奇数番目に対応する
発熱素子と偶数番目に対応する発熱素子を副走査方向へ
1印字ピッチ分移動毎に交互に発熱駆動させ、RAMの
印字バッファの1ライン長さL2(図4参照)の全ての
シアン(C)の印字データを印字する。
【0064】次に、記録ヘッドHDを転写開始位置に移
動させる(図11中、左方向)。そして、該発熱素子に
対応する位置にカラーのインクリボンIRのマゼンダ
(M)をセットし、記録ヘッドHDを該インクリボンI
Rに押し当て、偶数番目の各ドットデータに対応する各
発熱素子(2、4、6、8、10番目)に各階調に対す
るパルス列を印加し、該インクリボンIRを介してマゼ
ンダ(M)(図11中、×印)を熱転写する。次に、二
列目においては、記録ヘッドHDを副走査方向(図11
中、右方向)に一列分移動させ、該発熱素子に対応する
位置にカラーのインクリボンIRのマゼンダ(M)をセ
ットし、記録ヘッドHDを該インクリボンIRに押し当
て、奇数番目の各ドットデータに対応する各発熱素子
(1、3、5、7、9番目)に各階調に対するパルス列
を印加し、該インクリボンIRを介してマゼンダ(M)
(図11中、×印)を熱転写する。次に、三列目におい
ては、記録ヘッドHDを副走査方向(図11中、右方
向)に一列分移動させ、該発熱素子に対応する位置にカ
ラーのインクリボンIRのマゼンダ(M)をセットし、
記録ヘッドHDを該インクリボンIRに押し当て、偶数
番目の各ドットデータに対応する各発熱素子(2、4、
6、8、10番目)に各階調に対するパルス列を印加
し、該インクリボンIRを介してマゼンダ(M)(図1
1中、×印)を熱転写する。以下同様に、発熱素子に対
応する位置にマゼンダ(M)のカラーインクをセット
し、記録ヘッドHDの偶数番目に対応する発熱素子と奇
数番目に対応する発熱素子を副走査方向へ1印字ピッチ
分移動毎に交互に発熱駆動させ、RAMの印字バッファ
の1ライン長さL2(図4参照)の全てのマゼンダ
(M)の印字データを印字する。
【0065】次に、記録ヘッドHDを転写開始位置に移
動後、副走査方向(図11中、右方向)にキャリッジ搬
送機構CHによって、シアン(C)とマゼンダ(M)の
カラードット印字の副走査方向のピッチP1の1/2だ
け移動させる。そして、該発熱素子に対応する位置にカ
ラーのインクリボンIRのイエロー(Y)をセットし、
記録ヘッドHDを該インクリボンIRに押し当て、奇数
番目の各ドットデータに対応する各発熱素子(1、3、
5番目)に各階調に対するパルス列を印加し、該インク
リボンIRを介してイエロー(Y)(図11中、三角
印)を熱転写して、一列目のカラードットを熱転写す
る。次に、二列目においては、記録ヘッドHDを副走査
方向(図11中、右方向)にピッチP1分移動させ、該
発熱素子に対応する位置にカラーのインクリボンIRの
イエロー(Y)をセットし、記録ヘッドHDを該インク
リボンIRに押し当て、偶数番目の各ドットデータに対
応する各発熱素子(2、4、10番目)に各階調に対す
るパルス列を印加し、該インクリボンIRを介してイエ
ロー(Y)(図11中、三角印)を熱転写して、二列目
のカラードットを熱転写する。次に、三列目において
は、記録ヘッドHDを副走査方向(図11中、右方向)
にピッチP1分移動させ、該発熱素子に対応する位置に
カラーのインクリボンIRのイエロー(Y)をセット
し、記録ヘッドHDを該インクリボンIRに押し当て、
奇数番目の各ドットデータに対応する各発熱素子(1、
3、5番目)に各階調に対するパルス列を印加し、該イ
ンクリボンIRを介してイエロー(Y)(図11中、三
角印)を熱転写して、三列目のカラードットを熱転写す
る。以下同様に、発熱素子に対応する位置にイエロー
(Y)のカラーインクをセットし、記録ヘッドHDの偶
数番目に対応する発熱素子と奇数番目に対応する発熱素
子を副走査方向にピッチP1分移動毎に交互に発熱駆動
