JPH1199033A - 椅子用収納式テーブル装置 - Google Patents

椅子用収納式テーブル装置

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Publication number
JPH1199033A
JPH1199033A JP26400397A JP26400397A JPH1199033A JP H1199033 A JPH1199033 A JP H1199033A JP 26400397 A JP26400397 A JP 26400397A JP 26400397 A JP26400397 A JP 26400397A JP H1199033 A JPH1199033 A JP H1199033A
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JP
Japan
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chair
top plate
axis
table device
arm
Prior art date
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JP26400397A
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English (en)
Inventor
Shigeki Hayashi
茂樹 林
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Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 椅子用収納式テーブル装置において、収納時
には確実に収納されるとともに、使用する際には収納さ
れた状態から楽に引き出すことができるようにする。 【解決手段】 本発明の椅子用収納式テーブル装置によ
れば、テーブル3が使用される図1(a)の状態のとき
には、スプリング9の付勢力が回転アーム5を本図の時
計回りに回動させる方向に働き、テーブル3が収納され
た図1(b)の状態のときには、スプリング9の付勢力
が回転アーム5を本図の反時計回りに回動させる方向に
働く。従って、収納時には確実に収納され、使用する際
には楽に引き出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、学校、図書館、博
物館をはじめ公共施設の講堂などの椅子に使用され、不
使用時には天板を椅子の肘掛け下に収納可能にされた椅
子用収納式テーブル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】こうした椅子用テーブル装置としては、
肘掛けの下に垂下された状態で収納されているテーブル
を前方へ摺動させ、略左右方向に沿った軸の回りにテー
ブルを約180度回転させ、更に、このテーブルを着座
者の方向に倒して水平にする、という3動作が必要なも
のがある。この操作を簡素にできるようにしたものとし
て、例えば、特開平9-028509号に開示されたものがあ
る。この装置では、テーブル(該公報ではメモ台と記
載)を支持する腕状部材(該公報では回動体と記載)
を、略左右方向に沿った軸の回りに回転させ、テーブル
を着座者の方向に倒して水平にする、という2動作で行
なえるようにされている。そして、収納する際には、こ
の逆を行なう訳であるが、腕状部材が重力により粗雑に
収納されて、衝撃音を発生させないよう緩衝用のバネが
縮設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9-028509号に開示された装置では、収納時に緩衝用のバ
ネにより、腕状部材が不用意に振動する虞がある。すな
わち、反動により腕状部材が再び前方に振り出され、周
囲のものに衝突する危険性がある。この対策としてバネ
と腕状部材とを固定することも考えられるが、こうする
と、バネが腕状部材を収納方向に付勢する虞がある。つ
まり、収納状態から使用状態にする際には、腕状部材を
この付勢力に抗して回動させる必要がある。
【0004】また、バネによる反動が、腕状部材を前方
に振り戻すほど強くなかったとしても、腕状部材は肘掛
けの下方で振動を続ける可能性があり、振動による異音
を発生し続けるなどの不具合が予想される。本発明はか
かる課題に鑑みなされたもので、請求項1に記載のテー
ブル装置は、着実に収納できることと楽に引き出せるこ
ととを両立させることを目的としている。
【0005】また請求項2に記載のテーブル装置は、請
求項1記載の付勢手段の具体的態様を示すものである。
また更に、請求項3に記載のテーブル装置は、収納時の
動作を円滑にすることを目的としている。
【0006】そして請求項4に記載のテーブル装置は、
収納操作を一層用意にすることを目的としている。請求
項5に記載のテーブル装置は、天板を保持する部材を、
使用時の天板をしっかりと保持すると共に、天板の収納
時には椅子の前方の通行の邪魔にならないようにするこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めになされた本発明の請求項1に記載の椅子用収納式テ
ーブル装置は、椅子の肘掛け下で略左右方向に沿った第
1軸の回りに回転される回転アームと、該回転アームの
回転面に平行な第2軸の回りに回動可能に該回転アーム
に取り付けられる板状部材である天板と、を備え、前記
天板の使用時には前記回転アームを前記第1軸の回りに
回転させて椅子の前方の使用位置に振り出し、前記天板
を前記第2軸の回りに略水平となるまで椅子の座方向に
回動させ、一方、前記天板を収納する際には、該天板を
前記第2軸の回りに前記回転面に略平行となるまで回動
させ、前記回転アームを前記第1軸の回りに回転させて
椅子の肘掛け下に設定される収納位置に収納する椅子用
収納式テーブル装置において、前記回転アームの前記第
1軸の回りの回動に関し、該回転アームおよび前記天板
の重心位置が最も低くなる位置よりも使用位置側に設定
される位置を境として、その位置より使用位置側では使
用位置の方向に該両者を付勢し、該境より収納位置側で
は収納位置方向に該両者を付勢する双方向付勢手段を備
えたことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の椅子用収納式テーブル装置において、前記双方向付
勢手段が、前記第1軸と一体に回転されるクランクと、
該クランクに一端が固定され、他端が前記第1軸に平行
に、肘掛け下に設定される第3軸回りに回転可能に支持
されるとともに、該第3軸と前記クランクに固定される
一端の距離が変更可能に配設されるリンクと、前記第3
軸と前記クランクに固定される一端の距離を伸ばす方向
に付勢するリンク付勢手段と、を備え、しかも前記境と
なる位置にて、第1軸、前記リンクの前記一端、前記第
3軸が側方から見て一直線上に並ぶように構成されたこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は2記載の椅子用収納式テーブル装置において、前記回
転アームが収納位置に向かって回動するときに、逆方向
に回動するときに比べ大きな減衰力を発揮する回転ダン
パーを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
にいずれか記載の椅子用収納式テーブル装置において、
略水平にされた前記天板が前記第1軸回りに所定角度ま
で起こされると、更に前記天板を前記回転面に平行にな
るまで起こす起立機構を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4
にいずれか記載の椅子用収納式テーブル装置において、
前記天板が前記回転面に平行な状態から前記第2軸回り
に回転される際に、該天板が略水平となる位置にて該天
板の裏側に当接してそれ以上の回動を阻止する当接部材
を備え、しかも該当接部材が、天板が収納された時には
肘掛け下に収納されることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の椅子用収納式テ
ーブル装置は、第1軸の回動位置のみによって、天板の
収納時および使用時の各位置を規定し、天板の姿勢は第
2軸によって規定するものである。そして、双方向付勢
手段により、第1軸の回動位置がある位置を境として使
用位置側では使用位置方向に回転アームを付勢し、その
境よりも収納位置側では収納位置方向に回転アームを付
勢する。この境となる位置は、第1軸の回転に関し、回
転アームおよび天板の重心位置がもっとも低くなる位置
よりも使用位置側に設定されている。
【0013】これにより、天板を収納された状態では双
方向付勢手段による付勢力が収納方向に働くため、天板
および回転アームは安定した状態に保持される。しかも
引き出す際には、前記境となる位置まで回動させれば双
方向付勢手段の付勢力が順方向に働くため、楽に使用位
置まで回動させることができる。なお収納する際には、
この付勢力に抗して回転アームを回動させることになる
が、重力が、回転アームを同方向に回動させるように作
用するため、楽に回動させることができる。
【0014】この双方向付勢手段を実現するには、例え
ば請求項2に記載した態様にするとよい。こうすると、