させ、RAMの印字バッファの1ライン長さL2(図4
参照)の全てのイエロー(Y)の印字データを印字す
る。以下同様に、被記録媒体D2を主走査方向に印刷幅
L1分搬送毎に、発熱素子に対する位置にシアン
(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)のカラーイン
クを順番にセットし、記録ヘッドHDの奇数番目に対応
する発熱素子と偶数番目に対応する発熱素子を交互に発
熱駆動させ、RAMの印字バッファの全ての印字データ
を印字する。尚、最初に奇数番目に対応する発熱素子か
ら発熱駆動させたが、偶数番目に対応する発熱素子から
発熱駆動させて、前記カラーインクの順番で印字しても
よい。
【0066】以上詳細に説明した通り、第2実施形態の
感熱記録装置1においては、カラー印字における、各発
熱素子の発熱駆動制御は、シアン(C)とマゼンダ
(M)のカラードット印字を副走査方向(図11中、左
右方向)に1ライン長さL2印字すると、インクカセッ
トRCは、シアン(C)とマゼンダ(M)の転写開始位
置に移動後、副走査方向(図11中、右方向)にキャリ
ッジ搬送機構CHによって、シアン(C)とマゼンダ
(M)のカラードット印字のピッチP1の1/2だけ移
動し、イエロー(Y)の一列目印字を行い、以後、ピッ
チP1だけ副走査方向に移動毎に、イエロー(Y)の一
列印字を行い、1ライン長さL2のイエロー(Y)のカ
ラードットを印字する。したがって、シアン(C)とマ
ゼンダ(M)とは、重畳されずに熱転写されるため、被
記録媒体D2の記録面D2bに均一なカラー濃度の熱転
写を行うことができるとともに、各発熱素子への印加エ
ネルギを個々に制御する必要がないため、簡単な制御構
成により各シアン(C)とマゼンダ(M)とを熱転写で
き、感熱記録装置1の小型化及び製造コストの削減を図
ることが可能になる。また、シアン(C)とマゼンダ
(M)とが千鳥配列状に熱転写されるため、加法混色に
よる青色再現性を向上させることができる。また、記録
ヘッドの奇数番目に対応する発熱素子と偶数番目に対応
する発熱素子を交互に発熱駆動することによって、各発
熱素子への蓄熱の影響をほとんど無くすことができ、微
小径のカラードット印字が可能になる。さらに、イエロ
ー(Y)は、副走査方向のシアン(C)とマゼンダ
(M)との間に熱転写されるとともに、千鳥配列状に熱
転写されるため、イエロー(Y)と他のカラードットと
の重なりを少なくすることができ、より色再現性を向上
させることができる。また、イエロー(Y)の熱転写に
おいて、各発熱素子への印加エネルギを個々に制御する
必要がないため、簡単な制御構成によりイエロー(Y)
を熱転写でき、感熱記録装置1の小型化及び製造コスト
の削減を図ることが可能になる。
【0067】次に、第3実施形態に係る感熱記録装置に
ついて説明する。第3実施形態に係る感熱記録装置1及
び制御装置CPの構成は、第1実施形態の構成とほぼ同
じ構成であり、カラードット印字も第1実施形態と同様
にRAMの印字バッファの印字データが順次読み出され
て各カラードットが印字されるが、図12に示されるよ
うに、イエロー(Y)の印字位置が第1実施形態のカラ
ードット印字と異なっている。尚、制御装置CPによる
階調制御処理も第1実施形態とほぼ同じ階調制御処理で
ある。
【0068】次に、第3実施形態に係る制御装置CPの
カラー記録について図12に基づいて詳細に説明する。
図12は第3実施形態に係る被記録媒体D2上のカラー
記録の一例を示す平面図である。図12において、記録
ヘッドHDが、シアン(C)とマゼンダ(M)のカラー
ドット印字を副走査方向(図12中、左右方向)に第1
実施形態と同様に1ライン長さL2(図4参照)印字す
ると、被記録媒体D2が主走査方向の逆方向(図12
中、上方向)に被記録媒体の搬送機構QHによって、シ
アン(C)とマゼンダ(M)のカラードット印字の主走
査方向のピッチP2の1/2だけ移動され、イエロー
(Y)の一列印字を行い、以後、記録ヘッドHDが、キ
ャリッジ搬送機構CHによって、副走査方向にピッチP
1移動毎に、イエロー(Y)の一列印字を行い、1ライ
ン長さL2のカラードットを印字する。
【0069】次に、各シアン(C)、マゼンダ(M)、
イエロー(Y)を印字する場合の各発熱素子の発熱駆動
の順番について説明する。先ず、記録ヘッドHDの発熱
素子に対応する位置にカラーのインクリボンIRのシア
ン(C)をセットし、記録ヘッドHDを該インクリボン
IRに押し当て、奇数番目の各ドットデータに対応する
各発熱素子(1、3、5、7、9番目)に各階調に対す
るパルス列を印加し、該インクリボンIRを介してシア
ン(C)(図12中、○印)を熱転写する。次に、二列
目においては、記録ヘッドHDを副走査方向(図12
中、右方向)に一列分移動させ、記録ヘッドHDの発熱
素子に対応する位置にカラーのインクリボンIRのシア
ン(C)をセットし、記録ヘッドHDを該インクリボン
IRに押し当て、偶数番目の各ドットデータに対応する
各発熱素子(2、4、6、8、10番目)に各階調に対
するパルス列を印加し、該インクリボンIRを介してシ
アン(C)(図12中、○印)を熱転写する。次に、三
列目においては、記録ヘッドHDを副走査方向(図12
中、右方向)に一列分移動させ、記録ヘッドHDの発熱
素子に対応する位置にカラーのインクリボンIRのシア
ン(C)をセットし、記録ヘッドHDを該インクリボン
IRに押し当て、奇数番目の各ドットデータに対応する
各発熱素子(1、3、5、7、9番目)に各階調に対す
るパルス列を印加し、該インクリボンIRを介してシア
ン(C)(図12中、○印)を熱転写する。以下同様
に、発熱素子に対応する位置にシアン(C)のカラーイ
ンクをセットし、記録ヘッドHDの奇数番目に対応する
発熱素子と偶数番目に対応する発熱素子を副走査方向へ
1印字ピッチ分移動毎に交互に発熱駆動させ、RAMの
印字バッファの1ライン長さL2(図4参照)の全ての
シアン(C)の印字データを印字する。
【0070】次に、記録ヘッドHDを転写開始位置に移
動させる(図12中、左方向)。そして、該発熱素子に
対応する位置にカラーのインクリボンIRのマゼンダ
(M)をセットし、記録ヘッドHDを該インクリボンI
Rに押し当て、偶数番目の各ドットデータに対応する各
発熱素子(2、4、6、8、10番目)に各階調に対す
るパルス列を印加し、該インクリボンIRを介してマゼ
ンダ(M)(図12中、×印)を熱転写する。次に、二
列目においては、記録ヘッドHDを副走査方向(図12
中、右方向)に一列分移動させ、該発熱素子に対応する
位置にカラーのインクリボンIRのマゼンダ(M)をセ
ットし、記録ヘッドHDを該インクリボンIRに押し当
て、奇数番目の各ドットデータに対応する各発熱素子
(1、3、5、7、9番目)に各階調に対するパルス列
を印加し、該インクリボンIRを介してマゼンダ(M)
(図12中、×印)を熱転写する。次に、三列目におい
ては、記録ヘッドHDを副走査方向(図12中、右方
向)に一列分移動させ、該発熱素子に対応する位置にカ
ラーのインクリボンIRのマゼンダ(M)をセットし、
記録ヘッドHDを該インクリボンIRに押し当て、偶数
番目の各ドットデータに対応する各発熱素子(2、4、
6、8、10番目)に各階調に対するパルス列を印加
し、該インクリボンIRを介してマゼンダ(M)(図1
2中、×印)を熱転写する。以下同様に、発熱素子に対
応する位置にマゼンダ(M)のカラーインクをセット
し、記録ヘッドHDの偶数番目に対応する発熱素子と奇
数番目に対応する発熱素子を副走査方向へ1印字ピッチ
分移動毎に交互に発熱駆動させ、RAMの印字バッファ
の1ライン長さL2(図4参照)の全てのマゼンダ
(M)の印字データを印字する。