第1軸、リンクの一端、第3軸が側方から見て一直線上
に並ぶ位置を境として、クランクが収納位置側にあると
きにはリンク付勢手段がクランクを更に同方向に、つま
り回転アームを収納位置の方向に付勢する。一方、一直
線上に並ぶ位置よりも、クランクが使用位置側にあると
きにはリンク付勢手段がクランクを更に同方向に、つま
り回転アームを使用位置の方向に付勢する。
【0015】この請求項2記載の椅子用収納式テーブル
装置によれば、双方向付勢手段をこのような簡素な構成
で実現することができる。、なお、使用位置の回転アー
ムは、双方向付勢手段にて付勢を受けているとはいえ、
この付勢力の大きさの設定や、回転アームおよび天板の
重さによっては、天板を回転アームの回転面に垂直にし
た途端、収納位置方向に急速で回転され、しかも前記境
を越えると付勢力も順方向に働くため、収納位置に到達
した回転アームや天板が周囲に衝突する虞がある。
【0016】これには、請求項3のように第1軸に回転
ダンパーを付けると良い。この回転ダンパーは、回転ア
ームが収納位置方向に回動するときに大きな減衰力を発
揮するようにされているため、前記のように回転アーム
が急速で回転されることがない。しかも、収納位置から
使用位置へ向かう方向には、回転ダンパーは減衰力を余
り発揮しないため、回転アームを引き出すのを容易に行
なうことができる。
【0017】請求項4に記載の椅子用収納式テーブル装
置においては、天板が、水平にされた状態から第2軸回
りに所定角度まで起こされると、起立機構により更に回
転アームの回転面に平行になるまで起こされるようにさ
れている。こうすれば、着座者等が、天板を所定角度ま
で起こすだけで、起立機構の作用により天板は回転面に
平行になり、回転アームが第1軸回りに回動可能とな
る。
【0018】従って、請求項4に記載の椅子用収納式テ
ーブル装置によれば、速やかに収納動作を行なうことが
可能となり、災害などの緊急時にも、すみやかに天板を
収納し、避難することができる。請求項5に記載の椅子
用収納式テーブル装置においては、使用状態の天板に裏
側から当接して天板を略水平に保持する当接部材が、天
板が収納された時には肘掛け下に収納されるように構成
されている。これにより、天板が使用される際には当接
部材が前方に張り出して、天板をしっかりと支えるとと
もに、天板が収納された際には、当接部材も収納される
ので、椅子の前方を通行する際に当接部材が邪魔になる
ことがない。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず、図1は本発明の椅子用収納式テーブル装置を
適用した椅子1の左側面図を示したものであり、図1
(a)はテーブル3を使用するとき、図1(b)はテー
ブル3を収納したときの各様子を示している。なお、本
図では椅子用収納式テーブル装置(以下単にテーブル装
置とも言う)を示すため、椅子1は透視させている。
【0020】テーブル装置は、椅子1の着座者にとって
右側の肘掛の下部に取り付けられている。テーブル3
は、回転アーム5に対して図1(a)において椅子1の
略前後方向(図1(a)において略左右方向)を軸とし
て回動可能に固定されている。回転アーム5は、テーブ
ル3の使用時には、本図のように椅子1の前方に振り出
された状態にされる。なお、この状態で回転アーム5
は、リンク7がスプリング9の付勢を受けて時計回りに
付勢されているが、この付勢力は、回転アーム5を図1
(a)の状態に保つほど強くされていない。そしてテー
ブル3は前記の軸の回りに回転されて、当接部材11に
当接し、着座者側がやや下がった略水平状態にされてい
る。
【0021】テーブル3を収納する際には、テーブル3
を前記の軸の回りに回転させて図1(a)に2点鎖線で
示したように垂直にする。すると、テーブル3および回
転アーム5は、これらの自重によりスプリング9の付勢
力および後述する一方向ダンパーの減衰力に抗して、点
Pを軸として反時計回りに回動し、図1(b)の状態に
なる。なおこの状態では回転アーム5は、図1(a)と
は逆に反時計方向に付勢されており、テーブル3および
回転アーム5の重心位置と点Pを結ぶ線Mは鉛直線Nよ
りも反時計回りにずれた位置に保持される。なお図1
(b)において15はテーブル3を回転アーム5に取り
付けるとともに当接部材11に当接される箇所でもある
テーブル受けであり、17、19はテーブル3を回転ア
ーム5に対して図1(b)のような姿勢に付勢するため
のカムである。またリンク7は、肘掛13に対し点Qに
て揺動可能に固定されており、Lはこの点Qと点Pを結
ぶ直線である。なお、テーブル3とテーブル受け15は
本発明の天板に相当し、点Qは本発明の第3軸に相当す
る。
【0022】図2に、回転アーム5を介してテーブル3
を回動させるテーブル装置の分解斜視図を示す。テーブ
ル3は、テーブル受け15の前端側、ブッシュ21、圧
縮バネ23、回転アーム5の先端側、カム17、カム1
9、ブッシュ21、テーブル受け15の後端側、圧縮バ
ネ25、2個のブッシュ21、回転アーム5の末端側の
順で配列され、第2軸27がこれら全てを貫通し、止ネ
ジ29にてテーブル受け15に固定されることにより、
回転アーム5に対しこの軸の回りに回動可能に取り付け
られている。なおカム17は回転アーム5に固定されて
おり、カム19はテーブル受け15に固定されている。
【0023】回転アーム5の回動軸である第1軸は、着
座者にとって右側の肘掛フレーム13aに固定される2
つの円盤部材31、33が、回転アーム5を挟持するこ
とにより構成される。この第1軸には一方向ダンパー3
7が嵌められ、回転アーム5が使用状態から収納状態へ
向かって回動されるときにのみ、大きな減衰力が働くよ
うにされている。一方向ダンパー37は、特開平5-2882
34号に開示されたものに代表されるもので、次のように
固定されている。一方向ダンパー37の回転の一端を為
す鍔に形成された穴に、円盤部材33の形成された突起
39を通し、一方向ダンパー37の回転の他端を為す小
判型ピン37bを、クランク板41に形成された小判型
穴41aに通し、クランク板41を止ネジ42にて回転
アーム5に固定することにより、回転アーム5が一方向
に回転するときにのみ減衰力が働くようにされる。つま
り一方向ダンパー37は本発明の回転ダンパーに相当す
る。
【0024】クランク板41はリンク受け41bを備え
ておりここに形成されたピン43に、リンク7の扁平部
7aに形成された穴を嵌め、プッシュナット45で回動
自在に固定する。リンク7には前記したスプリング9の
他に、平座金47、ブッシュ21、リンクガイド49が
外嵌されている。リンクガイド49は両側を肘掛フレー
ム13a、13bに回動可能に固定されることにより、
図1に示したリンク7の回動中心である点Qをなす。そ
してスプリング9がブッシュ21と平座金47の間に縮
設されることにより、リンク7をリンクガイド49から
引き抜く方向に付勢する。これによりクランク板41
は、リンク7の回動角度に応じ、時計回り、反時計回り
のいずれか一方向に付勢を受ける。つまりスプリング9
が本発明のリンク付勢手段に相当し、クランク板41が
本発明のクランクに相当する。
【0025】当接部材11には、長穴11aが形成され
ており、ここを通してスライド板51が2本のネジ53
および鍔付ナット55にて肘掛フレーム13bに固定さ
れることにより、当接部材11は水平方向に移動可能に
肘掛フレーム13bに固定されている。また、当接部材
11には縦溝11bも形成されており、ここにクランク
板41に形成されたガイドピン41cが係合され、クラ
ンク板41が回動されることにより当接部材11が前後
に移動される。このガイドピン41cと縦溝11bの係
合、および鍔付ナット55が長穴11aの両端への当接
により、クランク板41の回動範囲が規制される。
【0026】次に、以上のようなテーブル装置によっ
て、回転アーム5の回転、すなわちテーブル3が収納さ
れる様子および引き出される様子を、図1および図3を
用いて説明する。前記したように、テーブル3を収納す
る際には、テーブル3を図1(a)に2点鎖線で示した
ように垂直にし、自重でテーブル3および回転アーム5
を回転させる。図1(a)の状態のとき、リンク7は点
P、点Qを結ぶ直線よりも下方に位置しているため、ク
ランク板41(図2参照)には回転アーム5を本図の時
計回りに回転させるトルクが働く。しかも、回転アーム
5が反時計回りする方向は一方向ダンパー37が減衰力
を発揮する方向であるため、テーブル3および回転アー
ム5は急激に下がらず、低速で下がって行く。
【0027】スプリング9によってクランク板41に加
わるトルクの方向は、図3に示した状態を境として入れ
換わる。図3に示した状態は、リンク7が直線Lと一致
した状態である。この状態では、まだテーブル3および
回転アーム5の重心位置と点Pを結ぶ線Mは、鉛直線N
よりも手前(収納する場合)にあるため、重力によって
回転アーム5は反時計回りに回動される。そして図3の
状態から更に反時計回りに回動されると、スプリング9
によりクランク板41に加わるトルクは反時計回りに働
くようになり、重力のよるトルクと相俟って、一方向ダ
ンパー37による減衰力に抗して反時計回りにゆっくり
と回転する。なお、クランク板41の回転により、当接
部材11は移動され、図1(a)に示した状態よりも肘