【0071】次に、記録ヘッドHDを転写開始位置に移
動後(図12中、左方向)、前記被記録媒体の搬送機構
QHによって、被記録媒体D2が主走査方向の逆方向
(図12中、上方向)にシアン(C)とマゼンダ(M)
のカラードット印字の主走査方向のピッチP2の1/2
だけ移動させられる。そして、前記発熱素子に対応する
位置にカラーのインクリボンIRのイエロー(Y)をセ
ットし、記録ヘッドHDを該インクリボンIRに押し当
て、奇数番目の各ドットデータに対応する各発熱素子
(1、3、5番目)に各階調に対するパルス列を印加
し、該インクリボンIRを介してイエロー(Y)(図1
2中、三角印)を熱転写して、一列目のカラードットを
熱転写する。次に、二列目においては、記録ヘッドHD
を副走査方向(図12中、右方向)にピッチP1分移動
させ、該発熱素子に対応する位置にカラーのインクリボ
ンIRのイエロー(Y)をセットし、記録ヘッドHDを
該インクリボンIRに押し当て、偶数番目の各ドットデ
ータに対応する各発熱素子(2、4、10番目)に各階
調に対するパルス列を印加し、該インクリボンIRを介
してイエロー(Y)(図12中、三角印)を熱転写し
て、二列目のカラードットを熱転写する。次に、三列目
においては、記録ヘッドHDを副走査方向(図12中、
右方向)にピッチP1分移動させ、該発熱素子に対応す
る位置にカラーのインクリボンIRのイエロー(Y)を
セットし、記録ヘッドHDを該インクリボンIRに押し
当て、奇数番目の各ドットデータに対応する各発熱素子
(1、3、5番目)に各階調に対するパルス列を印加
し、該インクリボンIRを介してイエロー(Y)(図1
2中、三角印)を熱転写して、三列目のカラードットを
熱転写する。以下同様に、発熱素子に対応する位置にイ
エロー(Y)のカラーインクをセットし、記録ヘッドH
Dの偶数番目に対応する発熱素子と奇数番目に対応する
発熱素子を副走査方向にピッチP1分移動毎に交互に発
熱駆動させ、RAMの印字バッファの1ライン長さL2
(図4参照)の全てのイエロー(Y)の印字データを印
字する。次に、前記被記録媒体の搬送機構QHによっ
て、被記録媒体D2が主走査方向(図12中、下方向)
にピッチP2の1/2だけ移動させられる。以下同様
に、被記録媒体D2を主走査方向に印刷幅L1分搬送毎
に、発熱素子に対する位置にシアン(C)、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)のカラーインクを順番にセット
し、記録ヘッドHDの奇数番目に対応する発熱素子と偶
数番目に対応する発熱素子を交互に発熱駆動させ、RA
Mの印字バッファの全ての印字データを印字する。尚、
最初に奇数番目に対応する発熱素子から発熱駆動させた
が、偶数番目に対応する発熱素子から発熱駆動させて、
前記カラーインクの順番で印字してもよい。
【0072】以上詳細に説明した通り、第3実施形態の
感熱記録装置1においては、カラー印字における、各発
熱素子の発熱駆動制御は、シアン(C)とマゼンダ
(M)のカラードット印字を副走査方向(図12中、左
右方向)に1ライン長さL2印字すると、インクカセッ
トRCが、シアン(C)とマゼンダ(M)の転写開始位
置に移動後、被記録媒体D2が主走査方向の逆方向(図
12中、上方向)に被記録媒体の搬送機構QHによっ
て、シアン(C)とマゼンダ(M)のカラードット印字
の主走査方向のピッチP2の1/2だけ移動される。そ
して、イエロー(Y)の一列目印字を行い、以後、ピッ
チP1だけ副走査方向に移動毎に、イエロー(Y)の一
列印字を行い、1ライン長さL2のイエロー(Y)のカ
ラードットを印字する。そして、前記被記録媒体の搬送
機構QHによって、被記録媒体D2が主走査方向(図1
2中、下方向)にピッチP2の1/2だけ移動させられ
る。そして、被記録媒体D2を主走査方向に印刷幅L1
分搬送毎に、発熱素子に対する位置にシアン(C)、マ
ゼンダ(M)、イエロー(Y)のカラーインクを順番に
セットし、記録ヘッドHDの奇数番目に対応する発熱素
子と偶数番目に対応する発熱素子を交互に発熱駆動さ
せ、RAMの印字バッファの全ての印字データを印字す
る。したがって、シアン(C)とマゼンダ(M)とは、
重畳されずに熱転写されるため、被記録媒体D2の記録
面D2bに均一なカラー濃度の熱転写を行うことができ
るとともに、各発熱素子への印加エネルギを個々に制御
する必要がないため、簡単な制御構成により各シアン
(C)とマゼンダ(M)とを熱転写でき、感熱記録装置
1の小型化及び製造コストの削減を図ることが可能にな
る。また、シアン(C)とマゼンダ(M)とが千鳥配列
状に熱転写されるため、加法混色による青色再現性を向
上させることができる。また、記録ヘッドの奇数番目に
対応する発熱素子と偶数番目に対応する発熱素子を交互
に発熱駆動することによって、各発熱素子への蓄熱の影
響をほとんど無くすことができ、微小径のカラードット
印字が可能になる。さらに、イエロー(Y)は、主走査
方向のシアン(C)とマゼンダ(M)との間に熱転写さ
れるとともに、千鳥配列状に熱転写されるため、イエロ
ー(Y)と他のカラードットとの重なりを少なくするこ
とができ、より色再現性を向上させることができる。ま
た、イエロー(Y)の熱転写において、各発熱素子への
印加エネルギを個々に制御する必要がないため、簡単な
制御構成によりイエロー(Y)を熱転写でき、感熱記録
装置1の小型化及び製造コストの削減を図ることが可能
になる。
【0073】尚、本発明は前記第1乃至第3の実施形態
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論であ
り、以下のようにしてもよい。 (a)前記実施形態では、データテーブル10に従って
各階調に対するパルス数を設定したが、インクの種類等
に対応してデータテーブル10の各パルス数を変更して
もよい。 (b)前記実施形態では、データテーブル10の階調8
の最大パルス数を63パルスにしたが、印加時間T1を
長くするとともに、印加時間T2とOFF時間Toff
を短くしてもっと多くの最大パルス数にしてもよい。 (c)前記実施形態では、記録ヘッドHDの発熱素子は
10個としたが、もっと多くの発熱素子を設けてもよ
い。また、発熱素子を一列に設けたが、複数列設けても
よい。
【0074】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1に係る感熱記
録装置においては、サーマルヘッドに設けられた複数の
発熱素子の奇数番目に対応する各発熱素子と、偶数番目
に対応する各発熱素子とが時間的にずらされて発熱駆動
される。そして、画像データに基づいて、第1色インク
を熱転写する場合には、前記奇数番目に対応する各発熱
素子と前記偶数番目に対応する各発熱素子との一方を発
熱駆動して熱転写すると共に、前記所定の主走査方向に
1印字ピッチ分相対移動毎に前記奇数番目に対応する各
発熱素子と前記偶数番目に対応する各発熱素子との前回
発熱駆動していない他方を発熱駆動して、熱転写する。
次に、第2色インクを熱転写する場合には、第1色イン
クの転写位置と同一位置において、第1色インクを熱転
写した奇数番目に対応する各発熱素子と偶数番目に対応
する各発熱素子との一方とは異なる他方の発熱素子を発
熱駆動して、熱転写する。これにより、第1色インクと
第2色インクとは、重畳されずに熱転写されるため、被
印字媒体上に均一な濃度の熱転写を行うことができると
ともに、各発熱素子への印加エネルギを個々に制御する
必要がないため、簡単な制御構成により各第1色インク
と第2色インクとを熱転写でき、装置の小型化及び製造
コストの削減を図ることが可能な感熱記録装置を提供す
ることができる。また、第1色インクと第2色インクと
が千鳥配列状に熱転写されるため、加法混色による色再