掛13内に没した状態となっている。図示しないが、更
に反時計回りに回動され、線Mが鉛直線Nと重なると、
これ以後は重力によるトルクは時計回りに働くことにな
るが、スプリング9の付勢力と惰性により回転アーム5
はなおも反時計回りに回転し、図1(b)の状態にな
る。
【0028】この状態では、当接部材11は肘掛13内
に完全に没し、長穴11aの前端に鍔付ナット55が当
接して回転アーム5は静止する。次に、図1(b)の状
態から回転アーム5を引き出して図1(a)の状態にす
る際について説明する。まず図1(b)の状態からテー
ブル3とともに回転アーム5を時計回りに回転させる。
これはスプリング9の付勢力に抗して行なうことになる
が、テーブル3の端を持って操作することによりこの負
担は軽減される。また一方向ダンパー37は、この方向
には殆ど減衰力を発揮しない。
【0029】そして図3の状態まで回転アーム5を回転
させると、スプリング9によるトルクが時計回りに働く
ため、非常に軽い負担で図1(a)の状態まで回動させ
ることができる。そしてテーブル3を第2軸27(図2
参照)の回りに約90度回動させて図1(a)に実線に
て示した状態にする。このとき、当接部材11が椅子1
の前方に突出されているので、ここにテーブル受け15
がしっかりと当接され、テーブル3は安定した状態にさ
れる。
【0030】なお、この使用状態から収納状態までの操
作(或はこの逆の操作)の際、テーブル3が回転アーム
5に対し、図1(b)や図3に示したような起立した状
態にされていないと、テーブル3が座などに当接する虞
があり、円滑に上記の操作を行なうことができない。こ
れを防止するために、テーブル3は、回転アーム5に対
し起立した状態に保たれる機構が付いている。これがカ
ム17、19および圧縮バネ23、25である。この機
構に付いて図4を用いて説明する。
【0031】図4(a)はテーブル3が回転アーム5に
対して起立した状態、図4(b)はテーブル3を使用す
るために略水平にした状態である。図4(a)に示すよ
うに、カム17、19は互いの当接面が丸みを帯びた斜
面状にされており、しかもこれらを第2軸27の回りに
90度別方向から見ると、図4(b)のカム19のよう
に、カム17の丸みに沿って面取りがされた略五角形を
している。
【0032】そして圧縮バネ23、25がテーブル3を
本図の左側に付勢していることにより、図4(a)図4
(b)のいずれにおいても、カム17、19が当接し、
夫々の状態を保つ。特に図4(a)の状態は安定してお
り、何れかの方向にテーブル3が第2軸27の回りに回
動しようとすると、圧縮バネ23、25が圧縮されるた
め、すぐに図4(a)の状態に戻される。従って、図
1、図3において説明した操作の間で、テーブル3が回
転アーム5に対しふらつくことがない。
【0033】また、図4(b)の状態からは、約60
°、テーブル3を回動させると、カム19の当接面がカ
ム17の当接面に乗り、圧縮バネ23、25の付勢力に
よって図4(a)の状態にされる。従って、着座者は、
テーブル3を約60°回転させるだけで図4(a)の状
態にすることができる。しかもこの状態ではテーブル受
け15が当接部材11に当接していないため、テーブル
3と回転アーム5は自重によって回転し、前記したよう
に収納される。つまり、収納する際には、テーブル3を
約60°起こすだけで良い。これにより、カム17、1
9、および圧縮バネ23、25は本発明の起立機構に相
当する。
【0034】そして更に、テーブル3の手前側には図4
(a)に示すように40°の大きな面取りが為されてい
るため、着座者は腿などで面取部3aを押すだけで、テ
ーブル3を約60°起立させることができる。従って、
災害などの緊急時にも、テーブル3を素早く収納するこ
とができる。また、テーブル3を収納した際には、当接
部材11が肘掛13内に没するので、当接部材11が移
動時の邪魔になることもない。
【0035】以上、本発明を適用した実施例について説
明してきたが、本発明はこうした実施例に何等限定され
るものではなく、要旨を逸脱しない範囲内の様々な態様
で実施しうる。例えば、前記実施例では、本発明の起立
機構として、カム17、19および圧縮バネ23、25
を用いたが、この他の態様を採用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の椅子用収納式テーブル装置を適用し
た椅子1の側面図である。
【図2】 椅子用収納式テーブル装置の機構を示す分解
斜視図である。
【図3】 テーブル3が収納される途中の様子を示す側
面図である。
【図4】 起立機構の説明図である。
【符号の説明】