現性を向上させることができる感熱記録装置を提供する
ことができる。さらに、サーマルヘッドの奇数番目に対
応する発熱素子と偶数番目に対応する発熱素子を交互に
発熱駆動することによって、各発熱素子への蓄熱の影響
をほとんど無くすことができ、微小径のカラードット印
字が可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0075】また、請求項2に係わる感熱記録装置で
は、請求項1に記載の感熱記録装置において、前記画像
データに基づいて、第3色インクが第1色インクの転写
位置と同一位置に熱転写されて、第1色インクにのみ重
畳されて熱転写される。これにより、第3色インクは第
1色インクの上にのみ熱転写されるため、濃度ムラの発
生を防止することができるとともに、簡単な制御構成に
より第3色インクを熱転写でき、装置の小型化及び製造
コストの削減を図ることが可能な感熱記録装置を提供す
ることができる。また、サーマルヘッドの奇数番目に対
応する発熱素子と偶数番目に対応する発熱素子を交互に
発熱駆動させるため、各発熱素子への蓄熱の影響をほと
んど無くすことができ、微小径のカラードット印字が可
能な感熱記録装置を提供することができる。
【0076】また、請求項3に係わる感熱記録装置で
は、請求項1に記載の感熱記録装置において、前記画像
データに基づいて、第3色インクが第2色インクの転写
位置と同一位置に熱転写されて、第2色インクにのみ重
畳されて熱転写される。これにより、第3色インクは第
2色インクの上にのみ熱転写されるため、濃度ムラの発
生を防止することができるとともに、簡単な制御構成に
より第3色インクを熱転写でき、装置の小型化及び製造
コストの削減を図ることが可能な感熱記録装置を提供す
ることができる。また、サーマルヘッドの奇数番目に対
応する発熱素子と偶数番目に対応する発熱素子を交互に
発熱駆動させるため、各発熱素子への蓄熱の影響をほと
んど無くすことができ、微小径のカラードット印字が可
能な感熱記録装置を提供することができる。
【0077】また、請求項4に係わる感熱記録装置で
は、請求項1に記載の感熱記録装置において、前記サー
マルヘッドと被印字媒体とを第1色インク及び第2色イ
ンクの熱転写位置から所定の副走査方向に1/2印字ド
ットピッチ分相対移動させて、前記画像データに基づい
て、前記奇数番目に対応する各発熱素子と前記偶数番目
に対応する各発熱素子との一方を発熱駆動して第3色イ
ンクが熱転写され、以後、前記所定の主走査方向に1印
字ピッチ分相対移動毎に、前記奇数番目に対応する各発
熱素子と前記偶数番目に対応する各発熱素子との前回発
熱駆動していない他方を発熱駆動して第3色インクが熱
転写される。これにより、第3色インクは、副走査方向
の第1色インクと第2色インクの間に熱転写されるとと
もに、千鳥配列状に熱転写されるため、第3色インクと
他の色インクとの重なりを少なくすることができ、より
色再現性を向上させることができる感熱記録装置を提供
することができる。また、第3色インクの熱転写におい
て、各発熱素子への印加エネルギを個々に制御する必要
がないため、簡単な制御構成により第3色インクを熱転
写でき、装置の小型化及び製造コストの削減を図ること
が可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0078】また、請求項5に係わる感熱記録装置で
は、請求項1に記載の感熱記録装置において、前記サー
マルヘッドと被印字媒体とを第1色インク及び第2色イ
ンクの熱転写位置から所定の主走査方向に1/2印字ピ
ッチ分相対移動させて、前記画像データに基づいて、前
記奇数番目に対応する各発熱素子と前記偶数番目に対応
する各発熱素子との一方を発熱駆動して第3色インクが
熱転写され、以後、前記所定の主走査方向に1印字ピッ
チ分相対移動毎に、前記奇数番目に対応する各発熱素子
と前記偶数番目に対応する各発熱素子との前回発熱駆動
していない他方を発熱駆動して第3色インクが熱転写さ
れる。これにより、第3色インクは、主走査方向の第1
色インクと第2色インクの間に熱転写されるとともに、
千鳥配列状に熱転写されるため、第3色インクと他の色
インクとの重なりを少なくすることができ、より色再現
性を向上させることができる感熱記録装置を提供するこ
とができる。また、第3色インクの熱転写において、各
発熱素子への印加エネルギを個々に制御する必要がない
ため、簡単な制御構成により第3色インクを熱転写で
き、装置の小型化及び製造コストの削減を図ることが可
能な感熱記録装置を提供することができる。
【0079】さらに、請求項6に係る感熱記録装置は、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の感熱記録装置
において、前記発熱素子に印加される印加エネルギ量が
予め多値化されてエネルギ量記憶手段に格納されてい
る。そして、前記画像データに基づいて、エネルギ量記
憶手段に格納されている所定の印加エネルギ量を読み込
み、該印加エネルギ量を発熱素子に印加することにより
各色インクの所定の階調の熱転写が可能となる。これに
より、各色インクの重なりが少ないため、低階調の際に
おける発熱素子への印加エネルギ量が小さくても、各色
インクを被印字媒体上に十分熱転写することができて所
定の階調数の記録が可能となるとともに、良好なカラー
画像を得ることが可能な感熱記録装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る感熱記録装置の斜視図であ
る。
【図2】第1実施形態に係る感熱記録装置の本体フレー
ム断面の正面図である。
【図3】第1実施形態に係る感熱記録装置の本体フレー
ム断面の平面図である。
【図4】第1実施形態に係る感熱記録装置の幅広被記録
媒体の印字状態を示す図であり、(a)は被記録媒体を
含む側断面図、(b)は被記録媒体を上から見た平面図
である。
【図5】第1実施形態に係る感熱記録装置のインクカセ
ットの装着状態を示す正面図である。
【図6】第1実施形態に係る感熱記録装置の制御構成を
示すブロック図である。
【図7】第1実施形態に係る被記録媒体の記録面上のカ
ラー記録の一例を示す平面図である。
【図8】第1実施形態に係る制御装置において行われる
ドット印字の階調制御処理のフローチャートである。
【図9】第1実施形態に係る印字ドットの階調に対応す
るパルス列のパルス数のデータテーブルを示す図であ
る。
【図10】第1実施形態におけるドット印字処理の63
パルス印加する場合のタイムチャートである。
【図11】第2実施形態に係る被記録媒体の記録面上の
カラー記録の一例を示す平面図である。
【図12】第3実施形態に係る被記録媒体の記録面上の
カラー記録の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 感熱記録装置 HD 記録ヘッド D2 被記録媒体 SQ 検出センサ SN、SL、SM ステップモータ IR インクリボン RC インクカセット CH キャリッジ搬送機構 QH 被記録媒体の搬送機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子が設けられたサーマルヘ
    ッドと、被印字媒体とを所定の副走査方向に相対移動さ
    せつつ、前記発熱素子を選択的に発熱駆動して異なる色
    インクを被印字媒体上に熱転写する感熱記録装置におい
    て、 前記複数の発熱素子の奇数番目に対応する各発熱素子の
    発熱駆動と、偶数番目に対応する各発熱素子の発熱駆動
    とを時間的にずらす手段と、 各色インクに対応した画像データが格納されるデータ記