1…椅子 3…テーブル 3a…面取部 5…回転アーム 7…リンク 9…スプリング 11…当接部材 11a…長穴 11b…縦溝 13…肘掛 13a、13b…肘掛フレーム 15…テーブル受け 17、19…カム 23、25…圧縮バネ 27…第2軸 31、33…円盤部材 37…一方向ダンパー 37b…小判型ピン 41…クランク板 41a…小判型穴 41b…リンク受け 41c…ガイドピン 49…リンクガイド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子の肘掛け下で略左右方向に沿った第
    1軸の回りに回転される回転アームと、 該回転アームの回転面に平行な第2軸の回りに回動可能
    に該回転アームに取り付けられる板状部材である天板
    と、 を備え、前記天板の使用時には前記回転アームを前記第
    1軸の回りに回転させて椅子の前方の使用位置に振り出
    し、前記天板を前記第2軸の回りに略水平となるまで椅
    子の座方向に回動させ、一方、前記天板を収納する際に
    は、該天板を前記第2軸の回りに前記回転面に略平行と
    なるまで回動させ、前記回転アームを前記第1軸の回り
    に回転させて椅子の肘掛け下に設定される収納位置に収
    納する椅子用収納式テーブル装置において、 前記回転アームの前記第1軸の回りの回動に関し、該回
    転アームおよび前記天板の重心位置が最も低くなる位置
    よりも使用位置側に設定される位置を境として、その位
    置より使用位置側では使用位置の方向に該両者を付勢
    し、該境より収納位置側では収納位置方向に該両者を付
    勢する双方向付勢手段を備えたことを特徴とする椅子用
    収納式テーブル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の椅子用収納式テーブル
    装置において、 前記双方向付勢手段が、 前記第1軸に関し前記回転アームと一体的に回転される
    クランクと、 該クランクに一端が固定され、他端が前記第1軸に平行
    に、肘掛け下に設定される第3軸回りに回転可能に支持
    されるとともに、該第3軸と前記クランクに固定される
    一端の距離が可変に配設されるリンクと、 前記第3軸と前記クランクに固定される一端の距離を伸
    ばす方向に付勢するリンク付勢手段と、 を備え、しかも前記境となる位置にて、前記第1軸、前
    記リンクの前記一端、前記第3軸が側方から見て一直線
    上に並ぶように構成されたことを特徴とする椅子用収納
    式テーブル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の椅子用収納式テ
    ーブル装置において、 前記回転アームが収納位置に向かって回動するときに、
    逆方向に回動するときに比べ大きな減衰力を発揮する回
    転ダンパーを備えたことを特徴とする椅子用収納式テー
    ブル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3にいずれか記載の椅子用収
    納式テーブル装置において、 略水平にされた前記天板が前記第2軸回りに所定角度ま
    で起こされると、更に前記天板を前記回転面に平行にな
    るまで起こす起立機構を備えたことを特徴とする椅子用
    収納式テーブル装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4にいずれか記載の椅子用収
    納式テーブル装置において、 前記天板が前記回転面に平行な状態から前記第2軸回り
    に回転される際に、該天板が略水平となる位置にて該天
    板の裏側に当接してそれ以上の回動を阻止する当接部材
    を備え、しかも該当接部材が、天板が収納された時には
    肘掛け下に収納されることを特徴とする椅子用収納式テ
    ーブル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003079480A (ja) * 2001-09-12 2003-03-18 Kokuyo Co Ltd メモ台
KR101056301B1 (ko) 2007-07-05 2011-08-11 고도부끼 시팅 가부시키가이샤 의자용 회동 수납식 테이블
US9896011B2 (en) 2015-06-26 2018-02-20 Hyundai Motor Company Foldable table assembly for vehicles

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