    憶手段と、 前記画像データに基づいて、第1色インクを熱転写する
    場合には、前記奇数番目に対応する各発熱素子と前記偶
    数番目に対応する各発熱素子との一方を発熱駆動して熱
    転写すると共に、前記所定の副走査方向に1印字ピッチ
    分相対移動毎に前記奇数番目に対応する各発熱素子と前
    記偶数番目に対応する各発熱素子との前回発熱駆動して
    いない他方を発熱駆動し、副走査方向における第1色イ
    ンクの転写位置と同一位置において、第2色インクを熱
    転写する場合には、第1色インクを熱転写した奇数番目
    に対応する各発熱素子と偶数番目に対応する各発熱素子
    との一方とは異なる他方の発熱素子を発熱駆動する第1
    制御手段とを備えたことを特徴とする感熱記録装置。
  2. 【請求項2】 前記画像データに基づいて、第3色イン
    クを熱転写する場合には、第3色インクの転写位置が第
    1色インクの転写位置と同一位置となるよう各発熱素子
    の発熱駆動を制御する第2制御手段を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の感熱記録装置。
  3. 【請求項3】 前記画像データに基づいて、第3色イン
    クを熱転写する場合には、第3色インクの転写位置が第
    2色インクの転写位置と同一位置となるよう各発熱素子
    の発熱駆動を制御する第3制御手段を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の感熱記録装置。
  4. 【請求項4】 前記サーマルヘッドと被印字媒体とを第
    1色インク及び第2色インクの熱転写位置から所定の主
    走査方向に1/2印字ドットピッチ分相対移動させて第
    3色インクを熱転写する第1転写位置変更手段と、 前記画像データに基づいて、前記奇数番目に対応する各
    発熱素子と前記偶数番目に対応する各発熱素子との一方
    を発熱駆動して第3色インクを熱転写して、前記所定の
    副走査方向に1印字ピッチ分相対移動毎に、前記奇数番
    目に対応する各発熱素子と前記偶数番目に対応する各発
    熱素子との前回発熱駆動していない他方を発熱駆動して
    第3色インクを熱転写する第4制御手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の感熱記録装置。
  5. 【請求項5】 前記サーマルヘッドと被印字媒体とを第
    1色インク及び第2色インクの熱転写位置から前記所定
    の副走査方向に1/2印字ピッチ分相対移動させて第3
    色インクを熱転写する第2転写位置変更手段と、 前記画像データに基づいて、前記奇数番目に対応する各
    発熱素子と前記偶数番目に対応する各発熱素子との一方
    を発熱駆動して第3色インクを熱転写し、該熱転写後前
    記所定の副走査方向に1印字ピッチ分相対移動毎に、前
    記奇数番目に対応する各発熱素子と前記偶数番目に対応
    する各発熱素子との前回発熱駆動していない他方を発熱
    駆動して第3色インクを熱転写する第5制御手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の感熱記録装置。
  6. 【請求項6】 前記発熱素子に印加される印加エネルギ
    量が予め多値化されて記憶されるエネルギ量記憶手段を
    備え、 前記画像データに基づいて、前記発熱素子に所定の印加
    エネルギ量を印加することにより所定の階調を得ること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の
    感熱記録装置。
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